2016年08月18日

フリンダース大学視察の報告

今日は、メルボルン空港から朝の便でアデレードに移動し、フリンダース大学に行きました。
飛行機で約1時間、距離にして730km、福岡から京都ぐらいです。
日帰りでの視察旅行となりました。

フリンダース大学は、今年50周年を迎えます。
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私たちは、大学の歴史や特徴などについてお話を伺いながら、キャンパスを案内していただきました。
大学は、市内外れの高台の丘に立地しており、眼下にはアデレード市内が一望でき、その向こうには広大な海が広がっている、とても風光明媚なところでした。

キャンパスツアーの後に、私たちは、大学の知的障碍者受け入れの事業「Up The Hill Project」に携わっている人たちとランチをご一緒しながら、事業の内容を伺ったり意見交換をしました。
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午後からは、まず、プロジェクト責任者より「Up The Hill Project」についてのプレゼンをしていただき、その後、2人の学生と1人の保護者による大学生活などについてのスピーチを聞きました。
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その後、私と志免木学院長とで、ゆたかカレッジの取り組みについてプレゼンをしました。
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それから、それぞれの事業について互いに質疑応答、意見交換を行い、最後に記念撮影をしました。
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2016年08月17日

IASSIDD3日目の報告

IASSIDD(国際知的・発達障碍学会)の3日目は、ポスター発表を行いました。

今回私たちが学会で発表したポスターは、以下の2枚です。

1枚目のタイトルは、「The Significance of Securing Advanced Education for Persons with Intellectual Disabilities」(知的障碍者にとっての高等教育保障の意義)です。

ポスター発表の内容は以下のとおりです。

‘段婿抉膤惺珊眦部卒業後の知的障碍者の進路
△罎燭カレッジグループの実践
J〇礇機璽咼校業所利用者とカレッジ所属学生との成長の比較調査結果
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2枚目のタイトルは、「International Comparison of the Higher Education for the People with ID(USA/Canada/Australia/Japan)」(アメリカ・カナダ・オーストラリア・日本における知的障碍者の高等教育の国際比較)です。

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私たちのポスター発表には、たくさんのご来訪者があり、用意していた50部のパンフや資料等はあっという間になくなっていました。

ポスターの内容について、アメリカ、カナダ、スコットランド、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、オマーンなどの国々の人たちと意見交換をしました。

ゆたかカレッジの内容について、皆さんとても高く評価してくださり、自分たちの取り組みに対する自信と確信をもつことができました。

また、私たちの視察先の大学の状況をまとめたポスターについても、大変興味深くご覧いただきました。

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今回のポスター作成を頑張ったのが、中央3名の職員たち(左から小林、井手、志免木)です。ご苦労様でした!

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大学のブースには、明日訪問するフリンダース大学のスタッフの皆さんもおられました。
フリンダース大学の皆さんも、明日の私たちとの交流を楽しみにしているとのことでした。

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2016年08月16日

読売新聞連載第5回

本日、読売新聞朝刊(九州・山口版)に『大学への道−知的障害者の進学−』の連載5回目が掲載されました。

全国専攻科(特別ニーズ教育)研究会幹事で日本福祉大学准教授の伊藤修毅さんと、同じく全専研の会長で愛知県立大学名誉教授の田中良三さんのコメントが掲載されています。


読売新聞



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IASSIDD2日目の報告

IASSIDDの2日目です。

今日は、2つのシンポジウムに出席しました。

ひとつめのテーマは、「No research about us without us」(私たちなしで私たちの研究はありえない)という会議。司会者は、シドニー大学でお世話になったパトリシア・オブライエンさん。

当事者の声をいかにして引き出し、それを支援に反映させるかについて、4つの国の研究者や当事者から発表がありました。

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ふたつめのテーマは、「Transition & Adulthood」(大人への移行と成人期)でした。人はどの時期をもって「おとな」となるのかについて当事者の人たちへのアンケート調査や保護者と当事者との意志決定の際のあり方などについて話し合われました。

