・・・誰も知らない 空の彼方へ 一歩づつ 階段を上がる いつも 「最後は一人」 それでも歩みを止めないで これまでに たくさんの犠牲も 流したのは 血ではなく 「カーボン&グラスファイバーの粉塵」 鼻で吸いこみながら 命を縮めて 竿を切る それでも あの空の彼方を目指して やがて辿りつく 雲の上の世界 ただ 月明かりだけが 輝いてる |
・・・わたし 覚えてる。 この竿。 昔 ぉうちに1本あった。 お父さんが 持ってた。
小さぃ頃から わたし このロゴを見て育った。 づっと お父さんの部屋に 立てかけられてた。
誰かが 要らないからって、「まだ綺麗」 って もらってきた竿。 そう言ってた。
「こんな竿 いつ使ぅん?」 わたしが質問したら お父さん 苦笑いしてた。
やがて わたしが大人になって・・・ いつの間にか 竿がなくなってた。
たぶん お父さんは 一度も使うぅことなく 手放した。 残ったのは 派手なロゴの 記憶だけ・・・。
・・・大人になってから 気付いた。 なんで お父さん あの竿を自分の部屋に づっと置いてたんやろ?
出番の無い竿は 押入れか物置に・・・ でも あの竿は ”普段使いの竿” と一緒に 長年いつも お父さんの部屋の見えるところに 立てかけられてた。 飾って 眺めていたのかも・・・ あの竿を。
ネットを調べると 鯉釣りに あぁ、そゆこと・・・ 今となっては 使途も限定されがちな 古い竿。
たぶん お父さんもね、使ってみたかったんだと思う。 でも、出番がないっていうか。
”古きよき時代” そんな想い・・・ もう一度 あの竿を どこかで振ってみたい。 でも、どこで?
・・・ってか おかしぃでしょ? 「ジェットスポーツ」 & 「サーフパワー」 等々
たぶんね、当時 投げ釣り用として 発売された竿。 鯉を釣るための竿じゃ ないでしょ?
わたしのお父さんも 発売当時に 海で使ったのかも知れない。
でも、人から貰われてきたジェットスポーツは お父さんに一度も使ってもらう機会がなかった。
鯉釣りをする人じゃなかったし、かと言って 投げ釣りにも使うのも・・・ 今の時代では。
まぁ そんなこと どうでもいぃけど・・・ わたしは 投げ釣りなんか しないから。
と、思ってたら いつの間にか ベイトリールで ぶん投げ釣り。 あとは みなさんも ご存知の通り。
最初は 竿を改造するために 「穂先が欲しくて」 加工素材として 古いグラスロッドを買い始めた。
ところが・・・ カラフルなブランクや スレッドの飾り巻きに やがて惹かれ始めて。 脳裏の記憶と。
”お父さんが持ってた竿” 今度は 自分の手元に 増えていく。
そして いつしか 心の奥底で。 海に帰ろう わたしと 一緒に。
あなたは 鯉を釣るための竿なんかじゃ ないでしょ? かん違いされている 「浜に立つべき竿」
・・・想いは やがて 形に。 ざんねんながら ジェットスポーツじゃ なかったけど。
「サーフパワー」 海に立つ姿・・・ もぅ 鯉釣りとか しなくていぃ。
「元竿だけ」 先はカーボン・・・ 卑怯って 言われる?
それなら・・・
・・・誰にも文句は 言わせなぃ。 100% グラス製のブランク。
25号の錘を 女のわたしでも 150m以上ぶっ飛ばす。 ベイトリールで。
(ってか 危険な投法ですが・・・)
古いグラス製ブランクの底力・・・ 本当の姿を 誰も知らない
少し形が変わっているけど 許してもらう。 鯉を釣るより きっと竿は喜んでる。 「海に生まれた竿」
そして・・・ これ以上 説明はいらないですょね。 海に生まれた竿が わたしの手によって 海に帰る。
「現代の帰るべき姿」 ”なまこ竿” ・・・それは あまりにも洗練された 機能美。
”並継3本” っていう構成に 実は思いあぐねてた。 ぶった切って継ぎ直しても いい調子が出ない。
「そりなら 面倒くさぃから 穂先取っちゃえ」 最後の手段・・・ 新しい竿が 生まれた瞬間。
・・・って 言ってもね。 先日 遠投競技のOBさんが 教えてくれた。
「欧州バズーカ」 「短竿がトレンドだった時代」
だから、なまこ竿は 間違っていない・・・ あなたが知らないだけ。
投げることを突き詰めたとき、ひとつの形として 導かれるもの。 誰にでも 遠くに飛ばせる竿。
適切なベースロッドを選べば、バックラッシュしないで快適に投げ釣りを楽しめる 究極の形。
DAIWA ATTACKER 420 & ABU ambassadeur 5500i KSR★彡
5500i KSR★彡の元ねたモデル
♂ 転載禁止ですょ ♂
