テレサのだいあり〜

無責任な仮説 不必要な分析 お節介な提言

ウヨク

静岡新聞のイスラム教徒は「イスラム厳格派」と表記すべきでは?

トランプ大統領の誕生でイスラム教との共生について社会全体が過敏になっている中での静岡新聞の記事、ネットでは「郷に入っては郷に従え」とフルボッコでしたが、「これだからイスラム教徒は」というような表現をかなり見かけましたので、この点については少し注文をつけたいと思います。

21世紀には世界最大の宗派になろうとしているイスラム教ですが、世界中に広がっているだけあって、戒律への解釈もまちまちです。近代化と世俗化が進んでいるトルコではスカーフ(ヒジャブ)を着用しない女性も珍しくありませんし、フセイン時代のイラクでもそうでしたね。豚肉やアルコールの戒律に関しては、非イスラム圏に居住するムスリムはあまり厳格に守っていないとも聞きます。つまりはエフィ・グスティ・ワフユニ女史の主張を日本に住むムスリムの総意だとは思わないほうが良いのかもしれません。

もっとも、食文化に関しては日本はいい加減過ぎるところもありまして、もともと肉食文化はなかったのに今は普通に豚肉を食べてるくらい柔軟なのですから、学校給食で月に何度かはイスラム圏の料理を出すくらいはしても良いと思いますけどね。もちろんヒンズー対応やベジタリアン対応の日があっても良いと思います。ヴィーガンはさすがに無理だと思いますが。

イスラム教は女性抑圧で非難されている宗教でもあり、ヒジャブはその象徴とも言えます。その女性がヒジャブの着用に理解を求めるという行為自体が私には矛盾でに見え、心が宗教から解放されていないだけなのか、それとも誰かに言わされているのか、コミュニティ内での地位向上のためにアピールしているだけなのか、興味はつきません。

「日之丸街宣女子 2」(青林堂)

2巻の舞台は慰安婦象が設置された事で有名なアメリカのグレンデール市。慰安婦象が設置された事で日系人の子女がイジメにあっているとのウワサがとびかったことがありまして、これといった悪質なイジメはないそうです。

もちろんまったくないとも思いませんが。

ところがこのマンガにはアメリカに留学中のキャラクターが、つばを吐き掛けられたり、机に顔を叩きつけられたり、ロッカーに汚物を入れられたり、レイプされそうになったりと、悪質というより犯罪被害にあっています。これはさすがに誇張にも程があると思うのですが、

「日之丸街宣女子はフィクションです」

なるほど。

フィクションというものはリアリティを出すために四苦八苦するものだと思っていましたが、「フィクションなので何を書くのも表現の自由」という論法で、かなり珍らしいタイプだと思います。そういうわけなので、この本に描かれている事には真実はありませんから、嫌韓右翼の方々は、うかつにこの本を読んで理論武装をしたつもりになっても、内容が出鱈目なので足をすくわれるだけになると思います。不必要に韓国人を貶める行為は、この作者が大嫌いな反日勢力とそっくりで、日本人を貶めるだけなんですけどね。

大西議員の炎上発言「マスコミを懲らしめろ」

「炎上」と言えばインターネット上の事だと思っていましたが、森元総理の「神の国」発言なども今から考えると炎上事案だと思いました。そう言えば大西議員は森元総理と同じ神道政治連盟なんですよね、、、。

自民党議員の炎上発言を思いおこせば、中曽根元総理の知的レベル発言や、渡辺美智雄の「アッケラカーのカー」、池田隼人の「中小企業の五人や十人自殺してもやむを得ない」など、ネットがない時代ですら大問題になったわけですが、ネットがあったらどうなっていたでしょうか。もしくは、ネットがなくても炎上は防げないと考えるべきでしょうか。

この手の政治家の不適切発言には「その考えは人間としてアウト」と「本当の事だけど言ってはいけないでしょ」の2種類があると思います。どちらにしても「空気が読めていない」のは共通しているわけですが、辞任に追い込まれた池田隼人がCMに出て「私はウソは申しません」とやったのは賢さがわかるエピソードだと思います。

今回の大西議員の発言は民主主義法治国家の政治家としてはアウトですし、難しい法案を通す微妙な時期の自民党を窮地に追い込んだわけですから自民党議員としてもアウト。空気も読めないし、賢くもないわけで、政治家生命はほとんど終わったと思えばいいでしょう。田中芳樹の小説に出てきそうなヤクザまがいの与党政治家が久々に登場したわけですが、よほどの事が無い限りは大臣などの要職に着く事はないと思います。