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詳細は、後日、ご報告いたします。

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2016年08月15日

IASSIDD初日の報告

今日8月15日(月)から、法人職員5名で、メルボルンに滞在し、IASSIDD(国際知的・発達障碍学会)に出席しています。

15日から17日まで学会に出席し、18日には空路アデレードに移動し、知的障碍者を受け入れているフリンダース大学を訪問します。

17日には、私たち鞍手ゆたか福祉会で、ポスター発表を行います。
発表のテーマは、以下の2点です。

「ゆたかカレッジの実践と知的障碍者の高等教育保障の意義」
「アメリカ・カナダ・オーストラリア・日本4カ国の知的障碍者の大学受け入れの国際比較」

ポスター発表では、世界中の方々と知的障碍者の高等教育保障について意見交換をしたいと思います。

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今日は、午前中は、「Postsecondary education in the USA」(アメリカにおける高等教育)というタイトルのパネルディスカッションに出席しました。この分野での最新のアメリカの情報を得ることができました。

旭川荘の末光先生や、昨年12月にシドニーでお会いしたシドニー大学のトレバー・パーメンター博士とも再会しました。

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午後は、「Inclusive education in Australia」(オーストラリアにおけるインクルーシブ教育)というタイトルのパネルディスカッションに出席しました。

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夜は、メルボルンのレストランで、この学会に出席している約60名の日本人が集まり交流を図る「ジャパンデー」に参加しました。

たくさんの新たな出会いがありました。

会議で得た情報や学んだ情報などの詳細は、追ってご報告させていただきます。



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2016年08月09日

読売新聞連載第4回

本日、読売新聞朝刊(九州・山口版)に『大学への道−知的障害者の進学−』の連載4回目が掲載されました。

韓国やアメリカなど海外の大学の知的障碍者受け入れの状況について言及しています。


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2016年08月05日

ヤフーニュースに「カレッジ福岡」掲載

ヤフーニュース



昨日、ヤフーニュースに「カレッジ福岡」の記事が掲載されました。

この春カレッジ福岡を卒業して、希望の会社に就職した3人の活躍ぶりも写真入りで紹介されています。


タイトル・掲載サイトは、こちら。

THE PAGE 知的障害者に進学は必要ない?「お父さんと同じ仕事がしたい」

Yahoo! News 知的障害者に進学は必要ない?「お父さんと同じ仕事がしたい」


記事のプロローグでは、殺傷事件に関連し、冒頭こんな言葉が書かれています。

「“知的障害者も教育を受けることで成長し、社会に十分貢献できる”。 3人から投げかけられるメッセージをひも解きたい。「障害者はいなくなればいい」障害者施設に押入り、入所者を殺傷した男はそう話していたと言われているが、3人のひたむきな姿はその主張がいかに間違っているかを教えてくれる。」


すでに2万以上のアクセスがあり、ツイッターでのリツイートも100件以上あります。

このようなニュース記事をきっかけに、たくさんの方々に知的障碍者の高等教育保障について、関心を持っていただければと願っています。

kyf2 at 15:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)知的障碍者の高等教育保障 | カレッジ福岡

2016年08月04日

「私たちの決意」

前回の神奈川の事件に対する感想文の紹介の続きです。

今日は、「私たちの決意」について職員の声をご紹介します。


【私たちの決意】




今、自分の環境の中で類似の事件が発生しないように毎日の職務に対し、責任を持って正常な判断をもって取り組んでいく所存です。(K.K)

私は無力ですが、少しでも利用者さまの身体を守れるよう、調理員として食事作りに頑張っていきたいと思います。(S.Y)

利用者さまの全てを理解するのは難しいと思いますが、日頃からサインを見逃さず、常に寄り添える環境を作っていかなければと、改めて思いました。(T.Y)

