2005年07月23日

奥山貴宏さん

臭くてウマいパスタを食べたあと、録画していたNHK教育のETV特集を観ました。
肺ガンで「余命2年」と宣告された若きフリーライター/作家の奥山貴宏さんの闘病ドキュメンタリー。
たまたま深夜の堂本光一司会の不定期討論番組「ジェネジャン」で彼の存在を知って、密かに応援していたのだけれど、今年の4月17日に亡くなったことを新聞で知りました。

闘病記をずっとblogやWeb日記でアップしていたこと、
どんなに身体がつらいときも、ユーモアを忘れない文章を書き続けていたこと、
ロックな面を読者に見せ続けていたこと。
ずっと、はりさんとだぶっていました。
奥山さんのブログを管理したり、書籍を発行していた担当の方が、インタビューで
「こういう形でブログで闘病記をリアルタイムで書き続けた人ははじめてじゃないかと思います」
と言っていましたが、はりさんという人もいるんですよ、と世の中の人に教えたいような気分でした。
余命宣告の時期を過ぎてから、奥山さんは小説を書き終えました。
起き上がれないようなときや、紙の束を持つのもつらいほどやせ細った手で、それでも書き上げ、推敲し、校正までやりとげたのだそうです。そのエネルギーはすごいと思う。
なぜかというと「フリーライターの」奥山さんとしてではなく「作家の」奥山先生として死にたかったからだと。
また、講演で語っていました。
「(余命宣告を受けて)死そのものに対しての恐怖より、死ぬことで忘れられていくことのほうがよっぽど恐い」
だから本を残したいと。
音楽家がレコーディングして音を残していくということもとても共通していますね。
32歳という近い年齢も、その考え方も、なんだかとても共感できます。
だから、ほんとに他人事には思えません。

最後まで「お涙頂戴」に走ることなく、シニカルにユーモアたっぷりに文章を書き続けた貫いたスタイルは、とてもロックで、とてもかっこよかった。

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きみが空にのぼってしまう夜(2)【日々の残像】at 2005年07月26日 01:22