ざっと調べただけだと、政治思想は保守的なくらいでこれといった主張はないようです。過去の選挙では「アンチ民主」の波に乗って当選しただけで、島村宜伸の地盤を引き継くにあたってはあの強引さとふてぶてしさで組織内の地位を築いていったのでしょうか。そういうわけで「言論弾圧」のような思想があるわけではなく、「気に入らない奴は懲らしめる」だけの人だと思います。敵としては小物ですが、左派マスコミは彼にまといつけば面白いネタを量産してくれると思いますし、潮目が変わる転換点になるかもしれませんね。

「大嫌韓流」(晋遊社)

「マンガ嫌韓流」って何年前でしたっけ、と思って検索したら10年前でした。当時の感想はこんな感じでしたが、この本に対する左翼勢力の反応をおおざっぱにまとめると、

民族差別を煽ると批判はありましたが事実関係に対する抗議は無かった。

と言えばいいでしょう。当時は私もよく知らなかったのですが、日韓併合後の朝鮮半島では国政選挙への参政権がなかったので、「代表無くして課税なし」の原則から見れば当時の日韓は正当な併合とは呼べません。「実質植民地」だったわけですから、左翼勢力はこれについてだけは突っ込めば良かったんですけどね。もっとも、左翼勢力もこれについてはよく知らなかった可能性がありますが(笑)。

そして新刊の「大嫌韓流」の主人公は、大学時代に留学したアメリカで韓国人グループに慰安婦問題に関するディベートを挑まれて、最終的にはたくさんの学生達の前で土下座謝罪をさせられるのですが、アメリカでこんな強要罪みたいな事が実際に起こりうるのでしょうか?日本の学生が修学旅行先の韓国で土下座させられそうなった事件は確かにありましたが、アメリカでおこりますかね?簡単に検索しただけですが、類似した事件は見つからずに、逆に見つかったのはこれでした。

それ以外ではネットでよく書かれている嫌韓ネタのオンパレードで、さほど新鮮味はありません。私は、借金などのために売春せざるを得ない状況では「性奴隷」だと考えていますので、「性奴隷ではなくて売春婦だ」との強弁には賛成できません。「慰安婦は高収入だったから性奴隷ではない」との意見はネット上でも見ますが、今でも風俗業では高収入ですが別に憧れの職業ではありませんし、たいがいは周囲に隠して働いているのではないでしょうか。「親に売られたキーセンのプロ売春婦」という文章もあるのですが、それは「親に人身売買されて性奴隷にされた女性を日本軍が利用した」と表現すべきです。それを考えますと、安倍総理の「慰安婦は人身売買の犠牲者」という発言は評価したいと思います。

白馬事件についての記述があったり、日本人の中でも外見が悪役に描かれているキャラがいたり、韓国人と同じやり方で反韓活動をすることへの疑問を述べるシーンもありますから、ただの嫌韓本となってはいない事は評価したいのですが、このシリーズが生み出した在特会などのヘイト団体に関する記述が無かったのは残念でした。

慰安婦問題をまとめてみました

朝日新聞がいわゆる「慰安婦狩り」報道が誤報であることを認めた後も喧々諤々の論争が続いています。歴史的な事実、欧米人の倫理観、左翼の主張、保守の主張などがうまくかみあっていないように思えますし、自分の中での考えも整理してみたいので、軽くまとめてみました、、、長くなりましたが。

・軍隊慰安所

いわゆる軍人のために売春宿の事ですが、当時の日本は公娼制度があり売春は違法ではありませんでした。そういうわけで、軍が慰安所を管理していたわけで秘密でもなんでもありませんでした。吉田証言以前の70年代の水木しげるのマンガ「総員玉砕せよ!」にもその様子は描写されています。

ただ、性的な問題となりますとおおっぴらに語らえるわけではありませんでしたから、90年代の一般的な日本人のどれくらいが当時の法整備についてどれだけ認識していたかは疑問で、歴史に造詣の深い人や今で言うミリオタくらいしか興味はなかったでしょう。

・当時の売春

では女性達は好きで売春をしていたかと言うと、全てが全てそういうわけではなく、前借金で縛られているのが当たり前だったようです。21世紀の今日では借金を返すために売春をさせるという行為自体が人身売買扱いされます。ナニワ金融道でもそういった描写がありましたよね。

・人身売買

日本における人身売買は豊臣秀吉の時代に禁止されたそうですから、19世紀まで黒人奴隷がいたアメリカなどに比べるとこれは誇っても良い事例だと思いますが、強制売春(性奴隷)はずっと続いておりまして、明治になってのマリア・ルス事件でペルー船の奴隷を解放したところ、「日本にだって性奴隷いるじゃないか」とツッコまれ、それが契機になって芸娼妓解放令が出されたんですが、結局は形を変えて残って、今の性風俗に繋がるわけですから、日本人はそこらへんを忘れないようにしないといけませんね。「借金背負って風呂に沈むのは自業自得」と思ってるのなら、世界標準の倫理観からは大きくはずれています。