今後、同じような事件や虐待が発生しないように、基本理念、行動規範などを再度振り返りながら、利用者さまの安全安心を確保し、毎日来て良かった、明日も来たいと思っていただける雰囲気作りを今以上に強化し、福祉人らしさを前面に出していきたい。(B.Y)

鞍手ゆたか福祉会の理念、基本方針、職員行動指針、心構え5原則、スタッフ行動規範20ヶ条に則って支援します。(N.C)

プロとしての意識を常に持ち、利用者さまの人権を尊重し日々職務を遂行します。自分の支援や他の職員の支援に疑問を持った際は、法人の理念、基本方針をいつも見直すようにしています。今一度読み返し理解し、日々の支援を行っていきたいと思います。最後に決意表明として、私は利用者さまの人権を尊重し、利用者さまの幸せを一番に考え今後も支援を続けていきます。(S.M)

私はプロの介護福祉士として利用者さまの支援に私なりの志を持って勤務しています。利用者さまの生活レベルに合わせた支援をしていこうと思います。法人の基本理念の言葉を振り返ることも大切です。(W.T)

私は、障碍を持たれる方の人権を守りたいです。障碍を個性だと捉え、みんなが助け合いのできる国を作りたいと思います。そのためには、利用者さまと関わりながら、人権意識と支援する能力を磨き、自己を向上させていきたいです。(I.T)

福祉に関する知識不足も今回の事件の一因だと思います。利用者さま一人ひとりの特性を理解できるよう、知識を深めていきたいと思います。また、心に余裕がないことも問題であると思います。悩んだときは、他のスタッフに相談し、思い詰めないようにしていこうと思います。(T.A)

障碍がある方への人権侵害を決して許さず、皆が尊重される社会作りをします。(S.M)

支援をしていく上で、今までも、そしてこれからも利用者さまが心身共にダメージを受けるようなことはいかなる理由があってもしません。そして、支援員同士、助け合える環境を作っていけるよう、報告・連絡・相談の基本的なことをもう一度見直し、課題があればそれに向けて解決するようにします。支援に差し支えるような悩みはそのままにせず、身近な人に相談します。ひとりで溜め込まないようにするのもひとつの方法だと思います。(T.K)

日常の理不尽な不平等や差別を見過ごさず、常に公正な判断をし、躊躇せずに行動できる人であるよう努めます。また、自分の誠実さや正直さを裏表のない行動に信頼を得られるよう努力します。(E.K)

どこでも起こりえない事件ではないと思いますので、職員の発言、利用者さまに対する言動は、軽く考えてはいけないと思います。危険な言動があれば、その場で注意し、また上司にも報告させていただこうと決意しています。今一度、利用者さまはお客様であるということを、支援者の一人ひとりが自覚していかなければと思います。(O.M)

まだまだ知的障碍者の人たちへの偏見は多いということを改めて感じました。そんな偏見をなくしていけるように、日々の仕事に取り組んでいきたいと思います。(I.Y)

このような事件が二度と起きないことを心から願っています。毎日の生活の中で、自分の支援はきちんとできているかと自問自答を繰り返す日々ですが、利用者さまの安全を守り、お互いに本当の信頼関係を繋いで安心して生活していただけるように、これからも努力していきたいと思います。(N.S)

私は、人としての思いやりをもって他人と接したいと思います。周りに犯人のような言動を持つ方がもしいたとしたら、その方にも人として接し、様々な機関へ相談をしていきたいです。(T.I)

私は利用者さまから日々、元気とエネルギーをもらい、感謝しながら働いています。その分、私自身も関わる利用者さまの幸福を常に考えながら支援していますし、これからもその気持ちは変わりません。(H.Y)

利用者さまを思うことはもちろんですが、職員間のつながりを大切にし、異変があれば気付いてあげられるようになりたいと思います。(S.D)

