ドリームぽろぽろ。/空想ダイアリー

夢日記×空想から生まれたヘンテコSTORY。脳内の空想メモリーを総動員!

ユキちゃん。【ツイッター夢日記】

小学校。僕はユキちゃんを必死で探し回り、やっとマスク姿のユキちゃんを発見する。『好きにやってみなよ』と余裕しゃくしゃくのユキちゃん。しかし僕の呪術がうまく効き、ユキちゃんは悪魔の姿に変わる。真の姿をばらされ急に焦り出すユキちゃん。



twitter-2010/01/11-
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女の子がふざけて小さくなる。【ツイッター夢日記】

ソバージュのロングを揺らしながら、女の子がふざけて小さくなる。小さくなって鍋の中に隠れている。『開けて〜開けて〜』と楽しそうに何度も繰り返す



twitter-2009/05/06-
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地下組織がアニメごと焼失する夢日記。《夢日記まとめ5》

アニメ制作を資金源とした、
ある地下秘密組織。
昼間は人気アニメの制作に勤しみつつも、
深夜になれば秘密メカに乗り込んで、
日々、秘密工作に奔走しているのだ。

しかしそんな彼らの努力も、
報われる事なく終わる事になる。
秘密工作中に、異星人の乗ったUFOが現れたからだ。
UFOの圧倒的なテクノロジーの前では
抵抗の甲斐もなく、
最後に秘密メカは自爆の道を選ぶ。
爆発の直前、女ボスは
映画『未知との遭遇』に対し、呪いの言葉を吐く。

この破壊により、まだ未放送だったアニメ2話分が、
あとかたもなく焼失してしまう。

(Jan. 25, 2008)






《2008年1月期の夢日記はコチラ》続きを読む

黒い双子の赤ん坊に追われる夢日記。《夢日記まとめ4》

夕暮れの テーマパーク。
集合時間が迫り、バスへと急いでいる。
しかし次第に足が重くなり、
やがて地面に膝から崩れ落ち、それ以上進めなくなる。
10センチ程の大きさの真っ黒な赤ん坊の群が、
どこからともなくわらわらと現れ、
僕のまわりをすっかり取り囲んでしまう。

『男と女が半々、真ん中は青』
陶器でできているらしい黒い双子の赤ん坊が言う。
僕はそれを聴くと心から納得してしまう。

僕は這うようにして前へと進もうとする。
赤ん坊の追っ手はすぐ後ろだ。
これではバスに戻れそうも無い。
この時になって突然、今と全く同じ出来事が
一年前にもあったことを思い出す。

(Dec. 02, 2007)




《2007年12月の夢日記はコチラ》続きを読む

鳥達が整列する夢日記。《夢日記まとめ3》

真夜中すぎ。
我が家の庭に、
鳥達が集まっている。

鳥達は整列して点呼を取っているようだ。
我が家で飼っている、
三羽のインコ(赤色・青色・黄色)が
列の先頭に並んでいる。
私はそれをカーテンの隙間から
そっと見ている。

(Nov. 18, 2007)





《2007年11月の夢日記はコチラ》続きを読む

移動する泡ぶくを追いかける夢日記。《夢日記まとめ2》

レンガ造りの古い洋館に引っ越す。
私はまだ幼い少女である。
スカートの裾がゆれている。

私の部屋の窓が壊れている。
寡黙な庭師がやってきて、
修理の跡形を全く残さず、
魔法をかけたように直してしまう。

その日の深夜。
90をとうに過ぎた老人がひとり、
車椅子に乗ったまま洋館から出てくると
深い闇の中へと消えてしまう。
実はその老人は、私の弟である。

泡ぶくが現れる。
地面を音も立てずにスルスルと移動していく。
私はその後を追い始める。
泡ぶくが向かう先は分かっている。
その老人の待つ場所へ案内してくれるのだ。


(Oct 8, 2007)





