よろず日記

趣味のラジコン飛行機や音楽その他日常の面白そうなこと等いろいろ取り上げます。

シューベルト「冬の旅」コンサート 

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昨日14日土曜日、いつもの岐阜現代美術館/NBKコンサートホールで標記コンサートがありました。
「冬の旅」全曲です。今まで「冬の旅」は全曲(24曲ありますが)聴いたことはなく、1曲目の「おやすみ」と有名な5曲目の「菩提樹」しか知りません。

 バリトンは河野克典氏、伴奏は関本昇平氏です。さて今宵はリートというとても地味な演奏形態に加え、1時間半の全曲演奏という長丁場の異様なプログラムに、自分が耐えられるかどうかというとても危なっかしいコンサートでした。

 メインが「冬の旅」ですが、前座は伴奏の関本氏のピアノ曲ブラームスの小品6曲でした。ブラームスは大好きだし、ショパンコンクール4位という実績の氏のテクニックは抜群です。前座とは言え、華々しくコンサートの幕が上がりました。

 でも何かこちらに伝わってきません。ブラームス独特の重厚で凛々しい和音や旋律線が響いてきません。音楽が浅く淡々としているのです。ですが前座のアンコールとしてショパンの「英雄ポロネーズ」を弾いた時、まるで水を得た魚のように生き生きとした音になりました。やっぱりショパン弾きでした。でもショパン独特の大胆さと繊細さという点ではどこか中途半端な感じの演奏でした。好き勝手言える聴衆の一人としては、もう少し熟成期間がいるように感じました。

プログラムメインの「冬の旅」ですが、全曲訳詞つきでしたので歌の内容がわかり、詩と曲想との関わりを河野氏がどのように表現しているかを聴ける点ではとても良かったと思います。

  ですがこのミュラーの詩、ひと言で言ってとても暗いです。主人公の若者が夢も希望も破れ果てていく様は、まるでシューベルト自身を投影しているような憂鬱さです。どの曲を聴いてもドカっと重い物が心にのし掛かり、ある曲では心が凍りそうになります。この曲のどこに希望があるのか、と言いたくなるくらい全編暗いです。

 河野氏はそれを大変表情たっぷりに歌い上げていました。1曲1曲はとても短い曲ですが、全曲の1時間半歌いっぱなし、というのは結構きついと思います。でも後半になるほど艶・響きのある歌声で主人公の気持ちを代弁しているかのような歌いぷりでした。

 伴奏は「冬の旅」のバックグランドの情景や若者の心情を細かくピアニスティックに表現していて、あらためてシューベルトの歌と伴奏が一体になったリートというカテゴリーのすばらしさに気づかされました。ただ、氏の抜群のテクニックは、時として強引な部分があったり、出しゃばる部分があったりで、どこかソリスト的気分なのかな、という感じは否めませんでした。

 とても地味なコンサートとということで重い気分で聴き始めましたが、終わってみるとやはりとても素晴らしいコンサートでした。

付け足し
  いつも気になっているのですが、ピアノ伴奏やピアノアンサンブルの時、いつもピアノの反響板はフルオープンです。女性のピアノ伴奏の時はそれほどとは感じませんが、男性の場合、フルオープンだ明らかにうるさいというか主旋律に対して音量が大きくバランスが悪いと思っています。でも今まで海外も含めて超一流の演奏家たちのピアノ伴奏は全てフルオープンで弾いています。会場が狭いし、ハーフか一番低い位置でもいいと思うのですが、うるさく音量のバランスが悪いと思っているのは自分だけなんでしょうか。とても疑問に思います。次の機会にでもそのことを会場の係の人に言ってみようかと思っています。

リートリサイタルではじめて感動?!

Alto
 岐阜現代美術館(鍋屋バイテック内)で 「マリア・フォシュストローム 」アルトリサイタルがありました。
 スウェーデン出身で教会音楽や合唱、指揮法をストツクホルム音楽大学で専攻して、2005年より歌手として活動を開始したそうです。歌手として本格的な活動期間は案外短いにも関わらず、それまでの経歴からか歌唱技術はもちろんですが、音楽を総合的に捉えドラマティックに表現する力がすばらしく全体としてとても聴き応えのあるコンサートでした。
 コンサートはシューベルトの「春の想い」「ます」「糸を紡ぐグレートヒェン」「魔王」など有名な歌曲から始まりました。面白かったのは「魔王」で、普通はバリトン(男)が魔王・父・子・ナレーターの4役を歌い分けるのですが、女の人が歌った「魔王」ははじめて聴きました。まるで魔女・母・娘・ナレーターを聴いているようでまたこれもいけるかなという感じでした。
 最後のマーラーの「大地の歌」から6楽章「告別」は本当に圧巻でした。ピアノ伴奏もオーケストラに負けない大迫力で、また繊細な場面ではとてもピアニスティックな表現で歌をもり立てます。特に最後の「Ewig・・・永遠」「Ewig・・・」と消えて入っていくところは涙が出そうになりました。オペラは別として、歌曲のみのコンサートというのは、ひょっとしたらはじめてのような気がします。でも1時間30分強最後まで見入り聴き入ってしまいました。こんな経験はじめてだと思います。
岐阜現代美術館のコンサートは毎回とても質が高いので感心します。都会ではなくこんな田舎でこんな質が高いコンサートを味わうことができ本当に幸せです。来週は弦楽四重奏です。楽しみです。

鈴木重子ジャズコンサート

ジャズ1 またまた岐阜現代美術館でコンサートがありました。ジャズと言えば、10年ぐらい前、岐阜のとあるパブで聴いたトミー・フラナガン・トリオの演奏に酔いしれたあの忘れられないひとときを思い出してしまいましたが、今回はこの会場でジャズコンサートがある、というので楽しみにしてきました。工場とは思えない、緑と泉に囲まれたとてもおしゃれな会場は相変わらずです。夜のとばりもおり、泉の周りの灯が水面に映り落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
ジャズ2 
鈴木重子という歌手ははじめてです。東大卒の異色?歌手です。ジャズはピアノオンリーかピアノトリオかフルバンドのような器楽系が好きなのですが、歌もたまにはいいかなと思い来てみました。曲目はジャズのスタンダードナンバーからボサノバ、ジャズアレンジ版の日本の童謡などいろいろでしたが、穏やかなナンバーばかりでつい睡魔が襲って来ました。でもユーモアのあるトークでまた目が覚めます。とてもハスキーな歌声でしっとり落ち着いたムードはとてもいいです。ピアニスト、ベーシストもとってもいい演奏をしていまた。ピアニスティックな音、スウィングするベース、2つの掛け合いにはつい引き込まれました
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