八月三日にlivedoorしたらば掲示板の管理画面がリニューアルしました。少し手伝いました。
ニュースメディアにもたくさん取り上げていただきました。
そのいち
そのに
そのさん
そのよん
そのご
そのろく
中の人のうちの一人として、裏側からみたリニューアルの顛末を振り返って、感想を述べたいと思います。
なお、あくまで僕の立場からみた感想ですので、違う立場の人からすれば全然違うじゃん、と思うこともあるかもしれません。
今までいくつか大きなプロジェクトに関わってきましたが、今回がもっともスムーズに進行したプロジェクトでした。なにせ、(僕は)一度の休日出勤も会社泊もなく、リリース当日も大きなトラブルに見舞われずに公開でき、公開後も問題なく運用できているのです。プロジェクト進行という点では、大成功だったといえます。
何故うまくいったのか、それは「ディレクションが良かった」からだと思います。具体的には、スケジュールの進行管理が上手だったことと、「夢」があったこと、この二つが大きな要因でした。
スケジュールについて。今回メインディレクターを担当した law さんは、 Excel のシートでスケジュールを管理していました。最初は「エクセルかよ。。」とゲンナリしたのですが、これがかなり良くできていました。
ウェブアプリケーション作成を分業で行っている場合、各担当者間で作業の優先順位がうまれます。サーバサイドの実装とデザインの両方がすんでいなければ、マークアップエンジニアは作業に入れません。そういう「待ち」と「GO」を Excel のシート上で把握できるように、 Excel の関数を組み合わせてページごとの進捗や状態を切り替えられるようになっていました。
僕が感心したのは、 Excel の関数を使いこなすテクニックではありません。プログラマがあるページの担当者欄に「○」を入力したら、自動的にマークアップエンジニアのシートでそのページが「GO」ステータスになる、「そういう仕組みにしたらやりやすいんじゃないか」と考えて実際にやってみる創意工夫が素晴らしかったと思います。
「○」の仕組みがあったおかげで、どのページが未作業なのか、それは誰のパートで止まっているのかが、全員に見えるようになりました。だから、無駄な待ち時間を発生させないようにと、作業に取りかかる順序に気をつけて効率よく仕事を進められました。
スケジュール管理そのものは、エクセルよりも適した方法がいくらでもあると思います。しかし、結局ツールはツールでしかなく、生かすも殺すも使い手の意識次第なのだ、と思いました。
一つ目の「スケジュール管理」は実務的な側面での、成功の要因でした。二つ目の「夢」は、実務とは離れた、プロジェクトの意味や意義という側面の話です。
ここで突然ジョジョの話をします。ジョジョ第五部に「このジョルノ・ジョバァーナには正しいと信じる夢がある」という名言があるのですが、僕はプロジェクト成功のためには、企画者の「夢」が必要不可欠だと思っています。
「夢」とは何か?目指すゴールのことです。「こういう機能があればこんな風に素晴らしいことがおこる、だから必要だ」と、言い切れることです。これを言い切れない人や、そもそも「夢」なんて持ってないんじゃないかと疑りたくなるような人もいます。
仕事をするのは人間ですから、意見がぶつかることだってあります。そういうとき、「でも、こういう理由で必要なんだ」と言えるのか、言えずにひっこめてしまうのか。ここで、企画者のプロジェクトに対する本気度がわかると思います。本気でやってるのが伝わってくれば、多少困難でもなんとか実現させたいと思うものです。
プログラマにしろデザイナーにしろマークアップエンジニアにしろ、その分野の専門知識と技術をもった「スペシャリスト」ですから、そういう人たちに意見された上で「でも、」と食い下がるのは簡単ではないと思います。「でも、」そこは食い下がって欲しい。
スペシャリストがスペシャリストたりえるのは、困難を解決する方法を知っているからこそだと思うのです。技術的な課題を克服するのはスペシャリストの仕事です。やってやろうじゃないの、と思わせて欲しい、人を、心を動かして欲しい、それがディレクションだと思うのです。向かうべき方向を、指し示して欲しいのです。
今回のプロジェクトは、その点でも「ディ・モールト」良かったと思います。会議では、ディレクターが「でも、」と食い下がる場面を何度もみかけました。
もちろん、引くべきところは引き、無理強いをするわけではありません。仕様上どうしてもできない、ということもあります。しかし、正解のないタイプの問題もあります(好みに左右されるレイアウトの問題など)。
そういうときは、まず企画当初のポリシーを貫いて欲しい。最初に目指したゴールから、ブレてはいけない。その上で、十分話し合い、意見をまとめて、妥協するなりなんなりすればいいのです。最初から迎合する気満々では、しらけます。このプロジェクトでは、しらける場面はありませんでした。
そんなこんなで、したらば新管理画面プロジェクトは「ディレクションの勝利」だった、というタイトルをつけるに至ったわけです。
