2016年05月16日

『至誠通天』出版

私がこれまでに執筆した文章を『至誠通天〜福祉変革の過去、現在、そして未来〜』という一冊の本にまとめ出版しましたのでご紹介いたします。

至誠通天表紙
出版の目的について、「ごあいさつ」で以下のように記載させていただきました。

ごあいさつ

 本書のタイトル『至誠通天(至誠天に通ず)』という言葉は、幕末の偉人吉田松陰が松下村塾の塾生に贈ったものです。至誠とは、大義のために戦って生きるということです。至誠にして動かざるもの未だあらず。『至誠通天』とは、誠を尽くせば願いは天に通じるという意味です。
 社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会は、1991年11月に福岡県より社会福祉法人の認可をいただき、今年は、法人設立25周年を迎える記念すべき年となります。この間の法人経営は、その時々で様々な困難に直面しながらも、常に地域のニーズに応えるべく、法人職員が一丸となって事業を展開してきた輝かしき歴史でもあります。
 当法人は、1992年4月に法人最初の認可施設として、福岡県鞍手町に知的障碍者通所施設「鞍手ゆたかの里」(定員30名)を開設しました。その後も鞍手町を拠点に事業を進めてまいりましたが、ここ数年は、県内各地はもとより、長崎県、東京都など、県外においても事業を展開してきています。
 当法人の事業展開の根底には、法人の基本理念第4条の存在があります。そこには、「わたしたちは、日本の福祉の発展に貢献し、新しい時代に向かって福祉の変革を推進します。」と謳われています。
 すなわち、当法人は、現在の福祉制度の下で福祉事業を展開していくだけではなく、未だ制度化されていない法の谷間にある人たちに対し、福祉サービスを提供し、それを制度化していくということを使命として取り組んできました。そのひとつが、強度行動障碍者支援の拠点として設立した知的障碍者入所更生施設「サンガーデン鞍手」の開設です。また、特別支援学校高等部卒業後の青年たちの学びの場「カレッジ」の設立です。
 本書では、筆者が福祉の世界に興味を持ったきっかけや、法人を立ち上げた経緯、そして25年間におけるその時々の福祉課題を見据えての、社会や行政に対する現場からの提言など、思いや主張をストレートに書いています。
 是非、本書をご一読いただきながら、知的障碍者の方々の今後のさらなる幸せのために、私たち支援者が現在、そして来たるべき未来に何をなすべきかを考える一助にしていただけましたら幸いです。

      2016年4月1日

                 社会福祉法人鞍手ゆたか福祉会
                     理事長 長谷川 正人




内容(目次)は、以下のとおりです。

第1部 鞍手ゆたか福祉会の沿革と福祉に対する基本的な考え方
 第1章 福祉との出会いからサンガーデン鞍手設立まで
 第2章 鞍手ゆたか福祉会の知的障碍者福祉施設運営の基本的考え方
 第3章 知的障碍者虐待事件〜施設は加害者か?それとも被害者か?〜
 第4章 これからの知的障碍者福祉施策への提言
 第5章 福祉エリアの協働による多様なニーズへの対応と財源保障

第2部 行動障碍者に対する支援のあり方
 第1章 アメリカでは行動障碍に対してどのように対応しているか?
 第2章 コミュニケーショントレーニングと自己コントロールトレーニングの方法
 第3章 強度行動障碍者対応ケアホーム支援モデルに関する調査研究

第3部 ドキュメンタリー映画「あした天気になる?」の完成
 第1章 映画「あした天気になる?」に込めた想い
 第2章 ドキュメンタリー映画『あした天気になる?』ができるまで

第4部 知的障碍者の高等教育保障への取り組み
 第1章 今どきの韓国の障碍児教育事情
 第2章 特別支援学校卒業後の「カレッジ」
 第3章 アメリカにおける知的障碍者の大学進学の状況
 第4章 シドニー大学における知的障碍者の高等教育保障