・済州島などでの慰安婦狩りと朝日新聞の報道

作家の吉田清治が、70年代後半頃より太平洋戦争中に韓国の済州島などで朝鮮人女性を軍令で「慰安婦狩り」したと告白証言し始め、朝日新聞が大々的に取り上げたことによって日韓の間で外交問題化しました。このないだ朝日新聞が誤報であった事を認めたようにまったくの捏造で、これが捏造であることを最初につきとめたのは実は済州島の現地マスコミです。

90年代には捏造であることがわかっていましたが、朝日新聞は20年間にわたって誤報である事を認めていませんでした。吉田証言の裏付け調査をしなかった事や、捏造であることがわかっていてもそれを認めなかった事がジャーナリズムとして致命的であるとされています。第三者委員会の調査報告が楽しみですね。

・日本のマスコミの左翼独裁時代

今は左翼のトンデモ発言はすぐにやり玉にあがって大炎上する素晴らしい時代になりましたが、戦後からインターネットが普及するまでは新聞やマスコミの論調は左翼が牛耳っており、何を発言してもまったく批判されることがありませんでした。慰安婦報道でも、読売や産経の保守系ですら当初は朝日の報道に追随していた事でもわかると思います。原爆記念日では「過ちはくりかえさない」という報道一色で、「原爆を落としたのはアメリカなのになんで日本が反省するんだろう?」というのは子供心にもおかしいと思っていました。

「逃走する容疑者が死んだら警察が悪い」「自衛隊は憲法違反の犯罪者集団」「旧日本軍は悪い連中だった」との論調なら何を書いても許された時代が何年も続いていて、裏づけ調査などしなくても誰からも批判されることがなく、いえ、批判されたとしても公にされることがない時代がずっと続いてきたのです。

このあいだの江川紹子のツイートなどは、昔でしたら左翼新聞に「自衛隊装甲車の投入に疑問。軍事費を増大させるための不必要な出動であり、近隣国の不安を煽る危険な行為である」などと書かれていたでしょうね。どうして江川詔子がああいうツイートをしたかと言えば、ああいう自衛隊批判をするのが彼女のような左翼言論人の仕事だったのです。

そう言えば、反日国家は世界でも特定アジアと呼ばれる3国くらいしかないのですが、実は90年代より前はそんな事はなく、韓国は友好国でしたし、国交を回復してからの中国もさほど反日色が強かった記憶はありません。韓国と中国は90年代の冷戦崩壊後に仮想敵国を日本としたというのが反日国家に変節した理由とされているのですが、実はちょうどこの頃からなんですよね、左翼新聞の「ご注進報道」が始まったのは。もしかしてもしかすると、、、。

・インドネシアでの日本軍による強姦事件

いわゆる白馬事件ですが、インドネシアを占領した日本陸軍がオランダの民間人女性達を監禁して繰り返し強姦した事件で、Wikiには「強制売春」と書かれていますがお金は払われていないようなので、強姦でしょう。そういうわけなので、吉田証言の「済州等での慰安婦狩り」が捏造であったとしても「軍による慰安婦狩り」は現実に発生したのは事実。

・白馬事件、その後

この事件は、現地の若手将校が独断で行ったことであり、現地軍の上層部がこれに気付いて慰安所を閉鎖しているので、日本軍としてはこのような行為を命令したり黙認していたわけではありませんでしたが、首謀者を厳罰にしていないのは残念でした。

戦後になると戦争犯罪者として裁かれていますし、日本とオランダの賠償問題は解決しています。心情的にはともかく法的には解決している事件ですが、「軍による慰安婦狩りは無かった!!」と安倍総理やネトウヨが主張した場合は、この事件を反論に持ち出されることになるので、「朝鮮半島での慰安婦狩りはなかった」と主張した方がよろしいかと。

・アンボン島での慰安婦強制連行

「アンボン島 慰安婦」などで検索すれば普通にヒットすると思います。こちらは海軍の仕業ですが、陸軍のしでかした白馬事件と違って途中でやめた形跡がないのが恥ずかしいですね。関係者は戦後に戦犯として裁かれていますから、法的には一応決着がついている事件です。こちらも完全に「人さらい」ですし、海軍上層部がどう考えていたかはわかりませんが、「海軍特別警察隊 - アンボン島BC級戦犯の手記」には、

