2018年12月17日

モヤモヤ〜


2010-7-29羽田空港 038師走に入りましたが 

例年の様な気忙しさが 無いまま日時だけが進んでいる気がしています。

息子に仕事をどんどん任せてるからなんですが

もう少し サポートしたほうがいい 

君はまだ若い もう少し働いたほうがいい と言われることが多いです。


小さな牧場は 一人で一生懸命働いて丁度良い大きさで 

ここで2人の大人が一生懸命働くには小さすぎ。

うちの場合 先ずは息子を1人前な牛飼として仕込まなければならない時期

いくばくかの経済的損失を恐れるあまり 今を逃して 先延ばしするべきではないと感じてます。


農業の場合 作業一つ一つはそう難しくはありません。 

作業の組み立てと 優先順位の判断が重要で

それを早く身に着けるには 自分でこなし失敗することでしか身につかないと思っています。

ぼくの仕事は 失敗をうやむやにさせないように 監視することと

その失敗の精神的 経済的サポートをすることだと思っています。

そうすれば 3年もすれば1人前に回せるように成るはず

1年でも 1か月でも 1週間でも早く 1人前に仕事が出来る様になる事でしか

次のステージに上る 資格も自覚も生まれないと思うのです。

只、自覚を促す為の 補助の仕方や量が難しいなとは感じてます。

少なすぎても 多すぎても 目覚めは促せない 

殊に 最近の若者には注意が必要かなと感じてます。 



話は変わりますが 乳価値上げのデモがあった事は先日書きました。

否定はしませんが 肯定も出来ないなというのがぼくの意見

乳価が上がれば収入は増える。悪い話じゃないとは思います。

けど、この乳価では経営が大変なんだ 後継者が振り向かないんだって言うのは

『 それは別の話でしょ? 』

今 経営が悪いのは経営者の過去の選択や 経営能力の問題だし 

後継者が就かないのは 農業に敬意を払わなくなった

国 社会 親 地域の教育の問題。

何より 国が自由経済のバーターとして 

世界中に農産物需要を軽々に差し出しまくっているご時世に

まるで そういった問題の深層を見なかった事にして 

問題のすり替えにしか見えない 乳価を上げの要求するという行為は 

お客さんが何時まで付いて来ると思ってるの?とも思うのです。


このモヤモヤ〜とした気持ちの源泉は 

農家戸数や 飼養頭数や 出荷乳量が下がり続ける中 

組織自身が 今までとは違う役割に気付かないのか無視しているのか 対応が出来ない事 

組織そのものや役割が見直されるより先に 

改革せず乳価で目くらましする 『 パンとサーカス 』に見えてしまうから。

農家もそうだが 組織も役員も 高齢化・老害化が止まらない。

思い切って 外部から人材を招く英断も必要ではないだろうか。




kurumiruku2009 at 06:46|PermalinkComments(0) 牛乳の未来 | 社会と農業について

2018年12月11日

写真 - コピー『日経WOMAN』は11月30日

「 ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019 」を発表

大賞はminittu代表取締役の中村朱美さん。

経営するステーキ丼専門店「 佰食屋 」は

「1日100食、ランチのみ」の営業形態で

従業員全員が残業なしで帰る働き方を実現。

あえて儲けを追求せず、短時間でも働き甲斐を持てる営業形態が

育児や介護等の事情を抱えた人でも 細く長く働ける

「人生100年時代の新たな事業モデル」とし 常識に囚われない発想で

これからの新しい働き方を体現していると高く評価 今年の大賞となった。

売り上げや利益を追求する 従業員を増やす等 企業規模拡大を目指すのが

”王道”とするならばまるっきり正反対。(WOMAN Onlineより抜粋)