メールでご注文いただきますと、1冊1000円(税・送料込)で販売いたします。
お支払いは、書籍到着後、同梱の郵便振替用紙にて、郵便局からお振り込み下さい。

お申込は、下記のメールアドレス宛に以下の内容記載の上、送信してください。
メール受信後、翌日に発送いたします。

メールアドレス:info@kurate-yutaka-fukushikai.com
タイトル:『至誠通天』購入希望
メール本文に記載事項
  〇疚
  ∩付先(郵便番号、住所、電話番号)



kyf2 at 11:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)本の紹介 

2016年05月10日

カナダ大学視察の様子

カナダの大学視察報告は、約1ヶ月後を目途に視察団で報告書をまとめる予定ですが、とりあえず、現在の帰国後の新鮮な状態で、視察の様子について取り急ぎご報告したいと思います。


4月29日(金)

レジャイナ大学を訪問
●レジャイナ大学での知的障碍者受け入れプログラムの説明
レジャイナ大学

●ゆたかカレッジについてのプレゼンテーション
レジャイナ大学4

●末光理事長による社会福祉法人旭川荘の概要説明
レジャイナ大学3

●レジャイナ大学ロビーにて記念撮影
レジャイナ大学5

●レジャイナ大学内のレストランで、知的障碍のある学生、保護者、支援教員らとランチ
レジャイナランチ
レジャイナランチ2

●レジャイナ大学の皆さん主催による歓迎レセプション
レジャイナ歓迎レセプション4

●私たちは、法被にカツラで、炭坑節を披露。大いに盛り上がりました!
レジャイナ歓迎レセプション2レジャイナ歓迎レセプション3

●レジャイナ大学の皆さんから心温まる素敵なプレゼントを贈呈されました。
レジャイナ歓迎レセプション5

5月2日(月)

.ぅ鵐ルージョンアルバータを訪問
●カナダアルバータ州での知的障碍者の大学受け入れについて概要説明を受けました。
この州では、1980年から大学におけるインクルーシブ教育が行われており、多くの大学で知的障碍者を受け入れているとのことです。
インクルージョンアルバータ1

●インクルージョンアルバータのスタッフたちと記念撮影
インクルージョンアルバータ2

▲泪Ε鵐肇蹈ぅ筌訛膤悗鯔問
●マウントロイヤル大学における知的障碍者の受け入れの状況やサポート体制などについて説明を受けました。
マウントロイヤル大学2

●マウントロイヤル大学の知的障碍学生、保護者、支援教員の皆さんと記念撮影
マウントロイヤル大学

●マウントロイヤル大学のサイン看板の前で記念撮影
マウントロイヤル大学3

ボウバレーカレッジを訪問
●知的障碍のある学生、保護者、支援教員によるパネルディスカッション
バウバレーカレッジ1

●アルバータ州の4つの大学の支援教員ら50名の皆さんを対象に、日本の知的障碍者の青年期教育の現状と鞍手ゆたか福祉会が取り組んでいるカレッジの実践について約1時間のプレゼンテーションを行いました。プレゼンは4人がリレー形式で行いました。

 タイトル『ゆたかカレッジ物語』(Yutaka College Story)
バウバレーカレッジ2
‘本における知的障碍者の大学進学の状況と鞍手ゆたか福祉会の概要(理事長・長谷川)
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△罎燭カレッジの概要説明(カレッジ事業部長・志免木)
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実践事例機屮泪薀愁鸞膕颪妨けた活動を通してのN君の成長過程」(カレなが・山本)
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ぜ汰事例供屐慇犬叛の学習講座』を通じての学生たちの成長」(カレ早稲・櫻井)
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ぅぅ鵐ルージョンアルバータの皆さんとレストラン「Red Water Grill」にてディナー

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アルバータにおける知的障碍者に対する大学における教育実践と私たちゆたかカレッジが日本で目指している方向との共通点と相違点について、率直に意見交換を行いました。

この場での日本とカナダ双方の議論が今回の視察の最大の収穫であったような気がします。
その内容については、この投稿の最後にまとめとして触れたいと思います。

5月3日(火)

