DSCF23007月7日付けのブログ『あなたに合ったキモノ寸法の割り出し方』の計算式に基ずき一例を揚げてキモノの部分計算を行ない裁断寸法と裁断図を下記します。(女性用袷長着の場合)DSCF2248
例題、
身長160cm、
体重55kg、
バスト83~85cm、
ヒップ93~95cm 、
にて女性用キモノの各部分を計算します。

(大体、洋服の号数ですと9号〜11号に当たります
 
身丈】=身長と同寸法に依り160cm    【袖丈】=(160÷3)-2cm=51cm 
繰越】=(160-55)=105により2cm。    【裄丈】=【[160×0.4]+2cm】=66cm。
前身幅 】=【(94÷4)+1cm】=24.5cm。 【後身幅】=(24.5+6)=30.5cm。              【抱幅】=【(85÷4)+1cm=22.25cm22.5cm。【褄下】=【(160÷2)-2cm=76cm。       その他は以下の如く並寸法とします。
袖口】=23cm。(身長150cm以下の人は21cm)
袖付け】=前袖付23cm。後袖付21cm。(付け違いを勧めます)
衽幅】=15cm。   【合褄幅】=14cm。(細くするとスッキリ見えます) 
【身八つ口】=14cm。(袖付けを21cm以下にした時は15cmにする。
【襟型明き】=10cm。【衽下がり】=23cm(身長が150cm以下、バストが豊かな人は21cmにすると良いでしょう)
【襟付込み】=2cm。(京都では1cm)
共衿丈】=47~50cm。   【衿幅】=11.5cm。(首の短い人は1cm狭くすると良いでしょう)
以上で各部分の寸法が決まりました。
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**襟丈を計算して襟衽分と身頃分の裁切り寸法を決めます。**

襟丈】=『身丈+( 繰越+襟付込+裾縫込+襟肩回+繰越+襟先縫込分)-褄下此の式に実寸法を当てはめると次の計算になります。
襟丈】=『(160+2+2+2+9.5+2+8 )ー76』=109.5cm。
【全襟衽分丈】=(襟丈+共衿丈)=(109,5+50)=『159.5cm
*従って、印の『身丈』と計算結果の印の『共襟分を含む全襟丈』は殆ど同寸法(159.5と160cm)になります。
此の事は、他の諸書本には殆ど記載されていない事ですので、新しい考え方
(=kurowasai方式)です。

**結論として各部分の簡易計算式による裁断寸法は下記の通りの計算式(ゴシック部)になりますので必ず覚えて下さい。***
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【袖分】の裁切り=(袖丈+袖下縫み)×4=(51+4)×4=220cm
*1身頃】の裁切り=【注文身丈+(繰越×2)+襟付込+裾縫込+襟肩回+襟先縫込み分×4=【襟丈+褄下】×4。
【160+(2×2)+2+2+9.5+8】×4=【109.5+76】×4=【185.5】×4=742cm
襟衽】の裁切り=【(襟丈+共衿丈)×2=(109.5+50)×2=(159.5×2)=319cm
*総要尺は【袖分】+【身頃分】+【襟衽分】=【220】+【742】+【319】=12m81cm。(3丈3尺8寸)なります。

***以上の実数計算に基ずき簡易計算式が下記の如き手順で表わすことが出来ます。***

*【手順1】.『衿衽分の裁切り寸法』は常に“注文身丈の2倍分”を見積もる事『=kurowasai式です』(裁切り身丈や繰越に関係なく身頃分より必ず先に見積もることです)  
  • 書籍の多くは、襟衽丈を『裁切り身丈−衽下がりと書かれていますが、この裁切り身丈に内揚げ分が無いと必ず裁切り間違いを起こし易いですから、手順1,の方法で行えば裁ち間違いは起りません
*【手順2】*1.身頃分の裁切り寸法は《(印の襟丈+褄下)×4》を目安にする。
  • ●繰越によりますが、内揚げ分は襟丈計算の際に襟肩回りと襟先縫い込み分として考慮(10cm~17cm程)し見積ってあります。
    万一、反物の総丈が不足の際は襟衽丈は手順1に従い裁切って、内揚げ分だけを(4~6cm程に)すれば良いです。
内揚げを多過ぎるとお端折り時に邪魔になる事があります。

*【手順3】.袖分の裁切り寸法は《(袖丈+4cm)×4》とする。


  • **(注)“羽織の前幅”は(キモノの前幅-5.7cm)で算出し、“コートの前幅”は(キモノの抱幅-2cm)で算出するためキモノの寸法は正確に決める必要がありますので大切な部分なのです。 

DSCF2294裁断図は右絵図の通りです。手書きなので見え難いと思いますがご了承下さい。

*、今回の結論は、-----
*【襟衽分】=身丈の2倍分』で良い。

*、*1身頃分の総裁切り】=《『襟丈+褄下』×4》で良い。
但し襟丈=《【身丈+(繰越×2)+21.5cm】ー褄下》とする。(前述の実寸法計算を参照)

 *、【袖分の裁ち切り】=《(袖丈+4cm)×4》で良い
  • 襟衽分》と《身頃分》の裁切り法は【kurowasai 方式】見積もれば裁断ミスを防ぐ事になる為是非とも採用をお薦め致します。                                              
市販の和裁の本には、衿衽丈の裁切りは「裁切り身丈−衽下りと表示されていますが、この裁切り身丈に内揚げ分8cm(2寸)程見込んでればよいのですが、いつも、内揚げ分を見込むとは限らないので、間違えのない襟衽丈の裁切りは『身丈×2』で見積もりするのが、画期的なのです。(この方法がシンプルで合理的とは思いませんか?)
*【身体のサイズに合ったキモノの『身幅』の決め方】については、7/24付けのブログで算出方法を掲載したあります。


次回は、8/7は『粋な男のキモノの話』(簡易計算式による身頃分と襟衽分の算出法=kurowasai方式)についてお話し致しましょう。T,kuro