Alto
 岐阜現代美術館(鍋屋バイテック内)で 「マリア・フォシュストローム 」アルトリサイタルがありました。
 スウェーデン出身で教会音楽や合唱、指揮法をストツクホルム音楽大学で専攻して、2005年より歌手として活動を開始したそうです。歌手として本格的な活動期間は案外短いにも関わらず、それまでの経歴からか歌唱技術はもちろんですが、音楽を総合的に捉えドラマティックに表現する力がすばらしく全体としてとても聴き応えのあるコンサートでした。
 コンサートはシューベルトの「春の想い」「ます」「糸を紡ぐグレートヒェン」「魔王」など有名な歌曲から始まりました。面白かったのは「魔王」で、普通はバリトン(男)が魔王・父・子・ナレーターの4役を歌い分けるのですが、女の人が歌った「魔王」ははじめて聴きました。まるで魔女・母・娘・ナレーターを聴いているようでまたこれもいけるかなという感じでした。
 最後のマーラーの「大地の歌」から6楽章「告別」は本当に圧巻でした。ピアノ伴奏もオーケストラに負けない大迫力で、また繊細な場面ではとてもピアニスティックな表現で歌をもり立てます。特に最後の「Ewig・・・永遠」「Ewig・・・」と消えて入っていくところは涙が出そうになりました。オペラは別として、歌曲のみのコンサートというのは、ひょっとしたらはじめてのような気がします。でも1時間30分強最後まで見入り聴き入ってしまいました。こんな経験はじめてだと思います。
岐阜現代美術館のコンサートは毎回とても質が高いので感心します。都会ではなくこんな田舎でこんな質が高いコンサートを味わうことができ本当に幸せです。来週は弦楽四重奏です。楽しみです。