事の始まりは、佳奈多シナリオを久々にやり直して、BADENDの存在知ったからだった。
佳奈多シナリオを読み返すと、今までの考察の前提に間違いがある可能性が出てきた。
考察の前提は、考察全てに影響を及ぼしているので、今までの考察の根底が覆される。
全てではないが、所々に間違いが出てくる。
自分は、一面一面に置ける仮説の乱立ではなく、全体の調和を重んじて、
包括的な考察を心がけているので、これは結構痛い。

ちょっと今回は暫定措置として、メモ書きとして残しておきます。
近いうちに時間を取って、リトバスEX考察を完成させたいと思っています。

【以下ネタバレ注意】

以前の佳奈多考察では、以下の前提の上で成り立っている。

・葉留佳はループしているのを知覚していない
・虚構世界はリトバスメンバー10人が知りえる範囲の世界
・リトバスメンバー以外はNPC

佳奈多シナリオをよく読んでみると、今までの仮定に矛盾が生じる為、
前提条件自体が間違っている可能性が出てきた。

つまり、今までの考察自体が所々間違いが多々あった事になる。
修正が実に面倒臭いなorz
以前の佳奈多考察は、無印だけならばギリギリ許容できる考察だったけれど、
EXの情報を照らし合わせると、整合性がつかなくなる。

但し、結論から言えば、佳奈多はNPCである主張は変わりありません。

間違っていた部分と思われるのは、以下の二点。

・葉留佳はループしているのを知覚していない
・虚構世界はリトバスメンバー10人が知りえる範囲の世界

無印の方では、

…でも…おかしいよ…こんなの…しらないことだらけ…
わからなくておぼえてないことが…増えてくる…
いつからだっただろ…


この部分が、単純に佳奈多の行動を表していて、
葉留佳は現実での記憶が無いので、佳奈多のイレギュラー行動を
葉留佳の無意識部分に関係しているのではと考えていたが、
EXで追加された、

どうしたらいいの…教えて…解答を教えて
こんなの…覚えてない…どうしたらいいのか、わかんない…


この部分が、ループを知覚している証拠になっている。
前文章に「こんなの」が掛かる内容が明確にされてない為、事象全体に掛かり、
ループ知覚をしていなければ、発言自体がおかしくなってしまう。
そうなると、前の文章もループの知覚に関する内容という事が分かる。

葉留佳がループを知覚しているという事は、葉留佳の知りえない
佳奈多のイレギュラー行動自体が不可解になる。

この解決方法は二通りある。

1.佳奈多はNPCではなく、PCである。
2.10人の記憶から再現されているという前提自体が間違い。

1に関しては、佳奈多が最後の独白で

もしも私にまた会ったら
あなたはどうするの?


という言葉を言っている事から、葉留佳とは違い、現実と切り離された存在を
自ら認識している事になる。ようするに、NPCという事だ。
ここから導き出されるのは、消去法的に2が正しい事になる。
虚構世界はリトバスメンバーの記憶から再現されているのではなく、
単純に現実を丸々コピーした世界でそれぞれの人間に人格、個性が宿っており、
佳奈多のように賢い個性を持った人は、NPCでありながら世界のメタ性に気づいた。

というか、NPCという表現を使うからややこしいのかもしれないなぁ。
ここでのNPCは、現実世界とリンクしてない人格を指すだけで、
間違いなく個性の存在する人間であるという点に注意。
また、NPCは恭介らの管理権限者による介入を受けてしまう。
作られた虚構世界の中で、現実から参加しているのはあくまで10人。
これは図を作った方がたぶん分かり易いだろうなぁ。

佳奈多が最後の場面で恭介へ

…色々、ひどいことを言ったような気がする

の部分がある事から、佳奈多PC説を完全に否定はできないけれど、
現実の一学期で、寮会の手伝いをある程度していたのは事実だと思われる。
野球部の部室を巡る問題なので、現実世界でも十分ありえた。
そして、修学旅行時点で、佳奈多は理樹に好意を抱くレベルまで来ている。
なので、虚構世界でループを知覚し、メタ性に気づいたNPC佳奈多は
理樹に好意を持っている事を思い出しているはず。
実際に葉留佳BADで、佳奈多が葉留佳に扮したまま理樹と関係を持つが、
その時の心情を吐露している。

願いが叶うことは
決して良いことばかりじゃない
望んじゃいけない願いもあるんだよ
理樹くん
…ごめんね
…ほんとうに…ごめんね…


これらの事から、佳奈多が虚構世界ではPC側だったという意見には反対しています。
(この気持ちに和解した葉留佳が気づいて、佳奈多ルートに突入する事になる)

そして、佳奈多BADENDで、虚構世界のルールの重要な部分が語られている。

『あったこと』を変えられない、という規律(ルール)
『なかったこと』は失われる、という方程式


これの意味する所は、葉留佳は沙耶のリプレイのように失敗を次に生かす事なく、
虚構世界である事は分かっていても、現実で得ていない情報以外は
記憶がリセットされて、再度トライをしているという事になる。

葉留佳BADで、佳奈多の発言で

もう血の匂いは嗅ぎたくない。
路上の血の華は見たくない。


という部分があるが、佳奈多の主観ではすでに何度もBADを繰り返しているとも取れる。
一度BADを踏んで、ループ記憶が残っていたら、葉留佳だってさすがに理樹を
再度信用しようとは思わないだろうしね。
しかし、上のルールは恐らく佳奈多がループの中で掴んだ法則性なだけで、
確実なルールではないとも思える。
現に、佳奈多ルートでは葉留佳は全ての記憶を持ち越してきているわけだし。
他のヒロインたちとの会話からも、ルートクリア→ヒロイン即離脱というわけではなく
記憶を持ち越して、Refrain手前までは残っている事が分かる。


総評としては、無印からEXになり、与えられた情報が増えた事により、
大分虚構世界の成り立ち方が分かりやすくなった。
無印版では、虚構世界はリトバスメンバー10人の意識や記憶から成る世界でも
一応解釈として可能な範囲に収まってはいる。
(佳奈多の件も、以前の考察で無理やり考えればOK)

しかしまあ、理樹はモテすぎですね。
クドは案内をしてあげた頃から、葉留佳はベンチで声をかけられた頃から、
佳奈多は(現実の)一学期の間で、と少なくとも三人からはモテてます…。
なんて野郎だ!!