きょうです。
本日もブログ更新です。
本日はこちらの記事を紹介。
フリーライターの姫野ケイさんという方が取材をされて書かれているようですが、医療監修が全くされてなさそうなのが気になりました。

最近、発達障害や医療関係の記事や解説はネットでたくさん見るのですが、まだこの記事はライターの署名と紹介があるだけマシで、ライターの署名もなかったり、あってもどういうライターかわからない、無論医療監修もされてない、という記事がまだ結構あります。

この記事も、最初に読んだときはコンサータはリタリンの後発医薬品と書かれていて頭がクラクラしたのですが、そのあと夜に読んだら訂正はされて(きちんと修正したことも明記されている)、まあ結構誠実な態度は伺えました。そのあたりは東洋経済オンライン、というところでしょうか。昔、僕の本もとりあげていただきました。

さて、今回の記事は、概ね、良いとは思うんです。特にこのあたり。
患者さんの三浦さんのセリフ。
てかこの三浦さんって人、例え話上手いなあ〜
薬を飲めばできるようになるのは怖いとか、子どもに処方して管理をするのはどうなのかとか、副作用の心配をする人もいると思います。医師が過剰な処方をするのはもちろんよくないけど、仮に度が強すぎるメガネをかけて頭がクラクラしたとしても、それは度の強い眼鏡を勧めた医者が悪いのであってメガネは悪くない。

ADHDの薬だってそうです。薬を飲んで悪影響が出たとしたら、それは処方をした人の問題です。近視の人にメガネやコンタクト、レーシック手術といった対処法がいろいろ出てきたように、発達障害の薬も今後、その人に合うものが何種類か出てきたらいいなと思います。現在承認されている大人用のものは2種類しかないので
ADHDの薬はメガネ説ってのは、かなり昔から唱えられていて、僕も患者さんによくこの例え話をします。子どもでも結構わかってもらいやすいです。
ADHDの薬はメガネのようなものだと思ってほしいと、三浦さんは何度も念を押すように言った。薬がメガネのような感覚として受け入れられる日がより早く訪れれば、生きづらさから少し解放される人も増えることだろう。
まあ、メガネをかけている人っていうのは、外からみたら「この人視力悪いねんな〜」ってわかりますが、ADHDで薬を飲んでいる人は、もちろん外見ぱっと見はわからない。せやからあえて言うと、「コンタクト」みたいなもんでしょうね。
また、この取材を続けていて最近興味を持ったのが、発達障害の方の恋愛や結婚についてだ。相手の気持ちを読み取るのが苦手なASDは特に恋愛に向いていないよう感じることもある。ADHDの三浦さんはどう受け止めているのだろうか。

「現在恋人はいませんが、もし、相手から家庭的な女性を求められたら壁を感じてしまいます。何しろマルチタスク能力を必要とする家事が苦手だし、片付けも薬を飲まないとできないので……。あと、発達障害は遺伝する可能性が高いです。

私が子どもを作りたくないいちばんの理由が、こんな遺伝子を残したくないという思いからなんです。私は薬が効いたけど、中には薬が効かない人もいるらしいんです。また、妊娠中に薬は飲めないと思います。産休に入れるのは2カ月前からですし、それまで薬ナシで仕事に行くというのは、近視の人が裸眼で歩くのと同じです。そうなると、絶対に妊娠したくないと思ってしまいます」(三浦さん)
ちょっと、結婚や妊娠出産にネガティブな意見ですが、長年ADHDの患者さんをみてきた医師としては、「そんなに心配せんでもええで〜」と言ってあげたいです。

僕は、診断してから結婚した人、そして出産した人、ってのは結構経験していますし、そう言う人ってのはむしろ結婚してから診断された人、出産してから診断された人よりも、うまく結婚生活、育児生活を送っておられる印象があります。

まあそれは、やっぱり理解してくれる人だからこそ結婚した、っていうところも大きいと思います。
それと妊娠授乳中の論文や報告はググるといろいろでてきます。
それなりにリスクはあるので、そのリスクを上回るメリットがあるのかどうか、そこは慎重に考えないといけないでしょうね、やはり。。
(1/14追記:リスクを過大評価してはいけませんし、後輩の産婦人科医がSNSで発信していましたが、コンサータは常用量では妊娠中の形態異常リスクのエビデンスはない、という意見もあります。ただ、薬剤は胎盤を通じて胎児に移行しますので、出産後に乳児に退薬症状がでる可能性はあります。いずれにせよ、疑問点は「妊娠と薬情報センター」に問い合わせすると良いでしょう。D先生情報ありがとう)

ADHDの遺伝というのは、いろんな報告はありますが、両親ともにADHD特性があるようなら、おそらくほぼほぼ子どももADHD特性を有する、と僕はざっくり解釈しています。

「遺伝」というとセンシティブな問題になりますが、身長と同じノリ的に考えていただければ。高身長の両親のお子さんはやっぱり背が高いよね、的な感じです。

そもそもADHDっていうのは子どもで言えば5%程度、大人なら2%程度って言われているので、遺伝云々ぬきにして、普通にそんなん確率は低くないよね、ということになるので、あまり考えすぎない方がいいと思うんです。

多様性を認める社会になってきて、昔のように女性は家事に専念して、という時代ではなくなっているので、これからどんどんADHDの女性が結婚しやすくなる流れになってほしいです。

本日はこの辺で、ではまた明日!