きょうです。
本日は薬のお話。
もうすぐ発売されるであろう、インチュニブ。ADHDの治療薬です。 
今回承認されたのは、「小児期におけるADHD」に対する使用です。
で、小児期っていうのをどこからどこまで指すか、っていうのは6歳以上18歳未満、のようです。

ただし、18歳未満で投与を開始して有効なか患者さんが18歳になっても、投与は継続できるようです。
これはコンサータやストラテラが成人の適応をとるまでの処置と同じですね。

アメリカで2009年9月に承認、そこから遅れること8年。アジアでははじめてなのかな?
このあたりは、人種などによっても効果は違う可能性があるので注意が必要かもしれません。

剤形としては、1mgと3mgの二種類。
1mgから最高6mgまで使用可能です。
体重によって、用量が規定されています。

で、これは徐放錠なので、砕いて粉にしたりはできません。そのまま飲みこめる子どもが適応ですね。

そもそもが降圧剤なので、副作用として低血圧があります。

で、なんで降圧剤のインチュニブがADHDに効果があるねん?というはなしですが。

インチュニブはα2A受容体刺激作用を有します。
α2受容体は刺激されると交感神経の活動が抑制され血圧が低下します。

一方、β受容体を遮断すると、心臓の拍出量が抑制され、血圧が下がるのです。
このあたりややこしいんですが、α1受容体のほうは遮断されると血管拡張して血圧下がるんですよね〜

で、ADHDに対するインチュニブの作用機序。
これすべて「仮説」らしいんですが。

ADHDの前頭前皮質では、シグナル伝達が減弱している可能性がある。
伝達を受ける後シナプスのα2A受容体の活性を選択的に刺激して上げて、シグナル伝達を増強させる、という作用機序らしいです!

治験もしたのですが(成人は現在進行中、登録は締め切られています)、効果は確かにあったように思います。

二重盲検なんですが、やっぱり血圧下がるんで、盲検になってるのかどうか、というところはあるのかもしんないですが。。全員が下がるわけではないですし、あくまで僕の個人的主観で、全国で集められた客観的データが信頼できますし、それを踏まえて有効性が確認され、承認されたわけですから、とりあえずは安全に使用できるのではないでしょうか。

これも個人的な意見ですが、やはり最初はファーストチョイスというより、コンサータが使用できない(チックや食欲不振など)、ストラテラが効果でない、などの子どもにおいて選択肢になるのではないかなあと思います。

食欲不振はコンサータやストラテラほど心配する必要はなさそうです。

1日1回投与ですが、朝でも夜でも良いです。ただ、血圧低下や傾眠などの副作用を考えると、夜の投与が良いかな、と思います。

また発売され、実際に使用した感じなど、報告できる範囲で書くつもりです。

困っているADHDの子どもたちに対する選択肢が増えるのは良いことではないでしょうか。
本日はこの辺で、ではまた!