広島県尾道市因島で葬儀社をやっております、串畑と申します。 日々の日常を更新します。

2010年10月

2010年10月31日

「無縁社会」を見ました

昨日、NHKで放送された「無縁社会」を見ました。


地縁、血縁、社縁など人のつながりが薄れた「無縁社会」と言われる現代。


誰もが社会から置き去りにされない方法について番組内で討論されていました。


このような問題が個人の責任でなく(「自己責任」で片付けられずに)社会全体が取り組むべき問題であると提示し、共有していくことは良いことだと思います。


「無縁社会」の考えられ方をみてみますと、「無縁『社会』」というように、「社会」と名づけられたことから個人の自助努力では解決できない社会問題であるという見方をされていることが分かります。


「無縁」状態に陥り「孤独死」をむかえてしまうことは、その人が、近所づきあいを嫌ったり、おせっかいを嫌ったり、身寄りがなかったり…といったことが根本的な問題ではなく、そうなってしまわざるを得ない社会環境であること、老後の長期化、就学、雇用、健康、住宅事情など様々な生活の場面でおこる社会的排除の結果だと考えられるでしょう。

本当にとても根が深いですね・・・。


急に無縁社会が始まった訳ではなく、様々な原因が積み重ねられた結果。そして誰にでもこの当事者になる可能性があるという事。



生産性、効率化、経済性等を追及してきた結果、日本人の暮らしは、物質的に豊かになりました。


その結果、『人やものに(特に人に対して)関心を持つ』と言うこと忘れてしまいました。


いつの頃からか、「プライバシーの尊重」、「個人情報保護」と言う言葉が、マスコミを始め、社会全般に、声高らかに叫ばれる様になってきました。


「おせっかい」と言うものが、余計なお世話と認識される様になりました。


そして、人やものに関心を持たなくても暮らしていける社会が出来上がりました。


気がつくと、人と人のつながり、関係性、そして、人に対する信頼感がどんどん薄れ、ありがとう、おたがいさま、ごくろうさまという素朴な気持ちを忘れてしまったのではないでしょうか?


殺伐とした現代社会は、社会そのものが、心身ともに病んでいるのでしょうか・・・


日曜日の朝から、少し考えてしまいます・・・



kushi94kushi at 10:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年10月30日

参列者の平均年齢

最近、葬儀当日には会葬せず、通夜だけに参列する方が以前に比べ増えたような気がします。


東京のように、完璧に通夜と葬儀が逆転しているとまではいきませんが。(通夜の告別式化)


以前、東京で働いた経験がありますが、まさに通夜が会葬者の多い葬儀のようで、葬儀は身内中心の昔の通夜のようでした。


現代の一般的な勤務形態を考えれば、昼間、休みをとってお見送りしたいと思っても難しく、参列する側にとっては夜の通夜に出席するほうが都合が良いのでしょう。


島では、特にまだ現役の若い方が通夜だけに出席するケースが多いので、葬儀当日は参列者の平均年齢がグっと上がることもあります。


参列者の中で、50代より下の世代がいないこともあります。


20代の私の存在が浮いてしまうこともしばしば�q|゚Д゚|p


こういう時は、高齢化した島の現実を実感しますね。


増えたものがお年寄りで、減ったものが子供、それが島のまぎれもない現実だということを・・・。


高齢者の比率が高ければ、亡くなる人は多くなります。なおかつ、田舎の島では義理を返すといった意識が強い為、他の家族の葬式に出る機会も非常に多くなります。ゆえに、一人の人間が経験するお葬式・死というのは、都会の生活とは比べものにならないほど多くなります。
 

島の高齢者にとって、お葬式は日常のサイクルの一つに組み込まれています。


このように高齢者の多い地域で、お客様のニーズに合った葬祭サービスとは何だろうと日々思案しております。



kushi94kushi at 19:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年10月29日

こじんまり

先日、久しぶりに「花環」のご注文をいただきました。


最近の葬儀では、外に飾る花環が見られなくなりましたね。


葬儀会館での葬儀が主流となってからは、ほとんど見なくなりました。

(会員特典と言って自社式場に自社のお偉いさんの名前で出しているところはありますけど・・・あれは一体誰が喜ぶのでしょう・・・)