少子高齢化 人手不足 経済の停滞

既にそれが日常となった日本で 成長 拡大という常套手段を捨てるビジネスモデルを

日経Womanが評価したことに驚くとともに 

選者・受賞者双方の 女性ならではの視点・感性の鋭さを感じず負えない。

如何に儲けるかよりも 互いが どう生きるか そして生かすか

そして社会とどう繋がるか どう貢献するのか

成熟した国の 時代の底流は どんどんその方向に向かっている。


ぼくは放牧という農法に ”流れ着いた” といつも人には言っている。

経済的に追い詰められ 流れ流れて藁に縋り附くように 

牛たちと 散々遠回りした後に 農地に還り今がある。

決して自慢できるような経緯では無かったし 時間も掛かり過ぎた

素晴らしい農法に巡り合えたことは偶然で ぼくの感性では無いとすら思う。

其れは 拡大・成長と云う呪縛が 如何に強い磁場を持っているかと云う事に他ならない。


実は 我が家にはほとんど女性しか見学に来ない。

その事実から考えても 女性のセンスの良さ・鋭さを常々感じていた。

と共に 其れを生かせないでいる男性と 

男性が囚われている呪縛 それが社会へ与える影響と 根深さ 深刻さ 何より

日本は 21世紀の今でも 未だに強烈に男性社会なのだという事実に憂える。


女性の社会進出は”表面上”保証されながら 

折々に噴出する差別と蔑視と不公平は 未だに出ては消え 消えては出る 

その対処に 何処か腰が引けている 日本の社会と政治と男達・・・・・・


国内に潜在的にある 女性という宝をどう起こすか

先ずは其処を見つめ 男性優位社会構造の呪縛からの 女性解放が最優先だ

その為には 議員の最低半分は女性にしなければならないだろう。

今すぐ出来ることはまだまだ有る。



kurumiruku2009 at 07:24|PermalinkComments(0) 社会と農業について | 放牧よもやま話

2018年12月05日

チグハグ

IMG_1452師走に入ったというのに

この暖かさは どう云う事だろうか

チグハグも此処まで来ると笑えて来る

此の後 どう云う天気になって行くんだろう


業界内輪の話だけれど

先日 都内で乳価値上げを求めるデモ行進が行われた。 

しかし 乳業側からの回答が無いまま 半月近く経つ

生産者団体が掲げた乳価値上げが 不必要とは言わないが 

輸入乾草の高騰が止まる理由が無い現在 

苦境の源泉は草が作れる地域と 作れない地域の差であり 

農地基盤の差 飼料生産コストの差が 

農場収益の差になって居る。


つまり昨今の苦境には 明らかな地域格差が存在する。 

此の事に目を向けづ 深堀しもせずに

一律に 乳価さえ上げれば 全て丸く収まるというのはファンタジーだ

むしろ 地域格差と云う火に 油を注ぐ事実に

何故酪農組織は気付かないのだろうか?


生産基盤の無い地域に対して国が 

離農を容認 あるいは勧告しているのなら仕方が無いだろう けれどそうでは無い

乳製品に関しては サプライチェーンや食料流通・衛生管理の観点から

広域流通よりも 地域流通で在る事がbetterである事は明白

補助体系も

数多の農場それぞれの事情に対応した補助システムの構築

基礎調査に基づく補助事業が必要で 

その事情を考えなければ不公平感は否めない 

効率的運用がなされなければ 税金の無駄にも繋がる 


乳価にしても そもそも 生産基盤の在る北海道のような地域と

都府県の様な生産基盤の乏しい地域の交渉が 

昨今の社会情勢の中 同じ土台で良い訳は無く 

同率の 値上げ対象で在る理由も無い

今回の「 家族経営への支援を 」 と云うスローガンもその意味でも 分かり難い。

焦点の甘さは 否めなかったと思う。


かつて、加工原料乳地帯であった北海道も

いまや 飲用乳地帯の都府県の 農家戸数、飼養頭数減少の増加から

飲用利用のパーセントが増えている 

今や 加工原料乳価格と飲用乳価格の差は殆ど無い

平準化させる為の下駄もある

つまり 旧態依然の北海道集中支援が 

府県酪農の苦境に 拍車を掛けている側面がある

適地支援の効果は分かる。数字にも出やすい 

しかし 不適地ながら

徐々に改善し 効率を上げ続けて居る 地域や農場を 

事実上切り捨てて居る結果にもなってしまっている。

其処に切り込まずに 全体での値上げ交渉をする事は

苦境の都府県を追い詰める事になっても 助ける事にはならないだろう

根本問題への焦点ボケさせると共に 

消費者負担増への理解に対する想いにも欠けており

非常に乱暴で 一方的過ぎ 乳業側への説得にもなって居ない

生産者側組織の 詰めの甘さを感じる。


乳価に対する回答は年内に出るのか

年度末まで引っ張るのかは不透明だが

チグハグな交渉内容に納得する 乳業側では無いと感じる。

自らを精査しながら 

消費者に訴え 理解を得られるかどうかという視点も明らかに欠けており

多角的に見て 成功しているとは思えない

少なくも 今後に繋がる交渉では無かったと感じる。

多分 予定調和的に乳価は上がるだろう けれど未来に繋がる上げでは無い。

その事を 我々自身が良く考えるべきだ。はしゃいで居る時では無い。






kurumiruku2009 at 07:47|PermalinkComments(0) 牛乳の未来 | 社会と農業について