「虐待は誰にでも起こりうる」と法人研修で習いました。今回の事件はそれよりもひどいものでしたが、自分は関係ないと思うのではなく、私はこうならないようにしよう、そのためにどうすればいいかを考えていかなければならないと思います。人を相手にする職業なので、ストレスがかかったり、疲れも多くあると思います。どうリフレッシュするかを考えたいと思います。(K.A)

社会にまだまだ残っている障碍者の方々に対する偏見や差別の考えを、「人は皆平等である。手を取り合って助け合いながら生活できるように」という思いに変えていけるように、障碍者福祉に携わる者として、仕事を通じて伝えて行きたいと思います。(H.T)

この事件から目をそらさず、無関心にならず、他人事と思わず、真摯に受け止める必要があると思います。私たちは、今回の事件で学ぶべきことがたくさんあると思います。支援者としてどうあるべきなのか、真剣に考えていきたいと思います。(T.S)

命の切り捨て、選別に反対します。50年後も、100年後も、多様な人たちが笑って生きていける社会になるよう、出来ることはないか探します。(S.T)

今回の事件で保護者さまの中には、私たち支援員に不信感を持たれる方もいるかもしれません。それも、大切なお子さまを預けているので当然だと思います。今まで積み重ねてきたことがこれからも続くように、より一層、言動や行動を引き締めなければと思います。(N.Y)

もうこれ以上、この業界のイメージを下げたくないので、自分は戦います。イメージを上げるために、自分も含め、モラルの高い仕事をすることと、みんなでそうする流れを作りたいです。逃げずに、前を見て、利用者さまを守ります。(N.S)

自分の事業所のスタッフが、支援する中で行き詰まっていないか?利用者さまとの関わりに不安感や壁を作っていないか?今まで以上にスタッフ個々の相談できる環境、事業所作りを行っていくと共に、見極める目を持ち、スタッフサポートに努めます。「障碍者である前にひとりの人間」。皆さまが安心して地域で暮らせるために、多くの情報収集と質の高いサービス提供に努めていこうと思います。(K.Y)

弱い立場の人に寄り添っていこうと思います。疲れたり、悩んだりしたときには、自分の気持ちを溜めずに上司や同僚に相談したいと思います。(S.Y)

今回の事件で奪われた尊い命を決して無駄にせず、これからの人権問題や施設運営に役立てていきたいと思います。また当法人施設の防犯対策や連絡体制・管理方法も含め、より安心して楽しく過ごせる施設作りを目指していきたいと思います。(M.F)

私の決意は、福祉で働く者として、人に信じてもらえるようになりたいです。(Y.K)

障碍を持つ学生の目は輝いています。しかし、社会に出た時のことを考えると不安です。受け入れてもらえるのか、自分の意思を伝えコミュニケーションをうまく取ることができるのかなど、心配はたくさんありますが、できることを確実にできる練習をしたり、今後もどのような支援が必要かなどを考えて学生と向き合いたいと思います。自分自身の資質や能力向上のために努力し、支援方法を工夫しながら取り組んでいきます。障碍者とその家族が生活しやすい社会になってほしいという希望のために、今できることは学生と向き合い、会話や活動をし、自分自身は支援方法の工夫や研究といった目の前のことを全力で頑張っていきたいと思います。(I.K)

この事件があり、私たち職員を信頼して下さり、大切な家族を預けている保護者の方々も、一気に不安を抱かれていることと思います。この不安を一日でも早く安心に変えていけるよう支援に努め、非常事態に冷静に対応し、利用者さまをお守りできるよう訓練を重ねていきたいと思います。(T.Y)

我々の施設でも同様のことが起こりうる可能性はある。命をお預かりしている身としては、侵入者対応はもちろん、安全対策を十分に行わなければならないと痛感している。全利用者を全力で守るという使命感を強く感じる。(H.M)

この事件を受けて私ができることは、現在勤務している事業所において、利用者さまの安全を第一に考え、利用者さまの幸せを考え、日々従事していくことであることを決意している次第です。(K.M)

