行政書士の日々のつぶやき

電話機リースやSEO対策などの詐欺被害相談も結構あるので、携わっている業務全体について記載していきたいと思います。

2017年11月

悪質業者の掲示板での宣伝活動

人を騙して契約を取ろうとする会社が、自作自演で掲示板に投稿しているケースがよく見受けられます。

この根拠は、私が相談を受けた会社の情報に一致しているからです。

相談してから1,2時間後に1件だけ回答が寄せられ、そこで締め切られるという、全く滑稽な演出がなされています。

もちろんこれを分かっている方は多いでしょうが、どういう業者が悪質なのか知らないまだまだ知らない方も多いようなので、気付かずに引っ掛かってしまわないようにここで注意喚起しておきたいと思います。

特にSEO関係のものは危険です。

そういう事をしている業者程怪しいということになるので、もし見つけたらかかわらないようにした方が無難でしょう。

一度でもコンタクトを取るようなことがあれば、オレオレ詐欺同様、しつこく電話がかかってくるのは目に見えています。

契約で騙される典型的なパターン

リース契約の被害者に共通するところは、まさか騙されている事はないだろうと考えている部分と、それもあって、事業が忙しくて営業担当者に任せきりにしていることです。

担当者に言われるがままに、社判や印鑑を平気で渡してしまい、気が付いた時には必要もない高額な物件の契約になっているということなのです。

当然に悪徳会社の社員は、そういう実態を分かっているでしょうから、忙しい個人事業者というのは狙い目であるわけです。

また事業者自身ではなく、その配偶者に任せていたりすることもよくあります。

高齢の被害者が多いというのも確かですが、中年層の方も被害にあっているケースがよくあります。

何にせよ、契約というものを甘く考えていると、ひどい目にあるということです。

もちろん騙す側に100%の非があるので、騙されたことで勉強になったと考えるのは、悪徳業者をのさばらすことに繋がるだけです。

リースの性質や解約条件

リース契約では、物件の工事までの時間があるので、この工事の前に騙されている事に気づいた場合は、まず契約取消の意思表示をすればなんとかなる場合がよくあります。

しかし、悪徳業者はリース契約書の他に、売買契約書というものをこれに備えて記入させている場合もよくあります。

これだと厄介なことになることもあります。

リース会社からの電話確認はリース契約書の裏面に記載されています。

工事が完了することによって、物件の不具合などが無ければ、リース契約書が「物件借受証」などともなり契約が最終的に完了することになります。

リース物件はあくまでもリース会社の所有物であり、事業者はそれを借りているに過ぎないのですが、瑕疵があってもリース会社には一切の責任がないとの規約になっています。

一般的な事象であれば、所有者責任というのが発生するのが当たり前なのですが、リースではこれがないので困りものになったりします。

リースは事業主にとって税金控除の経費として大いに役立つこともあるのですが、物件に瑕疵があったとしても、リース会社への支払いの停止は原則止められないなどの問題も含んでいます。

リース物件の工事

ファイアウォールと呼ばれる機器は、大きな事業者でなくともパソコンが1台あればいいので、そこを狙って通信業者がやって来るわけです。

たくさんの電話機を設置する必要もないので、設置時間はそれほど掛かりません。

その工事が終わると、「リース会社からの電話確認には、何も問題がないとだけ伝えて下さい。」と不正などがなかったことをすぐに認めるように促してきます。

電話確認とは、契約者や契約内容をリース会社が確認のために行うものです。

見積書の確認(わざと渡さない業者が多い)もしたりします。

これはリース協会が指導を強めているものです。

それがなくても見積書を渡すのは事業者契約だけではなく、消費者契約であっても当たり前のことですね。

電話確認があって、事業者が問題のないことを認め承諾すると、ようやくリース会社は販売会社に物件のお金を渡すことになります。

一旦お金が渡ってしまうと、販売会社の態度が180度変わることもあります。

悪質なパソコンのセキュリティーシステム販売

最近では、電話機やファックスの代わりに、パソコンのセキュリティーシステムを販売する悪徳業者も増えてきたようです。

これはファイアウォールと呼ばれる機器のことです。

英語では fire wall となり、外部から違法的な侵入や、パソコン内部の情報を外に漏らさないようにための装置です。

事業用ではなく、個人用・家庭用として自宅だけでパソコンを使っているような場合、このような機器はまず必要ないと言っても良いでしょう。

なぜなら、その多くは何十台、何百台ものパソコンを管理するものなので、個人用であれば、パソコンの内部に入れるウィルス管理ソフトだけで十分なのです。

その知識のない小さな個人事業主に、ほとんどまともな説明もせずにこれを導入させようとするのです。

どんな契約であっても、隅々まで契約書を確認して下さい。

セールスマンの説明と違う所がたくさん見えてくるはずです。

悪徳業者の対応は

悪徳業者に、ただ言葉だけで闇雲に対抗するのは大変です。

つまり準備なしの言葉のやり取りだけでは、まず勝ち目がないということです。

彼らは海千山千ですから、詐欺にならないようにその発言にもチョットした言い訳を付けてきます。

しかし、詐欺的な契約にはどこかに落としどころが見つかることも稀ではありません。

そこをどう指摘し、どう持って行くか、その過程を考えておくことは非常に重要であります。

業者も見ているでしょうから、ここで手の内を全て公開することはできません。

お金を取り返せそうな時には、しっかりサポートさせて頂きます。

悪徳業者に負けないで

電話機リースなどで、事業者が詐欺的被害にあったのに消費者センターに相談に行けばと回答している掲示板をよく見かけます。

基本的に門前払いです。

これは基本的に消費者契約になっていないので、門前払い的な扱いを受けることも多々あります。

掲示板の情報を信用し過ぎると、取り返しのつかないことになりえます。

民事的な要素しかないものは、当然に警察は手を出しませんし、多少刑事的に怪しいものであっても、簡単には引き受けようとする態度は見せてくれません。

証拠となり得るような物があっても、ぞんざいな扱いを受けるともあります。

悪徳業者も、ある程度その辺は心得ているようです。

詐欺業者に最初から屈服する必要はありませんよ。

うまく攻めればボロを出してくることもよくあります。
楽天市場
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