<コピペ>

「司令部の方針としては、多少の強制があっても、できるだけ多く集めること、そのためには宣撫用の物資も用意する。いまのところ集める場所は、海軍病院の近くにある元の神学校の校舎を使用する予定でいる。集まってくる女には、当分の間、うまい食事を腹いっぱい食べさせて共同生活をさせる。その間に、来てよかったという空気をつくらせてうわさになるようにしていきたい。そして、ひとりひとりの女性から、慰安婦として働いてもよいという承諾書をとって、自由意志で集まったようにすることにしています」。

</コピペ>

「人さらい」みたいな真似は問題になることは当時から理解されていたようですね。

・朝日新聞による論点すり替え

慰安婦問題が韓国との外交問題になっていた際に「慰安婦の募集に際する強制性の有無」が焦点になっていたのですが、朝日新聞は「済州島での慰安婦狩り」が捏造であることに薄々感づいたのか、この頃から「慰安所、軍関与示す資料」との報道を始め、「軍が慰安所に関与していたことが問題であった」との姿勢をとり始めます。この姿勢は今も続いているのですが、上記のように元々秘密でもなんでもありませんでした。誤報に気がついて論点のすり替えを開始したと考えるのが妥当でしょう。

・宮沢政権の謝罪と河野談話

慰安婦問題が韓国との外交問題になった事を受けて宮沢政権は謝罪し、その後の調査が河野談話につながります。韓国との外交問題を解決するために、その調査は事実性を重んじたものではなく政治的な内容で、軍の強制性を認めたものでした。これで韓国との外交問題は一旦は解決したかに見えたのですが、、、。

・元慰安婦に対する補償

慰安婦に対する補償に関しては、1995年に「女性のためのアジア平和国民基金」を作って2007年に全事業の終了。これで政治的にも金銭的にも慰安婦への補償は終了したはずなのですが、これでは不十分と感じる元慰安婦は補償を求めて今でも活動を続けています。

・クマラスワミ報告書

このあたりから国連が出てくるのですが、1996年に元慰安婦や犠牲者に対して、これを「人道に対する罪」として日本が法的責任を取って犠牲者に補償すること、公訴時効に関係なく責任者を処罰すること、さらに日本は教育課程にこの歴史的事実を含めることなどを国際連合人権委員会で勧告(クマラ スワミ勧告)しています。責任者って、当時の軍上層部の事でしょうか?それとも慰安所を利用した兵士も含むのでしょうか?

クマラスワミさんは、よその国の70年前の人道問題よりも自国の内戦問題をどうにかした方が良いと思うのですが、「他人をイジめている間はイジめを受けない」みたいに「他国の人道問題を追及している間は自国の問題は追及されない」みたいなものでしょうか?

・人道に対する罪

これは1998年にできた「国際刑事裁判所ローマ規程」により決められたのですが、出来たばっかりの規定なので、担当者が張り切っているだけだと思います。社内でセクハラ担当者を作ったらなんでもかんでもセクハラ認定しちゃってみんな迷惑したとか、なんでもかんでも反革命罪を適用したギロチンロベスピエールみたいなものでしょう、きっと。中国政府高官やらキッシンジャーまで対象になっていますが、どうにかなる気配もありません。「そうですねー、戦争中はよくない事が起こりますねー、でも吉田証言を証拠にしてますけどそれは訂正してくださいねー、ついでに吉田証言を証拠として取り上げた経緯の説明もお願いしますねー、捏造と言われてるのに調査しなかったのは何故ですかー」くらいの態度でいいでしょう。

・第一次安倍政権

Wikiの慰安婦の年表を眺めていますと、第一次安倍政権の誕生が「現在」の慰安婦問題の発端とも言えるでしょう。この頃には吉田証言が捏造であることは周知の事実になっていましたので、保守勢力は「従軍慰安婦の強制連行はなかった」と主張し始めるのですが、これが欧米では歴史修正主義と受け取られるようになります。

・慰安婦問題の主戦場はアメリカへ

2000年代になると元慰安婦とその支援者はアメリカでの反日活動を開始します。「日本にいう事を聞かせるにはアメリカを動かそう」という考えはまったくの正解(笑)。アメリカの政治家やマスコミが日本の総理へ慰安婦問題について「謝罪」と「補償」を要求し始めるのですが、謝罪も補償もすでに終了済みなんですよね。この問題に関わっているアメリカ人は慰安婦サイドの主張を丸呑みして事実関係を理解していないと思います。

・元慰安婦、韓国とアメリカを訴える

2009年になると朝鮮戦争後の米軍基地で米兵相手に売春させられた元慰安婦が韓国政府と米軍を訴え始めます。もし、日本軍の慰安婦問題をアメリカに広めて、最終的にはアメリカからも補償をふんだくる事を狙っていたとしたら壮大な戦略で感心しますが、たぶんいきあたりばったりの、ネタがあれば訴訟をしかける、くらいの考えだと思います。アメリカのあちこちに作られている慰安婦像がアメリカにとっての大ブーメランになるかもしれなくて今からwktkしています。

