先日、ブックオフで買った本。
これはうつ専門の本ではないけれど、うつに関することも多少は書かれている。
これまでの2冊の本は、うつ病を経験した著者によって書かれたものだったが、これは現役の精神科医が書いた本だ。
例の如く、こころに響いたところをいくつか書き留める。
以下、本文の内容から。
こころの健康は薬ではつくれない。
薬の効果に関して、世界中の学会が『効く』という太鼓判取り下げている。
うつの大半を占める『軽症うつ病』については、抗うつ薬を含め、プラセボに対して確実に有効性を示し得る治療法は殆ど存在しない、と言っている。
うつの殆どは、理由のあるうつ、事情のあるうつであるから、その理由なり事情なりに働きかけねばならない。
うつの人は脳が病気になっているわけではなく、自分で問題を解決していくことができるはずの人。
それを手伝うのが精神科医の仕事。
順を追って、出来るところから始める。
寝不足の人は十分に眠る、酒を飲み過ぎている人は、量を半分にするなど、最初の数日は生活習慣の是正だけを行う。
それだけで疲労はとれ、脳はクリアになる。
事情は様々であるけれど、混乱した頭では解決策が浮かばない。
しかし、脳を休めたあとであれば、建設的な打開策が浮かんでくる。
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失業中というのはメンタルヘルスにとってリスクのある状態。
就活の困難さに加え、生活リズムのペースメーカーのなさ、気力体力の衰えなどが、心の状態をいっそう悪くする。
生活リズムを維持し、ハリのある生活を続けるためにも、何らかの目標を持って行動した方がいい。
資格をとる、試験を受ける、ジムに通って体力を維持するなど、何かやってみること。
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