楠木新(くすのき あらた)
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高村薫さんのキャリアチェンジ(52)「1冊本を書こうよ!」)2)「シュクリームは百個」(54)一冊本を書こうよ!)

2006年11月20日

1)プロフェショナルにインタビュー(53)一冊本を書こうよ!)

今回インタビューにご協力いただいたSさんは、元「Lマガジン」
の編集長で、現在はフリーランスとして関西を中心に編集、
著述で活躍されている。

彼女はライター、編集者双方の立場を経験されているが、その両者
の違いについて、
「料理店で言えば、編集者が料理の盛り付けをする人とすれば、
ライターは、にんじん一筋というか、にんじんを素材にした料理は
すべて知っている人くらいの違いがある。」と言う

一般の企業社会ではこのような役割区分はそれほど明確ではない。
というよりも「にんじん一筋」さんは評価を受けることは少なかっ
た。過去の高度経済成長期のように全員が同じ方向を向いて頑張れ
ばうまいく時代では特にそうだった。
しかし最近のように個人の知恵や知識が生産手段になってきた時代
では、個人の専門性が強く求められる。「にんじん一筋」さんが
脚光を浴びる時代が来ている。

また、Sさんはフリーランスと会社勤めとの緊張感の違いの例と
して、
「外で昼ごはん一回食べてきたら、何かひとつネタを拾ってくる」
を挙げた。昼食時に課内の同じメンバーと仕事のことしか話さない
方には驚きかも知れない。
私のキャリアインタビューで「うまい昼飯が食いたい」と言って
転進したビジネスマンがいたのを思い出した。

会社で管理的な立場になると、自分からは何も出さなくても、
上層部から方針がきて、部下の作成した資料があって、営業の
担当者がいて、自分は指図をしているだけで仕事ができてしまう、
そういうルーティンにはまっていく方も多い。
ここでいうネタを探す姿勢とは対極にあるだろう。
                    (明日に続く)


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kusunoki224 at 23:30│Comments(0)TrackBack(0)インタビユー | 執筆

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