.ルガリー大学を訪問
●カルガリー大学での知的障碍者受け入れについての概要説明と知的障碍学生との意見交換
カルガリー大学
●カルガリー大学の玄関にて記念撮影
カルガリー大学2
▲▲鵐屮蹇璽座膤悗鯔問
●アンブローズ大学での知的障碍者受け入れについての概要説明と知的障碍学生、保護者、支援教員との意見交換
アンブローズ大学
●アンブローズ大学校門にて記念撮影
アンブローズ大学2


まとめ

カナダでは、「インクルーシブな大学づくり」として既存大学に知的障碍者を受け入れていますが、私たちは、「知的障碍者の青年期教育権保障」としてゆたかカレッジを位置づけ、それを今後は大学内で展開しようとしています。

この「似て非なる」考え方は、現場実践のスタンスや方向性に大きな違いをもたらします。
その違いは、レジャイナ大学におけるプレゼンテーションに示された1枚のスライドで考えるととてもわかりやすいと思います。そのスライドがこちらです。
CIMG2629a
上記の4つの図は、集団の中での健常者と障碍者の関係性のパターンを説明しています。

上が「包摂」( Inclusion)。
下の左が「排除」(Exclusion)。
下の真ん中が「分離」(Segregation)。
下の右が「統合」(Integration)

カナダの大学は、完全に上の図、Inclusionを目指しており、下の右の図Integrationを否定しています。

その結果起こりうることは、大学の授業をある程度理解できる、かなり軽度の知的障碍者しか受け入れの対象にすることができないということです。

実際、カナダでは多くの大学が知的障碍者を受け入れており、各大学で、知的障碍学生と懇談をしましたが、本当に軽度の人たちばかりでした。

一方、ゆたかカレッジは、障碍の重い人を対象外とするという発想がありません。
障碍の重い人を対象としたクラスとして普通科の他に「生活技能科」を設けています。
実際、ゆたかカレッジには障害支援区分の最も重い「区分6」の人や「区分5」の人もいます。

ゆたかカレッジでは、現在、「区分5」と「区分6」の人が各2名、「区分4」の人が7名です。
「区分3」以上の人についていえば実に37名、3割強の人たちが障碍の重い人たちです。

したがって、近い将来、ゆたかカレッジが、既存の大学内で事業を展開したとしても、カナダモデルのような、上の図(Inclusion)だけを目指すことは想定していません。

個々の学生にとっての最大値の学びを提供するためには、上の図(Inclusion)と右下の図(Integration)とを場面や個々人の状況によって有機的に結びつけながら、柔軟な運営をしていくことがベストな選択ではないかと思います。


3年前から世界中で最も「インクルーシブな大学創造」を目指している3ヶ国、アメリカ、カナダ、オーストラリアを見てきました。今回の視察で、私たち視察団は、この分野での世界の到達点を概ね理解することができました。

その結果、学ぶことを希望するすべての知的障碍者たちを受け入れ「Post-Secondary Education」(中等後教育=高等教育)に取り組んでいるのは、もしかしたら、私たちゆたかカレッジが世界中で唯一ではないか。

ゆたかカレッジの実践こそが、知的障碍者の教育権保障において世界で最も先駆的な実践ではないか。

僭越ながらそんなことを思った今回のカナダ視察でした。

kyf2 at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)海外の大学 | 『知的障害者の大学創造への道』

カナディアンロッキー(バンフ国立公園)

カナダでの3日目、5月1日(日)は、「Inclusion Alberta Calgary Office」のブルース理事長とカルガリー大学のアン教授のご案内により、終日、カナダ西部のカナディアンロッキー、バンフ国立公園を観光しました。

その美しさは、言葉にできないほど。
まるで絵はがきのような絶景は、すべて私たちが撮影したものです。
カナダの大自然をお楽しみください。

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kyf2 at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2016年05月06日