《2007年10月の夢日記はコチラ》続きを読む

「人質の歌」を即興で歌う夢日記。《夢日記まとめ1》

TIG-HUG/DREAM POROPORO:DAYDREAM DIARY

スクールバスをハイジャックする。
子ども達は人質になりたくて興奮している。
僕は「人質の歌」を即興で歌い、
子ども達をつぶさに観察している。
もっとも適した子どもを2人、
すぐに選ばなければならないのだ。

(Sep. 23, 2007)



《2007年9月の夢日記はコチラ》続きを読む

嵐と音符達。

DREAM POROPORO_DAYDREAM DIARY a little bird

ふいに訪れた春の嵐が、
天と地がひっくり返ったみたいな騒ぎを巻き起し去っていく。
そして一夜明けた早朝。
雲一つなく、すっきりと開けた大きな空。
太陽は山の間から顔を出すと、すいすいと
いつもより伸びやかな足どりで天を登っていく。
やがて大地をすっかり見下ろした太陽は
その光の粒を地上の隅々まで行き渡らせると
満足そうに微笑みを浮かべる。

しかしその微笑みも長くは続かない。
小鳥達の鳴き声が、一向に聞こえてこないからだ。
「いつもそよ風のように歌う、あの小鳥達はどうした?」


ちょうどその頃、森の奥では、
小鳥達が木々の間を行ったり来たりと
せわしなく動き回っている。
自慢だった輝くような羽は、
疲れのためすっかり張りがなくなっている。
小鳥達はあるものを必死になって探している。
それは音符。
美しい旋律を構成していた音符達だ。
あの嵐でどこかへと
散り散りに飛ばされてしまった音符達。
あれを全部見つける事ができなければ、
小鳥達のあの美しいさえずりは
地上から永遠に失われてしまうに違いない。

小鳥達は鳴き声を
あげることもできないまま、
いつまでも音符の行方を探している。



(inspired by by an imagination on Sep 11, 2007)




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僕のとびっきりの天気。

DREAM POROPORO_DAYDREAM DIARY a rain cloud


「もう別れましょう」
今にも泣きそうな細い声。
いや既に彼女は泣いているに違いない。
「始めから上手くいきっこなかったのよ」
彼女は絞り出すような声で叫ぶ。
僕は彼女の姿を捉えようと、必死になって天井を見上げている。
しかし一段と激しくなった雨が
めったやたらと顔に打ちつけるばかりで、
僕は彼女の姿をうまく捉える事が出来ない。
「障害は多くても、努力すれば僕たち、うまくやっていける筈だよ!
お願いだから、下に降りてきておくれよ」
天井に向かって、僕は懸命に叫ぶ。
しかしその声は、雷鳴であっけなくかき消されてしまう。



1時間後、床にたまった雨水を
僕は懸命になって屋外へと掻き出している。
粉々になった皿、ひっくり返った椅子、倒れたクローゼット。
部屋の中は、壊滅的な有様。
しかし、割れた窓の外には、雲一つない澄み切った青空。
そこには穏やかな午後がゆっくりと流れている。
でっぷりとした犬を連れた老婦人が通りかかり、
好奇な目を僕の家に投げかけている。


「私みたいな雨雲、あなたいつか必ず嫌いになるわ」
静かに、独り言のように彼女は呟く。
水蒸気でできた、消えてしまいそうな彼女の身体。
さらさらと霞のようにうつろう、定まる事のない輪郭。
その身体をソファに沈めて、
彼女は自分の運命に押しつぶされそうになっている。
僕を見つめる彼女の瞳の奥で、
雷がチリチリと今にも消えそうに光るのが見える。
「キミは僕にとって、いつまでもとびっきりの天気さ」
僕は彼女の水気を含んで美しく光る頬に
そっと接吻をする。

たちまち彼女の目の中に、
さっきまでの雨水とは明らかに違うものが溢れていく。
それは雫となってとめどなく滴り落ちる。
どこまでも透明な水晶のような雫。
その雫のひとつぶひとつぶに、
儚い二人の運命を暗示するかのように
美しい虹が架かっている。








(inspired by by an imagination on Sep 15, 2007)