・現在の朝日新聞

吉田証言による「済州島での慰安婦狩り」は誤報であったと認めていますが、論点をすり替えて慰安婦の存在そのものが戦時下における女性に対する性暴力だと主張しています。でもそれは、敗戦の後に売春防止法を施行したりして一応解決済みなんですよね。補償に関しても一応は解決済みです。ついでに言えば、平時である今現在の性暴力とかはどう考えてるのでしょうか。購読層に対象者がいっぱいいるんじゃ、、、。

・パク大統領

韓国のパク大統領は世界中で反日(つげ口)外交を繰り広げ、どうやら世界からは相手にされていないようなので安心しました。どうして彼女がそんな事をしたのかと言えば、昔から歴代の韓国政権にはそういう癖があり、支持率が落ちてレームダック(死に体)になってから反日姿勢に走るのはいつもの事でした。

ところが彼女は就任早々から反日姿勢をとる珍しいタイプだったのですが、日韓基本条約の際に日本政府が韓国人へ支払った個別補償を該当者に渡さずに、公共投資につぎ込んだのは当時の韓国大統領であった彼女の父親なので、一歩間違うと彼女が大炎上をしかねない立場であり、強硬な反日姿勢をとるしかないのもわかります。

・現在の安倍内閣

安倍総理は「日本兵が人さらいのように慰安婦にしたとの記事が世界中で事実と思われ、非難する碑ができている」と発言しているのですが、白馬事件やアンボン事件は実際にあったわけですから、「済州島の」とか「韓国での」という単語はつけ忘れない方が良いと思います。朝日の論点すり替えのように、わざとつけずに「慰安婦狩りはまったくなかった」とのミスリードを誘っている可能性もないわけではないのですが、そんなに賢そうな気がしないんですよね、安倍総理は。河野談話に関しては継承するそうなので、従軍慰安婦という存在そのものに問題があったと言う認識は持っていると思われます。

・欧米人の感覚

元慰安婦サイドの言い分を全て信じていて、日本の保守層が「慰安婦など居なかったと主張している」と思い込んでるようです。このドイツ人など典型的ですね。コピペしておきますが、

<コピペ>

私は以前に韓国人の元慰安婦4人に会い、オランダの議会にメールを送るなどして慰安婦問題を調べたことがある。だから、(朝日新聞が証言を取り上げた)吉田清治氏(故人)が目撃者のふりをして、うそをついていたとしても慰安婦がなかったことを意味しないことを知っている。そもそも私は吉田証言自体を検証記事が出るまで知らなかった。私の調査に吉田証言は必要なかったからだ。

</コピペ>

日本の保守層(の全てではないですが)は「済州島での慰安婦狩りがなかった」「軍の命令で慰安婦狩りを行ったわけではなかった」事を必死で主張しているだけです。もっとも欧米人にしてみたら「慰安所あったんでしょう???」「慰安婦はいたんでしょ???」というわけで、

・慰安婦=性奴隷、慰安所=奴隷収容所

欧米人はどうもこういう認識を持っているようなので、だから保守層の主張がよくわからないのでしょう。たとえば慰安婦の中には、

「生活が苦しくなった母親によって14歳の時に平壌のあるキーセン検番(日本でいう置屋)に売られていった。」

という方がいるのですが、この発言へのネトウヨさんの反応が、

「強制じゃないじゃん、親に売られてるじゃんwwwwwwwwwww」

なわけですが、欧米人なら

「なんで売られた女性を助けてあげなかったの?」

という感想かもしれません。慰安所に集められた女性に「強制ではないのか?」「借金しているのか?」などのようなカウンセリングをしている気配はないんですよね。もちろんするわけないんですけど。自由意志って体裁をとっていますが、「よくない」事をしている認識はアンボンの事件でもわかります。

・「もっと風俗業を活用してほしい」

これは橋下市長の発言で大問題になりましたが、言われた米軍の司令官が硬直した気持ちもわかります。アメリカ人にしてみたら「細かいこと気にしないで犯罪しなさいよ」って言われたようなものですからね。

2013年人身売買報告書(抜粋・日本に関する報告)

