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 昨年9月11日から15日までの5日間9回にわたって、市内の現代座ホールにおいて、合唱構成劇「武蔵野の歌が聞こえる」が上演され、
連日満員となる大成功の公演でした。 (公演については http://heiemon.org/koen/index.html を参照ください。)

 今まで聞いたこともなかった名主の川崎平右衛門が小金井の新田開発をすすめて、破綻寸前だった百万都市の江戸を救っていた史実を、NPO法人シニアSOHO小金井(SOHO)が発信し、それに応えるかたちでNPO現代座(現代座)が現代劇ではなく時代劇を上演したことにより今回のコラボレーション(協働)が実現しました。

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 ≪ 協働の発端 ≫
木下 平成22年の春、現代座で「揺れる時代を生きた男」と題して小金井小次郎の話を上演したことがありました。上演後の懇談の中で、
    SOHOの大橋さんから「わたしは武蔵野新田開発に貢献した川崎平右衛門の事績を知ってもらいたいとホームページやことあるごと
    に話しているが・・、多くの人と一緒に舞台を見るということは大変強く訴えるものがある。こういう形で川崎平右衛門を取り上げて貰う
    といいんだが」と言われました。
大橋 当時は市のホームページにも川崎平右衛門の記事はなく、商工会でも取り上げていなかった。
木場 川崎平右衛門のことはどうして知ったのですか?
大橋 まちづくりやまちおこしなど色々と勉強・調べる中で、小金井にもこんな立派な人がいたということを知った。
沼田 川崎平右衛門に関する本はありましたか?
大橋 何冊かあった。平成15年頃から川崎平右衛門のホームページを立ち上げ、川崎平右衛門を市民に知ってもらうための協力をお願いし
    たが、名前すらきいたことがないと相手にしてもらえなかった。平成22年3月の市民活動まつりの折に現代座の木下さんに平右衛門の
    演劇づくりをお願いした。
木下 懇談の中で、現代座は良いもの来るものは拒まずやってきていること、地域の人々をつなぎ色々な人たちに芝居で役立ちたいと話しま
    した。そして、今回の芝居は、現代座だけではなくSOHOの方も一緒に創るということで、平成22年5月「川崎平右衛門プロジェクト」が
    発足しました。

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 ≪ プロジェクトの活動 ≫
木下 このプロジェクトは、江戸史に造詣の深い木野先生を中心に、郷土史に関心を持った方も含めて10人くらいで4年間、毎月1回2時間
    から3時間の勉強、話し合い、台本の制作などに奔走しました。
大橋 当時のことを思い出すと、現代座・木村快さんの「必ず芝居にするぞ」という決意の強さに頭が下がる。
木下 SOHOの皆さんはすごかった。課題が出ればすぐ調べて次回の勉強会では必ず報告をしてくれました。プロジェクトメンバーに小学生
    の子どもを持つ人がいて、「毎月絵本の語りをやっていますが、小学校の60周年記念で子どもにも分かりやすい話をやってほしい」と
    の依頼がありました。そこで、「川崎平右衛門」を児童用の語りでやることになりました。ところで、現代の子どもたちは、15分以上は集
    中が続かないと言われています。しかし、いざ語りが始まると、子どもたちは45分間、身じろぎもせず舞台を見つめていました。しっか
    り向き合えば言葉の難しさは乗り越えられます。これは一つの自信となりました。
大橋 木野先生の解説を受けながら小金井市、小平市、国分寺市、府中市に残る川崎平右衛門の遺跡を見て回った。

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 ≪ 今回の協働のメリット・効果など ≫
木場 木村さんの台本がすばらしい。今回の公演を「心のまちおこし」と言い、江戸復興からはじまり、武蔵野を協同の大地に変えたことで締
    めくくっている。現在の日本に通じていると思う。
大橋 阪神・淡路大震災から20年、東日本大震災から4年が経ち、更なる大震災が予想されているこれからの時代、この公演は色々なヒント
    を示唆していると思う。
木下 川崎平右衛門のやったことがダブって見え何かを教えてくれています。
木場 華々しさはないが、川崎平右衛門はすばらしい人だ。又、今回の上演は素人の強みでごり押ししたから良かったのかな。
木下 40何日かの練習で本番になりました。
沼田 皆さんの熱意、共通の意識、勉強など全てが必要だったと思います。
木下 大橋さんが気楽に「やろうよ」と言ってくれたから良かったです。難しいと思ったら何も出来ません。これからも色々な方が「これを芝居に
    したい」と声をかけてくれたらうれしいです。
木場 木村さん、木下さんをはじめ現代座が地域の市民にドアを開けていることが大事だと思う。
大橋 現代座の皆さんは、今回のコラボ(協働)をよく受けてくれた。
木下 一緒に創るやり方が一番大事だと思いました。
大橋 市はもう少し市民と一緒にやってもらえれば、もう少し良い方向になると思う。
木場 SOHOは何でもやれるところ、メンバーはやりたいことをやっている。
沼田 準備室では少しずつだが「こがねい」市民活動団体リスト」を配り始めた。ブログにもイベント情報や補助金情報など載せています。各
    団体からの情報提供があれば、ぜひブログに載せていきたい。
福田 本日は、市民協働を進めるに当たって大事なアドバイスを頂きました。ありがとうございました。

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<編集後記>  『 であい、ふれあい、わかちあい 』
 場所は大橋さんが主宰する「コミュニティサロンはけ」。自家栽培・挽きたてのコーヒーをいただきながらの和やかな雰囲気は、インタビューというより仲間同士の楽しい語り合いでした。SOHOと現代座のそもそもの『であい』は、十年以上前のNPO法人連絡会だったそうです。そこで『ふれあい(交流)』やがて『わかちあい(協働)』に発展したとお聴きして本当に胸が熱くなる思いでした。

 ご参加いただきました現代座の木下さんおよびSOHOの大橋さん・木場さん、ご多忙のなか誠にありがとうございました。また、NPO同士の協働に着目し、このインタビューのアイディアをいただきました東様にもこの場をお借りして御礼申しあげます。

                                                 ( 小金井市市民協働支援センター準備室 : 沼田、福田 )