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迷子の小羊と、迎えにくる羊。

DREAM POROPORO_sheep 小さな羊

ある昼下がり。
庭を囲っている柵がギシギシと小さく揺れる。
羊が頭をぐいぐいと柵に押し付けて、
わずかに隙間を空けると、
庭へ入ってくる。
まだ小さな羊だ。
「道に迷って、家に帰れないの」
弱々しい足取りで、小さな羊は呟く。
僕はこんもりとしたワラの上に羊を載せて
そこで休むように言う。


しばらくして、また柵が揺れだす。
「お母さんが迎えにきたんだ」
小さな羊は、顔をぱっと輝かせながら言う。
しかし現れたのはダックスフンド。
ダックスフンドは僕たちを見ると、
自分の出番ではないことに気づく。
茶色い長い胴体をふらふら揺らしながら
恥ずかしそうに出て行く。


しばらくすると、
庭の真ん中に立つネムの木が揺れる。
「お母さんかな?」
ネムの木の揺れは大きくなり、
最後にひときわ大きく揺れると
スポンと地面から抜け出して、
ゆっくりと地面に着地する。
しかし運悪くバランスを崩し
ドスンと倒れてしまう。
ネムの木は起き上がるのに、
さぞかし苦労するに違いない。


またしばらく時が経つ。
小さな羊がとつぜん顔を上げる。
遥か遠くの空、
雲と雲の間で、小さな点が光っている。
何かが近づいてきているのだ。
「今度こそお母さんだよ」
見る見るうちに、その点は
大きさを増していき、
翼が上下に揺れているのが
いまやはっきりと目に入る。
「やっぱり来てくれたんだ!」
僕は驚いて、小さな羊の背中をまじまじと見る。
もちろん翼など生えている訳はない。

「僕のお母さん、
とってもとっても上手に飛ぶんだよ」
自慢げに鼻を動かしながら、
小さな羊はとても嬉しそうに言う。





(inspired by a dream on Mar 3, 2007)

影の半分。

DREAM POROPORO_moonlight


僕は満月に向かって走っている。
満月はビルとビルの隙間に窮屈そうに浮かび、
今にもぶつかりそうだ。
走る僕の背後で
足元から伸びた影が、
ぴったりと付いてくる。
目の前の月がさっきよりも大きくなる。

ビルの屋上までいけば、
そろそろ満月に触れられるだろう。
僕はビルの入り口を横目で探す。
しかし突然、背後で影の表面がペロンと
いとも簡単に剥ける。
そうして僕の影は二つになってしまう。
新しい影の方が
僕の足元を軸にくるっと回転して、
前方へとやってくる。
そして影は、月と僕との間で、
ガタゴトと落ち着きなく揺れ動く。
もうぐずぐずしていられない。
「満月が僕の影をハンブン、持っていっちゃう気なんだ!」





(inspired by a dream on Feb 6, 2007)

9匹の猫の原型。

DREAM POROPORO_NINE CATS


飼っている猫が死んでしまう。
お腹の下に残されていたのは、
まだ生まれる前の、
「猫の原型」とでも言うべき9個の小さな塊。
それにはまだ手も足も耳も目もなく、
タマゴのように丸い。
表面を覆っているのは美しいロシアンブルーの毛。
その柔らかい毛が、かすかに上下しているのがわかる。
触ってみると、暖かい。
手でそっと持ち上げる。
ちゃぷちゃぷとした揺れが手に伝わってくる。
まだ内蔵すらも満足に形作れていない、
未成熟な生命の原型なのだ。

自分はモコモコのセーターをかぶると、
タマゴをお腹の下に入れて暖め始める。
苦労の甲斐があって
9匹とも無事に生まれてくる。

しかし喜びも束の間、
すぐさま僕は家を出る事になる。
ともて遠く、そしてとても永い旅。
もう猫には一生会えない。
せめてミルクだけでもあげられれば良かった。
僕はそれだけが心残りでならない。

残された9匹の猫の未来には
過酷な運命が待ち受けている。
鳴くのがとびきりに上手い1匹は、
数年後、教会で賛美歌の歌い手として
雇われる運命にある。
僕は遠い空を眺めながら、
それが手に取るように、
はっきりとわかる。




(inspired by a dream on Feb 18, 2007)

