今回の記事は、重度の不全を患った個体の羽化を試みた、そのちょっとした記録になります。

やや前傾姿勢になる程の酷い変形両後脚共が逸れて曲がっていたため、
おそらく羽化出来ないだろうなと、一時、今回の♀については、
飼育を放棄し、他のカマキリの糧としてしまう事も考えました…が、
本種は高額なカマキリであることもありまして、羽化させられたら嬉しいなぁ程度に思いつつ、
軽い気持ちで、羽化(脱皮)を、手助けしてみました

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まず最初に、結果だけを申しますと、とりあえず羽化させる事自体には成功しました^^

あとは、この♀が自力で羽を折り畳む事が出来さえすれば、
その後の繁殖についても、何とかできるのではないかと思っているのですが・・・・。


それはさておき、
それでは、今回の手順について、なるべく事細かに解説いたします。

今回の♀終齢の翅芽は、深夜の時点でパンパンに膨らみ、
不全であった両方の後脚のうちの片方のみを足場に引っ掛け、

それが、まるで羽化の時のような様態に見えましたので
普段、ケースを横倒しにして、平面を歩くような生活をさせてはいたものの、
この様子から、もしかしたら羽化のタイミングでは?と推測しました。


その後、Youtubeの長時間暇潰しが可能な動画の再生・及び、イヤホンを付けまして、
この終齢の、両方の後脚を、
両手の親指・人差し指で本当にほんのりと軽く摘み(というよりは、むしろ掛かる形で)、
数十分程度、硬直したまま、脱皮が出来るような姿勢に支え続けました。
※ 表現は難しいですが、少しでも握ったり、持ったりする状態に近くなると
カマキリが嫌がって動き回ったり、脚の手入れをしようとするので、加減に注意です



すると、苦労の甲斐あって、少し滞りつつも、全体の皮が脱げていきました。

ただ、支えていた両方の後脚のうち、左側だけが中で引っ掛かっているようで、
まずは、これを仕方なく切断
そしたら、普通の羽化と同じように、皮が脱げていきましたので、
それからは、カマキリの腹部の抜けきった皮部分を摘まむ状態へとシフトし、
さらに小一時間、動画をカチカチ変えつつ、
ぶら下がる事ができる状態になるまで支えまして、
現在は、息抜きをしつつ、♀に羽化の全てを任せている状態です。

※ カマキリは脱皮後も、抜け殻から体をほぼ180°になる形で数時間ぶら下がり続けまして
少しの間、体を固め、その後、今度は成虫の羽を伸ばすため、
足場に対して体の向きを逆に、羽が垂れ下がるような姿勢へと移行します。


あとの事は、最初にも記述した通り、ほぼカマキリ任せになるので、
ウチに出来る事と言いましても…まぁ、なんとか無事羽化出来る事を祈るだけです(笑)

今回の場合、脚の切断の必要性の有無や、
他にも、もっと上手にやれたなぁと思う部分は多々ありましたが、
カマキリが皮を脱いでいくに際し、他の部位との状態に大きな差が出来てしまうと、
体全体のバランスを崩し、そもそもの羽化の失敗に繋がりかねないので、
あれはあれで、自分の中では、無難な処置をとれたと思っています。


今回の子まできちんと羽化してくれれば、本種は、雌雄共に3匹ずつ揃う形になります。
そういえば、最初の♀は、もうそろそろ交尾を始めさせてもいい頃合いかもしれませんね^^

…多少グダグダ感はありましたが、今回は本当に疲れました・・・もう寝ます 笑



【追記】

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深夜のうちに羽化を手伝った、今回の記事の♀成虫については、
脚の切断・後脚の不全という肝心な問題が残ってしまったものの、
羽は綺麗に閉じ、何とか当面飼育はしていけそうな状態へと持っていくことが出来ました。

あれ程深刻だった、自力で餌もとれないような前傾姿勢も改善し、
ひとまずは、良かったと思えるくらいの結果は得られました。


たとえ、重篤な不全の個体であっても、今回のようなケアを行う事で、
改善の見込みがないわけではないので、お困りの方は、
見様見真似であっても、めげずにチャレンジなさってみてはいかがでしょうか?

ではでは^^