楠木新(くすのき あらた)
楠木新の自己紹介

*講演・セミナー・研修および取材などの
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※アットマークを@に代えてください

父と娘の就職活動日誌

2016年06月14日

「就活は最後の子育て 〜親ができること〜」

昨年11月に、玉川大学の「父母のための教育講座」で
講演をさせていただきました。
タイトルは、「就活は最後の子育て 〜親ができること〜」です。

玉川学園・玉川大学は、駅の近くの広いキャンパスの中に
幼稚部、小学部、中学部、高等部、大学、大学院がすべてあって
落ち着いた雰囲気のある学園でした。

大学での講義の時は、年代の違いもあって多少のアウェー感の
なかで進めることが多いのですが、今回は父母の方が対象だった
ので真剣に聞いていただき気持ちよく話をさせていただきました。

講演中に、父母の方々に互いに意見交換をしてもらったり、、「もし自分が
人事課長だったらどのような学生を採りたいか?」といったワークもはさん
でみたのですが、驚くほど積極的に取り組んでいただき、子どもさんを思う
愛情が伝わってきました。

玉川大学の「父母会報」に講演抄録を掲載いただきましたので
大学さんの了解をえて下記に紹介させていただきます。

特集
平成27年度 講演抄録 「父母のための教育講座」

就活は最後の子育て
 〜親ができること〜


◉マスコミ報道では就活は理解できない
 皆さんこんにちは。今回初めて玉川大学に来させていただきました。
駅からも近いし、何より幼稚園から大学まで一つの場所にあるという
のは、非常にいい環境ですね。
今日は私も気持ち良く、話をさせていただこうと思っています。

私は今年の3月に、日本生命を定年退職いたしました。それまでは
採用責任者を担当したこともありますし、関西大学の非常勤講師として
学生を指導した経験もあります。

また、娘が就職活動をした際に、その経過を「父と娘の就活日誌」という
タイトルのルポとして、ネット雑誌に掲載したこともあります。

それらの経験から、今日はお子さんの就職活動に対して親ができること
などについてお話しさせていただこうと思っております。

数年前まで、就職氷河期というフレーズがニュースなどでよく見られました。
そしてそれは不況が原因といった報道がよくされていたのですが、本当に
そうだったのでしょうか? 

今日お集まりいただいた皆さんの中にも、就職活動を体験された方がい
らっしゃるかと思います。かつての就職活動と現在のそれとの大きな違いに、
大学進学率があります。私の学生時代、大学進学率は25%程度でしたが、
現在はほぼ50%ですから、そういう状況の変化を見ても、もう並列では比べ
られないんですね。そうした状況の変化と同時に、マスコミ報道は総論的
ですし、内容も大企業の採用が中心になりがちです。

必ずしも一人ひとりの就活とは一致しないというのが、個人的な感想です。
ですからマスコミ報道を聞いても「就活ではこうしないといけない」と、安易に
決めつけないほうがいいと思います。

世の中に企業が何十万社あるとしても、お子さんが就職される会社はその
中の一社だけ。お子さんの就活は総論で語るマスコミ報道とは違い、非常に
各論の世界なんです。

◉就活の変わった部分、変わらない部分
いま大学進学率のことを申し上げましたが、他にも親世代の就活と子ども
世代で変化した部分があります。同時に、変化していない部分もあるんで
すね。そのことについても触れたいと思います。

まず大きく変わったこと。それはインターネットの導入です。これによって、
極端に言えばパソコンのキーをクリックするだけで、企業に応募できるよう
になりました。

こうしたネットがなかった時代は、企業側もある程度大学を絞って、リクルー
ターと呼ばれる若手社員のツテで学生を集めていました。サークルやゼミ
の後輩の学生に声がけをしていたのです。それに比べて現在はクリック一つ
で応募ができるわけですから、開かれた就活になったといえるでしょう。

ただ、オープンになった分、就活が長期化し複雑になったともいえます。
今年は8月、そして来年は6月と言われていますが、それまでは4月が解禁
だったため、学生も3年生の10月頃から準備に入ったものでした。ですから
半年以上、就活にかかりっきりになるわけです。

ここで皆さんが就活をした当時のことをちょっと思い出してください。そんなに
長くは就活をしていなかったと思うんですね。私が採用担当者だった頃も、
就活で忙しいのは3週間から1か月程度でした。そして容易に企業に登録で
きる分、エントリーシートも大量に書かなければなりません。

それともう一つ、男女雇用機会均等法が施行されて、皆さんが就活した当時
に比べると、女子学生の就活は大きく変わりました。こうしたことが、親世代
の就活との大きな変化といえます。

その一方で、変わらない部分もあります。現在の就活には会社説明会、エン
トリーシート提出、面接という一連の流れがありますが、かつては面接からが
就活の中心でした。

そして現在も、この面接以降の段取りは変わっていません。何回かの面接を
経て、最終的には40分程度の最終面接で内定を出す企業が多いようです。

これらの親世代と子世代の就活の変わったところと変わらないところは、皆さん
にもぜひ理解しておいてもらいたいと思います。

◉就活に対する、学生の最大の勘違いとは
さて、こうした中で就活に臨む学生が感じている疑問は、どんなものなので
しょうか。
私が関西の大学で就活の指導をしていたときにアンケートを取ったことが
あります。学生の疑問のトップ3は以下の内容でした。

• 採用担当者が重視していることは?
• ぜひ採用したいと思われるには何が大切か?
• 適性テスト、筆記試験、履歴書(エントリーシート)、面接のうち、
採用担当者が重視している割合はどれくらいか?

これらは学生側の疑問です。
ではここで皆さんがもし人事課長だったら、どういう基準で採用するのか、
ちょっと考えてみてください。

[︱父母から10人程度発表いただいた︱]

「やる気と前向きな姿勢」、「忍耐力」、「専門分野に対する思い入れ」、
「あいさつ」、「志望動機」、「明るさ」、「コミュニケーション能力」、
「協調性」、「第一印象」…。いろいろと挙げていただきましたが、
これらの意見は私が企業の採用担当者から聞いた内容に近いですね。

四、五十人の採用担当者にヒアリングをしてみたのですが、最大公約数
の答えは、「自分の部下や同僚として一緒に働けるかどうか」でした。

そのため最後は、人事課長が採用の可否を決めるにしても一人では
判断しません。何人かの異なる年代の社員と面接した上で、一緒に働
ける人材なのかどうかを見極める。

ですから就活では、圧倒的に面接が重視されます。
皆さんにもこのことを知っておいていただきたいんです。なぜなら、
これが就活生の最大の勘違いにつながっているからなんですね。

就活はそれまでお子さんたちが体験してきた受験とは異なります
。受験なら、点数によって合否が決まります。けれども、就活には
全国統一就職試験なんて実施されていません。

先程申し上げた通りあくまでも個別なんです。企業もいろいろ、学生さん
もいろいろ。一緒に働きたい人材は業種によってだけでなく、個々の
企業によっても異なっていますが、そして、成績や能力が採用の合否に
直結するわけではありません。

もちろん大学の勉強は大事ですし留学の経験や取得資格、そして志望
動機など、どれも重要です。ただ、企業の側はそれと同時に、別の視点
でも学生を見ているんです。
そこに採用する側とされる側の、大きな誤差があります。

会社側は、一緒に仕事ができるかどうかの視点でみているのに、学生
側は、能力やスキルがある人、または、キチンと話ができる人が採用
されると思っている。ここが両者の最大のギャップです。

そのため、面接では暗記してきた志望動機を一方的に話し続ける学生は
少なくありません。一生懸命なことは伝わってきますが、一緒に働けるか
どうかは見えてきません。

就活は、「コンテスト」ではなくて、「コミュニケーション」の場だということを、
皆さんにも、お子さんにも知っておいてもらいたいと思います。

◉子どもの成長する姿が見られるはず
 皆さんは、もし子供さんが就活をするようになれば、子供さんと就活の
話をしますか? 