日頃の生活の中で障碍という壁を少しずつ乗り越えながら、将来の独り立ちのために努力している学生のみなさんのことを考えると、加害者の勝手な犯行は憎んでも憎みきれないことですが、現場で働く私たちは今このときも立ち止まってはいられません。今後の授業の中では、危険が迫った時でも落ち着いて行動できるようなイメージを持ってもらえるような防災と合わせたトレーニングを行うなどの具体的内容を取り入れ、また精神面でも常に周囲に頼れるスタッフがいることを意識していただき、今後の生活が不安なく送れるように支援・実践していきたいと思っています。(K.C)

不審者の侵入予防、早期発見、そして素早い対応(拿捕・利用者さまの安全確保)ができるように常に職員の意識の向上を図ると共に、環境整備を急ぎます。(I.M)

利用者さまにとってはスタッフだけが頼りなので、安心していただける環境作りが大事だと思います。(H.T)

みんな同じ「命」を授かり、一生懸命に生きている。社会の中で生きづらさを感じ、もがき、苦しみながらも精一杯生きようとしている方々にこれからも寄り添い、支え、共に学び、成長していき、社会へ送り出していきたいと思います。(Y.K)

私にできることは、保護者さまや利用者さまとの信頼関係を更に強固なものとしていくことです。些細なことも見逃さず、連絡・連携をこまめに行い、皆さまが安心・安全に楽しく事業所を利用していただける環境作りに励むことです。また、地域社会の方々に更なるご理解とご協力をいただけるために、事業所のことを知ってもらえる努力をしていくことです。一人ひとりが信頼回復のために努力をしていく必要があり、私もそのひとりとして努力と研鑽に努めたいと改めて思っております。(S.H)

学生たちの中でも今回の事件のニュースに恐怖心を抱かれている方がいます。そして、多くの学生はその気持ちを伝えることができずにいます。私が今できることは、学生たちの生活が変わることのないように、学生たちに寄り添い、ときに気持ちを聞いていくことではないかと考えています。(S.M)

利用者さまは、事件のことを知ってとてもショックだと言っています。ニュースを見るたびに辛い思いをするともおっしゃっていました。まずは、受け入れている利用者さまの心のケアをしていきたいと思います。また、二度とこのような事件が起きないように、早急に差別がなくなるように、障碍のある方の理解を広げる活動に取り組んでいきたいです。(Y.K)

重度障碍者の生きる意味と価値を自分が真摯に感じ取り、自分の心の声として、またカレッジの取り組みとして、ひとりでも多くの人に伝えることが唯一私にできることです。今回の事件を心にとめて今後に向き合っていきます。(S.A)

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2016年08月03日

「亡くなられた方、ご遺族、負傷者の方へ」

去る7月26日未明、神奈川県立の知的障碍者支援施設で、元職員による殺傷事件が起こりました。入所者19名が死亡、26名が重軽傷という痛ましい事件。刃物による殺傷事件としては、戦後最悪だそうです。

私は、朝起きて、この事件の第一報を、スマホのヤフーニュースで知り、すぐにテレビをつけました。あまりのショックに、呆然と画面を見ながら、言葉を失いました。

私は、毎朝、カレッジ福岡に出勤し、そこの職員室に自分のデスクを置いて仕事をしています。

いつもは冗談が飛び交う職員室ですが、この日は、誰もしゃべらず、職員は、皆、ものすごく落ち込んでいました。泣きそうな表情の職員もいました。私も、何ともやりきれない気持ちで朝礼に臨みました。




