楠木新(くすのき あらた)
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2017年08月14日

地獄と極楽を見てきました

先日、奈良国立博物館の『源信 地獄・極楽への扉』に行ってきました。
以前から関心があったのですが、明日15日に、名古屋で終活関係の
セミナーを依頼されていることもあって「これは行かねば」という気持ちでした。

恵心僧都源信(942〜1017)は、奈良で生まれた平安時代の僧侶です。
源信は、死後に阿弥陀如来の来迎を受けて、極楽浄土に行くことを願う、
浄土信仰を広めた僧として有名です。
彼の著した『往生要集』が示した具体的な死後の世界のイメージは、
後世へも多大な影響を及ぼしたとのことです。

今回の展示では、地獄絵を含む六道絵(ろくどうえ)や阿弥陀来迎図
(あみだらいごうず)といった彼の影響下で生まれた名品が一堂に
会しています。

会場の外の訪日外国人のにぎわいとは、対照的に静かな雰囲気が
漂っています。

各作品のメモを取る女子中学生(夏休みの自由研究?)や、親子連れが
地獄絵を見ながら、お父さんが6歳くらいの息子に地獄のありようを説明
していました。

息子も絵に見入っていましたが、私には語るお父さんの方が絵に魅せら
れているように感じました。

特に、国宝 六道絵のうち阿鼻地獄(滋賀・聖衆来迎寺) にある、二人の
鬼に焼火箸で口を広げられながら、火の玉を口に入れられそうになって
いる姿は私にも真に迫ってきます。

また、極楽に導く阿弥陀来迎図を見ていて、私には一つの思いつきが
生まれました。

阿弥陀来迎図は、阿弥陀さんを中心にして、多勢の菩薩さんたちが雲に乗って
降りてく来て、絵の右下にいる臨終に際している人のところにやってくる
有様を描いたものです。

迎えに来る阿弥陀さんは、一人ではなく何人もが連なってやってきます。
その人数を数えてみると、25人になります。時代とともに、この人数になったそうです。

極楽へと導いてくれる阿弥陀さんたちは、自分の両親をはじめ、祖父母、叔父、
叔母、10代の自分、20代の自分、などの過去の自分、本当に心許せる友人
などではないかと直感したのです。

その人たちの数を合わせてみると、私の場合ほぼ25人なのです。
全く勝手な思いつきですが、自分ではそれほど外れていないのではないかと
感じたのです。

要は向うの世界から迎えにやってくるのは、自分がこの世でお世話になった人たち
だと昔の人たちは考えていたのではないか。

以前、青森の霊場恐山では、景色の中で、地獄極楽を感じてイタコさんに
母親を呼び出してもらったことがあります。今回は、国宝級の作品とともに
いろいろ考えることができた一日でした。
奈良国立博物館では、9月3日(日) まで開催されています。

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kusunoki224 at 09:00│Comments(0)ホンマの定年 | 新観光

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