[︱父母の中で、3人程度のグループで話していただいた︱]

いかがでしたでしょうか? 皆さん、すごく「いい顔」で一生懸命話し合っておら
れましたね。子供さんに対する愛情が伝わってきます。

 私は、就活を始める前の学生に、アンケートをとったことがあります。
ちょうど半数が親と話す。残りの半数は話したくないという結果になりました。
親子の関係もいろいろです。

また、大学3、4年生になると、ある意味大人なので一方的に指導するのは、
難しい面もあります。また、親は旧来の考え方で語りがちなので価値観の
ギャップも生じる。

何かアドバイスをする際は、そうした価値観の違いを頭の隅に入れながら話
をしてはどうでしょうか。
私が出会った親御さんの中には、エントリーシートの内容にアドバイスしたり、
若い社会人を紹介している方もありました。
就活では、交通費など何かと費用がかかるので、経済面の援助をされている
方もおられました。

いずれにしても何をすれば良いかのノウハウはないので、できる範囲で支援
してあげればよいでしょう。

ここからが大切なポイントだと思うのですが、子供の就活を全くの放任にする
のではなくある程度の関心をもった方が私は良いと思います。

一つは、就活における学生の負担が大きいことです。
先程述べた通り、長期間にわたります。また、普段は会ったこともない社会人
との面接は疲れますし、不合格が続いた時のストレスは大きいものがあります。

子供さんを見守ってサポートしてあげてほしい。ただし、押しつけや出しゃばり
はいけません。ここが難しいところです。

もう一つは、子供さんの成長を見ることができるということです。
就活の負担が大きい分、成長が期待できるのです。

私が取材していた時のことです。就活が終了すると、ゼミ生の顔つきの中に
明らかに成長の跡が見られました。
私の妻も、娘が就活を終えた時に「成長した」と言ったので、理由を聞くと
「簡潔に話すことができるようになった」と言いました。
やはり社会人と毎日対話することで自分を磨くことができるのです。

社会に出たら子どもはもう親の相手はしてくれません。
決して放任することなく、就活を通して親子の関係をきちんと築くことも、
非常に重要なのではないかと思っています。

私の話は以上です。本日はありがとうございました。
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                                      以 上

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2015年08月05日

「内定が出てからが本番」(ダイヤモンド・オンライン)

久しぶりに、ダイヤモンド・オンラインに就活の記事を投稿しました。

原稿の整理などで、よく利用するカフェで、8月1日に会社を廻る段取りを
相談している就活生同士の会話、中堅企業の人事担当者との話、
大学の授業の後で、私のところに相談に来た学生さんの質問などを
織り交ぜながら書いてみました。

タイトルは、「会社と学生との間で駆け引きも / 内定が出てからが本番である 」。

猛暑の中の就活。
学生さんも企業側も、双方がハッピーエンディングを迎えることを祈っています。

ぜひ一度お読みください。
「会社と学生との間で駆け引きも / 内定が出てからが本番である 」




無題





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2014年11月12日

スケジュールの後ろ倒しで就活の枠組みはどう変わるのか?

先月から始めた人事、就活関係の第二回の連載が本日アップされました
(『DIAMOND Online』)。

題名は、「スケジュールの後ろ倒しで就活の枠組みはどう変わるのか?」です。

現在の大学3年生が就職活動をする平成28年(2016年)度から、採用スケ
ジュールが後ろ倒しになります。

これによって、採用のありようは、どのように変わるのだろうかという課題を
考えながら、就活の意味合いをもう一度考え直したいと思っています。

「スケジュールの後ろ倒しで就活の枠組みはどう変わるのか?」 』です。

先月は、新卒採用分野で、ベンチャー企業として頑張っている若い会社にも
取材に行ってきました。

やはり若い人が活気を持ってやっている姿を見ていると、こちらも触発されます。

また不思議なことに、同じ文章を書いていても、最近の「働かないオジサン」を
書いている時よりも、なにかスムースに文章が出てくる感じがあります。

若い頃に、取り組んだことは、細胞の中に浸み込んでいることを感じます。
娘の就活をルポするなどの体験も加味されているのかもしれません。

ぜひ文章もお読みください。




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kusunoki224 at 18:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年06月07日

新入職員になってもオール?

昨年度は、娘の就活を取り上げてダイヤモンド・オンラインで
「父と娘の就活日記」の連載をして、その後、『就職に勝つ!
わが子を失敗させない「会社選び」』(ダイヤモンド社)を
書いた。

その娘も新入職員になり、研修を終えて初任地が決まった。
で、同期で「オール」をして帰ってこなかった。
(徹夜でカラオケボックスなどで過ごすことをいうらしい)

妻は、「社会人にもなって皆と一緒に徹夜をするなんて!」
と呆れている。

その会話を聞いていて、ちょうど30年前の私の新入職員時代を
思い出した。

当時は、カラオケボックスはなかったが、入社した昭和54年は
インベーダーゲームが爆発的に流行した年だった。

初任地の名古屋の今池にあった「ピコ」という24時間喫茶で、
支社の女性職員も誘って、徹夜のインベーダーゲーム大会を
主催したことを思い出した。

かなり多くの職員が参加した。
翌日は、みんな疲れた雰囲気だったのか、懇親はいいが、行き
過ぎてはいけないと、当時の次長に注意されたことを思い出す。

ゲームをしながら、サザンの「いとしのエリー」や岸田さとしの
「君の朝」などの流れてくる音楽を聴いていた。

執筆していた当時も、娘と同じDNAを持っていることを意識
したが、こういうところも相当似ているらしい。
わが子を失敗させない「会社選び」




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kusunoki224 at 09:00|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2009年04月16日

アマゾンの「就職ガイド」の中で第一位になりました。

昨日、たまたまアマゾンで拙著『就職に勝つ!わが子を
失敗させない「会社選び」』(ダイヤモンド社)を
見ると、順位が1500番で、「就職ガイド」のカテゴリーでは
一番になっていました。

すぐにその訳がわかりました。
「ダイヤモンド・オンライン」というダイヤモンド社のWeb
雑誌に編集者の間杉さんが紹介記事を書いてくれたのです。
その影響が大きかったのでしょう。
とてもありがたいことです。

下記にその内容を紹介します。
拙著を通じて、就活生やその親、または就活に関係する方に
少しでも貢献できればと考えています。

            記

【お知らせ】ダイヤモンド・オンラインの連載
「父と娘の就活日誌」が、本になりました!