私は、朝礼で、この事件に触れ、以下の話しをしました。

「人権とは幸せに生きる権利。一人ひとり、その人なりの幸せがある。」

「ある特定の能力の高低差によって人の価値が決まるものではない。」

「私たちは、知的障碍者の社会的地位の向上を目指していかなくてはならない。そのためには、インクルーシブな共生社会を作ることが大切である。」

「日常的なあらゆる場面で、利用者さまに対する人権侵害がないか、常に自問自答しながら支援をしていかなければならない。」




当法人では、この事件を受けて、早速、職員全員に感想文を求めました。

テーマは、以下の3つです。

〇件に対する意見・感想
∨瓦なられた方、ご遺族、負傷者の方へのメッセージ
私の決意


まだ、事件の全容がほとんど明らかになっておらず、職員もこの事件に対する気持ちの整理もついていない中での課題ではありましたが、同業者である私たちの法人の思いを少しでも早く社会に発信したく、お願いしました。

二百数十名の法人職員が提出してくれた感想文の中から抜粋し、まず、△離董璽泙砲弔い峠颪い討れた職員たちの思いを紹介します。



【亡くなられた方、ご遺族、負傷者の方へのメッセージ】



●鞍手ゆたか福祉会に勤め、障碍を持たれた方と接する毎日を過ごす現在、とても他人事と思えず、強い悲しみを感じております。被害を受けられたご本人はもちろんのこと、ご家族の皆さまにも今後拭い去ることができない傷となったと思います。謹んでお悔やみ申し上げますとともに、怪我をされた方のいち早いご回復をお祈りいたします。(K.K)

●言葉もみつかりません。どんな言葉をかけても、失った命は戻りませんし、傷ついた心の傷は簡単に癒やせるものではないからです。加害者がいくら重い罰を受けても被害者やご遺族は許すことができるはずがありません。「前を向いて生きてほしい」「悲しみを乗り越えて頑張って」などの言葉を聞いて、ご遺族や負傷された方が喜ぶはずもありません。どうしていいのかわからない状況の中、必死に気持ちを整理されている状況でしょう。できるのは、心をケアする環境を整えていただくことや、国などが要望を受け入れ、前に進んでいける環境になることを願うだけです。(I.K)

●犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭い怪我をされている方々の一日も早いご回復を願っております。あなた方は何も悪くない、失われたものは戻らない、けど前に進むしかありません。「頑張ってください」などと簡単な言葉はかけられませんが、同じ思いで心を痛めている方々も多いと思います。わたしもそのひとりです。精一杯生きましょう。(T.N)

●ご遺族の皆さま、この度、このような痛ましい事件が起き、大変つらく悲しい思いでいっぱいです。大切なご家族をこのような形で失い、皆さまの悲しみと怒りは計り知れないものと思います。心よりお悔やみ申し上げます。そして、亡くなられた皆さまのご冥福を心からお祈り申し上げます。負傷者の皆さま、この度は、このような信じられない悲惨な事件が起き、とても怖く、とても痛かったと思います。負傷された方々が少しでも早く心身共に回復し、今まで通りの生活と笑顔を取り戻せることを心より願っております。障碍者福祉に携わる者として、微力ではありますが、負傷された方々の力となり、支えて行ければと思います。(N.M)

●今回、亡くなられた方々には、ご冥福をお祈り申し上げますとともに、大きな傷を受けた皆さまの早期のご回復を祈念しております。今も事件の報道を見て、恐怖心を心に抱えている方が全国にいらっしゃると思います。私たち支援員は利用者さまを守ることを第一に考え、日々職務に取り組んでおります。同時に、この記事を読んだとき、私は自分自身が利用者さまに支えられていることを改めて実感いたしました。(S.M)

●自分ひとりでは助けを呼ぶこともできないような方々を標的にして、傷つけ命を奪う行為は、卑劣かつ残酷なものであり、決して許せるものではありません。今回被害に遭われた方々のことを思うと、辛く悲しい気持ちで胸が張り裂けそうになります。亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、ご家族には、お悔やみ申し上げます。また、怪我をされた方は、一日でも早いご回復を心からお祈りいたします。(I.Y)

