
2009年8月に発売された篠川賢氏の『物部氏の研究』。
それから六年経った2015年9月、第二版が発売になっていたのをご存知でしょうか。
刷ったぶんが売り切れたんだねーと思っていたら、なんと第二版で第一版とは別のISBN(書籍を特定するための番号。国際標準図書番号)が取得されています。
つまり、第一版と第二版では別々の本だと、出版元である雄山閣はいっているのです。
これは気になります。
とはいえ、安い本ではないし…と第二版の購入をためらっていると、幸い、北海道立図書館の所蔵になりました。さっそく貸し出しを受け、どこに違いがあるのか確認することにしました。
違いは…
見つけることができませんでした。
左右に並べて1ページ1ページ比べていった私の時間を返せ!雄山閣。
もしかしたら誤字の訂正レベルではあるのかもしれません。そこまで漏らさないよう確認はできませんから。
でも、行単位で増えたり減ったりはしていないのは確実です。
2009年以降、批判されたことについて反論でも付け加わった部分があるかと思ったんですが、無いですね。注もそのままでした。
あとがきも一字一句変化なし、そのままでした。
いや、正確には1ページだけ変化のあった場所を見つけました。
奥付です。
篠川先生の紹介(著者略歴)に、「『日本古代の歴史2 飛鳥と古代国家』吉川弘文館、2013年」が増えていました。それから、印刷所と製本所が変わってるみたいです。
それだけです…
「第二版」ではなく「第二刷」ではないのでしょうか。一文も増えても減ってもいないのに、新たなISBMが取得されたのはなぜなのでしょうか。
謎は深まります。
いずれにせよ、初版を持っているのに第二版を無理に読む必要はなさそうです。
私以外にも、この問題が気になっていた方はいらっしゃるでしょうか。
全国の物部氏マニアの人柱になれたことを光栄に思います。
関係ないですが、北海道立図書館は日本古代氏族研究叢書シリーズを、この『物部氏の研究』初版・第二版の2冊しか所蔵していないのが、公費の使い方として納得いきませんね。第二版は買わずに『紀氏の研究』か『大神氏の研究』を買ってくれればよかったのに。