07年10月〜08年5月にわたって掲載された好評連載
「父と娘の就活日誌」。
現職ビジネスマンである著者が、長女の就職活動に併走して
書いたリアルタイム・ドキュメントです。
その連載をまとめ、新たに加筆も行なって1冊にまとめたのが、
下記単行本です(間杉が編集を担当しました)。
---------------------------------------------------
『就職に勝つ! わが子を失敗させない「会社選び」』
 楠木 新 〔著〕
1575円(税込)/発行:ダイヤモンド社
---------------------------------------------------
主要書店の「就職本コーナー」には、数多くの就職ノウハウ本
がひしめいていますが、本書は類書にない特徴があります。

1)就活学生を持つ親を対象として書かれた本である
2)子どもの就活に有益なノウハウも書かれた本である
3)挫折経験のある著者ならではの働くリアルが書かれている

昔とは様変わりした就職活動のプロセスが、この1冊ですべて
わかります。就職適齢期のお子様をお持ちの皆さまに、ぜひ
お勧めします。
わが子を失敗させない「会社選び」


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kusunoki224 at 20:30|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2008年06月09日

<親の思い>「人の出会いを大切に」(連載終了)

(昨日からの続き)

*人との出会いを大切に
娘が書いているように、今回の就活は、社会に向かう切符を
持ったに過ぎない。今後の人生を実り多きものにするために、
娘には「人との出会い」を大切にしてほしいと考えている。

自分で内省するよりも「人との出会い」が仕事や生活を豊か
にするものだと最近になって実感しているからだ。自分の
能力を高めて自己を修正するよりも、自己に含まれている
人間と人間との関係性、他人とのつながる力が、幸福に大き
く関わっている。

先日、ある識者から「人間が一生のうちに、出会える人は
2000人程度だ」という話を聞いた。その是非はともかく、
娘が思っているよりも人生ははるかに短く、出会える人も
限られている。だからこそ、これから社会に巣立つ娘には、
1人1人との出会いを大切にしてほしいと切に願っている。

*娘とのコミュニケーション
5月になって娘との会話も以前の状態に戻った。この半年間
、娘とのコミュニケーションは充実していた。会話だけで
なく、私の携帯には、エントリーシートのことから内々定の
連絡まで、娘と交換した21本のメールが画面に残っている。

互いに異なる文脈を生きている父と娘が、就活を交差点とし
て多くのやりとりができた。

当初は、採用責任者の経験もあるので娘に何か教えることも
あるかと思ったが、実際には、逆に教えられることや新たな
発見もあり、自分の会社人生を振り返えるいい機会になった。

また、連載中に、娘の不器用な面や正攻法で取り組む姿勢、
考え込む性質など、「僕に似ているなぁ」と感じたことが
何度かあった。私の母や妻から同じ指摘を受けたことも興味
深かった。やはり親子なのである。

*最後に
今回の連載を読んで私の話を聞きに来てくれた女子学生さん、
原稿を部屋の壁に貼って読んでくれた知人の娘さんなど連載
中にうれしい話もいただいた。娘には、就活生に本当に役立つ
ものを作ろうと呼びかけてきたが、ささやかでも貢献できた
とすればこれに勝る喜びはない。

また結果が見えない中で、リアルタイムに書き進めるという
試みにもかかわらず、なんとか最後まで連載できたのも、
読者の方々、「ダイヤモンド・オンライン」の編集者のお蔭
であると感謝している。

*バックナンバーは、
http://diamond.jp/series/jobhunt/bn.htmlで見れます。


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2008年06月07日

<親の思い>娘の手記を受けて

昨日まで紹介した就活に関する娘の手記を受けての
親の思いをつづってみたい。

<親の思い>

妻は娘の文章を読んで「働く会社が決まってよかった」「裕美も
成長したね」と感想を漏らした。それは私も同感だった。
また「自立したい」「家族を支えたい」との気持ちは連載を
通じて理解していたつもりだったが、私の予想よりもはるかに
深く娘は考えていた。
特にここまで家族を思っていてくれたのは嬉しい誤算だった。
同時に娘の成長ぶりを頼もしくも感じた。

*娘の家族への思いに感謝
20数年前、出産予定日のかなり前から姓名判断の本を片手に、
男の子の名前ばかりを検討していたので、産後慌てて裕美を
命名したことが懐かしい。
彼女が小さい頃は、帰宅も遅く、家族一緒に食卓を囲むこと
も少なくて、必ずしも家族本位の父親ではなかった。

また20年を超えて家庭を持つと、予期しないことや思い通りに
ならないことにも遭遇する。私が会社の仕事を途中で投げ出し
たり、阪神大震災に見舞われたこともあった。
それでも娘が家族に対して強い思いを抱いていてくれたことに
父親として素直に感謝したい。

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2008年06月05日

<娘の手記>納得が大事:シンプルな2つの思い

(昨日から続く)
納得が大事:シンプルな2つの思い 
就職活動は納得だと思います。どういう経過をたどっても、
どんな結果になっても、本人がそれを「よし」とするかどうか
だと思います。

エントリーシートや面接などでは、様々な質問が飛んできます。
私も、その質問の波に押し流され、溺れそうになった時期もあ
りました。ただ、目先のことに小手先で対処しただけでは、
就職活動を通して納得を得るのは難しいと思います。

私は、地元で働けるC社の内々定をいただいた時に、ストンと
納得することができました。それは、とてもシンプルなもので
した。

数ヶ月の間、思い悩み、立ち往生し、時には迷走しながらここ
まで来ましたが、結局は「自立したい」「家族を支えたい」と
の2つの思いが、私を動かしていることに気づきました。
その思いに素直に従うことで、1つの会社に落ち着くことができ
ました。

こうして私の就職活動は終わりました。

ただ、これは終わりではなくて始まりだと思っています。社会に
出て、企業で働くことのできる切符を得ることができただけなの
だと。

今回の自分の判断が正しいかどうかは、これから何十年働いても
その答えを見つけることはできないと思います。
今は、後悔しないように、自分自身で精一杯これから進む道を
切り開いていきたいと考えています。

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kusunoki224 at 21:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2008年06月02日

<娘の手記>どこで働くのか(全国転勤でもいいのか、地元なのか)

*どこで働くのか(全国転勤でもいいのか、地元なのか) 

この問題は、私の家族に関係していました。

当初、就職したら親元を離れてどこか知らない土地で働きたい
と考えていました。
働く理由のひとつが「両親からの経済的・精神的な自立」だった
からです。金融のB社から内々定をいただいた時には、正直なと
ころほっとしました。やっと自分を受け入れてくれる会社を見つ
けたという安堵感とともに、家を出て働くことができる喜びも
ありました。

B社は、私にとっていい会社でした。リクルーターとの話を通
じて「幅広い仕事がしたい、こんな人たちと一緒に働きたい」
気持ちになり、ここならやりがいをもって働ける。
そう確信していました。

しかし、そこで全てを終わらせることができませんでした。
詳しくは、「父と娘の就活日誌」の本編にも書かれていますが、
祖母の入院に始まり、いろいろと考えるなかで、「このまま私が
どこか遠くに行くと、何かあったときに家族を支えられない」と
強い不安を感じたからです。
私は長女なので、将来的に家族を支える立場にあるのは幼い頃
から自覚していました。

