プリンタ関係3連発になります。これは、いつものPixus850iプリントヘッドです。
頑固なインク詰まりは、このように、水に浸して、中にインクが全て水に溶けて、水が色付かなくなるまで、根気良くやる。この方法は、大体1〜2週間掛かります。
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但し、毎日インクタンク部分に水をスポイトでたらしてあげないと、この部分が乾燥し、中まで溶けてくれません。
この部分が水没するまで水に浸すと基板も水に浸ってしまうので、それができません。
次に、こいつで、ヘッドノズルを貫通させるのだが、
いままでは、これで復活できたヘッドも多いが、どうしてもだめなものがある。
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頑固に詰まりすぎて、ピストンが動かない場合がある。

そんなプリントヘッドを分解掃除してみた。
今回のターゲットは、なにも印字できず、完全閉塞しているものです。
全く印字しないが、不明なヘッド異常も出ないので、ヘッドの詰まりが取れたら印字できるかもしれないと期待から、もし失敗しても、最初から不良ヘッ゛トなので、かまわない。

まず、端子部のプリント基板固定部の樹脂を基板表面からカッターを入れて切断し基板が外れるようにしておきます。
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ここを先にやらず、ヘッド部のネジを外して、ヘッドを外すとフレキに力が加わり断線し、不明なヘッド故障になります。

プリントヘッドの白い部分のみを水に浸し、インクタンクホルダ部は、基板がついていないので、水に完全に水没させます。
この状態で1週間以上置いておく。
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おもむろに水から引きあげて、ヘッドの状態を確認すると、反対側が見えるくらい貫通
念のためピストンで、ヘッド単体、インクタンクホルダ部とも貫通を確認しておきます。
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基板(端子部)の裏には、やっぱりメモリチップが付いています。
チップの印刷と、周囲の配線パターンから、EEPROM 93C56の電源ピンがvcc-2 vss=7に配置されているタイプと思われます。
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これが、読めなくなると、"不明なヘッドがついています"という状態になり、プリントヘッドが機能していても動作しなくなります。
実は、このメモリのデータを動作するプリントヘッドからデータを吸い出して書き換えると、Can●nタイマーによって自爆した状態を解除できて、"不明なヘッドが装着"の故障が消えるのではないかと、想像しているのですが、いつか研究してみたいところです。
本体基板上に印字枚数などのデータが記録されているくらいだから、少なくともヘッドのメモリにもシリアル番号や、型番以外にもショット回数・使用時間などの使用履歴などが記録されていていると想定できます。

水から引き上げて1日以上乾燥します。
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ヘッドを組み付けます。
端子部は、テープで固定します。位置きめピンがあるので、テープで仮押だけでも、プリンタ本体に組み込むことで、本体の端子と密着されるので、端子(基板)の位置はズレることはないでしょう。
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ピストンで呼び水を注入し、インクを吸いだしやすくします。
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ヘッドリフレッシュを行いヘッド内の水を排出し、インクを充填します。

印字できました。
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分解清掃は効果があるものの、完全閉塞品は、完全には直らないようです。

ヘッド部にテッシュを当てると、インクが出てきてますので、詰まりは解消されています。
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閉塞状態でテスト印字などを繰り返したためか、プリントヘッドの抵抗体が空焚きとなり、抵抗体そのものが損傷しているようです。

結局、今回は、だめでしたが、全く閉塞していたものがここまで復活したので、どうしても詰まりがとれないものを、早いうちに実行すれば、効果ありだとおもわれます。

真似される方は、自己責任で。
失敗すると、プリントヘッドが確実に壊れます。
当方、一度目は、基板部分を外さずに、ヘッド部のみ外して無理やり引き出したためか、"不明なヘッドがついています"とエラーになってしまいました。