きょうです。
本日も選択理論心理学のお話し。
磯部隆さんの「よりよく生きるための心理学 9つの心理学と選択理論」
この本は、前回の書評で前半部分を紹介したのですけど、 後半最後の第7章も、多くの心理学理論がまとめられていて、非常にわかりやすく素晴らしいです。まずは後半、第6章の紹介をしましょう。
REBT (人生哲学感情心理療法の略)について述べられています。REBTって聞きなれない言葉でしたが、旧名を論理療法といい、これはみなさん御存じのエリスの論理療法です。

健康心理学という観点から、三つのことを述べる。はじめに、REBT (人生哲学感情心理療法の略)の基本的な考え方を説明し、それを踏まえて、健康観について触れる。加えて、最近の健康心理学の知見について述べる。なお、REBTとは、米国の臨床心理学者アルバート・エリス博士によって提唱された健全な人生哲学と心の健康を援助する心理学のことである。
ABC理論についても述べられていましたが、詳しくは本をお読みくだされば。
IB(イラショナル・ビリーフ)について紹介しましょう。
イラショナル・ビリーフ(以下、IBと記す)という。すなわち、非論理的で不健全な考えに介入する。
英国のREBT研究所長のドライデンらは、不健全な考えを、三つの核となるIBに集約できるとしている。
①低い欲求不満耐性、
②自己卑下の哲学(低い自己受容)、
③他人への不満や非難(低い他者受容) の三つである。
この指摘は、この世の中をよりよく生きるための指針となる。耐性と自他の受容が、実は各個人に課せられた集約的な指針になるからである
認知行動療法で言うところの、スキーマと同じと考えて良いんですかね、IBは。 

健康の指針についてまとめられています。各人各様の考え方があります。 
エリス(上記)とグラッサー(下記)の健康の指針
エリス
①特定の人と親密なつき合いをする。
②夢中になれるものを見つけ、持ち続ける。
③生活の中で満足感を得る。
④前向きな気持ちで、他者とつき合う。⑤生き抜くこと。
 
グラッサー
①あなたが選択している人生を楽しむこと。
②自分の身近にいる大切な人と良い人間関係を持つこと。
③人生で価値があると信じていることを行うこと。
④そして、この同じ幸福への切符を、誰からも奪わないことである。
非常に興味深いのですが、エリスもグラッサーも、共通している所は多いのではないでしょうか。

そして最後の第7章。

9つの心理学が取り上げられています。この本の題名が「9つの心理学と選択理論」である理由がわかりました。この第7章だけでも1冊の本として出せそうな内容なのです。

「脳の働き」を念頭に置きながら、いくつかの心理学を取り上げたい。対人援助を中心とする人間学的心理学のエツセンスである。ガイドになると同時に、それぞれの心理学との対比によって、併せて「脳の働き」(選択理論心理学)の特質と課題について深める契機になればと願っている。何より読者の生涯学習への素材(磨き粉)となれば幸いである。
磯部先生の、この本にかける情熱が感じられる文章です。
うん、本当にこの本、心理をこれから勉強していく人にお勧めですよ。 
寄せる期待は、ひとことで、人生をよりよく生きるための指針である。言い換えれば、自分をもっと知りたい、自分を変えたい、また、人さまの援助ができるようになりたいという二つの期待に集約できる。
本章の内容は、これまでと同じく右の期待を念頭に置いている。よりよく生きるための考え方を学ぶ素材を織り込んでいる。
9つの心理学とは。
1)  対人コミュニケーションの心理学
2)  一般意味論(言語心理学) のコミュニケーション
3) NLP心理学のコミュニケーション
4) 解決志向ブリーフセラピー(解決志向の心理学)
5)  フオーカシング(焦点づけの心理学)
6)  ロゴセラピー(フランクル心理学)
7) 交流分析(TA心理学)
8)  アドラー心理学(個人心理学)
9) 人間関係の心理学
どうですか、結構すごい内容でしょう。ほんとこれをたった一章分で解説しているのですから恐ろしい・・・
順番に解説していきたいのですが結構長くなります。
続き、この本の紹介、最後はまた明日という事で。

いや本当に読み応えがある本です・・・ 
本日はこの辺で、ではまた!
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