久々の感動の演奏会
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昨日関市の岐阜現代美術館(鍋屋バイテック)でイェルク・デームスのピアノ演奏会がありました。当美術館は、関市郊外の個人の施設です。丘の上にある自然が一杯の所で、工場と言っても、とても清潔な感じの工場で、芝が一面に敷き詰めてあり、立木が一杯、泉もあり、工場とは全く思えないほど素晴らしい環境です。時折行き来するトラックこそ違和感があるほどです。駐車場にはベンツ、ジャガーの高級車が並びます。自分の車が場違いのように感じます。この美術館は、普段は篠田桃紅さんのコレクションの展示がその主なものです。昨日はその展示場を会場として、イス数は120ぐらいでしょうか、こじんまりした演奏会が開かれました。曲目はモーツアルトの「幻想曲」、ベートーベンのソナタ「ワルドシュタイン」、ドビュッシーの「映像」フランクの「前奏曲、コラールとフーガ」でした。
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 デームスが関市に?信じられませんでしたが本物でした。それも大ホールではなくこんな私的な演奏会に?と始めは信じられませんでした。そうか80という歳なのでついにデームスもどさ周りかな?と勘ぐったりしました。でも、とても80とは思えないエネルギッシュなベートーベンで自分がどんどん引き込まれて行くのが分かりました。圧巻は最後のフランクでした。涙こそ出ませんでしたが、鳥肌こそ立ちませんでしたが・・・最後のバーンと音が鳴り終わった時は思わず「うーーん」とうなってしまいました。会場のみなさんも同じくうなっていました。久々に味わうすごい感動でした。音響設備も整っていない小さな会場でしたが、デームスの繊細なピアノ、力強いフォルテ、流れるようなアルペッジョ等々音の魔術師が奏でる音は、目の前で聞いたにも関わらず美しいのです。こんな間近でフォルテはやかましいかなと思ったのですが、最低音まできれいにはっきり聴こえました。デームスは、スタインウェイを見事に操っていました。デームスはドイツもの、と思っていましたが、フランスものもとても素晴らしいです。繊細なピアノタッチがすごいです。でも個人的には、フランスもの、特にトビュッシー、ラベルはあまり好きくありません。でも引き込まれました。久々に感動を味わった演奏会で、帰りの車の中ではとても音楽を聴きながら帰る気になれず、演奏会の余韻に浸りながら帰りました。