当初は、「父母もあと10数年は健康だろうし、私がいなくても
大丈夫」という気持ちでした。しかし祖母の入院によって、父母
の生活が変化するのを目の当たりにして、家族に手を差し伸べら
れない恐れを実感しました。
それは耐えられないことでした。

 私は、自分の家族が大好きです。時には優しく、時には厳しく
、20数年私を育ててくれた唯一無二の存在だと思っています。
だからこそ、私も家族が困っている時に協力できる存在になりた
いと思ってきました。

B社から内々定をいただいてひと息ついていたある日、こんなこと
がありました。私は、祖母の介護に行った母に代わり家事をして
いました。
夜になって帰ってきた母は、「やっぱり裕美がいると助かるわぁ」
と言いました。母にしてみれば、何気ない言葉だったと思います。
けれど、私はその一言を聞いて涙が出てきました。

今まで就職活動で頭がいっぱいで、家族を省みずにいた自分に気づ
きました。同時に、働きながらでも大好きな人たちの力になりたい。
そんな思いを強くしました。そうして、地元で働くことができる
会社を中心に就職活動を続け、幸運にもC社から総合職として内々
定をいただくことができました。
                      (明日に続く)


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2008年06月01日

(娘の手記)入社したい(選考を受けたい)会社をどのようにして見つけるか

(昨日から続く)
この問題で一番悩んだのが「自分のやりたいことが分からない」
ということでした。

大学の友人が、「総合商社に行きたい」「○○会社が志望だ」と
話しているのを時々耳にしました。
しかし、私には、特に強い思いのある企業はありませんでした。

正直に言えば、「20数年しか生きていなくて、働いた経験もない
のに、『どんな仕事がしたい』や『どういう風に働きたいか』
なんて分からない。
それに、当初は『これをやりたい』と思って入社しても、働く
うちに変わるかもしれない。だから、今決めろといわれても
どうしようもない」という気持ちでした。

また、自己分析(例:自分史を作る)を勧める就職本や就職サイト
は多かったのですが、私はあまり乗り気ではありませんでした。
心の中に「自分史を作ったとして、それで何が分かるんだろう」
という疑問があったからでした。
確かに、今まで生きてきた道筋をたどれば、自分の興味や性格は
多少分かるかもしれません。でも「自分がどんなことに向いてい
るのか」、「どんな仕事ができるか」には結びつかないだろう、
私には机上の空論のように思えました。
それなら友人と会って話している方がいいと感じました。

それでも、行動が必要だと分かっていたので、まずは幅広くいろ
いろな業種・会社に当たろうと就職活動をはじめました。
企業について経済雑誌やインターネットで調べたり、友人と意見
交換をしたり、会社説明会に行くうちに、志望がどんどん変化し
ていきました。

「父と娘の就活日誌」を読めば、最初は最終消費財メーカー志望
(第8回「身近な物を作っている会社がいい」) だったのが、だ
んだんと中間素材メーカーに移り、更に金融やインフラにシフト
していったのが分かると思います。
志望が定まらないことに焦りを感じる時期もありました。
周りで志望を固めていく友人が多かったからです。

でも『自分は自分、他人は他人』と割り切るようにしました。
                       (明日に続く)


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2008年05月31日

娘、裕美が語る「就活を振り返って」(父と娘の就活日誌)

今回、ダイヤモンド社の「ダイヤモンド・オンライン」
で半年余り連載を続けてきた「父と娘の就活日誌」が
終了した。

その連載の最後に、娘に就活を振り返ってもらった。
今回からしばらく直接の手記を紹介したい。

<娘の手記「就活を振り返って」>

4月後半に私の就職活動は終わりました。「父と娘の就活
日誌」を読みながら振り返ると、この数ヶ月間は本当に
いろいろなことがあったなぁと感慨深くなります。

就職活動中は、嫌になるほど自分と向き合いました。
「なぜ働くのか」「どんな仕事がしたいのか」「長所は、
そして短所は何か」…等々。

企業選考の第一歩であるエントリーシートから面接まで
自問自答を繰り返しました。
その中でも、以下の2つの問題で大きく悩みました。

1)入社したい(選考を受けたい)会社をどのようにして
  見つけるか

2)どこで働くのか(全国転勤でもいいのか、地元なのか)
                  (明日に続く)      

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2008年05月18日

「次世代性」が40-50代の課題である(「こころの定年/研究会」)

(昨日から続く)
昨日の第15回「こころの定年/研究会」議論メモから、
当日に出た意見を挙げると

1)「 なぜビジネスマンは40歳から揺れ始めるのか」
―ライフサイクルの視点からみるとー

・40歳になると組織の中での自分の位置づけが見えてくる。

・会社の流れに乗ったから、揺らがないという訳でもない。

・目も体も衰える。そうすると残りの人生を逆算し始める。

・その頃に、管理者になると、現場の仕事を離れる、第一線
 から退くことが、辛い人もいる。管理職が会わない人も。

・ある学者は「一つの生き方は、20年しか持たない」という。

・私も「飽きるたので」次のステップに転身した

・自分の持っているものを次の人につないでいくという意味で
 「次世代性」が40-50代の課題である。「ライフサイクル」と
 言う言葉も、「次世代」を考えて初めて理解できた。
 「教育」はそういう意味で本質的なものを抱えているのでは
 ないか。       
          
                       などなど

私がインタビューで話を聞いてきたことと共通することも多く、
大変興味を持ちながら聞いた。

特に最後の「次世代性」は頭に残っていたので同僚とも話し、
それをダイヤモンドの連載でも書いた。
                     (明日に続く)


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2008年05月16日

まずは与えられた場でどのように働くか」(父と娘の就活日誌)

(昨日から続く)
それではどうすればよいのか――。

自分の選択や決断の結果を、前向きに受け取る姿勢が大事では
ないか。まずは与えられた場で、どのように働くかがポイント
だろう。それは、就職ランキングのような外的な評価は関係な
くて、あくまでその人の姿勢に起因する。

いつも自分のレベルを高めようと努力して、周りの人への協力
を惜しまず、笑顔で仕事に取り組む人には、自然と道は開かれ
ていくものだ。

そういう意味では、この連載の第1回で述べたように、一般的な
「いい会社」はなくて、仕事に対する自分の姿勢が大事だろう。
志望する会社に内定が決まった人も、そうでない人も同じスタ
ートラインに立っているのだ。

またこの連載の第1回の最後に「就職活動を通じて、人と出会い、
考え、自分を振り返ることで、後の人生を充実する1つの糧に
できるのではないか。親としてはそう願っている。また、娘の
就職活動に関わることで、30年近く組織で働いてきた私自身の
振り返りにもなる」と書いた。
半年前の期待はある程度実現することができたのではないかと
喜んでいる。

また最終的に、娘が地元のC社に決めたのは、会話を通じて
父母の思いを汲み取った結果であろう。私は会社選びではあく
まで中立のスタンスをとったが、父親としては、妻と同じく
娘に身近なところで働いてもらいたかった。彼女はそういう
家族の気持ちを徐々に受け入れていったと私には思える。

次回の(父と娘の就活日誌) は、最終回として娘に直接登場
してもらう予定である。

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2008年05月15日

「このまま決めていいのかな・・・」(父と娘の就活日誌)

