食物繊維というと、ダイエットに良い、健康に良いとされている栄養素です。

ですが、「食物繊維を多く摂取すると便秘になる」という問題が、今ではテレビなどでクローズアップされています。過去では、食物繊維を多く摂取しないと便秘になってしまう・・・と言われていたので、頑張って食物繊維を摂取していた人にしてみると、「どっちが本当?」と思ってしまうことでしょう。

ですが、近年ではデータを元にして食物繊維の種類、健康効果が明らかになっているのです。そのため、「食物繊維を多く摂取するのは良くない」という考え方が、健康、ダイエットにおいても新常識とされております。

その理由ですが、食物繊維には「不溶性食物繊維、水溶性食物繊維」が存在するからです。近年では、不溶性食物繊維の話をテレビなどで取り上げなくなりました。

というのも、多く摂取すると便秘になってしまう食物繊維だからです。便秘というのは、消化されたはずのものが「便として排出されない」という問題のことです。

なので、人によっては食物繊維を摂取して、「硬くなっている便を柔らかくしよう」と考え、不溶性食物繊維を大量に摂取してしまう・・・というトラブルが相次いでいます。ですが、不溶性食物繊維は腸の動きを活発にしてくれるだけ・・・なので、「硬くなっている便を柔らかくしてくれる」という保証がありません。

そのため、多くの不溶性食物繊維を摂取するという行為は、結果的に「便の量を増やす結果」になり、しかも腸内の動きが活発になっても、便秘が改善するわけではないのです。では、詰まってしまっている便は、どのようにすれば排出できるのか?というと、それは「適度に水溶性食物繊維を摂取する」ことです。

これにより、体内に溜まっている水分を用いて、硬くなっている便を柔らかくすることが可能になります。不溶性食物繊維は「水に溶けない性質」があるので、大量に摂取しても便のかさを増しているだけで、便が柔らかくなるわけではない・・・ということを理解しておきましょう。

水溶性食物繊維ですが、「納豆、オクラ、長芋」などにも含まれています。テレビなどで良く取り上げられるようになりましたが、納豆、オクラを一緒に食べても問題ありません。また、これらの食べ物は「ネバネバしている」ので、ネバネバしている食べ物そのものが、今では健康に良いのかも知れない・・・という考えも存在します。

納豆にはナットウキナーゼという成分が含まれているのですが、こちらは血流の改善に大きな効果もあります。血流の改善が見られるようになると、胃腸の動きも改善されやすく、これも便秘の改善に良い効果があると言われるようになりました。

また、不溶性食物繊維は「えのき、アーモンド、切り干し大根」などに多く含まれています。これらの食材は、スーパーで見かけると「食物繊維がたっぷり」という形で宣伝されているため、食物繊維が多い食べ物・・・と思ってしまいますが、実際は水溶性食物繊維を多く含んでいないので注意してください。