以前大きな震災が起きた時、震災後にもかかわらず冷静さと秩序を失わなかった多くの日本人の行動に、世界は驚きと称賛の声を挙げました。

震災に乗じて犯罪行為を行ったり、自分だけが助かろうと他者を蹴落とすような卑劣な行為をする人も世界には少なからずいるのです。

しかし、それでは人としてのモラルがあまりに欠けてしまっています。

被災してしまったときは出来るだけ冷静に行動することがとても重要です。

また、大変な時こそ自分の事だけではなく他の人の事を思いやった行動をとれるとよいですね。

■実際に被災してしまったら…パニックになるのは仕方ありません!

いくらここで冷静に…なんていっても、実際に被災してしまえば、初めはパニックになるのは仕方のないことでしょう。

ここで重要なのは、このパニック状態をいかに早く脱するかということになります。

まずはご自分の身の安全を第一に考えた行動をとりましょう。

そして、すこし落ち着いたら、目を閉じて大きく深呼吸をしてみてください。

また普段からリラックスするルーティーンなどをお持ちの方は実践するとよいでしょう。

出来る限り早めに普段の自分を取り戻すことが大切です。

■今何をすべきか、自分に出来ることはあるのかと客観視してみよう!

災害が起きた時、恐怖心に支配されてしまうことはよくあることです。しかし恐怖心にとらわれたままでは、その後の避難活動に支障をきたしかねません。

人間、自分のことを考えるよりも、他の人の事や物を考えた方が比較的冷静になり易いです。

よく、子供がいる母親は強いといいますが、やはり守るべきものがある人というのはより正しい判断をしやすいのでしょう。

だれか困っている人はいないか見渡してみてください、助けを求める声が聞こえないか耳を澄ましてみてください。

出来るだけ事態を客観的に判断するように広い視野を持ちましょう。

■冷静に行動するためには日ごろからの備えが重要です!

冷静な判断をするには、やはりそれなりの知識と経験が必要です。

しかし、震災の経験を何度もしている方はそう多くないでしょう。

そんな時役に立つのが、日ごろの備えになります。

日ごろから減災について様々な情報を収集していたり、シミュレーションを行っていたり、非常用持ち出し袋を準備するなど、災害に備えた行動をとっていると、いざ本当に被災した時により冷静になり行動することができます。

また、ちょっとした知識が生死を分けることもないとは言い切れないのです。

いつ自然災害に巻き込まれてもおかしくないこの日本では、日ごろから防災・減災意識を高く持っていて決して損はしないでしょう。

■一人じゃないと思って周りと協力しましょう!

自然災害は、多くの人を巻き込むケースが多く、被災者が自分一人なんていうことはありません。

同じように被災し、もしかしたら自分よりも悪い状況に置かれている人もいるかもしれません。

また、少しの間状況をしのぐことが出来ればきっと誰かから手が差し伸べられます。

一人ではないということはとても心強いことです。

強く生き抜くことを思って、冷静で良識ある行動をとることが重要です。