(昨日から続く)
母「志望企業も、昨年の初めは『エンタメ系』とか言って
  いたんだから(笑)」

父「たしかに会社選びの基準も、『身近な会社』から、リクル
  ーターと『みっちり話せる会社』、それ後『地元で働ける
  会社』と裕美の中で変化があったね」

娘「ただ今でも、『このまま決めていいのかな』と思うことが
  あるの」

母「この前も『自分で決めているのかなぁ』って言ってたね。 
  裕美は色々迷うほうね」

父「若い時は、自分で決めたと思っても、年を経るとそうでな
  かったことが分かってくる」

母「お父さんもおじさんになった訳ね」

父「地元で働ける、結婚しても出産しても仕事が続けられそう
  だ、という意味では、お母さんの希望通りになった」

母「私が話していたことが影響したのかしら」

娘「おばあちゃんの手術、入院があったからだよ」

父「本当にそれだけかな?」

 娘は内々定が決まりほっとした反面、自分で決断する限界も
感じたようだ。前にも述べたように、人生の大きなイベントで
ある就職や結婚でさえ、自分ではどうにもならない事柄に支配
されている。

また自分で選択しても、よい結果になるかどうかは分からない。
たとえ志望した会社に入っても、仕事の内容に思い違いがある
かもしれない、希望の部署にいけるとは限らない(そのほうが
可能性は高い)、困った上司に仕えることになるかもしれない。
                    (明日に続く)


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2008年05月14日

「就活を通して成長した娘」(父と娘の就活日誌)

*「就活を通して成長した娘」
(就活を終えた娘とのやりとり)

母「就活をやりながら、裕美はすごく成長したと思うの」

父「どういう風に?」

母「自分の意見をはっきり言うようになったし、就活の話も
  わかりやすくなったの」

娘「そんなに変わらないよ」

母「いやっ、それは間違いないわ」

娘「本当は、今でも面接には自信はないの。私は時間をかけて
  話さないと相手を理解できないタイプだから。あまり器用
  じゃないの。少しは簡潔に話せるようになった意識はある
  けど」

父「その簡潔さは大事だよ。長く話すとその分インパクトが
  なくなるんだ。相手の話をよく聞いて簡潔に話すのがベス
  トだね」

 娘は、集団面接を受けた際に、冗長に自己アピールする人が
多いのに気がついた。その時の面接官の顔つきを見ながら、簡潔
に話す方がいいと修正したようだ。

就活の終盤は、初めの挨拶とごく簡単な自己紹介をはきはき話し
、それ以降は、相手の様子を見ながら短く話して会話を楽しむよ
うに心掛けた。初めの頃は、多くの情報を伝えようとダラダラと
話しがちだったという。

私なりに解釈すれば、面接は、コミュニケーションの場であって
、自己アピールやコンテストではないことを「簡潔に話す」とい
う視点から掴んだのではないかと考えている。

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2008年05月12日

「B社の内定辞退」(父と娘の就活日誌)

(昨日から続く)
■4月25日
出身大学のリクルーターの責任者と小さな会議室で話した。

娘は、祖母が大きな手術を受けて入院したこと、退院後に介護に
取組む父と母の姿を見て、親の近くで働きたくなったことを率直
に述べた。
実際、退院した直後は大変だった。夜は、私が実家に泊まって
そこから通勤、昼間は妻が毎日世話のために実家に通った。その間
、娘が家事をすることもあった。

娘「今回の件で、家族が大事だと改めて思いました。それまでは
  転勤も覚悟して仕事中心に頑張るつもりでしたが」

責「そういう理由なら仕方がないですね。最後に決めるのは楠木
  さんですから」

娘「『誰かのために働き、それを通じて自分が成長を目指す』こと
   も家族と切り離せないと考えるようになりました」

責「短期間であれば一定の配慮をすることも可能ですが、配属は
  本人の適性を見て決めるので東京に長く勤めることもあります」
  (昨日の電話を受けて、事前に人事とも話していたのだろう)

娘「私の気持ちの変化で、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」

 娘は、彼から批判めいた反応がなかったので、かえって申し訳な
い気持ちが募ったという。B社には初めの面接の時から世話になっ
ていたし、本当はまだ未練もあったからだ。
 
後に私が聞いた時も、娘の話は一貫しており説得力があった。
内々定者の会合で祖母の話をしていたし、B社の内容を他社と天秤
にかけたのでないこともスムーズに受け止めてくれた理由であろう。

こうして娘の就活も最終の区切りがついた。
<4月末時点の友人の状況>

大学の友人の多くは最終的な会社選びが終了しつつある。
メガバンク、損保、地銀、通信、電気、硝子、信託、エネルギー、
機械などなど。

ただ、この時点で苦戦して就活を続けているゼミのメンバーもいる。
また女子学生の中には総合職を諦めて、一般職の面接に廻った友人
もいた。企業側も総合職の採用が終了してから、一般職の面接を始
めるのは昔と同じだ。

就活の絡みで授業に出席しない学生も多く、ゴールデンウィークの
休日も重なって、すべての友人の情況はつかめない。この機会に
地方の実家に帰省している学生もいるそうだ。
                       (明日に続く)

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2008年05月11日

「B社とC社のどちらにする?」(父と娘の就活日誌)

(昨日から続く)
■4月23日
娘は、ここ2日間迷った末に、金融機関B社ではなくて、エネルギー
のC社に決めた。

その際の会話である。

母「裕美は、どういうことで迷っているの?」

娘「仕事では、B社の方が、いきいきやれると思うの。C社の地元
  で働けるメリットとどちらを優先するかなの」

母「B社だと、お父さんと同じ業界だから、仕事のことは色々聞く
  ことができるわ」

父「それはあまり重要じゃないよ。ただ同じ業界というのは、偶然
  なのかなぁ?」

母「やっぱり親子だから似ているんじゃない」

父「たしかに裕美がB社に興味を持った理由が、自分の就活の時と
  同じなので驚いたね」

娘「お父さんは、経済や社会のことを整然と話せるので『いいな』
  と思ったことはあるの」

母「仕事について、お父さんはどう思うの?」

父「おそらくB社の方が大変だけれど、その分鍛えられる。C社の
  ほうが、仕事とプライベートの両立がやりやすい、って感じか
  な。あくまで一般論だけど」

母「結局、裕美はどうするの?」

娘「やはり地元で働けるC社にするつもりなの」

父「決めたのなら早く連絡した方がいい。ただ気持ちが揺らいだまま
  、会社に足を運ぶのが一番良くないぞ。皆に迷惑をかけるから」

娘「わかっている。でも色々考えると迷ってくるの」

母「あまり気にかけないで、きちんと話せばいいわよ」

娘「『もう他社は廻らないね』って、リクルーターから念を押された
  ので、後ろめたい気持ちもあるの」

父「そこは、言い訳をせずに『申し訳ありませんでした』って頭を
  下げるんだ。決めた理由は堂々と話せばいいんだ。」

母「会社に拘束されたりすることはないわね?」

父「当たり前だ。引き止めや説得はあっても、本人の意思を曲げる
  ことはできないから。ただお世話になったので、誠意を持って
  説明することだね」

娘「とにかく明日、リクルーターに連絡するつもり」

娘はB社の担当リクルーターに「お話したいことがあります」と
  メールを送った後に、電話で概略の説明をした。その翌日、
  B社を訪問した。
                      (明日に続く)