文字とクロール。

DREAM POROPORO_DAYDREAM DIARY library



真夜中。
大きくがらんとしたホールのような空間に、
自分は立っている。
やけに天井が高い。
そして高所に取り付けられた窓からは
月光が斜めに差し込んでいて
僕の足元へと届いている。

僕の足元で月光に照らされているのは、
ただただ無数の書物。
版型も年代も言語も全部でたらめに集められた書物。
書物は乱雑に積み重なねられ、
厚い厚い層になっている。
忘れられた図書館なのだろうか。
どの位の書物があるのか、
全く想像がつかない。

ふと目に留まったのは、
今はもう使われていない
古い文字の描かれた羊皮紙。
月光を浴びて白く光を帯びている。
意味を失ってしまった文字には、
美しさだけをその形の中に秘めている。


やがて遠くから音が聞こえてくる。
水の跳ねる音だ。
暗闇から、次第にこちらに近いてくる。
そして月光に浮かび上がったのは、
一人の女性の姿だった。
彼女はクロールで泳いでいる。
この書物でできた深い海原の中を。


僕はじっと彼女が泳ぐのを見る。
美しい腕の動き。
その細い指先からは、
キラキラと水しぶきが飛び散る。

ときどきその水しぶきが文字に変わる。
その度に海原に潜り込み、
生まれたての文字を拾う。
そしてそっと、瓶の中に入れる。
瑞々しい潤いを帯びた文字。
古代から
文字はこうして生まれて来たに
違いない。





(inspired by by an imagination )

モクモクとした煙、工場の移転、そして工場長の登場。

煙突
「お客様、ここは禁煙でございます」
「え?僕はタバコなんて...」
寒さに負けて飛び込んだ喫茶店でのことだった。
僕は決してタバコをなど吸っていない。
否定しようとするが、店員の顔がよく見えない。
なぜならば僕の顔の周りに、
いつの間にかモワモワと煙がまとわりついているのだ。
手で何度も煙を払ってみるがすぐに煙に覆われてしまい、視界は晴れない。
僕はすっかり混乱してしまう。
カウンターに戻った店員は、別の店員に何事か耳打ちしている。
そしてじっとこちらを観察している。
しかたなく店を足早に出る。


街路樹が凍っている。
キンと突き刺すような寒さ。
冷たい北風で、やっと顔が煙から救出される。
煙は顔から離れて風に乗り、一筋の筋となって流れている。
その筋を目で辿り僕はぎょっとする。
その筋は確かに僕の右肩から始まっていたのだ。
そしてそれは右肩から生えている、
1本の煙突の仕業らしかった。




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秋にふさわしい月の唄、それと兎達のこと。

ブログネタ
自作短編小説 に参加中!
月の唄、兎達

気づいた時にはいつのまにか、
秋はすっかり街の芯の方まで染み込んでいるのでした。
日の光の色には、しんとした厳しさが混じっていて、
確かに季節は変わっていたのです。

いつ、夏は終わったのでしょう。
いまもまだ夏が続いているような、そんな気分を引き擦っているのに。
夏は、確かにそこら中にしっかりとあったのです。
風にも、屋根にも、路地にも、ベランダにも、窓枠にも。
余すところなく夏が充ち満ちていました。
だから夏以外の季節なんて
そもそも本当はなかったんじゃないかって疑い始めます。
でもそんなことはないのです。
夏は確実に終わったのです。
それなのに、心はその変化に追いつかず、
こうして宙ぶらりんにされて
ずっと揺れてしまうのです。





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湖のほとり、翼の製造。

ブログネタ
自作小説 に参加中!
渡り鳥

青く澄んだ湖。
渡り鳥たちは毎日、ひっきりなしに湖へと舞い降りてくる。
僕は湖のほとりの小屋に一人で暮らしている。
そして小屋の中で、翼の製造をしている。
渡り鳥たちのための翼だ。
異国への長旅に耐えうる翼を提供するのが、
僕の任されている仕事である。
翼を求めて、今日も渡り鳥が列をなす。
それを眺めながら、僕はつぶやく。
「渡り鳥には2種類の選択岐がある。
僕の翼で飛ぶか、持って生まれた翼で飛ぶかだ」