●想像を絶する恐怖、悲しみを感じておられると思います。障碍があるからといってなくなればいいということは決してあり得ず、一人ひとりかけがえのない大切な存在です。私は障碍がある利用者さまからたくさんの幸せや喜びをいただいています。私の人生でもかけがえのない、出会えて良かった方たちです。このように感じ、日々働いている職員がたくさんいます。信頼できる職員の方を今までと同じように信じて下さい。怪我をされた方、ご家族の方のいち早い回復をお祈りするとともに、亡くなられた方、ご遺族の方に深くお悔やみ申し上げます。(S.M)

●私にも妻とふたりの子どもがいます。この宝物を奪われることを考えると怖くて仕方ありません。それを体験されたということで、本当に残念です。この心に受けた傷は推し量れないほど深いものだと思います。なんと言葉がけをしたらよいかわかりませんが、少しずつでも心の傷が癒えるようお祈り申し上げます。(I.T)

●ご遺族にとっては、大切なご家族を亡くされ、とても苦しい思いをされていることだとお悔やみ申し上げます。私は交通事故で父を亡くしており、それもひき逃げ事故でしたので犯人に対しての恨みは消えることはありませんが、父の最期を思うとき、胸が痛みます。ご遺族もお辛い思いをされ、やり場のない思いを抱えていらっしゃると思うと容疑者が憎いです。また、職員による殺人ということも許せないです。負傷者の方々のお気持ちもどれだけお辛いかと存じます。ですが、皆さまを大切に思い、とても心配している人もたくさんいることを忘れないで下さい。容疑者のような気持ちの人間は特別です。我々の命はすべてかけがえのない尊い命だということを切にお伝えしたいと思います。(T.T)

●なぜ、このような被害を受けなければならなかったのか、理解できないまま深い悲しみと憤りを感じていらっしゃることと思います。亡くなられた方へご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族、負傷者の方々へお悔やみ申し上げます。(Y.M)

●ある日、何の予告もないままに、明日を奪われた方を思うと、言葉も見つかりません。このような事件が二度と繰り返されないためにも、今の自分たちでもできる何かを少しずつ探し、取り組んで行ければと思っています。負傷された方、また現場で目にされた方の身体と心の傷が一日でも早く回復することを願います。(A.M)

●私にも子どもが二人います。保護者さまの気持ちを考えると、何と言葉をかけていいのか分かりません。施設は違いますが、同じ施設で働く私としては、計り知れない悲しさです。負傷者の方へ、怖い思いをしましたね。心の傷は大きいと思います。いち早く皆さまが今までの生活に戻れますことを願います。ご遺族の皆さまには心よりご冥福をお祈り申し上げます。(N.M)

●亡くなられた方々へはご冥福をお祈りすると共に、被害に遭われた方の一刻も早いご回復を願います。本来ならもっといろいろなメッセージをお伝えするべきなのでしょうが、今回の件では、ご遺族や負傷された方々の心中を察すると余りあるため、言葉が全く出てきません。(M.T)

●突然のあまりにも理不尽な犯行により命を落とされた方の無念さ、恐怖、苦しみを思うと、言葉が見つかりません。ただただ、ご冥福をお祈り申し上げます。そして、負傷された方の一日も早いご回復をお祈りします。心の傷のケアもしっかりなされますように。(I.K)

●正直かける言葉は見つかりません。負傷されている方の一日も早い回復を願うことしかできません。(I.S)

●私はこの職について一度も後悔したことがありません。むしろこの職が大好きだと感じることがたくさんあります。みなさんがお子さんを愛しているように、多くの職員が利用者さまを愛しています。この事件は日本中にショックを与えたけど、全国の皆さまが知的障碍者の方を思ってくれていると思います。もっと多くの人が障碍を理解して下さるようになってほしいと思いました。(K.A)

●間違った、歪んだ「正義」によりこのような事件に巻き込まれ大変残念であり、憤りを感じます。命には大小などありません。ひとつひとつの命は上下もないと、気を落とすことなく命を大切にしてほしいと思います。(M.N)