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2008年05月10日

「D社の内定辞退」(父と娘の就活日誌)

(昨日から続く)

■4月21日
内々定を辞退するため倉庫会社D社を訪問。娘は、以前にB社
からの内々定の話もしていたので、気分的には楽だった。
先方は最終の意思確認をしたい趣旨だった。

D社は、採用面接でも、形にこだわらず、驚くほどざっくばらん
な話しぶりで、これなら日常の仕事も自然体で取組めると感じら
れた。
B社の先輩のように、ぐいぐい引っ張る雰囲気は全くなかった。
必ずしも地元で働ける会社ではなかったが、社会を支えるインフラ
の仕事に興味があったし「こういう雰囲気の会社だったら働きたい」
と娘は評価していた。

自分の気持ちを率直に話して内々定を辞退すると、人事の役職者
は「そう決めたのなら応援します。がんばってください」、担当者
は「楠木さんなら、どの会社でもやっていけるでしょう」と声を
かけてくれた。最後まで肩に力が入らず、自然に応対してくれた2人
に感謝すると同時に、彼らの言葉に自信を持ったようだ。

娘からその話を聞いて「簡単でいいからお礼の手紙を出したらい
いよ」と声をかけた。
                   (明日に続く)
                       


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2008年05月09日

「C社の最終人事面接」(父と娘の就活日誌)

「娘の就活が終わった」

半年余りにわたって続いた「父と娘の就活日誌」も最終の
時期にきた。
終盤の会社を決めるまでの状況を以下に書いておきたい。

             記

娘は金融機関B社から4月4日に内々定を受けた。しかし、祖母
が大きな手術を受けて私と妻が介護に取り組む様子を見て、
関西で働ける会社も考えた方がいいと思い就活を続けていた。
何が何でも地元というよりも、後悔しないためにも廻っておき
たい気持ちもあったようだ。

4月16日に、倉庫会社D社から内々定の連絡が来て、同じ日に
、エネルギーのC社から最終面接の連絡が来た。D社は4月21日
に来てほしいとのことだった。

C社は、同じ大学の知人が4日前に最終面接に進んだ話を聞いて
いたので、もう落ちたと思い込んでいた。私が採用責任者だった
時も「ペンディング」と言って、人数調整や状況を見極めるため
に、しばらく合否を保留することがあった。

昨日までは金融機関B社に決めていたが、2社からの内々定と
最終面接の連絡を受けて再び気持ちが揺らいだ。

■4月18日
エネルギーC社の最終面接は、娘1人対して人事部長を含む3人が
面接者だった。質問の中心は「学生時代に打ち込んだこと」で、
娘は演劇サークルの話をした。また「自分の欠点を2つ挙げてくだ
さい」と質問を受けた。まず「根を詰めすぎることです」と答えた
が、もう1つがすぐには頭に浮ばなかった。面接官が「1つでも
いいですよ」と助け舟を出してくれた時、「このように生真面目
過ぎるところです」と返して、皆が笑って場が和んだ。

「現場で作業服を着たおじさんと仕事をすることもありますが、
どうですか?」には、「年配の人と話すのは勉強になるので
大丈夫です」と答えた。
スムーズに話は流れたが強い手ごたえがあった訳でもなかった。
「どうかなぁ」と思いながら、30分少しの面接を終えた。
 
その日の夜、C社の人事担当者から「楠木さんには、当社に来て
もらいたいと考えています」と内々定の連絡が来た。C社は、
リクルーター制ではないので、毎回人事担当者から電話が来る。
B社リクルーターの勢いある話し方とは対照的である。
                      (明日に続く) 


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2008年05月05日

2)後藤ひろひとさんはすごい。

昨日書いた「MIDSUMMER CAROL 〜ガマ王子VSザリガニ魔人〜」
の作者は、後藤ひろひと氏である。

以前にも、挨拶だけできたことを昨年の6月のブログに書いたが
今回も彼のすごさを思い知らされた。
http://blog.livedoor.jp/kusunoki224/archives/50926230.html

後藤ひろひと氏は、かなり前から熱烈なファンである。
特に、キッチュと組んだ
・BIG BIZ 〜宮原木材危機一髪!〜
 (2001年、2002年作・出演)
・BIGGER BIZ 〜絶体絶命!結城死す?〜
 (2003年、2005年、作・出演)
・BIGGEST BIZ 〜最後の決戦! ハドソン川を越えろ〜
 (2006年、作・出演)
の三部作は本当に興味引かれた。
近鉄小劇場で観たとき、その才能に驚愕した。

私の基準では、その独特のオリジナリティ、スケールの大きさ
で既に三谷幸喜氏を越えているのではないか、と思っている。
(もちろん三谷幸喜氏は、凄いとは思っています)

一昨年は、梅田でミュージカルのOUR HOUSE(2006年、出演・
訳詞)や中之島演劇祭でも楽しませてもらった。

今回は舞台での出演はなかったが、是非また見たいものである。

30代後半とまだまだ若く、ますます楽しみである。
山形県出身、大阪外語大ヒンズー語学科中退も興味惹かれる。

演劇をやっている娘に後藤ひろひと氏に会った話をすると驚愕
していた。その時のこともあったので、娘がチケットをとって
くれたのだろう。
それもありがたいことである。

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2008年05月03日

「組織で働くこと」のすばらしさ(父と娘の就活日誌)

私はかつて弁護士などの自由業に憧れていた。
庶民的な商店街で育ったので、自由な雰囲気が心地よかった
からだ。
周りの友達も、酒屋、八百屋、眼鏡屋だとか「屋」のつく家の子供
が多く、銀行や役人の子はほとんどいなかった。
当時の商売人は、勤め人のことを『月給とり』と呼んでいたが、
少し揶揄するニュアンスもあった。

ところが今は若い時に組織で働くことはすごく意味があると実感
している。

先輩から納得できない指示を受けたり、自分の存在を否定される
こともあるだろう。でも、それも間違いなく社会の一コマである。
その中で、働くことの意味を自分なりに見出すことこそ、大人に
なることだ。
その対比では、僕の周りにいた商店主はちょっと自分勝手でわが
ままだなぁ(それはそれでよいのだが)と思える。

前にも書いたように、組織で働くことは、どんなビジネススクール
や資格学校よりも価値がある。 

就活に取り組み始めた頃、娘に「新入社員の時に会社から受け取る
のは、給料ではなくて、仕事の経験、知識、人との付き合い方だ」
と話したが、就活のプロセスを経てさらに私はそう思うようになった。



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2008年05月02日

「働く動機」はもっとシンプルでいいはず

娘は内々定を取得したので、今までの就活を振り返る余裕も出て
きたようである。

娘が友人との会話の「とにかく働いて、経済的にも精神的にも
自立したい気持ちが強い」というのは父親の私にはすんなり腑に
落ちる。関西勤務になっても実家を出て1人で住みたいという
希望も聞いていたからだ。

本来、働く動機は、就活で求められるよりも、もっとシンプルな
ものだ。私たち父娘の場合は「もっと多くの人に出会いたい」
「精神的にも経済的にも独立したい」だが、人によってそれは
大きく異なる。