カナダ大学視察旅行の概要

これまでのアメリカ大学視察、シドニー大学視察は、どちらも外務省を通じてご紹介いただいたコーディネータに訪問国の受入についてアレンジしていただきましたが、今回のカナダ大学視察は、私自身が昨年12月から直前まで、Eメールで、先方と詳細にやりとりしながらアレンジをしました。

今回の視察に参加したメンバーは、常連の4名(私、副理事長、井手福岡事業部長、志免木カレッジ事業部長)の他、法人内でカナダ視察参加希望者を公募し応募者の中から選抜された2名(山本カレッジながさき学院長、櫻井カレッジ早稲田支援教員)、それからカレッジ立ち上げからお世話になっている福岡女学院大学の猪狩恵美子教授、そして社会福祉法人としては日本一の規模を誇る社会福祉法人旭川荘の末光茂理事長の8名です。

訪問先は、レジャイナ(サスカチュワン州)とカルガリー(アルバータ州)

マップ








写真は後日掲載するとして、とりあえず視察の行程をご報告いたします。

4月27日(水)
午後4時 成田空港にて集合。
午後6時20分 バンクーバー行きに搭乗。
   バンクーバーでレジャイナ行きに乗り換え、同日の深夜にレジャイナのホテルに到着。

4月28日(木)
午前中 長時間の飛行機での移動の疲れを取るべく、ホテルにて休養。
午後1時 ホテルのミーティングルームを借りて、そこで、『ゆたかカレッジの概要と実践』のプレゼンテーションのリハーサル。
   (プレゼンは、理事長、志免木、山本、櫻井の4名がリレーで発表)
午後4時 歓迎レセプションで披露する出し物の練習。
   (祭りのはっぴを着て男性はさむらい、女性は芸者のカツラをかぶって炭坑節を踊る。)

4月29日(金)
午前10時 レジャイナ大学にて研修。
   「Center for Student Accessibility」によるプレゼンテーションと意見交換
午後0時30分 知的障碍学生、保護者、教員ら20名とランチ
午後2時 私たち日本視察団によるプレゼンテーション
午後4時30分 歓迎レセプション。
   大学関係者、学生、保護者など40名が参加。
   炭坑節を披露し、大いに盛り上がる。
午後7時 ホテルに到着。

4月30日(土)
午前10時30分 レジャイナ大学のステファニー、ケイト、カリーナの3名が
   レジャイナ市内観光に案内してくれる。
午前11時 サスカチュワン州議事堂の見学サスカチュワン州議事堂


午後0時 ワスカナ公園のレストランにてランチ
   ランチの後、学生支援について意見交換




午後2時30分 RCMP(警察ミュージアム)の見学RCMP





午後5時45分 レジャイナ空港からカルガリー空港へ空路で移動

5月1日(日)
午前10時 雄大なカナディアンロッキーを一望できるバンフ国立公園を観光。BUNF
   観光ツアーのホストは、インクルーシブアルバータのブルース理事長とカルガリー大学のアン教授。
   残雪に彩られた山並みの美しさ、紺碧の空と澄んだ水面の緑色の鮮やかなコントラストに、カナダの大自然の雄大さを実感。
   食事は、世界有数のリゾートホテル「バンフスプリングホテル」で。BUNFホテル
午後6時 ホテル到着。
午後7時 ホテル近くのレストランで食事。
   視察団でレジャイナでの視察の感想を出し合い、意見交換。

5月2日(月)
午前8時30分 インクルージョンアルバータのブルース理事長がホテルにマイクロバスでお出迎え。
午前9時 インクルージョンアルバータのカルガリーオフィス到着。
   互いの自己紹介の後、ブルース理事長のプレゼン。
   カナダの知的障碍者の大学受け入れについての歴史や概要について説明を受ける。
午前11時 マウントロイヤル大学を訪問。
   教員、学生、保護者によるパネルディスカッションと意見交換
   マウントロイヤル大学キャンパスツアー
午後1時 バウバレーカレッジを訪問。
   教員、学生、保護者によるパネルディスカッションと意見交換
   バウバレーカレッジキャンパスツアー
午後3時 バウバレーカレッジにて、私たち視察団によるプレゼンテーション。
   (テーマ:『ゆたかカレッジの概要と実践』)
   インクルージョンアルバータスタッフ、今回訪問する4大学の関係者ら約50名が参集し私たちのプレゼンを聴く。
午後6時 インクルージョンアルバータのスタッフたちとディナー。

