演劇ユニット「クロ・クロ」公演稽古場ブログ

演劇ユニット「クロ・クロ」の稽古場でのアレコレを綴ります。 お楽しみください。 現在第8回公演に向けて準備中!

演劇ユニット「クロ・クロ」
第8回公演『その頃の僕ら』

脚本・演出:千頭和直輝

わたしはせせらぎ。
きらきらと月明かりをその身に映しながら、柔らかな流れで小石たちとどこまでも旅を続ける。

――いいえ、そうじゃない。あなたは――

ふらふらと一人旅を続ける青年は、雨宿りに立ち寄った駐車場で、宿無しの老人と一晩酒を酌み交わす。老人が語るその場所で起こった不思議な物語に、青年は次第に引き込まれていく。

川のせせらぎに身を任せていつの間にかたどりついた場所で、ふと上流を振り返ってみたとき、あなたはその流れを素直に愛せるでしょうか。
流れゆく時間の儚さを、やわらかな空間と共にお送りする、
クロ・クロ流奇譚。

※本公演はweb公開しているオーディオドラマと連動した作品となります。
 よろしければ以下にて公開しているオーディオドラマ版も合わせてお楽しみください。
 【オーディオドラマ「その頃の僕ら」】
 http://aukrkr.com/wp_kuroweb/archive?type=a_drama
 または
 「その頃の僕ら」で検索!

■出演
石田なな
北川葵子
木村優希
鈴木健太(まごころ18番勝負)
田村康太郎((株)シーグリーン)
ニシハラフミコ
萩原愛子

千頭和直輝(演劇ユニット「クロ・クロ」

■日程
2016年12月17日(土)、18日(日)
17(土)14:00/18:00
18(日)13:00/16:00/19:00
※受付開始、開場は開演の30分前です。

■会場
cafe&bar木星劇場
(東京都豊島区西池袋5-1-5 第二春谷ビルB1)

■アクセス
各線池袋駅西口側 C3出口から徒歩約10秒。

■チケット
前売 2500円
当日 2800円
学生 1500円(要予約・要学生証)
ペア割 4600円(要予約)
※お一人様につき、+1drink (500円) かかります。

■ご予約
↓こちらからお申し込みください。
https://www.quartet-online.net/ticket/bokura

■スタッフ
脚本・演出:千頭和直輝*
音楽:上雄人* 、amtor*
音響:新直人(salty rock)
照明:少年(劇団肋骨蜜柑同好会)、伊藤将士
衣装:井上賞子*
フライヤーデザイン:sacco
当日運営:しむじゃっく
協力:15drop、(株)シーグリーン、劇団肋骨蜜柑同好会、salty rock、まごころ18番勝負
企画・製作:「クロ・クロ」制作部

* … 演劇ユニット「クロ・クロ」

■お問い合わせ
演劇ユニット「クロ・クロ」
http://aukrkr.com
kurokuro.office@gmail.com

記憶の片隅で水音が響く。

皆様、こんばんわ。
ニシハラフミコです。

遅れ馳せながら、『その頃の僕ら』、18日に無事に公演終了いたしました。
せっかくなのでゲネ写真をいくつかお披露目しようと思います。
撮影は衣装を作ってくれたしょうこちゃんです。

2016-12-20-00-11-40

オープニング。
ここぞとばかりに演出に詰め寄る役者たち。
…え、もちろん芝居ですよ?