やがて評判を聞きつけたリスなどの小動物も、
僕のところへ訪ねてくるようになる。
大空を自由に駆け巡ることを、彼らはずっと夢見ていたのだ。
僕は彼らの願いを聞き入れることを決意すると、
まずリスを机の上に上げる。
縞模様のある小さな小さな背中。
そこへしっかりと自慢の翼を接合していく。
リスは、これから先の鳥としての人生を思い、
期待で胸の毛をぷっくりと膨らませている。





(inspired by a dream on Nov 1, 2005)

ウサギの略奪、月の砂漠。

ブログネタ
詩/小説 に参加中!
月ウサギ

「今夜もまた来るそうだよ」
「今月はこれでもう3回目じゃないか。
あのウサギたちときたら、いったいどうなっているんだい。
これじゃひどくなる一方だよ」
村人達の顔には諦めの色が浮かんでいる。

月からウサギたちがやって来るようになったのは今から2年前。
満月の夜、ほんのり青く発光するツキウサギたちが
一筋の月光の中を滑り降りてきたのだ。
思いがけない珍客を神の遣いと信じた村人達は、
失礼の無いように丁重にもてなした。
お腹を空かしたツキウサギのために
村人総出で料理を作り、思う存分に振る舞ったのだ。
これがいけなかったらしい。
ツキウサギは、満月が来る度に
村まで降りてくるようになってしまう。




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満月、そして耳もとへ届く音楽。

ブログネタ
詩/小説 に参加中!
満月

夜が始まると、星たちは行儀よく天に整列します。
次に山の向こうから満月が顔を出し、天をするりするり登り始めます。
星と月とは次第にその光を増していき、
それに合わせて夜はいよいよ深まります。
満月が天の頂きに到着すると、
地上を覆い尽くしているのは透明な青い静寂。
夜がしっかりと地上の隅々に染み込んでいるかを、
満月は注意深く確認します。



ある湖のほとりに小さな影が近づくのを満月は見ます。
星空を映す水面に影が落ちます。
映ったのは、笛を口にあてた若者です。
やがて笛の先から、空中に音楽が放たれます。
初めはたどたどしく、次第に熱を帯びて。
音楽は湖の上を滑り、それから向きを変え天高く上昇して
満月の耳まで届きます。
それから音楽は地上へ戻り、森を抜け山を越えます。





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猫の侵入。

ブログネタ
 <妄想とかなんとか> に参加中!
オシャベリ猫

今日は、きっと猫が来るに違いない。
僕は急いで戸締まりをする。
家中のドア、フスマ、障子、机やタンス引き出し、小棚の扉、電子レンジの扉。
どこからも猫が侵入できないように、
あらゆる所をきちんと閉め切って、家の中で息を潜める。

しかしそれでも猫はあっさり侵入してしまう。
黒と白とで細かくびっちり塗りつぶしたような模様。
タワシのように固いゴワゴワした毛並み。
緑色の鋭い眼光。

猫は地面を勢い良く蹴りあげると、空中で丸くカラダを縮める。
次の瞬間には僕の両腕の中に
寸分の狂いなくスッポリと納まっている。

「それでも、可愛いだろう。」
僕の瞳を覗き込みながら、
猫は自信たっぷりに喋る。




【2005.11.13 つやつや夢日記】

箱の中、7頭の手乗り馬。

ブログネタ
詩/小説 に参加中!
ミニチュア馬

競売所で、7頭のミニチュアサイズの馬を苦労して手に入れる。
手乗りサイズなので室内飼いには非常に都合がいい。
まだ生まれたばかり。
ヒョコヒョコとぎこちない走りが、たまらなく可愛らしい。
そしてつやつやと濡れたように黒く光る毛並みは、
誰もが見とれてしまうに違いない。
つい見とれていると、
競売で負けた者たちの嫉妬の視線がビシビシ背中に刺さる。
僕はすぐさま7頭の馬を新聞紙に包んで、懐へそっとしまう。
人目を避けていそいそと家路につく。