●いくら考えてもかける言葉が見つかりません。(S.H)

●お亡くなりになられた方のご冥福と怪我をされた方、また心に大きな傷を負った方が、一日も早く元の生活に戻れるように願っております。ご遺族の方の苦しみや辛さ、悔しさは計り知れないものがあります。また、怪我をされた方や被害は免れたがその場に居合わせた方の身体の怪我や傷は治ったとしても、心の傷はすぐには消えないと思います。これから長い年月がかかると思いますが、ご家族や施設の職員の方々の協力のもと、少しずつ元の生活に戻ることを願っております。(S.M)

●犯人の障碍者を侮辱する発言や犯した罪の大きさに傷つかれたと思います。障碍者の方々は、誰よりも一生懸命で素敵なところをたくさん持っていることを私たちは知っています。決して犯人を許すことはできません。亡くなられた方々の思いを忘れることなく強く生きてください。(M.Y)

●この度は、ご遺族、負傷者の皆さま、心よりお悔やみ、またお見舞い申し上げます。一人ひとりのかけがえのない命を一瞬に奪われ、大きな傷を負わされたこと計り知れません。今後、このような事件が起きることのないよう、平和な世の中になりますように願っております。(O.S)

●亡くなられた方、そして負傷された方々には、軽々しく語る言葉も思い当たりませんが、残されたご家族や関係者の皆さまには、一日も早い普段の生活が戻り、再び笑える日が訪れることをただただ祈るばかりです。(S.K)

●どんなに痛く、悲しく、辛い思いをしたことでしょう。私が想像する以上の痛みだと思います。(T.Y)

●遺族という言葉は嫌いです。一夜の悲惨な事件で、遺族と呼ばれるようになり、事実をまだ受け止めたくないのではないでしょうか。ご家族の方の心の回復を祈っております。(Y.A)

●安心して預けられている施設で、助けを呼ぶことができない利用者の方が命を奪われ、多くの方が重軽傷を負うという悲惨な事件。犯人は施設で働いていた男性ということに同じ障碍を持たれた方に携わるひとりとして、衝撃と悲しみで胸が痛みます。亡くなられた19人の方へご冥福をお祈りいたしますとともに、ご家族の皆さまにはお悔やみ申し上げます。また、負傷された方々には一日も早いご回復を願っています。「障碍者はいなくなればいい」と容疑者が発した言葉に、私自身の関わる利用者、ご家族も多くの方が今後生活していく中での不安が増し、悲しいと言葉を発されます。心が痛む一言です。障碍を持たれた方が安心して堂々と暮らせる社会になってほしいと願うばかりです。(K.Y)

●事件後、ご家庭にケアでお伺いしました。20代の女性の方で、少し声出しがありましたら、ご家族の方が「大きな声を出したら怒られるよ」とふと言われました。「障碍者はいなくなればいい・・・」、この痛ましい事件がご家庭では他人事ではなく、本当に心痛い言葉でした。負傷された方々には一日も早い心と身体の回復を、亡くなられた方々にはご冥福を心より願ってやみません。(W.M)

●あまりに容疑者の卑劣な行為に、言葉になりません。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、負傷された方々が一日も早く回復されることを心から願っています。ご家族の方のことを思うと胸が苦しくなります。事件当日、勤務していた職員の方のことを思うとまた胸が苦しくなります。もし自分の家族が・・・、自分の職場だったら・・・、と思うと、簡単には言葉には出せない。それが今の気持ちです。(O.Y)

kyf2 at 16:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)人権擁護・虐待問題 

2016年08月02日

読売新聞連載第3回

本日、読売新聞朝刊(九州・山口版)に『大学への道−知的障害者の進学−』の連載3回目が掲載されました。

知的障碍者に対する大学進学率の現状や、今後の大学の門戸開放の可能性などについて言及しています。

読売新聞

kyf2 at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)知的障碍者の高等教育保障