2016-12-20-00-11-48

一人旅をする青年と老人の出会いから物語が始まります。
この2人、最後の回はホンモノを飲んでやがりました。
ずるい。←

2016-12-20-00-12-03

少年と少女のシーンは、
短い時間の中にそれぞれの気持ちがたくさん詰まっていました。

2016-12-20-00-12-20

舞台版にのみ、合間に挿入されていた母娘のシーン。
この2人のやりとりは、オーディオドラマには入っていません。
不器用ながらお互いを思いやっている、優しい母娘でした。
だからこそ切ない。

2016-12-20-00-12-42

老人が語る、青年とせせらぎのシーン。
水の音と、生演奏の音楽と、青い照明が印象的でした。

2016-12-20-00-13-02

青年が見つめる、幼い頃の自分と少女の思い出。
せせらぎにとっては、少女は未来の姿です。
青年とせせらぎの世界の違いが、もどかしい。

2016-12-19-19-29-20

このメンバーでお送りしました。

ゆうきちゃんとあたしが演じていたせせらぎーず(座組内では、気付けばすっかり定着してました←)の衣装は、
「クロ・クロ」メンバー、しょうこちゃんのお手製です。
動くとふわりと膨らんで、めっちゃかわいい。
お客様にもすこぶる好評でした!
個人的にしょうこちゃんの作ってくれる衣装がだいすきなので、
たくさんの方に褒めていただけて、本当に自分のことのように嬉しいです。
デザイン違いの髪飾りもすべて手作りなんですよ…!!
この髪飾りのおかげでちゃんとすべてが繋がったお客様も多かったみたいです。
伝わってよかった。
イメージは、春(母)→秋(せせらぎ)→冬(少女)でした。

2016-12-19-19-32-16

スタッフさんも一緒に。
本当に仲の良い座組でした。
いつになく穏やかな気持ちで稽古も本番も過ごせた気がします。笑
スケジュールはタイトだったけど、全然辛くなくて、ただただ楽しかった。
皆様本当に有難うございました。

2年ぶりの「クロ・クロ」の本公演。
出演できて本当によかったです。
今はただ、感謝の気持ちしかありません。
この公演で得られた、たくさんの気持ちを糧に、次へ進みたいと思います。

演出のちずわくん、演奏の井上兄と大山くん、衣装のしょうこちゃん。
彼らの創る「クロ・クロ」の物語とまた出会えますように。


今回関わったすべての方々へ。
またいつか、劇場でお会い出来ますように。

誠 に 有 難 う ご ざ い ま し た !

*****
ニシハラフミコ。

締めのご挨拶 田村康太郎

『その頃の僕ら』


無事、全ての公演が終了致しました。

2日間、5ステージという超タイトなスケジュールで執り行われた公演でした。
個人的には、かなり心身の疲労困憊ぶりが露呈した本番回もあったかと自負しております。
その回をご覧頂きましたお客様には、感謝と共に心よりお詫び申し上げます。

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気付けば個人的に、公演中に写真を一枚も撮ってなかったな^^;
だから、すみません。これは稽古中のものです。

今回、私が演じさせて頂いた役は物語のストーリーラインを築いていく『老人』という役でした。
本編は舞台上で発する自身の語りによって、物語の進行が成されていきます。
それだけに「老人」を演じるからといって脳内のイメージをそのまま模倣するような役作りをするとその役がとても平面的な印象になってしまい、舞台上にリアリティが存在しない結果となってしまいます。
そこで、あくまで全体のベースは役の内面性(枯れた人生観)だけを追求した役作りに努め、全体像から判断した各部のポイント(例えば立ち上がる瞬間とか、振り返る瞬間の背中の曲がり具合など)に「老人っぽさ」が伝わる演技性を加味させる手法を用いました。
このバランスで判断する手法は以前、どこかのワークショップで先輩の役者さんから伝授して頂いたものでしたが、それだけに実戦投入は初めて。
当初は不安を抱いた時期もありましたが、終演後は概ね好評を頂いていたようで何よりです。