5月3日(火)
午前9時 ホテルにお迎え
午前10時 カルガリー大学到着。
   教員、学生、保護者によるパネルディスカッションと意見交換
   カルガリー大学キャンパスツアー
午後0時 カルガリー大学にてランチ
午後2時 アンブローズ大学到着。
   教員、学生、保護者によるパネルディスカッションと意見交換
   アンブローズ大学キャンパスツアー
午後4時30分 ホテル到着。
午後9時 ホテルを出発。
午後11時30分 カルガリー空港を出発。

5月4日(水)
午前2時 レジャイナ空港にて飛行機の乗り継ぎ時間に視察団でカルガリーでの視察の感想を出し合い、意見交換。
午前8時 バンクーバー空港に到着。
午後2時 成田空港に向けてバンクーバー空港を出発。

5月5日(木)
午後4時30分 成田空港に到着。解散。






kyf2 at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)海外の福祉 | 『知的障害者の大学創造への道』

カナダの大学視察より帰国

カナダ久しぶりに投稿します。

4月27日(水)に日本を発ち、昨日5月5日(木)にカナダから帰国しました。

大学視察としては、アメリカマサチューセッツ州(ボストン)、カリフォルニア州(ロサンゼルス)、オーストラリア(シドニー)に続き、4回目の海外大学視察となります。

今回は、カナダのレジャイナ(サスカチュワン州)とカルガリー(アルバータ州)を訪問しました。

日本からの視察団は8名。当法人職員6名と、社会福祉法人旭川荘の末光茂理事長(前列右から2人目)、福岡女学院大学の猪狩恵美子教授(前列左から3人目)。




世界において先駆的にインクルーシブな大学創造を目指し、知的障碍者を受け入れている主な国としては、以下の3カ国です。

・歴史的に最も古い30年前からインクルーシブな大学創造を進めているカナダ
・約10年前から全米でインクルーシブな大学創造を進めているアメリカ合衆国
・4年前からインクルーシブな大学創造をスタートしたばかりのオーストラリア


これらの3カ国を見て、世界のインクルーシブな大学教育の到達レベルが見えてきました。

これらの国々の先駆的な側面と、日本という国柄、国民性、小中高校の状況などを踏まえた日本独自のあるべき知的障碍者の大学創造の方向性との違いも見えてきたような気がします。

そのような中で、これらの国々と私たちゆたかカレッジとの目指す方向の違いもわかりました。そして、ゆたかカレッジの素晴らしさに確信を持つことができました。

視察の概要については、カレッジブログにて紹介していますので、ご覧ください。→こちら

視察の内容については、後日、カレッジブログの方で報告いたします。

kyf2 at 09:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)海外の福祉 | 『知的障害者の大学創造への道』

2016年03月10日

山田太郎参議院議員「福祉型カレッジ」について国会質問

本日3月10日、参議院内閣委員会で、障害者所得倍増議員連盟事務局次長の山田太郎先生(日本を元気にする会)が、質問に立ち、「知的障害者の高等教育保障」について、文部科学省、厚生労働省、内閣府に答弁を求めました。