無事に部屋へ戻ると、今度は馬達が逃げ出したり盗まれたりしないか不安になる。
どうしたらいいのだろうか。
あれこれといいアイデアを探して頭を絞る。
最終的には「箱の中にしまい押し入れに隠す」ことにする。
さっそく箱を用意する。
木箱、アルミ缶、藤編みの籠、お習字入れ、お弁当箱、貯金箱。
大きい馬から順番に1頭ずつしまい、押し入れにきちんとしまう。
最後の一番小さい1頭は、絵の具箱の隅に詰めることにする。





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新聞が言葉を落としてしまう話。

ブログネタ
空想・幻想・不思議な話 に参加中!
.新聞の言葉を落とす。

太陽がビルの間にしゅるしゅると滑り落ちていって、
いよいよ街は夜の時間の始まりです。
少年は夕食の時間に送れないように道を急ぎます。
しかしあまりに急いでいたために、
少年は角を曲がったところで新聞とぶつかりそうになります。
どうにか身をかわそうとしますが、ほんの少しだけ肩が触れてしまいました。
ぱらぱらぱらっ。
「ごめんなさい、新聞さん」
「ああ、大切な文字がまた...」
見ると道には文字が何文字も散乱しています。
新聞の紙面の文字が今のちょっとの衝撃によって、落ちてしまったのです。
慌てて拾うと、時間をかけて元のところを探し当てて、すっかり戻してあげます。
「ありがとう、これで全部元の所に戻ったようです」
だけど、まだ新聞は浮かない顔をしています。
それに、よく見ると新聞のカラダはじっとりと湿っているのです。
「雨なんて少しも降っていないのに、新聞さんのカラダは湿っているね」
「とても困ってしまってそれでずっと泣いていたら、カラダがこんなに湿ってしまったんです」
「いったいどうしたというんだい」

「ええ、実は....





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空気の侵入、空気の皮膜。

ブログネタ
短い物語 に参加中!
空気止めマイスター1

外の空気が気になってきてから、男は眠れない。
次第に男は部屋から極力出ないようになる。
部屋のドアを開ける度に外の空気が入ってくるからだ。
それでもどうしても一日に何度かドアを開ける。
そうすると外の空気が侵入する。
中と外の空気が混じり、空気が堅くなっていくのが分かる。
堅くなった空気が男にまとわリ付き、皮膚の表面にうすい皮膜を作る。
一度皮膜に被われると、どんなに洗ってもとれなくなる。





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積み木のバリケード、赤ちゃんと大統領。

ブログネタ
空想・幻想・不思議な話 に参加中!
託児所、赤ちゃんと大統領。

ある日の事です。
託児所の中に積み木のバリケードが出現します。
うず高く積まれた、色とりどりの積み木。
赤ん坊たちは1人の保母サンを人質にして、
そのバリケードの中に立てこもってしまったのです。

「おお、私の可愛い赤ちゃん!
お願いだからこんな恐ろしいことはやめて、戻ってきておくれ」
母親たちは、いまにも発狂しそうに泣き叫びます。


リーダーとおぼしきまるまるとした赤ちゃんが、
ハイハイをしながら進みでると、紙に書いた声明を出します。
「赤ちゃんにも賃金を」という文字が、
オレンジと水色のクレヨンで書かれているのがわかりました。
余白には、カタツムリやミツバチ、チューリップの絵が
かわいらしく添えられています。





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小雨のなか、少年と秘密の友達。

ブログネタ
詩/小説 に参加中!
かばん、秘密の精霊。

お昼過ぎに少年は散歩に出ることにしました。
小雨が降ったり止んだリの天気。
どんよりと重く暗い雲が空を覆っていますが、
そんなことは気にしません。
なぜなら、少年は秘密の友達と共に外へと出るからです。

少年は、皮のカバンを肩に掛けています。
ほどよい重さが肩にかかります。
「外の頃合いは、どうなのでしょうねえ?」
カバンがかすかに動き、中からのんびりとした調子の声がします。
「小雨が降っています。それにちょっと肌寒いようです」と少年はカバンに言います。
このカバンこそが少年の秘密なのです。




