きょうです。
去年8月にADHDの治療薬、ストラテラが成人にも適応をとり、半年が過ぎました。
僕も何名かの患者さんに処方し服用いただいていますが、現段階での使用感について書いてみます。
結論から言えばADHDの各種症状で悩まれており、数々の自助努力や環境調整でも上手くいかない方は、服用を試してみる価値がある薬であると思います。

落ち着きの無さなどの多動症状や、集中困難・注意散漫など不注意症状、双方に効果がでる印象です。ただし、多動・不注意混合型の方の場合、両方に効くのか、どちらの症状に効くのか、服用前に予想することは困難です。

というか、ストラテラに限らずどんな薬でも、事前に効くか効かないかを見極めることなど不可能です。「飲んでみないとわからない」というのが処方する医師としては正直なところで、だからこそ処方当初は1週ごとに様子をみるなど、慎重に経過を見守る必要があります。

2週、3週で処方しても良いのですが、薬が体に合わなかったときに、余った薬がもったいないですからね…

さて、ストラテラですが成人に対しては80mgから120mgが至適用量です。よく見られる副作用は胃部不快感や食欲不振があります。 

いきなり80mgを処方するのではなく徐々に増量していきます。去年の8月頃は20mgから慎重に処方していましたが、この薬は服用し始めて効果が出るまで4週から6週は様子を見る必要があります。ADHDの人は「待てない」ので、初期用量を低くしてのんびり増量するより、最近は初期用量40mgから開始して、速やかに80mgまで増量して効果判定をするようにしています。

値段が高い薬です。40mg錠で450円ほどですから、必要最小量の80mgでは900円です。自己負担は三割負担ですから一日270円、一ヶ月で8000円以上です。

診察代と会わせると自己負担は一ヶ月1万円程度にはなります。経済的に苦しい場合は、精神科の通院医療費が安くなる(自己負担1割)になる制度もありますので役所の障害福祉課と主治医に相談することをおすすめします。

医療費はかかりますが、そのことにより得られるメリットはそれ以上のものがあるのではないかと思いますし(もちろん薬があえば、ですが)、悩まれている方は試してみて良いのではないでしょうか。

僕自身はADHD特性があることを公言していることもありたまに患者さんから先生は服用されているのですか?と質問されますが、周囲の理解と自助努力で今のところ無投薬でなんとか日常生活を過ごせております^^;

本日はこの辺で、ではまた!
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