そこで、当法人の名前も出していただきながら、「福祉型カレッジ」の取り組みについて紹介され、大学における知的障害者の受け入れ促進について提案しました。

各省庁の答弁を受けて、この分野の取り組みが今後、大きく前進することになります。

質疑応答の様子は、こちらの参議院インターネット審議中継のサイトで見ることができます。

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=3490&type=recorded

収録時間6時間3分の中でこの件に関する審議は、4:50:03〜4:55:37です。


質疑応答の内容は以下のとおりです。

yamadatarou


山田太郎君 さて、最後の質問になるかと思いますが、ちょっと重要なところで、各関係大臣等来ていただいているのでやりたいのが、福祉型カレッジの問題を少し最後にやらせていただきたいと思っております。
 これは何かというと、今、障害を持った子が特別支援学校を出ますと、就職を基本的にするというケースが多い、一部は進学をするということではありますが、就職するケースが多いんですね。ただ、就職に失敗していわゆる離職してしまうと、なかなかその子たちが再就職が非常に難しいとよく言われています。
 理由はいろいろあるんですが、高等教育、大学のような趣味だったりとか自分自身を見詰め直す、磨くというような、やっぱりなかなかそういったプロセス、あるいは、我々健常者もそうですけれども、今の若者は3年か4年で3割ぐらいの人たちが一回は会社を辞めるなんというふうに言われるぐらい、これ辞めちやうのは当然あるわけでありますが、その子たちがもう一度再教育を受ける場ということも必要だと思っておりまして、何が言いたいかというと、職業訓練学校という枠組みではなく、特別支援学校の上にきちっとした福祉型カレッジというものを位置付けてもいいのではないかと。
 御案内だと思いますが、海外では知的障害者を受け入れる大学というのはたくさんありまして、アメリカの大学4000校ぐらいのうちの実は300校ぐらいは実際そういうコースを持っているわけであります。
 これ、実は文科なのか厚労なのかといろいろ議論がありまして、レクの段階でもずっとぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ、ああでもない、こうでもないという話になっちやったんですが、是非この辺りは文科省と厚労省、もしかしたら一億総活躍ということで加藤大臣のところでも音頭を取っていただいて、この方々がきちっとまた職に就ければ総活躍できるわけでありますから、単にいわゆる障害者を福祉の対象だということではなく、共助でもって社会に受け入れていくんだと、こういう姿勢に変える必要があると。
 こういうことから、福祉型カレッジ、実は福岡なんかでは鞍手ゆたか会さんなんていうのがすごく有名で、今頑張っていらっしゃる。でも、あそこも結局大学ではなく、要は支援型のいわゆる職業訓練という形で多分許可をぎりぎり得ながら運営されているというのが現実だと思いますが、あくまでも大学カレッジという形で位置付けられないのだろうかと。
 これは、加藤大臣、それから文科、厚労、簡単なコメントで結構でございますので、是非答弁いただけないでしょうか。

文部科学大臣政務官(堂故茂君) 先ほどから御紹介いただいておりますように、大学における知的障害者の受入れについては、本当に少数ですけれども、大変大事な考え方だと思います。
 この4月から予定されております障害者差別解消法の趣旨を踏まえ、知的障害者本人からの申出を受けて、どのような対応が可能かについての本人との調整を行った上で、各大学において適切に判断がなされるものと考えますが、文部科学省としては、知的障害者を含め、大学が障害者に対して多様な学びの機会を提供できるよう引き続き理解を促してまいりたいと思います。以上です。

厚生労働大臣政務官(三ツ林裕巳君) お答えします。知的障害のある方を含めた全ての障害者の自立と社会参加を促進することが厚生労働省としては重要と考えております。関係省庁と協力して、この問題に対処してまいりたいと思います。

内閣府特命担当大臣(加藤勝信君) 今御議論いただいたように、特別支援学校を出た後、それぞれ、もちろん仕事に就くと大変またそこ悩みが深いという話を私もよくお伺いをするわけでありまして、中には、勉強していきたい、しかしなかなか大学そのものでというのは難しいかもしれないけれども、大学の例えば中でという、そういったやり方もアメリカの方ではあるというふうに承知をしているわけであります。
 まさに、そうした知的障害のある方を含めて全ての障害者の方々が、個々の障害の状態や特性、そしてその教育的ニーズに応じ適切な配慮が受けられるよう、今、文科、厚労それぞれお話がありました、よく連携を取っていきたいと思いますし、また、今回の障害者差別解消法を踏まえて合理的な配慮をこれこれするようになっております。
 それぞれの大学がどういう対応をしているのか、その具体例をしっかりとよく横展開し共有して、今の流れをしっかり進めさせていただきたいと、こう思います。


