きょうです。
昨日の記事がまずまず反響があったので、本日もちょっと真面目なブログです。
学部選択、中でも医学部、そして職業選択事情について書いてみたいと思います。 
大学には文系理系、それぞれいろんな学部があります。
このなかで、医学部、歯学部、獣医学部は入学と同時に職業の進路はほぼ決まります。
それぞれ、医師になるか、歯科医師になるか、獣医師になるか、ってことですね。
最近は、看護学科が医学部の中にあるところも増えてきたので、「医学部看護学科」なら看護師さんになる、という進路もあります。

歯科医師さん、獣医師さんの事情はよくわかってないですが、医師ほど専門科が細分化されていないのではないか、と思います。

もちろん歯科なら小児歯科とか、矯正歯科とか、美容歯科とか、 いろんな専門科がありますが、基本歯のことならオールマイティにみる能力があるのではないでしょうか。

獣医師も、犬は診れるけど猫は診れない、なんてこともなく、やはりオールマイティな能力が求められるような気がします。

医師は、臓器別に専門がわかれています。小児科は臓器別というよりは年齢区分でわけられていますが。

大きいくくりで言うと、内科、外科というわけかたがありますが、内科も消化器内科や循環器内科とか臓器別にわかれています。外科も脳神経外科とか心臓外科とか消化器外科とか、わけられます。

内科外科は「メジャー」なんて言い方もします。

メジャーがあればマイナーもあります。大リーグみたいですね。

僕が専門にしている精神科は、「マイナー」 に入ります。マイナーとは言え、医師31万人のなかで精神科医の数は15,000人くらいいるみたいで、結構な勢力です。

医師である以上は本来、身体的なこともすべて診れるようになっていないといけないかもですが、もはや僕はそうではありません。

わからないことはわからないと判断し、専門科の先生と連携して紹介したり、させていただいています。

精神科っていうのは診断過程はちょっと特殊です。
外科とか内科がわりかしピンポイントで診断するのに対して、精神科はあーでもないこーでもない、つまり「頭が痛い」って患者さんがいたらその頭の痛みは本当に脳の病変、たとえば脳出血ではないということを証明した上で、精神科的判断をしないといけないのです。 

こういう診断過程を「除外診断」って言ったりします。

実際、最近急に物覚えが悪くなった、っていう患者さんが来られて、これはうつ病とか認知症でもある現象ですが、怪しいとおもって脳神経外科に紹介したら脳腫瘍だった、なんてこともあるのです。

なんでもかんでも精神的な問題とせずに、やはり身体的な探索は必要ということです。

こういうちょっとじれったい診断過程が精神医学には必須なんですが、僕が精神科医になろうと思ったのはこのじれったさに惹かれた、っていうのもあります。

画像で一発診断!みたいな割り切り方が出来ないファジーなところがなんか面白いのでは、と医学部生の時にぼんやり思ったものでした。

つまり、医学部に入った時点で職業選択は決定される、と言う風に書きましたが、実はそうでもない。臨床医もいれば病理医もいて、研究医もいる。

さらにはいろんな科もある。

産業医もあるし、果ては大学の教員という道もある。

さらには医師免許をもちながら作家になる人もいるし、ベンチャー企業を興す人もいる。

結構、多種多様な選択肢があるのです。

医学部選択を考えている人には、「医学部を選んだら将来決定!」というわけではなく、そこからさらに「職業選択」「未来への選択」の道はたくさんあるということを理解していただければと思います。

僕もたくさん悩んで迷いましたが、またその辺りの話はあらためて書きます。

本日はこの辺で、ではまた!