「家族の生活を支えるために働く」
「お客さんの喜ぶ顔を見るのが好き」
「身体を使って働きたい」
「多くのお金を稼ぎたいから」
「将来の独立のために技能を磨きたい」
「安定した生活を望んでいるから」
などの自分から湧き出たシンプルなことが本当のパワーになる。

私が東京に勤務していた時は「オフィスが宝塚劇場に近いから」
という理由で遠方から通う契約社員もいた。

理屈や頭で考えたことは、どうしても力を失う。就活での業界
研究、自己分析、会社説明会、面接(集団、個人)などのプロ
セスは、本当の動機とはかけ離れているかもしれない。
ただ、それはそれで「無用の用」として取り組むことも必要だ。
組織で働くことは、そういう自分と向き合うこともあるからだ。

就職協定を論じたり、制度の改革を声高に叫ぶよりは、まず、
現状をいったん受け入れて自分で働いてみることだ。

会社側からいえば、この就活のプロセスとのギャップを突いて、
もっと特色ある採用を進める企業が増えることは大事である。
リクルーターがべたべたで学生と向き合う会社や説明会や面接
でも形をつけずにざっくばらんで話をしてくれる会社に娘も
興味を引かれたようだ。
優秀な学生を獲得するチャンスになるかもしれない。

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2008年05月01日

内々定が決まった後の娘との会話(父と娘の就活日誌)

一社の内々定が出てから、娘と観劇に行ってその後、すし屋で
話した。少し長くなるが下記に紹介する。

娘が、観劇に私を誘ってくれた。
題名は、「ガマ王子VSザリガニ魔人」(作:後藤ひろひと)。
以前に客席を涙と爆笑の渦に巻き込んだヒット作の再演であ
る。演劇好きな娘と「お笑い」好きな私が共通して楽しめる
内容だ。久しぶりに娘が誘ってくれたのが嬉しかった。

終演後、2人で寿司屋に行った。就活の間は、私がいろいろ
ヒヤリングしたが、この日は娘からの質問が多かった。
内々定が出て、自分の将来に不安や期待もあるのだろう。

娘「金融のB社に内定したので、とりあえずFP(ファイナ
ンシャルプランナー)資格を目指すつもり。お父さんは、
なぜ弁護士にならなかったの?」

父「1年留年して司法試験の勉強をしていたけど、その年も
落ちてどうしようかと迷ったんだ。2年を越えて浪人や留年
をすると企業に就職する道は極端に狭まる時代だったからね」

娘「なぜ弁護士を諦めたの?」

父「サークルの先輩弁護士に話を聞くと、当時は、土地の係争
や離婚、相続などを主に取り扱っていて、意外と地味な仕
事で魅力的に思えなかったんだ。それなら就職するかと」

娘「金融機関に興味はあったの?」

父「なかった(笑)。自分の世界を広げたいというか、多く
の人に出会いたい気持ちが強かったね。前にも話したように
実家の商売(薬局)を子供の時から見ていて、狭い世界だと
感じていたから」

娘「私は、働いてとにかく経済的にも自立したい気持ちが強
いの」

父「それも立派な志望動機だね。とにかく働こうというエネル
ギーがあれば十分だ。所詮、物事はやってみないとわから
ないんだから。実際の働く動機は、そういうシンプルな
ものじゃないか」

娘「でも実際の就活では、それだけじゃ足りない。自己分析を
したり、その会社の志望理由や入社して何をやりたいかを
説明することを要求される」

父「そうだね。やはり少し無理があるなぁ」

娘「就活をしていて、何か馬鹿らしいなぁと思うこともあった
の」

父「だからビジネス街のスタバでは不機嫌な顔をした就活生が
溢れているんだ」

娘「そうかもしれない」

父「ただ実際に組織で働くと、本来の目的から離れた無理や無
駄は一杯あるからね」

娘「今の就活のやり方を否定しても始まらないという訳ね」

父「そうなんだ。それに就活で勝ち越すことは必要ない。
1勝14敗で十分だ」

娘「その1勝が納得のいくものならいくら負けても大丈夫」

父「そうそう、いいこと言うなぁ」

娘「少しは就活で成長したからね(笑)」

父「お父さんは、若い時に組織で働くことはすごく大事だと
思っているんだ。裕美がその場を確保できたのがとても
嬉しいよ」



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2008年04月30日

「自分で決めていない」(父と娘の就活日誌)

(昨日から続く)

娘は、金融機関の一社からの内定が決まったので、もう
気分も落ち着いたのかと思っていたが、娘の顔はあまり
晴れ晴れとしたものではなかった。

少し話してみると、それは、内定が出たのに、まだ就活
を続けている後ろめたさ(決まった会社に対する)も
あったが「自分で決めていない」という物足りなさが
大きいと感じた。

でも自分のことを考えてみれば 人生の大きなイベント
である就職や結婚でさえ、強い意志で選ぶのではなく、
自分ではどうにもならない事柄に支配されていることに
気がつく。

これは、ある程度年齢を経て始めて分かるものかもしれ
ない。また長く会社員生活を続けると、自分の思いと異
なるものに流されざるをえない毎日が、その思いを強く
させる面もあるかもしれない。

でも自由業だからと言って、自分の決断の範囲はそれほ
ど大きくはないだろう。

「自分で決めていない」のが課題ではなくて、
与えられた場(それは会社という狭い範囲ではなくて)
で、いかに、やっていくかがポイントになるのだと
思っている。


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2008年04月29日

二つの内定を取得した友人との会話(父と娘の就活日誌)

内々定が決まった同じ大学の男子学生と娘との会話である。

娘「もう行くところは決まったの?」

友人「一応、信託銀行とコンサル会社から内々定をもらった」

娘「私は多分金融機関のB社になると思うけど。A君はどち
  らの会社にするの?」

友人「まだ迷っているんだ。信託のリクルーターに他社のこ
   とをポロっと話したら、『この時期に廻るなんて約束
   違反だ』って相当言われたよ。ゼミの先輩には、そう
   いうことを話すお前が悪いって言われたね」

娘「どうして、信託銀行とコンサル会社にしたの?」

友人「個人に役に立つというか、専門性の高い仕事がしたい
   んだ。信託は個人の財産管理や相続の相談、不動産な
   どの部門もあるからね。将来、独立したいと考えてい
   るので、就活が終わると、行政書士の試験も受けるつ
   もりだ」
(彼は、経済学部なのに、民法や商法の単位も取っている)

娘「私は仕事で何かやりたいことなんてないの。とにかく働
  いて、経済的にも精神的にも自立したい気持ちが強いわ」

友人「実は、僕もやりたいことを無理に作り上げている気持
   ちもあるよ。だから迷うんだ」

二人の会話を聞いていると、人生の大きなイベントである
就職や結婚でさえ、強い意志で選択するのではないという
ことが、まだ分からないのかもしれない。
きっと若いのだろう。昔は私もそうだった。
                (明日に続く)

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2008年04月27日

街中でよく見かける疲れきった就活生たち(父と娘の就活日誌)

