
私にとって『森田療法』というのはとても大事な存在で、新しい環境に入って不安に押しつぶされそうになったり取るべき行動が分からなくなってしまったときに、幾度となく自分を救ってくれました。
恐怖はとても強いものだから、足がすんで誤った道に迷い込むことは人生には何度もあります。
だけどそんなパターンに気づきその深みにはまる前に、勇気をもって恐怖や不安に対する自分の姿勢を正すのは、いつも森田療法の考え方でした。
私の森田療法との出会いは長くなるのでここでは割愛しますが、その当時にから森田療法に関する本は数十冊は読んでいるはずです。
だけど、いざ大きな恐怖に支配されてしまいそうな時には、長ったらしい本など読んでいられないんです。
森田療法を実践すれば、その体験を通して森田の言うことはとてもよく理解できるようになるのですが、一度恐怖を克服出来たからと言ってもう二度と間違わないということはないんですね。
だからそんな時には、当時の自分の背中を押してくれた森田療法の言葉を思い出して、実践し始めた時のように謙虚にあるがままの自分の弱さを認め、そのままの自分でビクビクしながら一歩を踏み出すという自分の姿勢に立ち返ることがすごく大事だと感じています。
そのために必要なものはシンプルな本だと感じていました。
ガラクタ整理や断捨離をして、当時から持っていた森田療法に関する本は殆ど手放してしまいましたが、先月位に思うところあって本屋さんでみつけたこの本を購入しました。
いいなと感じたのは本の中の数ページ。
目新しいことなど何も無いし、初心者のための本という感じで基本的なことしか書かれていない、あまりにもシンプルな本でした。
それでも自分が良いと感じた感覚に従って思い切って買いましたが、果たして本棚の肥やしになるだけかも知れないとちょっと思っていました。
でも、実際には何度となくこの本を開くんです。
見開きが大きくてパッと開くと、言葉がすっと目に入ってくる。
本を読むというよりは覚え書きをサッと見直すような感じだから、気軽に本を開くことが出来て、そして森田の基本を思い出して流されそうな自分の気持ちを改めることが出来る。
そんなところがすごく良くて、買って良かったと本当に思っています。
(私がいいなと思ったページの一部です)

マニアックな内容であまり役に立つ人はいないかも知れないですが、森田療法に縁のある人にはおすすめしたい本として紹介しました。