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戦争、地下組織で活動するカニ。

ブログネタ
詩/小説 に参加中!
戦争、地下組織で活動するカニ。

戦争中の出来事。
報道は国家で徹底して管理されている。
もちろん政府の批判などはもっての他である。
しかし地下組織が、海賊放送によって
民衆に決起を呼び掛けている。


ここは海賊放送を収録する部屋の中である。
今まさに収録が始まったところだ。
しゃべっているのは、
カセットレコーダーをお腹の部分にはめ込んだカニ風の生物。
カニのお腹のカセットレコーダーは快調に回っている。
もう1匹は、アコーディオンのように伸び縮みするお腹をもった円筒状の生物。
このお腹を伸び縮みさせることで、伸びやかな声を発することができる。


この2匹の放送を、世の民衆は待ちわびているのだ。






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旅館、そして永劫に続く時間。

ブログネタ
短い物語 に参加中!
旅館、永劫にくり返される

修学旅行。
夕暮れになってから僕らは旅館に辿り着く。
古びた旅館の中でみな一様にくつろいでいる。
仲間達との語らいはとても楽しく、
時が経つのも忘れてしまう。
しかし僕らは、少々くつろぎ過ぎてしまったようだった。
なぜなら、気づいた時には
かれこれ1年近くもその旅館に滞在してしまっていたことが
発覚したからだ。

しかも帰ろうにも、旅館の出入り口はピシリと閉じられ出られそうもない。
僕たちはなぜか旅館に閉じ込められてしまったようなのだ。



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庭園、なだれ込むチンパンジーの群れ。

ブログネタ
詩/小説 に参加中!
庭園、チンパンジー。

僕は広大な庭園の管理を国から任されている。
庭園にびっしりと敷き詰められているのは、
お米や麦などの穀物である。
僕たちが生きていくための食料。
庭園は、僕たち国民の
食料備蓄の役割を担っているのだ。

その庭園に、チンパンジーの群れが
なだれ込んでくる。
それを僕は防ぐことが出来ない。
そしてチンパンジーは
食料をあらかた食い尽くしてしまう。



[1999.5.11 つやつや夢日記]

妊娠、流しの下、成長する赤ん坊。

ブログネタ
空想・幻想・不思議な話 に参加中!
流しの下、赤ん坊。

急にお腹が痛みだし、僕は妊娠したとわかる。
男が妊娠するとは聞かない話だが、
まあこんな事もあるのだろうと考える。
すぐにお腹がパンパンに張り出し、出産は間近だ。
トイレに駆け込むと、じきに男の子が生まれる。
男の子の身体を洗い、タオルに包む。
しかし学校に遅刻しそうで、あやしている暇がない。
仕方なく流しの下、戸棚の奥へ納めておく。





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ネギシの初恋。



天気の株をすべて買い占めようと
全財産を投げ打って奔走する男がいました。
ネギシという名前です。
全部は無理だったようですが、
それでも大方の株は手に入れました。

株に糸をくくりつけると、
腰に糸をつなぎ、持ち運ぶようにしました。
どこに行く時にも、ぷかぷか、ぷかぷかと、
小さなかわいらしい天気が彼の後にくっついています。
天気には、晴れや雨や雷やヒョウ、たくさんありました。
ときどき、彼は天気の株を使います。
駐車場に天気の株を放つと、
とたんに駐車場の中だけが一面の雨になるという具合です。

そうやって次々と天気の株は消えていき、
とうとうある日、最後の株も消えてしまったのです。




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田園、書物、そして秘密の数式。

ブログネタ
ミステリ小説 に参加中!


どこまでも畑が続く、のどかな田園にいる。
道の両側には整然と本が並ぶ。
その本の列は2本のきれいな直線となって、
地平線まで途切れることなく続いている。
辺りには他に何もない。
太陽が真上から僕に照りつける。

僕は次々と本を手にとっては、ページをめくっている。
ある記述を探しているからだ。
それは、ある秘密を封じ込めた数式。
どうしても見つける必要がある。



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