先週の午後、大阪本町のビジネス街にある外資系のコーヒー
ショップに入った。

18人のお客さんのうち5人就活生がいた(女性は版で押したように
、黒いスーツに白いシャツなので外見ですぐに分かる)。
4人が女性で男性は1人だった。

私の位置から、横顔が見える女性は、長い髪を後ろにきれいに
束ねていた。片足の靴を脱ぎ、その足を組みながら、机の上に
ノート(おそらく就活の)を広げ、携帯をチェックしながら、
時折セキをして中空を見ている。

私の右隣に座っている男性は履歴書を書いていた。机の左側には
以前に提出したと思われるコピーした履歴書があった。

左前方に見える女性は、やはり携帯を時々見ながらコーヒーを
飲んでいる。娘の話では会社から電話がかかってきても、就活中
でとれないことが多く、また非通知なので、どの会社からの連絡
かが確認できなくて困ることがあるらしい。

気がついたのは、5人のいずれもが不機嫌そうで、その顔は相当
疲れている。家での娘の顔と重なるのだ。

昼休みのモスバーガーやスタバにも女子の就活生が多い。おそら
く今は一般職の面接も重なっているのだろう。思わず
「がんばりや」と声をかけたくなる。やはり青白い顔つきで精彩
なくみえるのは私の思い過ごしではないだろう。
若い女性社員がグループでにぎやかに話しているのと対照的だ。

母の看病のために東京から深夜バスに乗って大阪に来た妹の話
では、予約が遅い後部座席には3人の女子就活生が髪を乱して
爆睡していたらしい。東京にしか採用の窓口が開いていない企業
には深夜バスを使って会社訪問しているのだ。関西の私大の中に
は、まとまって学生が東京に出向くのを支援する大学もある。

4月に入ってから娘の疲れはピークに達していたようだ。内々定
の前日に娘が話した言葉が印象的だった。
「もう本当に消耗戦だよ。5日間で就職活動が終わったお父さん
の頃がいいよ」。家での様子を見ていると、内々定の際に、
「ほっとしたのが正直なところ」というのもよく理解できる。

娘は、この日に新学期が始まったそうである。



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2008年04月26日

転勤は社員にとって大きな課題(父と娘の就活日誌)

就活の会社選びで、娘は、家の事情も考えて、地元から離れる
ことに悩んでいる。

先日、営業事務を担当していた一般職の女性に電話をすると、
「彼女は東京に転勤しました」と回答があって驚いた。たしか
結婚退職する筈だったからだ。

聞いてみると、以前にこの欄で紹介した、配偶者が転勤する
場合に、同じ地域に赴任できる制度を会社が新たに導入した
らしい。このように制度が時代に追いつくこともあるのだ。

また私は、大阪―名古屋―大阪―東京―大阪と転居を伴う異動
の経験があるが、いろいろな地域に住めるメリットも大きい。
一方、単身赴任や思いがけない海外への転勤で、将来設計や
キャリア計画が狂う場合もある。

組織の側からみても転勤はいくつかの効果を持っている。
社員に幅広い経験をさせる、仕事や人間関係に飽きるのを防ぐ
などの機能があり、キャリアアップや昇進のステップにするこ
ともある。
また金融機関では、全国一律のサービスを提供・確保(これは
大きなブランド力でもある)するために、頻繁に転勤が行われ
ている。

こうしてみると転勤は組織にとっても、そこで働く社員にとっ
ても大きな課題である。

しかし元に戻って考えると、私たちの日常は、人生の大きな
イベントである就職や結婚でさえ、周到な準備と強い意志で
選択するのではなく、自分ではどうにもならない事柄に支配さ
れている。

だから1つの事柄や自分の決断に固執しすぎると、身動きが取り
にくいし、偶然に飛び込んでくるチャンスをモノにできない
恐れがある。また何よりも人との出会いの機会を失うことに
なりかねない。

あれほど地元で働くことに固執した妻が、実際の場面では強く
主張しないのが面白い。娘自身が、自分のやりたいことを優先
して、あとは何か物事が生じた時に、柔軟に対応するほうが
いいのではないかと私は思っている。


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2008年04月25日

2)内定後も就活を続ける理由(父と娘の就活日誌)

(昨日から続く)

実はこの2月に、私の母が大きな手術をして、私の妹と交代で母の
実家で看病に当たっている。なにしろ私は勤めのある身なので、
どうしても妻が実家と家を往復しながら面倒を見ることになる。

その様子を見ていて、娘は自分が家から通える会社がいいかなと
思いだしたのである。今は元気な妻の両親のことも考えたようだ。

娘は、就活に忙殺されていても家族のことを考えていた。また祖
母の見舞いに顔を出せないのが残念だったようだ。3月から、今ま
で視野になかった地銀を訪問したのもそのためだ。

父「いま訪問している会社が決まればそちらに行くのか?」

娘「いやっ、それはまだわからない。働く場所にこだわらずに
  仕事に取り組みたい気持ちも強いから。それに他社を廻るのに
  後ろめたい気持ちもあるからね」

父「裕美の家族を思う気持ちは嬉しいが、漠然とした将来のために
  、あまり自分を縛るのは良くないね。裕美が自分のやりたいこ
  とを中心に決めればいいんじゃないか。家族のことは何とかな
  るから」

妻「そう、今は介護ヘルパーも充実しているから。大丈夫よ」

娘「会社を絞って廻ってみることにする。B社は、転勤を除いて
  私には合っている会社だと思っているから」

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2008年04月24日

1)内定後も就活を続ける理由(父と娘の就活日誌)

娘は、一社から内々定を取得したが、そこで就活を辞めずに
限られた範囲の会社の面接を受けていた。
その理由と状況である。

■4月8日

妻「裕美は、まだ面接を受けているの?もう就活は終わったと
  思っていたのに」

娘「今回おばあちゃんのこともあったから。内定が出たB社は、
  いい会社だと思ってるけど」

父「どういう会社を回っているんだ」

娘「やはり関西で働ける会社。エネルギーのC社や地銀、それに
  、地域限定総合職の制度がある金融機関も少し頭にあるの」

妻「B社だと関西にいることはできないの?」

娘「大阪に勤める人も多いけど、全国に転勤はあるからね。初め
  の赴任地は、地方の支店に行く人が多いらしい。一時は公務員
  も考えたけれども、あまりにも勉強していないから無理だしね」

妻「やはり転勤は大きな問題ね」

父「プラス面もあるよ」

娘が引き続き就活を続けている理由は家族のことだ。
                       (明日に続く)


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kusunoki224 at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年04月23日

「面接は場数が大切」(父と娘の就活日誌)

(昨日から続く)

前にも書いたように、面接は、就活のテキストを読んで習得
できるものではなく、実際の面接を通して試行錯誤を繰り返す
ことでうまくなる。理屈ではないのである。

娘はそれほど意識していないが、やはり何度も面接を受けな
がら、相手の反応や結果を見るうちに、無意識のうちにどう
すればいいのかが分かってきたのだろう。

実際の仕事でも量をこなすと質に転化する場面はよくある。
そして次の壁に当たるとしばらく停滞期を迎えて、また一皮
向けるような経験を積みながら成長していくものだ。

3月の初めにインフラ系の会社の面接で、「話が長い」と言
われたことも、今となっては受け入れることができるらしい。



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kusunoki224 at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)