アメリカ大使館のホームページですが、日本に対する手厳しい勧告がこれでもかと書かれています。わかりやすく言えば、売春=人身売買、ととらえているので、

「慰安婦って売春婦じゃん、プギャーwwwwwwwwwwwwwww」

というネトウヨさんの主張だとまったく欧米人を納得させられません。女性に売春をさせるという行為そのものが「人身売買」であり「人道に対する罪」なのです。そして、日本は「人身売買議定書を締結していない唯一のG8参加国である」とまで書かれているのですが、マスコミはそこのところに切り込もうとはしません。なぜなら、外国人研修制度や密入国外国人による風俗嬢、ソープランド、などが違法ということになるでしょうから、日本社会の大変動になるでしょうしね。

・各勢力の主張など

朝日新聞は「済州島で慰安婦狩りがあった」と報道して慰安婦問題が外交問題になりました。
朝日新聞は「慰安婦狩り」報道が捏造だと途中で気付いて論点すり替え報道を始めました。
歴代日本政府は、「軍が慰安所に関与していた、募集に関して強制性があった」と認めています。
歴代日本政府は、「慰安婦に対して謝罪と補償」を(一応)すませています。
一部の慰安婦と協力者は、「日本政府からの謝罪と補償」を求めてアメリカなどで活動しています。
韓国のパク大統領は、支持率のために反日(慰安婦問題つけ口)外交を世界中でおこないました。
安倍政権は、「済州島での慰安婦狩りは無かった、そこから世界へ誤解が広まった」と主張しています。
ネトウヨは、「慰安婦狩りはなかった、慰安婦は売春婦だった」と主張しています。
欧米は、「売春=人身売買」と考えられているので、強制性の有無はさほどこだわっていないようです。
欧米は、「日本の保守層が慰安婦の存在をなかったことにしようとしている」と思っています。

・まとめ

各勢力の認識や倫理観の違いによって議論がかみ合っていないのですが、安倍政権の主張は「ひとさらいのような慰安婦狩りはなかった」と主張しているだけで河野談話は継承する方針みたいですから、個別の対応でヒステリックにならなければ、欧米に対する誤解はいずれとけると思いますが、白馬事件やアンボン事件については誰かにツッコンで欲しいですね。

朝日が誤報を認めたのは安倍政権にとってもチャンスでもあり、他の関係機関などに「どうして誤報だと20年前から言われているのにあなた方は朝日新聞の主張を調べもせずに取り上げたのですか?私達の反論に耳を貸さなかったのですか?」と韓国人のように(笑)しつこく「謝罪」を要求すれば相手も辟易して日韓の問題に介入しようとは思わなくなるでしょう。

日本人としては、売春業(あっせん含む)に対する認識の甘さを考える時期が着ているのかもしれません。売春が合法とされている国もありますが、基本的には個人事業の扱いで、ソープランドのように事業とするのは違法ですし、そこに借金が介在すると人身売買扱いにもなり、重罪ということになります。「俺らは客だから知らねーよ」という態度もいずれは許されなくなるでしょう。「金がないのなら風俗行けよ!!」と発言しただけで人身売買教唆で重罪ということになる日が来るかもしれません。

子供の裸の写真を持っていたら逮捕される時代になりましたしね。

安重根記念館への政府の抗議は外交上の失態

一部のタカ派やネトウヨが騒いでるのかと思ったら日本政府が正式に抗議をしたと聞いてビックリしました。「安重根はわが国の初代首相を殺害し、死刑判決を受けたテロリストだ。(中韓両国の動きは)地域の平和と協力関係の構築に資するものではない」という主張なのだそうですが、その理屈なら「A級戦犯を祀った靖国神社に参拝するな!!」という中韓の主張を認めないといけなくなります。せっかく中韓を世界から孤立させるチャンスであったのに、彼らに反撃のチャンスを与えた靖国参拝に続く外交上の失態だと思います。

そもそも殺害された伊藤博文は、若い頃に英国公使館を焼き討ちにしたり、ただの国学者を勘違いで暗殺したりと立派なキ印テロリストなんですよね。今回の場合は、

「わが国の初代首相を殺害した人物を称える事は賛同など出来るわけもありませんが、過去の人物に対する弔いなどはその国の人々にゆだねるべきだと考えるので、日本国政府としては抗議するつもりはありません。」

と答えるのが理想的なカウンターだったんですけどね。

麻生発言をめぐる左派マスゴミvsネットウヨク

私が書いた次の日の朝には発言が撤回され、早々に幕引きを狙う麻生サイド。撤回が早かったのは評価したいのですが、出来れば「歴史認識を間違っていた」「国会議事堂放火事件などは知らなかった。痛恨だった。」まで踏み込んだ方が良かったと思います。撤回に際して、

「私の発言が真意と異なり、誤解を招いたことは遺憾だ」

と述べているのですが、

・私の発言が私の真意と異なっていた
・マスコミの解釈が私の真意と異なっていた

このふた通りに解釈出来るんですよね。もしかしたらわざとそういう発言をしたのかもしれませんが、ここに至ってはさっさと謝罪をした方が良いと思います。余計な小細工は問題を長引かせるだけでしょう。