山田太郎君 最後ですが、まだ時間がありますので一点だけ文科省にお願いしたいことがあります。
 知的障害者のキャンパス利用とか聴講生の要請があった場合に、特に国公立大学であったら積極的に対応していただきたいんですね。場所を貸していただくだけでも非常に彼らは喜びますので、その辺り是非、御配慮いただきたいと思いますが、文科省、いかがですか。

文部科学大臣政務官(堂故茂君) 検討させていただきたいと思います。

山田太郎君 本当にありがとうございました。
 ちょっと済みません、途中熱くなっちゃったところもあるんですけれども、非常に大事な話を今日はさせていただけたと思います。引き続き、どうかよろしくお願いします。ありがとうございました。


kyf2 at 19:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)障がい者所得倍増議員連盟 | 『知的障害者の大学創造への道』

2016年01月16日

「週刊 教育資料」に書評が掲載されました

週刊教育資料

週刊教育資料の書評欄「BOOK」に、『大学創造』の書評が掲載されました。
出版社の教育公論社様並びに筑波大学の柘植雅義教授、ありがとうございます。

kyf2 at 17:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)『知的障害者の大学創造への道』 

2015年12月25日

シドニー大学視察報告書

去る11月末から12月上旬、カレッジの関係者5名でシドニー大学のインクルーシブ教育について視察に行ってきました。シドニー大学では、2012年より知的障碍者を受け入れています。

この度、その視察報告書が完成しました。
ご興味のある方は、下記にアクセスしダウンロードしてご覧ください。

http://kyf-college.blog.jp/sydney.pdf







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kyf2 at 18:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)海外の福祉 | 『知的障害者の大学創造への道』

2015年12月24日

西日本新聞でカレッジ紹介

西日本新聞

本日の西日本新聞朝刊にカレッジの記事が大きく掲載されました。
記者の井上さん、ありがとうございます。

ウェブサイトはこちらです。
http://www.nishinippon.co.jp/sp/feature/life_topics/article/214887

こうしたマスコミ媒体を通じて、ひとりでも多くの方々が、知的障碍者にとっての高等教育の意義について考えていただければと願っています。





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kyf2 at 16:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)カレッジ福岡 | 『知的障害者の大学創造への道』

2015年12月10日

旭川荘にて講演

今日は、新幹線で東京から岡山へ移動し、社会福祉法人旭川荘にて、第33回旭川荘医療福祉学会で講演をしました。この学会は、毎年行われており、今年は12月10日(木)、11日(金)の2日間を通して行われ、中心は法人に勤務する職員さんの研究発表です。各事業所から今年は37のグループが1年かけて実践研究した内容を発表していました。その学会の中で、私は、今回末光理事長より、特別講演の講師として呼ばれました。

社会福祉法人旭川荘は、昭和31年に設立され今年創立60周年を迎えました。施設数80以上、法人が支援している利用者数は3000人、職員数が2200人、ボランティアは年間1万人、事業エリアは、岡山、愛媛の他、中国の上海市にも及び、日本の社会福祉法人の中でも最大規模の法人です。

初代理事長は川崎祐宣氏、そして2代目理事長が江草安彦氏。江草前理事長は、今年3月他界されました。そして3代目の現理事長が、先日私たちと一緒にシドニー大学に視察に行った末光茂先生です。

さて、末光理事長に呼ばれ、私がお話しした演題は、「知的障害者の大学教育への道」です。当日は、100名以上の方々が参加されていました。私に与えられた時間、約1時間半、皆さん、熱心にお話を聞いてくださいました。

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そして、講演を終了し、夜は、職員の皆さんと、懇親会を行いました。懇親会に参加された職員さんのうち数名は、今年8月にカレッジ福岡に見学に来られた皆さんです。懐かしい思いもあり、とっても楽しい時間を過ごしました。

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旭川荘の皆様、今日は大変お世話になりました。今後ともよろしくお願い申し上げます。




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kyf2 at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)講演