また、お庭の広い自宅での葬儀の場合でも、花環がでることはほとんどありません。


島の中でも、葬儀で派手なことはしてもらいたくないとおっしゃる方が増えたように思います。


葬儀に対する意識は、「多少はお金がかかっても人並み」や「お金をかけてでも立派に」というものから、こじんまりとした葬儀に変化してきていると思います。


世間体を気にして見栄を張った葬儀をするような時代は終わろうとしています。


自分らしく、こじんまりあまりお金をかけずに、心を込めた葬儀でいいと思います。



kushi94kushi at 17:20|PermalinkComments(7)TrackBack(0)

2010年10月28日

今夜はドラフトだ!!

湯豆腐が美味しい季節になりましたね(^^)



いよいよ、本日、10月28日、プロ野球の新人選択会議(ドラフト会議)であります。


今年は豊作と言われているように非常に楽しみです。



我らが広島東洋カープは誰を一位指名するのか??


早稲田大学 大石??

早稲田大学 福井??

中央大学 沢村??

仏教大学 大野??



昨日までの雰囲気だと早大・大石でしょうね。


個人的には、大学ナンバーワン左腕、佛教大学・大野雄大にしてほしいと思っています。


故障で大学最後のシーズンに登板がなく心配されてはいるが、潜在能力に期待してほしい・・・


カープで活きのいい左腕をしばらく見ていません・・・


野村監督お願いします。今日は大野を指名してください!!



そういえば、今夜のドラフト会議は地上波中継があるらしいですね。(私は見れません)


日本シリーズの第一戦の地上波中継がないのに・・・


日本シリーズが軽視されている傾向は気になりますね(`Д´) ムキー!


kushi94kushi at 15:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年10月27日

変わる田舎

今夜も冷え込みましたね。


のんびり秋を楽しむ間もなく冬になるのですかね?


今日はブログのネタが無くカープのドラフトの事を書こうと思っていたのですが、長くなりそうなので、本日のお昼に出会ったお年寄りの方との会話を記事にしようと思います。



今日、商店街の路地裏を歩いていると知らないお年寄りに呼び止められました。


お年寄り:「兄ちゃん、誰か亡くなったんか??」


私:「えっ?!知りませんよ。どうしてですか??」


お年寄り:「兄ちゃんが数珠持って歩きょうるけぇ誰か亡くなったんかー思うたんよ」

(集金からの帰りでした)


お年寄り:「最近家で葬式せんようになってからは、誰かが亡くなっても知らんうちに葬式が終わってしもうとることがあるんよ。この辺も近所付き合いはほんま無くなったで。昔は、この辺のもんが亡くなったら誰かが家まで言いにきてくれよったわ。頼んでもないのにの。(笑)
そうそうお節介なおばさんがようおったわ。もうそがな年寄りもおらんわ。じゃけ家から出んかったら何もわからん。あんたの家の方もそうじゃろ??」

(この地区は、島の中でも高齢者単独世帯の多い地域です)


私:「そうでね。何処もご近所付き合いは希薄になってきていますね。島と言っても都市化してきてますよね」


お年寄り:「ほんまにのぉ。しかも、最近葬式はたいがい○○のホールでするけぇ行きとうても行かれんわ。誰かに香典をことづかって終わりよ。行く人を見つけるのも大変なぐらいよ」


この後も、地域のつながりが薄くなった件について数分間話をしました。


「昔はこんなんじゃなかった・・・」という、おばあちゃんの言葉が寂しかった・・・。


時代と共に、田舎のお葬式も、地域のコミュニティもご近所付き合いも変化しています。




kushi94kushi at 23:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)