2020年01月17日
今宮戎神社の十日戎へ行って来ました(2020年 残り福)
たしか20世紀末頃から毎年お詣りさせて頂いている今宮戎神社の十日戎、今年は“残り福”にあたる11日が土曜日でしたので、久し振りに“残り福のえべっさん”に出掛けてみました。
<十日戎>が始まる前日の8日は午後から天候が悪化しましたが、9日から11日までの3日間は良いお天気に恵まれました。
近畿では“戎寒波”という言葉があるように、この時期ぐっと冷え込むことが多かったのですが、今年は3日間ともに比較的暖かな気候でした。
毎年、近鉄電車の大阪難波駅から歩いていたのですが、今年は、何年振りでしょうか? 大阪環状線のJR新今宮駅から歩いてみる事にしました。
神社の傍まで来ると、屋台が立ち並び、参道以外の道路もかなり混雑していました。
縁起物の飾りを扱う屋台群を抜けて今宮戎神社へ。
境内に入ると拝殿前から参道まで続く太い行列が出来ていました。
拝殿周辺にもかなりの人だかりが。
好天と土曜日とが重なったこともあって、私達を含め、多くの方がお詣りに来られたのだと思われます。
人が多すぎて、今年は、神楽殿で神楽を舞って下さる巫女さんや、縁起物の飾りを付けて下さり福娘さんのお写真を撮るのは難しそう。
獅子・狛犬さんに触れるのも無理そうです。
結局、人が多すぎて拝殿全景の写真もとれませんでした。
(拝殿や狛犬さんの写真は昨年度以前の記事のものでご確認下さいね)
拝殿の中央からお詣りすることは諦め、拝殿左側からなるべく中央に近そうなところまで進んでお詣りさせて頂きました。
拝殿の両側では今年も生の笹が配られ、福娘さん達が笑顔で縁起物の笹飾りを付けておられました。
初めてお詣りしに来た娘は、マイデジカメで福娘さんの写真を撮ってくれていました。
(大人のカメラマンさん達にも絶好のシャッターチャンスとなっていたようです)
私は手元のスマホで、拝殿左側にいらっしゃる西洋人の福娘さん達の姿をパシャリ。
(ここ数年は、拝殿右側にもいらっしゃいます)
銅鑼を叩いているのか?名刺を叩いているのか?といった印象です。
神社周辺や参道には、今年も中国や韓国を中心とした外国からの観光客さんの姿が多数見られました。
十日戎は外国人観光客さんにとって、1月の大阪の観光イベントとして完全に認知されているようです。
今年(2020年)の沿道に並ぶ屋台の様子を幾つか。
昨年までは通らなかった今宮戎神社周辺とそこから南海電車の線路沿いに南側に広がる屋台ですので、必ずしも比較は出来ませんが、トイストーリーやミニオンズなどのキャラクター商品を扱う屋台は数件しかありませんでした。
食べ物の屋台は例年通り、くじ引きの屋台も新旧織り交ぜて存在していました。
こちらも大ヒットした商品が無かったようです。
2018年から続く<恐竜射的>も健在。
食べ物屋台の新しいところでは、チーズホットックに代わって、これまた韓国の<デーロンチーズスティック>というものが販売されていました。
チーズを使った商品は若い層にはヒットしやすいのでしょうか?
(私自身は、チーズティーもまだ飲んだことはないのですが)
それ以外では、“○○牛”や“熟成肉”をキーワードにして差別化を図っている屋台。
焼いてしまうと普通のお肉と見た目の区別がつかないので、ちょっと難しいかもしれませんね。
清流四万十川の文字が躍るアユの塩焼き。
見た目で分かりやすいのは、玉ねぎがまるごと1個入ってくるオニオンスープの屋台でしょうか。
定番のバナナチョコですが、1本丸ごとをコーチングするのではなく、一度小さくカットしたものをチョコレートでコーティングし、それを数個串に刺して売るという販売方法を行っている屋台がありました。
小さくカットされている分、食べやすいですし、1個ずつが全体をチョコレートコーティングされているのでお得感も感じられます。
お店側にとっては手間が掛りますが、串に刺したバナナ1個ずつに少しの隙間を持たせることで、1串あたりに使用するバナナの量を減らす事が出来るので、原価の低減につながります。
これからのチョコバナナの販売方法に一石を投じる事になってくるかもしれませんね。
もちろん寅さんの時代から続く、昭和の風情そのままの定番の屋台もたくさん並んでいました。
娘はりんご飴を購入。
口周りを色付きの水飴で真っ赤にしながら何とかリンゴ本体にまで到着。
甘酸っぱい美味しいリンゴだとの事。
いい時代になったものです。
<従来のものにひと手間加えたもの>に幾つも出会えた今年の十日戎。
刷新やリニューアルなど大きな変化が目立つ世の中ですが、“相手を思いやって掛けるひと手間”にも十分に勝機があるように感じられました。
鎖屋兄弟のモノづくりにも“相手を思うひと手間”を反映させられるように頑張ります。