〈葛湯(クズユ)一家。略してクズ家〉

 

お父さん… 猟奇的な一面がちらり。こう見えて臨床心理士。
お母さん… 優しいようで残酷。いや、残酷なようで優しいのか。

お姉さん… 中3。唯一の常識人…かもしれない。

弟くん … 小6。いろいろと現実と妄想の区別が付かない年頃。

 

僕☚   … 弟くんに拾われてきた黒猫。日々逃亡のチャンスを狙っている。







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 お兄さん(仮)が僕のことを呼んでいるのです。

 どれだけ呼んでも無駄なのです。誰がテメエに近寄ってやるか。僕を手懐けようったってそうはいかないのです。


「クロ、鰹節あるよ」


 

 僕はお兄さんの下僕なのです。お兄さん大好きです。