ニュースメディアにもたくさん取り上げていただきました。
そのいち
そのに
そのさん
そのよん
そのご
そのろく
中の人のうちの一人として、裏側からみたリニューアルの顛末を振り返って、感想を述べたいと思います。
なお、あくまで僕の立場からみた感想ですので、違う立場の人からすれば全然違うじゃん、と思うこともあるかもしれません。
今までいくつか大きなプロジェクトに関わってきましたが、今回がもっともスムーズに進行したプロジェクトでした。なにせ、(僕は)一度の休日出勤も会社泊もなく、リリース当日も大きなトラブルに見舞われずに公開でき、公開後も問題なく運用できているのです。プロジェクト進行という点では、大成功だったといえます。
何故うまくいったのか、それは「ディレクションが良かった」からだと思います。具体的には、スケジュールの進行管理が上手だったことと、「夢」があったこと、この二つが大きな要因でした。
スケジュールについて。今回メインディレクターを担当した law さんは、 Excel のシートでスケジュールを管理していました。最初は「エクセルかよ。。」とゲンナリしたのですが、これがかなり良くできていました。
ウェブアプリケーション作成を分業で行っている場合、各担当者間で作業の優先順位がうまれます。サーバサイドの実装とデザインの両方がすんでいなければ、マークアップエンジニアは作業に入れません。そういう「待ち」と「GO」を Excel のシート上で把握できるように、 Excel の関数を組み合わせてページごとの進捗や状態を切り替えられるようになっていました。
僕が感心したのは、 Excel の関数を使いこなすテクニックではありません。プログラマがあるページの担当者欄に「○」を入力したら、自動的にマークアップエンジニアのシートでそのページが「GO」ステータスになる、「そういう仕組みにしたらやりやすいんじゃないか」と考えて実際にやってみる創意工夫が素晴らしかったと思います。
「○」の仕組みがあったおかげで、どのページが未作業なのか、それは誰のパートで止まっているのかが、全員に見えるようになりました。だから、無駄な待ち時間を発生させないようにと、作業に取りかかる順序に気をつけて効率よく仕事を進められました。
スケジュール管理そのものは、エクセルよりも適した方法がいくらでもあると思います。しかし、結局ツールはツールでしかなく、生かすも殺すも使い手の意識次第なのだ、と思いました。
一つ目の「スケジュール管理」は実務的な側面での、成功の要因でした。二つ目の「夢」は、実務とは離れた、プロジェクトの意味や意義という側面の話です。
ここで突然ジョジョの話をします。ジョジョ第五部に「このジョルノ・ジョバァーナには正しいと信じる夢がある」という名言があるのですが、僕はプロジェクト成功のためには、企画者の「夢」が必要不可欠だと思っています。
「夢」とは何か?目指すゴールのことです。「こういう機能があればこんな風に素晴らしいことがおこる、だから必要だ」と、言い切れることです。これを言い切れない人や、そもそも「夢」なんて持ってないんじゃないかと疑りたくなるような人もいます。
仕事をするのは人間ですから、意見がぶつかることだってあります。そういうとき、「でも、こういう理由で必要なんだ」と言えるのか、言えずにひっこめてしまうのか。ここで、企画者のプロジェクトに対する本気度がわかると思います。本気でやってるのが伝わってくれば、多少困難でもなんとか実現させたいと思うものです。
プログラマにしろデザイナーにしろマークアップエンジニアにしろ、その分野の専門知識と技術をもった「スペシャリスト」ですから、そういう人たちに意見された上で「でも、」と食い下がるのは簡単ではないと思います。「でも、」そこは食い下がって欲しい。
スペシャリストがスペシャリストたりえるのは、困難を解決する方法を知っているからこそだと思うのです。技術的な課題を克服するのはスペシャリストの仕事です。やってやろうじゃないの、と思わせて欲しい、人を、心を動かして欲しい、それがディレクションだと思うのです。向かうべき方向を、指し示して欲しいのです。
今回のプロジェクトは、その点でも「ディ・モールト」良かったと思います。会議では、ディレクターが「でも、」と食い下がる場面を何度もみかけました。
もちろん、引くべきところは引き、無理強いをするわけではありません。仕様上どうしてもできない、ということもあります。しかし、正解のないタイプの問題もあります(好みに左右されるレイアウトの問題など)。
そういうときは、まず企画当初のポリシーを貫いて欲しい。最初に目指したゴールから、ブレてはいけない。その上で、十分話し合い、意見をまとめて、妥協するなりなんなりすればいいのです。最初から迎合する気満々では、しらけます。このプロジェクトでは、しらける場面はありませんでした。
そんなこんなで、したらば新管理画面プロジェクトは「ディレクションの勝利」だった、というタイトルをつけるに至ったわけです。
ありがとう!
続きはうちあげでっ(*^ワ^)b