・・・それでも なぜか 「ジェットスポーツ」 だけは なまこ竿に しなかった。 何本もあるのに。
”汚い360” 一本だけは 結局 びかびかに リメイクしたけど でも、そのほかには 手が出せない。
心のどこかで 自分でもわからない何かが ひっかかってた。 なまこ竿に できなかった。
・・・心の奥底でひっかかっていた 「何か」 の答え。 古い投げ竿の 本当の姿っていうか。 それを象徴するもの・・・ でっかいガイド 初めて自分で並継のグラス製の投げ竿を買ったときに その大きさに 改めて驚いた。 これが付いてないと いけない気がして。 ジェットスポーツの美しさも 派手なロゴシール & でっかいガイドが あってこそ。 でも、ベイトリール用のなまこ竿は 「中通し」 ガイドレス。 残念ながら わたしは スピニングは使わない。 大きな元ガイドは 出番が無い。 ・・・って 思っていたけど ”投げる練習” 最近は スピニングも 使うよーになった自分。 「今のわたしなら できるかも」 強い衝動。 再び ノコギリを手にする。 刃を入れたら もう二度と 戻れないけど・・・ 覚悟を決めて。 |
ごめんね・・・ でも あなたが 海に帰るために
よかった・・・ なんとか 綺麗に仕上がった
ガイド構成に 迷いつつ 「チョークガイド & ブランクへの導入ガイド」
どうせなら 赤いリングのガイドを
できました・・・ 写真の色まで なんか ちがぅ
2年ほど前は 投げ竿ど素人だったわたしが 今ではスレッドを平然と巻く
人間 なんでも やれば出来ますょ・・・ ってか 慣れたら ちょ~簡単
DAIWA PS JETSPORT 390 改 なまこ竿
わたしのお父さんが 果たせなかった想い
あなた達の 帰る場所
ALL PHOTO ↓ くりっくOK
夢の競演 ベイトなまこ竿 & スピニングなまこ竿
海を背にする その姿こそ 投げ竿の帰る場所・・・
「鯉釣りに使う」 凡な発想 わたしはちがぅ
今回、ベイトなまこ竿は イカゲソぶっこみ 放置ぷれい
スピニングなまこ竿で 弓角 & ルアーを ぶん投げまくって楽しみます
・・・でもね、あまりにも その 「存在感」 が すご過ぎて
「ちょー目立つ」 周囲に釣り人さんがいたら まぢで囲まれちゃう
ってことで 人もぉ魚もいなぃ海 来ています
釣れなくっても 周囲に気兼ねなく 美しいタックルの姿を 楽しみたい・・・
「ごみスピ」 (ダイワ 茶パンチ) も 海に戻れて 嬉しそう
でっかいガイドの ジェットスポーツとの組み合わせ・・・ なにげで快調に飛んでる
・・・がふっ
「な、なんなん???」
ぎゅぎゅぎゅう~~~んっ
まっ まだブルってるしっ!?
「ひらソーダ」 なまこ竿の奇跡
・・・まさか こんな場所で 釣れるなんて ( ̄∀ ̄ ) 信ぢらりにゃい
あるいは 空の上にいるお父さんが 釣らせてくれたのかも・・・ きっと そぅ
「青物だって射程距離におさめられる ポンコちグラス竿」
海に持って行きたくなる竿 見た目も振り心地も もぅ最高
お父さんが生きているうちに 作ってあげられたら よかったのに・・・
ぶにょい穂先が 海への道のりを 遠くする
・・・実は その後の釣行で 穂先だけ海にぶっ飛んで なくなっちゃったんですけどね ( ̄∀ ̄ )
・・・お父さんを亡くしてから止まってた このブログ。 でも 東北での震災を機に 再開しました。 自分でも驚くほど(?) 真面目に綴った 約三年間。 投げ釣りっていう わたしにとっての新しいカテゴリーにも 挑戦しました。 震災の時 穏やかだった海は豹変し 多くのものを 奪い去った。 あるいは 残されたのは 「釣りのできなくなった海」 震災は あらゆるものを 根こそぎ奪っていきました。 「海なんか 見たくない」 わかります・・・ わたしだって あの惨状を見たから。 深い悲しみと 憎しみと。 一方で、海に想いをはせる人の 存在も。 「また あの海で 釣りがしたい」 |
・・・わたしね、信じています。
誰もが皆 あの海に 帰ることができる日を。
願い続けて綴った この空間。
その傍らで わたし自身も いろんな想いを 遂げることができました。
苦しいことも いっぱいあったけど 楽しかった。
わたしにも 出来たから・・・ 皆さんにも その日が必ず訪れる。
・・・それでも わたしの想いは 尽きることがありません。
もっと高く。 もっと遠くへ。 あの雲のむこうへ。
また いつの日か お会いしましょおね。
あの海で・・・ あるいは あの空で。
See you Kyasa
※ ほむぺぢ作りに飽きたら登場? Photoつぶゃいたー 出没しますから