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しかしこれだけうんちくを述べた後でそれらを完全否定するようで申し訳ありませんが、今回の作品で私どもが観客の皆様に示したかった本来のメッセージはそうしたスキル論ではなく、あくまで人が儚い営みの中で思い描く願望や欲求、痛みの心理を舞台上の役者の声で紡いでいくこと、観客の皆さんがその一瞬に何かを感じ取って頂けるように努めることにこそ真髄があったと思っております。
「話の内容は難しくて、もう一度観てみないとわからない。だけどなんか好きでした。今日のお芝居の世界観」
そういったお声掛けを頂けたことは、少なくとも作り手側の一介に属する私には最高に励みになるお言葉でした。
「人生ドロップアウトしてしまっても、そこで何かが見つかるのかもね? そんな生き方も悪くもないかもって思わせてくれる、そんな瞬間があった…」
「なんだかうまく言えないけど、歳を重ねるって当たり前のようで、すごく素敵なことなんだと思った…」
中でも千秋楽終了後にこの感想を頂けたことは、個人的に最大に喜ばしい賛辞となりました。
この場を借りて再度御礼を申します。
誠にありがとうございました。

しかしこの作品、俺の個人的なお客さんにも是非観て貰いたかったな(´Д` )
まあ、師走は色々忙しいし、何気にこの時期は公演ラッシュだったりするので致し方ありませんが。

たった2日間の本番を濃密に過ごし、物語の骨格をお客さんに提示することに心血を注ぎ込んだ日々でしたが、最後にそれだけが心残りです。



さて打ち上げを終え、キャストの多くは今日から別現場に旅立ちます。
このメンバーがまた一同に会することは、もう未来永劫ないことでしょう。
その寂しさ、儚さを胸に彷彿させつつ、自身も次のステップに足を踏み入れたいと思います。

作演出の千頭和さん、制作裏周りで奔走してくださったてんこさん、ほぼほぼ現場合わせで少しでも役者が美しく見えることを考慮して尽力して下さったテクニカル陣の皆さん、スタッフさん……

この場を借りて、皆さん一人ひとりに御礼を申し上げます。

本当にありがとうございました!!



田村康太郎

青い壁に反射する光。

夜中にこんばんわ。
ニシハラフミコです。

『その頃の僕ら』なんとか無事に初日を終えました…!!


開場は開演の30分前ですが、個人的には、今回は少し早めに来ていただいて、ドリンクを飲みながらゆっくり過ごしてもらいたいなーと思います。
なぜなら、実は開場中から、役者はあれこれやっているからです。←
アタシは身体の一部を酷使しているので、いま、めっちゃダメージが蓄積されているのを感じます。。
これ絶対あかんやつや…。
運動不足と言われたらそれまでなんですけど、でも、普段こんな使い方しないんだよ…!!
相方のけんたくんが、意外と涼しい顔をしてるのが腹立たしい。
きっと、終わってから、月曜日に一気にくるんだぜ。
いまに見てろ!(注:仲良しです)

木星劇場の舞台は、壁が青くて。
とても綺麗です。
「クロ・クロ」の作品の雰囲気によく似合っていると思います。
特に今回は、素敵な効果を生んでくれているんじゃないかな。


作品と、空間と、生演奏と、衣装が、ぜんぶ混ざってやわらかい物語が出来上がりました。
今日観ていただいたお客様には、概ね受け入れていただけたと思っています。
ご来場、誠にありがとうございました。
明日いらっしゃるお客様、どうぞ楽しみにいらしてくださいませ。

お席はまだご用意できます!
お昼よりも、夕方、夜の回が比較的観やすいです。
上演時間は80分程度なので、もしお時間ができた方は、ぜひふらりと遊びにいらしてください。
きっと想像よりもずっと優しい気持ちになれると思います。
システムでのご予約は締め切ってしまったので、このあとは直接劇場にいらして頂くか、ユニットアドレスへメールをいただければ対応できます。
どうぞよろしくお願いします!


明日は怒涛の3回上演。
果たして体力が持つのかどうか。
甚だ不安ではありますが、全力であの空間を生きて、楽しもうと思います。
木星劇場で心よりお待ちしております!

*****
ニシハラフミコ。

劇場内その9


無事に小屋入り初日が終わりました。

いよいよ明日から幕が上がります!

劇場内その8


場当たりが終わりましたよー。
ギャラリー
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