読んだり

February 18, 2012

『細雪』 4

なんか思い立って谷崎潤一郎『細雪』読んでます。
面白いね。


なにが面白いって巻末の注釈が面白い。
この注釈は誰に向けての注釈なんだろなあ?

すこし昔のお話だから、大正や昭和初期限定の文化や流行に関する注釈があるのは分かるんだけど。
大阪〜神戸のお話で細かい地名なども沢山出てくるからこれも分かるんだけど。
「長襦袢」や「しじみ汁」「中耳炎」までもに至極当たり前の注釈が付いているのはなぜだ?
外国人向け?
まあ、いいか。

巻末の注釈と本文を行ったり来たりしながらニヤニヤ読むのも楽しい。


帝劇で舞台『細雪』観たのも思い出され、
華麗なセットなど記憶が詳しくよみがえり尚楽しい。

しかし…
女四人だけの姉妹って大変そうだなあ。
クスミは男兄弟ばっかりだから想像付かないや。


さ、続きを読もうっと。

kusumic at 12:01コメント(2) 

February 16, 2012

エッセイ

最近よく読む佐野さんのエッセイ。

私、読書は好きだが、エッセイは昔からあんまり読まない。
でも佐野さんのエッセイは面白い。

ガサツである。
世の中を憎んだり、自分を憎んだり。他人に文句言ったり。大事な友人をけなしたり。性格悪いことこの上ない。
「食う」だの「飯はなかなかうまかった」だの。
わざとそんな表現をする。


でも読んでいると伝わってくる。
まっすぐで素直で繊細なのである。
弱くて強い女性なのである。
わかる、分かる、解る〜。なのである。


佐野洋子さん。
生きていらしたら、お会いしてみたい人であった。



kusumic at 11:32コメント(1) 
プロフィール

楠見 薫

KUSUMI KAORU

俳優
和歌山県 紀の川市フルーツ大使
趣味:刺繍、読書、爆睡
次回舞台:『FOLKER』2025年2月14日(金)〜2月23日(日・祝) 堂島リバーフォーラム(大阪)

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