よろず日記

趣味のラジコン飛行機や音楽その他日常の面白そうなこと等いろいろ取り上げます。

2015年02月

「永遠の0」テレビを観て

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「永遠の0」がテレビ化されるということは聞いていましたが、映画も観て原作とはちょっと違ったし、原作者の百田氏は「永遠の0」のヒット以来いろいろなところで物議を醸す言動が目立ち、自分としても作家と作品は別物と思いながらも、それ以来百田氏の作品は読む気にならず、ましてやテレビで放送されると知っても今更という感じでした。キャストにしてもミスキャストでは、と思う役者もいてとても観る気にはなれませんでした。

  なので3回放送分の1回目は観ませんでした。でもちょっとぐらい・・・という気持ちで2回目を観るとなかなか観応えのあるドラマになっていました。宮部の証言をする戦友にベテラン俳優を配し、全体をとても深みのあるドラマに仕立ててありました。ミスキャストではないかと思われた俳優さんも素晴らしい迫真に迫る演技でとても見応えがありました。主人公の宮部にしても向井理はちょっと甘過ぎでは、と思っていましたが、結構凛々しく演じていてドラマに入り込めました。

映画に比べて3回にに分け全7時間ぐらいなので、かなり原作に忠実に再現していて良かったと思います。映画ではカットされていましたが、ヤクザに囲われた松乃を助けるシーンも原作では誰が松乃を助けたとは明記せずおもわせぶりにしていました。でもテレビでは顔で分かり、飛行場で見た写真の記憶が一瞬出る場面は、宮部が松乃に約束したことを死んでも果たす様にグッときました。

 戦後大石が松乃を尋ねるシーンは原作では何度読み返してもうるうる来ましたが、映画ではまったく淡々としていました。テレビではツボを押さえていい感じでしたが・・・・・コ・コ・コ・コマーシャルが多すぎて、ドッチラケでした。開局50周年記念、というのであればコマーシャルは最小限に抑えるべきでした。折角いい作品に仕上がっていたと思うのに、2時間半で10分か15分ごとにあり、折角グググッと来たものが一気にダウンでした。

宮部が死んだ後も松乃を思って、周囲の人たちを動かして松乃の人生を助けていく様は、アメリカ映画の「ゴースト」を彷彿とさせます。

零戦もハリボテにしろ実物大を複数機作ったところはとてもすごいです。1機ほしいぐらいです。ハリボテでも高額(1機、クラウンのハイブリットぐらいするのかなぁ)だろうし置く場所もないですが・・・。映画の飛行・戦闘場面に比べれば、少しチャチな感じもありましたが、全体としてそれほど違和感なく観れました。訓練シーンの3機編隊で飛ぶはじめの場面は、DVDで見たことがあるような・・・ないような、アメリカで撮影された実機(ロシア製?)なのかも知れません・・・。分かりませんがあの3機編隊は実機だと思います。

 ただこの零戦に敢えて苦言を呈するなら,れいすぎ・・・ピカピカの零戦です。発動機の排気とかオイルとか泥とか、塗装がはげているとか、前線ではもっともっと汚れていると思います。▲好團鵐福爾デカすぎ Nノα阿覆里棒鞍士がひとりもいない。 車輪止めもない。 い匹Δ笋辰独動機を始動させるのか、その形跡がない。等々時代考証や零戦に関する考証があまりなかった。でもテレビで飛行場の臨場感をあれだけ出せたのは素晴らしいと思います。

ネットでは原作「永遠の0」は至る所パクリ云々・・・と批判的な意見が結構ありますが、戦史的な意味で日米の重要な海戦、作戦あるいは空戦シーンのリアルさ等々はいろいろ調べる以外に方法はないと思います。

 この作品の素晴らしい点はそうした戦争シーンではなく、2人の孫が当時一緒に戦った戦友の証言を通して人間宮部の実像を明らかにしていく所です。戦争というもの、ましてや特攻というものを宮部自身はどう思っていたのか、家族をどう思っていたのか、2人の孫が人間宮部を通してそのことに確信を持っていくところにこの作品の意味・意義があると思います。そこを綿密な構想、いろいろな手法で浮き立たせた百田氏は作家としてはすごいと思います。

シューベルト「冬の旅」コンサート 

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昨日14日土曜日、いつもの岐阜現代美術館/NBKコンサートホールで標記コンサートがありました。
「冬の旅」全曲です。今まで「冬の旅」は全曲(24曲ありますが)聴いたことはなく、1曲目の「おやすみ」と有名な5曲目の「菩提樹」しか知りません。

 バリトンは河野克典氏、伴奏は関本昇平氏です。さて今宵はリートというとても地味な演奏形態に加え、1時間半の全曲演奏という長丁場の異様なプログラムに、自分が耐えられるかどうかというとても危なっかしいコンサートでした。

 メインが「冬の旅」ですが、前座は伴奏の関本氏のピアノ曲ブラームスの小品6曲でした。ブラームスは大好きだし、ショパンコンクール4位という実績の氏のテクニックは抜群です。前座とは言え、華々しくコンサートの幕が上がりました。

 でも何かこちらに伝わってきません。ブラームス独特の重厚で凛々しい和音や旋律線が響いてきません。音楽が浅く淡々としているのです。ですが前座のアンコールとしてショパンの「英雄ポロネーズ」を弾いた時、まるで水を得た魚のように生き生きとした音になりました。やっぱりショパン弾きでした。でもショパン独特の大胆さと繊細さという点ではどこか中途半端な感じの演奏でした。好き勝手言える聴衆の一人としては、もう少し熟成期間がいるように感じました。

プログラムメインの「冬の旅」ですが、全曲訳詞つきでしたので歌の内容がわかり、詩と曲想との関わりを河野氏がどのように表現しているかを聴ける点ではとても良かったと思います。

  ですがこのミュラーの詩、ひと言で言ってとても暗いです。主人公の若者が夢も希望も破れ果てていく様は、まるでシューベルト自身を投影しているような憂鬱さです。どの曲を聴いてもドカっと重い物が心にのし掛かり、ある曲では心が凍りそうになります。この曲のどこに希望があるのか、と言いたくなるくらい全編暗いです。

 河野氏はそれを大変表情たっぷりに歌い上げていました。1曲1曲はとても短い曲ですが、全曲の1時間半歌いっぱなし、というのは結構きついと思います。でも後半になるほど艶・響きのある歌声で主人公の気持ちを代弁しているかのような歌いぷりでした。

 伴奏は「冬の旅」のバックグランドの情景や若者の心情を細かくピアニスティックに表現していて、あらためてシューベルトの歌と伴奏が一体になったリートというカテゴリーのすばらしさに気づかされました。ただ、氏の抜群のテクニックは、時として強引な部分があったり、出しゃばる部分があったりで、どこかソリスト的気分なのかな、という感じは否めませんでした。

 とても地味なコンサートとということで重い気分で聴き始めましたが、終わってみるとやはりとても素晴らしいコンサートでした。

付け足し
  いつも気になっているのですが、ピアノ伴奏やピアノアンサンブルの時、いつもピアノの反響板はフルオープンです。女性のピアノ伴奏の時はそれほどとは感じませんが、男性の場合、フルオープンだ明らかにうるさいというか主旋律に対して音量が大きくバランスが悪いと思っています。でも今まで海外も含めて超一流の演奏家たちのピアノ伴奏は全てフルオープンで弾いています。会場が狭いし、ハーフか一番低い位置でもいいと思うのですが、うるさく音量のバランスが悪いと思っているのは自分だけなんでしょうか。とても疑問に思います。次の機会にでもそのことを会場の係の人に言ってみようかと思っています。
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