2008年10月22日

北極圏探検家 山崎哲秀さんが訪ねて来られました。(2008年度活動報告&極地でのナスカン使用実感報告)

弊社サイトやブログでご紹介させて頂いている犬橇での北極圏探検家、山崎哲秀さんが10月9日の午後、弊社をご訪問下さいました。

山崎哲秀さんとのお話1

 

 

 





昨年から今年春までの活動報告書と来年度の活動予定書、そして北極圏で撮った風景写真で作った2009年度のカレンダーをご持参下さり、プレゼントして頂きました。

本年度は山崎さんのブログ記事にもありましたとおり、北極圏の氷が薄く、犬橇での海峡横断は断念せざるを得なくなってしまったお話を伺いました。
ブログ掲載写真に見られたとおり、北海道に接岸してくる流氷のごとく氷が複雑に入り組んだ状況で且つ、海峡を流れる海流の影響を受け、絶えず変化しているためどうしようもなかったのだそうです。
仕方なく、輸送機を使っての犬と機材の空輸という手段で海峡を越えて本年度の活動を終了されました。

活動時の現地の様子なども聞かせて頂きました。現地でも狩りはもっぱらスノーモービルに取って代わられ、犬橇での狩りは一部だけで続けられているのが現状だそうです。
また、グリーンランドでは外来犬種の国内導入は禁止されており、グリーンランド(エスキモー)犬としての血統を保護・維持しようと言う政策が行われているとのことでした。

一方のカナダ側では、外来犬種との混血が進み、様々な顔や体系をしたエスキモー犬が見られたそうです。また、エスキモー犬の血筋が薄まってきているため、本来持っていた“極地での強さ”を求めるカナダの人から、山崎さんの所有する犬との交配依頼もあったそうです。

今回ご訪問頂いた一番の目的は、昨年11月の準備期間から犬橇遠征本番の長期間にわたり、弊社が取り扱っているステンレス製ナスカンを犬橇に使用した結果報告でした。

実際に使用されたナスカンと、現地で入手出来るタイプのナスカンを持参くださいました。

極地で使用された弊社ナスカン2個

 

 

 





使用されての感想は、『1つも折れることなく使用することが出来ました』とのこと。
極地と言う全く未知の状況での使用だったのでとても心配だったのですが、一安心です。
『ノックピン部分が凍りつくことはなかったですか?』という質問に対しては、『完全に水に浸かってしまった時には凍りましたが、コンコンとすればすぐに使えました』との返事でした。

犬橇の引っ張りでもノックピンの曲がりだけで済んだナスカン

 

 

 





2個お持ち頂いたうちの1個はノックピン部分が外側に曲がっていました。
『犬橇の紐が何かの弾みでノックピン側にずれ、暫くの間そのまま引っ張り続けられたので曲がってしまいました』とのこと。
折れずに耐えてくれたことに感謝です。

極地使用に耐えたナスカン(表面に傷多数)

 

 

 





2個ともに表面には多くの傷が付いていました。極地の氷の硬さが伝わってきます。

『で、これなんですが』といって見せてくれたのが、現地で手に入るタイプのナスカンでした。
極地で使用し壊れた他社のナスカン

 

 

 





弊社のナスカンを使用するまではこのナスカンを使用されていたそうなのですが、必ず幾つかは使用中に破損してしまったそうです。

持参頂いたナスカンも紐を繫ぐリング部分がぽっきりと折れてなくなっています。
割れた部分の色合いからして亜鉛ダイキャストかそれに類似する材質のもので、下地に銅メッキを張った上にメッキされている商品でした。
山崎さん曰く、この形状だと何かの拍子にナスカンが外れてしまうこともあったそうです。

『この冬からの遠征でもまたナスカンを使いたいので宜しくお願いします』と言って頂けました。
信頼していただけ、嬉しい限りです。

山崎さんから極地の報告を聞きました

 

 

 





その後、極地の話や、NHKで放映されていたホッキョクグマの話など、お互いに色々な話をし合いました。
そして今年から来年にかけての遠征では、周辺の生き物についての写真撮影などもしてきて頂けることになりました。

何より多くの方に極地の実情を伝える上で、周辺地域の生き物やその変化は一番伝わりやすい題材だと思えたからです。

結局、長い時間工場に引き止めてしまいました。申し訳ないことをいたしました。
さらに帰り際、一緒に写真を撮らせていただきました。
山崎哲秀さんと鎖屋兄弟2名の記念写真

 

 

 





山崎哲秀さんは、来月後半には準備のためにカナダへ旅立たれる予定です。
今年の遠征も、山崎さんから報告を頂け次第、ブログで順次ご紹介させて頂きます。

みなさまも、楽しみに、そして応援宜しくお願い致します。



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