きょうです。
本日もブログ更新です。
今回の記事は、社会時事ニュースについてです。
高齢者による不幸な交通事故がまたもや起こってしまいました。
毎年高齢者の交通事故ニュースは報道されてきましたが、今後間違いなく増え続けるでしょう。

対策は、喫緊の課題です。

本人の問題、だけと捉えるのは無理があります。
警視庁のサイトにも、
「防ごう!高齢者の交通事故!」とありますが、本人向けの内容がほとんどです。

僕自身は、認知症治療の専門家ではありませんし、クリニックには高齢者の方のリソース(訪問看護など)がないので、基本的に認知症で介護など必要な方は、他の機関を紹介するようにしています。

ただ、僕自身の様々な経験を踏まえた上で、以下のように提言してみました。
・社会全体として、「システム」から考えること
・家族が考えること、しなければならないこと
・本人ができること
この三つの観点からの対策が必要でしょう。

社会全体のシステム
自動車、新車については自動ブレーキシステムの設置義務化、場合によっては指紋認証や顔認証など生体認証を使ったエンジン始動制御も必要です。これは、コストはそれほどかからない筈です。アルコール運転常習者にも、使えるシステムではないでしょうか。

家族が考えること、しなければならないこと
今回の事故でも、直前に運転をやめるように伝えていたとのことですが、それだけでは不十分です。正常な判断能力を有していなかったのは明白で(疾患がなんであるかもわからず、報道だけの判断になってしまいますが)、本人の意思に任せた対策は意味をなさないわけです。

病院で適切な診断やアドバイスを受ける、治療を受けることがまず第一ですが、これも本人が強く拒否する場合は難しいかもしれません。なんとか受診を促していただくことは大切です(家族が心配していること、本人のためにもなることを伝えるなど)。

家族が同居しているのならば、鍵の管理をする。本人が勝手に鍵を持ち出せないようにする。本人が鍵を出せと言っても、暴れようが、絶対に応じないことです。場合によっては、警察をよぶことも考えないといけません(事前に、在住している所轄の警察に言って、相談しておくと良いと思います)。

また、本人が独居や、夫婦でふたり暮らし、などの場合は、車を家族が預かってしまうことです。これには異論などあるでしょうが、これ以上の対策を僕は思いつきませんし、モタモタしているうちにこのような悲劇がおこってしまうことは十分考えられます。
本人、被害者はもとより、家族の仕事、生活にも、責任論を過剰に問われる日本では、加害者の家族自身にもすさまじい影響を与えることは明白なのです。

本人ができること
本人の認知機能の状況にもよるでしょうが、やはりできる限り自動ブレーキシステムの車に乗ること、認知機能をきちんとチェックする、身体のケアと同じように、メンタルのケア、定期的な受診、画像検査を受ける、ことでしょう。そして、場合によっては勇気ある免許返納を行っていただくこと。高齢者の方は、まさに高度経済成長期、自動車とともに生きてきた方が多いので、車が生きがいになっている場合もあります。なので、周囲がそこをどうサポートするか、家族だけの努力ではなく、さまざまなリソースを用いることが鍵になると思います。

僕自身、高齢者を家族に持つものとして、日々悩みながら生活しています。悲劇がこれ以上起こってしまわないためにも、社会全体で、真剣に「具体的な対策法」について考えていく必要があると思う次第です。

追記:こういうツイートもありました。
どんどん具体例が出てくると良いですね。

長文お読みいただきありがとうございました。
本日はこの辺で、ではまた明日。。