ボブ・ディランのトゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットには、人の優しさ、ボブ・ディランの優しさなどが伝わってくるような表現が、随所に散りばめられているという特徴があります。

ボブ・ディランが人の心を歌う時は、辛い気持ち、もしくは恋心などを歌っていることが多いので、トゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットを聴いていると、心というものは人によって様々なのだ・・・ということを理解できるようになります。

今回は、そんなトゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットの歌詞を日本語訳してみました。トゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットについて興味がある方は、以下の歌詞、説明を踏まえて、ボブ・ディランの楽曲に詳しくなってください。

まず、トゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットの情景についてですが、「雨が降っている情景」を想像することができます。歌詞についても、そのまま「あなたの顔には雨が降り注ぐ」というシーンからスタートしているので、主人公に該当する人物が雨にあたりながら、トゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットを追い求めている・・・という内容になっています。

雨というと失恋を思い浮かべてしまいますが、トゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットの場合は失恋ではなく、むしろ、恋心を知った主人公が他人に対しても心の余裕、もしくは人の心を理解しようと苦しんでいる、人として成長していく様が描かれています。

歌詞では、「世界中の人に責められている」といった暗い内容の歌詞が何度も登場するのですが、それは人として成長していく様を責められている・・・という表現で綴っているのでしょう。というのも、その後に「優しく抱きしめてあげられたらな」という、主人公の気持ちまでもが綴られているからです。

従来のボブ・ディランであれば、このような歌詞が出た後というのは、具体的にどのような責めを負っているのか明確に書き記します。それがないということは、主人公の成長であり心情を明確に描いていくことで、楽曲を聴いている人も気持ちを理解することができる・・・という狙いがあるのかも知れません。

簡単にまとめてしまうと、トゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットは、ボブ・ディランにしては珍しく、万人受けするような歌詞が随所に見られる・・・という内容なのです。

例えば、歌詞の中には「初めて会った時から気付いた」という歌詞まで存在します。恋心を表す際に昔から良く使われている表現ですが、主人公の気持ちが愛に対してもひたむきになっていく・・・ということが、このような歌詞だけで理解できるのです。正にトゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットというタイトルに相応しい展開、そのため、癖のない歌詞となっているために聴いているほうも心酔してしまうような内容となっています。

ただ、このような歌詞が目立つので相思相愛?のようなことを考えてしまいますが、どちらかと言うと主人公の恋愛に対する感情が、雨の中にこだましているような表現となっています。歌詞についても、「私の愛があなたにも伝われば」というように、愛という気持ちに気付いてしまったために、余計に雨に濡れながらも苦心してしまう・・・という模様が、空模様の変化に合わせて描かれているという、秀逸な楽曲が、トゥルー・ラヴ・テンズ・トゥ・フォゲットなのです。