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    北海道のスターから、いまや全国区のエンターテイナーとなった俳優でタレントの大泉洋さん(41)。
    8日に公開された映画「トワイライト ささらさや」でも、女優・新垣結衣さん(26)と夫婦役を演じ、
    亡くなってからも妻と子供を見守る落語家役を熱演しています。

    俳優でありながら、北海道では3本のバラエティー番組のレギュラーを持つ。
    オンリーワンの存在としてわが道を突き進む大泉さんですが、常に心にあるのは恩人からの言葉だと言います。

    全国的には分からない方もいるかもしれないんですけど、僕にとっての恩人となると、この人なんですよ。
    「水曜どうでしょう」(北海道テレビ放送・HTB)でずっと一緒に旅を続けてきて、私の事務所「CREATIVE OFFICE CUE」の会長でもある鈴井貴之です。
    何と申しましょうか、要所要所のきっかけを作ってもらった人なんですよね。鈴井さんがいなかったら、今の私はないです。

    そもそも、当初、私は大学の演劇研究会にいた普通の大学生だったんですけど、当時、鈴井さんがレギュラー出演していた
    HTB「モザイクな夜V3」という深夜番組がありまして。その中に「おはよう元気くん」というコーナーがあったんです。

    そこに“元気くん”というキャラクターがいたんですけど、その元気くんをやっていた方が東京で役者をするということで、辞めちゃったんですね。
    そこで、早急に二代目を探さなきゃいけなくなり鈴井さんがテレビ局から代わりの人間を探してほしいと頼まれたそうなんですけど、
    こういうのをご縁と言うのか、たまたま私の大学での初舞台を見た人が鈴井さんに「1人、おもしろい人がいる」と言ってくれたんですよね。
    そんな経緯で番組に出ることになりまして、私はアルバイト的にテレビの仕事を始めたんです。

    興味がなかったわけじゃないですけど、その時点ではテレビの仕事で食べていくなんてことはまったく考えてなかった。
    ただ、じわじわと私のトーク力が買われて(笑)『元気くん』を卒業し、スタジオにも呼ばれるようになり、
    それから1年も経たないうちに「水曜どうでしょう」が始まって、後はあっという間に番組がブレイクしてしまったんです。

    それからはもうずっと忙しくて、多い時は北海道でテレビとラジオのレギュラーを7~8本やらせていただいていました。

    (続きます)
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141108-00000009-wordleaf-ent

    (続き)

    振り返ってみると、僕にとっての人生の転機と言えるものは2回ありまして。1つは今話した、北海道でタレントの仕事を始めた時。
    そしてもう1つは30歳手前ぐらいでしょうか、本格的に役者の仕事をしようと思い、事務所と話し合って東京の仕事をするようになった時なんです。
    その時言ってくれた鈴井さんの言葉が今も心に残ってるんですよね。

    東京で役者の仕事をしたいと言っても、ウチの事務所はあくまでも北海道の事務所で、東京に拠点はない。
    だから、東京で俳優としても活動するには東京の事務所と業務提携をするしかなかったんです。
    そこで、大手芸能事務所の「アミューズ」さんにお世話になることになりまして。それはとてもありがたいことでたしたが、同時に不安もありました。
    北海道の小さな事務所の自分たちからしたら、大きな大きな「アミューズ」さんというところでどうなっていくのか。

    私は北海道ではバラエティーしかやってませんでしたから、バラエティーでどんどん売られて、疲弊していって、
    “一発屋”のようになっていっても怖いし。とにかく、東京という場所でどうなっていくのか。自分の人生の前に現れた大きな波が正直怖かったんです。

    でも僕と事務所の今後についてきちんと話し合った時に鈴井さんが言ってくれたんです。
    「大泉君、確かに僕たちは今、大きな海に出ようとしている。恐らく不安もあるでしょう。でも、安心してください。
    僕らは大きなエンジンを積んだ大型船で一気に出航するわけじゃないから。僕たちは僕たちらしく手こぎボートで海に出て行くつもりです。
    危ないと思えばいつでも岸に戻れますから」って。

    「海に手こぎボートって危ないだろう!」とも思いましたが(笑)、その言葉ですごい気持ちが楽になったんですよね。
    「俺にはこんな家族みたいな事務所があるし、北海道っていう岸があるんだ」って再認識できたんです。
    私たちの仕事は精神的に安定して続けていくことが本当に難しいんです。常に「仕事がなくなったらどうしよう…」
    「これがコケたらもう次はないかもしれない…」という不安を抱えながら過ごしている。
    これは仕方ないことなんでしょうけど、そこで疲れていくというのは、非常によくないことで不安で自らの足を引っ張って悪循環を生んでしまうと思うんです。

    ただ、今でも鈴井さんのあの時の言葉は心の奥にあって、それがあるから安心して仕事が続けられてるんだと思います。
    変に消極的な意味ではなく、僕には北海道という手こぎボートが戻る場所がある。だから強くいられるし北海道という大地をより一層、
    これからも大事に思える言葉でもありました。

    (記事終)




    「電破! ~デンパンクロイドの逆襲~FICE×裸執事」/FICE&金瓶梅
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