きょうです。
久しぶりに講演を聴きました。 
診療が終わったら即帰宅。
ご飯を食べてお風呂に入って寝る。

休日はゴルフに行くか、家でぼーっと休養する。

断酒生活はかれこれ2年以上続いておりますし、仙人のような生活を送っています。
健康的とも言えます。

なのであんまり講演会とかも全然聞きに行くことが無かったのですが。。

今回は、岩坂先生の講演、ということでこれは行かなあかんやろ〜と、馳せ参じました。 

大人の発達障害の診療についてのお話でした。
今は奈良教育大学からハートランドしぎさんに移られましたが、かつて奈良県立医科大学附属病院でオーベンネーベン関係にあった僕が言うのもなんですが、

やっぱり岩坂先生は岩坂先生でした。

ねちっこく、基本を大切に、丁寧に、発達障害の患者さんを診療されているなあ、と。

僕もそういう丁寧な診療ができているのかどうか、自問自答してしまいました。

ちゃんと生育歴をとって、現在の困りごとを確認して、診断もきちんと心理検査をした上で、他職種連携でアセスメントをして治療を行う。

「本来あるべき発達障害診療」について、そこはおろそかにしてはいけないし、また、ひとりひとり精神科医の心がけでこれは実現出来るものではなく、 やっぱりそれが実現出来る構造設定というか、職場環境作りも大切なわけなんですよね。

そもそも心理士さんがいないと検査もできないわけですから。

人を雇用すると当然コストもかかります。実際の診療報酬でじゃあそこがカバー出来るのかっていうと、なかなかそういうわけにはいかず、大抵が医療機関側の持ち出しになる現状。

だから二の足を踏む機関も多いと思うのですが、でも誠実にやらなあかんことはやるべきだ、そこは医師としての使命感と言うか、そういうことを考えてしまうのですが、志だけでは人は生きていけないのでなかなか難しい問題でもあります。

ま、でも、初診でいきなりADHD!って診断して、はいコンサータ処方!ってやるのはどう考えてもおかしい。
丁寧な診療はできなくとも、やったらあかん診療は、避けることはできるはずだと日々思うのであります。

内容として印象に残ったことをいくつか書きます。

診断、アセスメントについては
・本人の「白か黒か」の診断希望に巻き込まれない
→本人は、「今の不適応状態」「これまでの不遇」の理由を知りたがっている
治療、支援については
・白か黒かで終わらせない
→グレーでも「特性+環境=不適応」として説明すれば、糸口は見つかる
・生活障害に持ち込む
・「生きづらさ」に共感するとともに、「これまでの頑張り」を認める
・今後、普段の生活がどのようになればよいかを再度聞き取る
・本人の応援団が近くにいるかおさえる、本人のリラックス出来る時間と場所は何か

あと、患者さんについて、「助けて欲しい」だけでなく、「このように工夫している」ということも周りに言えるようにする、というのも大切なポイントだと、あらためて思いました。

自分もこれだけ頑張っている、ということをしっかり伝えて、周囲の援助を求める、という感じでしょうか。

いや、ホント聞いて良かったです。

さて、講演のあとの懇親会では、「お酒のんでないのにおなかでてるやん!」と岩坂先生におなかを触られてしまいました。。
ビュッフェが美味しくてカレー二杯くらい食べてほかにもたくさん食べたものですから。。というかどんんだけカレー好きやねん、ってツッコミもありました。。

緊張感もっておなかひっこめて頑張らねば。。

何はともあれ、やっぱりいつまでたっても岩坂先生は僕にとってオーベン(指導医)です。いろいろ学ぶところが多いです。

ありがとうございました。

本日はこの辺で、ではまた!