そしてこの問題をめぐって、「マスゴミがまた麻生たんの発言を曲解している!!」とネトウヨが火病っているのですが、今回の件に関しては私は珍しくマスゴミの味方です。前のエントリーで書いたように、どう読んでも麻生の発言は支離滅裂なわけですから。

個人的にショックなのは、ネトウヨ側がどう読んでもおかしな麻生発言を「これが理解できないマスゴミは国語力が低すぎ」と主張している件で、左派勢力の「国のやる事になんでも反対病」がネトウヨにも感染してしまったみたいですね。ネトウヨってもう少し論理的な存在だと思っていたのですが。もちろん自由な書き込みができる2ch上では、

「ナチスを引き合いに出す時点でバカ」
「こっそり憲法を変えるのって国民を欺いてるやろ」
「ナチス憲法なんてないんだけど」

というごくごく当たり前の感想も見受けられたのはホッとしました。少数派の反論でも必ず目に見えるのは2chがマスゴミを上回っているところでもありますね。

ナチス憲法って初耳なのですが???

久しぶりな政治ネタです。麻生財務省の発言と麻生事務所の見解は以下

<コピペ>

「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」

「麻生氏の発言は文脈を無視して引用されていて、麻生氏はナチス・ドイツを称賛するようなことは何も言っていないと説明した。むしろ、麻生氏は、憲法論議は静かな環境で進めるべきだとの認識を強調したものだ」

</コピペ>

まず「(ナチス)あの手口を学んだらどうか?」発言に非難が殺到しているのですが、これはまず麻生財務相が悪いと言いますかアホですよね。政治家はマスコミに発言の一部を切り取られて意図しないように報道される事は当たり前の存在なのです。ですから、いかに切り取られても大丈夫な発言を常に心がけないといけません。ましてやナチスの行為を肯定的に述べるなんて論外です。

次に問題なのは、実はナチス憲法なんてものはなく、ワイマール憲法も改正されていません。「一応」ナチスの政権はワイマール憲法の元で運営されていました。そしてナチスの政権掌握に関する認識です。Wikiの年表なのですが、

1928年 初の国政選挙 12議席獲得
1930年 議会第二党
1932年 議会第一党
1933年 ヒトラー首相に就任
1933年 国会議事堂放火事件で非常事態宣言 憲法の一部を停止 全権委任法
1934年 国家元首に関する法律の措置に対する国民投票。投票率95.7%、うち89.9%が賛成票

初の国政選挙から権力の完全掌握までまずか6年。国民投票では有権者の8割以上の賛成を得ていることからドイツ国内は熱狂につつまれていた事がうかがえます。そもそも、ワイマール憲法を一部停止した発端は国会議事堂放火事件であり、その後の全権委任法の制定では共産党などの左派勢力を拘禁して議会に参加できないようにし、さらに出席議員総数をごまかした中での不正と呼んでも良い採択でした。

ちなみに今の日本で国会議員が国会開催中に逮捕されないのは、議員を冤罪で逮捕→そのすきに採択、という手法を許さないためなのです。ドイツをゆるがす大事件の中での憲法を制限する採決を「憲法論議は静かな環境で進めるべき」という評する麻生サイドは常識的歴史認識を疑われますし、その事をマスコミなり歴史学者が突っ込まないのにも唖然でした。

ナチスについては、「合法的に政権の座に着いた」とよく言われます。確かに形の上では法的な手段をなぞってはいるのですが、それは法の精神を守っていたとはとても呼べません。麻生財務相は「ナチス政権は合法的に誕生した」という単語だけ覚えていたのでしょうね。


「自衛官は行けといわれれば行く。だが、私たちは便利屋ではない」

除染活動ですから国民の生命や安全を守る仕事だと思います。何を言っているのでしょうか?詳細はこちらから。

「これは自衛隊でなくても、民間業者でも十分できる内容だ」

「これは東電で対応できる内容だ」

「これは消防でも対応できる内容だ」

「これはSATでできる対応だ」

なんて考えなら自衛隊はいりませんよね。解体して、消防、海保、警察、機動隊、SATあたりに吸収した方が良い時代が来たのかもしれません。

かつては日教組の教師が自衛官の子供を公然といじめる事件などがあった時代もありました。とんでもない話なんですが、当時は自衛隊なんていくらでも叩いても良い時代があったのです。その「空気」が変わったのはいつごろでしょうか?阪神大震災前後でしょうか。職業にプライドを持つのは良いことですが、災害派遣での活動や社会の保守化に付随して自衛隊の社会的立場が上昇した結果がこれだよ、ってことでしょうか。何十年か後に自衛隊が昭和のような軍隊になるかもしれません。

「憲法違反の犯罪者集団」から「私たちは便利屋ではない」。極端から極端に走ってしまうのかが悩ましいところなのですが、適当というか中庸というのは難しいもので、常に状況を判断して偏らないようにするというのは頭を使います。世論や空気に流されずに自分で考えるという事は責任が生じますからね。ヤン・ウェンリーの言葉を思い出すのですが、その作者の思想は日教組的で偏ってたというのは面白いですね。あの民主党政権をどう評価するのかいまこそ読みたいところ。

「これは自衛隊でもできる内容です。危険な作業ですから民間の方の手をわずらわせるわけにはいきません。」

暴力装置が意思を持ったら危険でしょうがないでしょう。道具であるべきです。

侵略の定義とか、自衛隊幹部の能力とか

私の中での「侵略」の定義は、

「他国に軍を進めながら負けて叩き出される。」

なので、侵略だったと思いますよ。勝てばいいんです、勝てば官軍。要は勝ってしまって、その国の言論を封じてしまえば「侵略」なんて呼ばれないんです。アメリカに占領された日本がいい例ではないでしょうか。

せっかくなので、田母神論文に突っ込んでおきましょう。

「わが国は戦前中国大陸や朝鮮半島を侵略したといわれるが、実は日本軍のこれらの国に対する駐留も、条約に基づいたものだ。日本は19世紀の後半以降、朝鮮半島や中国大陸に軍を進めたが、相手国の了承を得ないで一方的に軍を進めたことはない。」

当時、朝鮮半島や中国大陸にまともな近代国家はありませんでした。そういう国相手と条約を結ぶこと事態が問題。今の日本でも、未成年相手の契約とか無効でしょう?

「わが国は中国で和平を追求したが、その都度、蒋介石に裏切られた。蒋介石はコミンテルンに動かされていた。わが国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者だ。」

撤兵すればいいでしょう。コミンテルンごときに外交&謀略戦に負けたのもみっともないですね。逆に蒋介石を動かそうとか、思わなかったのでしょうか?

「1928年の張作霖列車爆破事件も少なくとも日本軍がやったとは断定できなくなった。(文献によれば)コミンテルンの仕業という説が強まっている。」

説はあるけど、マッタク支持されてませんね。トンデモ扱いされてるみたいですよ?

「満州帝国の人口は成立当初からなぜ爆発的に増えたのか。それは満州が豊かで治安が良かったからだ。侵略といわれるような行為が行われるところに人が集まるわけはない。」

日本人が入植して軍隊が駐留すれば人が集まるし治安もいいでしょう。もし侵略行為で無いと言うのなら、満州崩壊時にソ連軍に抵抗したのではないでしょうか?そんなハナシは一切聞きませんが。

「日本が中国大陸などに侵略したため、日米戦争に突入し敗戦を迎えたといわれるが、これも今では日本を戦争に引きずり込むために、米国によって慎重に仕掛けられたわなであったことが判明している。米国もコミンテルンに動かされていた。ヴェノナファイルという米国の公式文書がある。」

慎重でもなんでもない「見え見えな罠」ではないでしょうか?ベトナムも北朝鮮もイラクもアメリカの挑発にのりませんでしたよね?アメリカの挑発に乗って手を出して負けたのは日本だけですね。あの北朝鮮ですら、外交戦で勝利を収めつつあるというのに。

「東京裁判は戦争の責任をすべて日本に押し付けようとしたものだ。そのマインドコントロールはなおも日本人を惑わせている。」

いやいや、90年代から日本は保守化していますよ?左派勢力は衰退しているじゃないですか?大丈夫ですか?テレビとか新聞とか読んでますか?

「自衛隊は領域警備もできない。集団的自衛権も行使できない。武器使用の制約が多い。このマインドコントロールから解放されない限り、わが国は自らの力で守る体制がいつになっても完成しない。」

アメリカに守ってもらう方が安上がりだと思います。

「日本軍の軍紀が厳正だったことは多くの外国人の証言にもある。わが国が侵略国家だったというのは正にぬれぎぬだ。」

軍規が厳正だった部隊もありますが、そうでない部隊もありました。軍規が厳正だった証言ばかりを集めても証明にはなりませんよね。日本国内で警官に従わない軍人とかいて大問題になりましたね。国内でこうですから、占領地で謙虚な態度をとるわけはないと思いますよ。

【感想】

この人の主張は軍国小学生レベル。そしてその主張を発表した後の影響について想像もできてないあたりが軍人として致命的です。

軍じゃなかったからいいのかな(笑)。


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