2006年01月05日

稲垣吾郎主演 金田一耕助シリーズ第3弾〜女王蜂〜 放送直前コラム

中山和記です。

今回は、1月6日金曜夜9時からフジテレビ系全国ネットにて放送される、
稲垣吾郎さん主演の金曜エンタテイメント特別編・金田一耕助シリーズ第3弾〜女王蜂〜 について
番組プロデューサーの川上一夫に語ってもらいます。

稲垣吾郎主演 金田一耕助シリーズ第3弾〜女王蜂〜 放送直前コラム

Q、「白い巨塔」なども手がけられた川上さんですが、
「金田一」は初プロデュースということですよね?

昔の金田一シリーズは大体やっていたのでね、鶴太郎さんの時とか。
横溝さんの原作についても良く分かってますし、勝手も分かりますから。
鶴太郎さんの時では「女王蜂」が最後の作品だったんです。

今回は稲垣さんの主演ということもあって、より現代的なテイストも
取り入れた作りになっていますよ。

Q,舞台の設定は?

メインの舞台は伊豆の沖、地図にも載っていない「月琴島」という
島の設定になっています。

完全に架空の島で、中国の楽器「月琴」の形をした島です。
もちろんそんな島は存在しませんので、撮影は東京と千葉、名古屋や九州を、
時代設定に合う古い建物や風景を探して転々としながら行いました。

それとこれは今回の見所にもなっているのですが、島自体ももちろん、
事件の舞台となる唐風の建物なども、フジテレビCGセンターのご協力で
CGを多用して描きました。

この島は別名「こうもり島」と呼ばれる島なんですが、
ものすごい数のこうもりもCGで描いたりと、金田一の古風な独特の世界を
最新の技術で描いています。
これは本当に凄いですよ。

Q,謎解きの部分での面白い点は?

これまでの2作品は比較的世界観や様式美が前面に出て来ているところが
多かったように僕は思うんですが、今回の女王蜂はその謎解きの部分が
とても面白く出来ていると思います。

原作を読んだ方ならご存知でしょうが、途中は本当に犯人が分からなくて、
一度解決されて犯人が分かったと思えても実はもう一人本当の真犯人がいた、
というような展開です。
これも本当にお楽しみです。

Q、稲垣さんも3作目ということで、金田一の役作りの面とかはどうだったんでしょう?

ものすごく慣れた感じになっていましたね。
吾郎さんって日頃髪型をすごく気にする人でしょ?(笑)
それがつけ毛もして、髪ボサボサにすると「金田一スイッチ」が入るみたいでしたね。

すっかり金田一になりきって、しかも今回は気負いもなくなって
いい感じに力が抜けて、飄々とした、本当に皆さんがイメージする
金田一像に近づいたんじゃないかと思いますよ。

Q,栗山千明さんはどうでした?

監督の星君が本当に気に入って。
現場でも“綺麗!綺麗!”と言い続けてましたね(笑)

本当に今回の役柄には最高のキャストだったと思います。
まさに女王蜂そのものという感じで、彼女でなかったら
今回の物語は描ききれなかったんじゃないかというくらい。

役柄の設定として、自分でも気づかないうちに人を殺してるかもしれない、
と思い悩むところがあって、想像のシーンで人を殺すシーンがあるんですが、
さすがに「キル・ビル」でタランティーノをうならせた人だけあって、
動きのキレもいい。

普通の若い女優さんでそういうシーンをやると、どうしても
やはり力が足りずふにゃけてしまうところってあるんですけど、
栗山さんにはそれがなかったんです。

そういうシーンでほとんどNGなしでした。
これは本当にすごかったですね。

今回の栗山さんの役はある意味二重人格的な描かれ方をしていますんで、
尚且つ母親役との二役だったり、いろんな意味での“ギャップ”があったんですが、
そういう部分での演じ分けも見事でした。

ご本人も今回はそういったところを見て欲しいとのことでしたしね。

Q、横溝正史役、今回の小日向文世さんは?

小日向さんもこの金田一シリーズでの横溝役を毎回楽しみに
していらっしゃって、この役をやるのは、まるでウチに帰ってきたみたいな
(リラックスできる)感じらしいです。

今回は小日向さんの横溝正史が事件現場にも登場してきて、
ある推理をするんですが、それがストーリー的に重要なファクターにも
なっていますので、よく見ておいていただきたいですね。

それと小日向さんがストーリーの本編部分に関わってきたこともあって、
今回の作品は金田一シリーズとしては意外なことに結構笑えるんですね。

金田一シリーズ本来のミステリーや謎解きの要素に、そうした笑いも増えて、
エンタテインメントとしての要素が深くなっている。
そういう所も楽しんでいただけると思います。

Q,横溝ワールドに造形も深い川上さんですが、そうした金田一の舞台設定でなにか面白い話が?

横溝正史さんが小説に描いた舞台や背景って言うのは、
小説の中では架空の設定とされているものでも、
実はそのモデルになったものは実際にある建物や地域、
あるいは事件だったりということもあるんです。

例えば今回の女王蜂では、先ほど言ったCGで描いた時計台が出てきますが、
これは四国にある実在の時計台がモデルになっているんです。

八つ墓村の中で描かれた大量惨殺事件も、戦時中に本当に起こった事件を
題材にしているし、獄門島も実際に四国にある島がモデルになっていたりするんですね。

そういった実在の物をチョイスしてアレンジを加えながら執筆するというのが
横溝正史さんのスタイルだったわけです。

Q、舞台裏の“吾郎ちゃん”って

色々差し入れしてくれましたねえ。
弁当とかもかなり美味しいのを。

自分の出番が終わっても帰ったりせず、みんなで飲んでる宴会にも
参加してくれたりという感じでした。

今回のスタッフや出演者とも息が合ったんですかね。
いつもより今回はそうした宴会が、僕の知らない所でも多かったみたいです。

Q,全体を総括して見て、視聴者の皆さんに伝えたいことは?

これまでの金田一シリーズの中でも、“一番見やすい”物になっていると思います。

女王蜂の原作は、かなり複雑だったり読み手が登場人物の心情を
追いづらかったりという部分もあるんですが、そういうところをすっきりさせて、
色々な見所を加えて作ったつもりです。

本当に楽しめる物になっていると思います。

余談ですけど物語の中で出てくる「大道寺家」の看板は僕が彫りました(笑)
個人的にはこれも見て欲しいですね。


川上一夫(かわかみかずお)プロフィール

1956年1月11日 福岡県北九州市出身。

主なプロデュース作品

*CX 横溝正史シリーズ第三弾「本陣殺人事件」
*CX 横溝正史シリーズ第四弾「悪魔の手毬唄」
*CX 横溝正史シリーズ第五弾「犬神家の一族」
*CX 「英二ふたたび」長渕剛、夏八木勲
*CX 金曜エンタテイメント「信濃のコロンボ」、「信濃のコロンボ◆
*CX 白い巨塔  など


金曜エンタテイメント特別編
稲垣吾郎主演 金田一耕助シリーズ第3弾〜女王蜂〜

平成18年1月6日(金)夜9:00〜 フジテレビ系全国ネットにて放送!

詳しくは、共同テレビWEBで!

2006年01月04日

☆関口静夫的“プロデューサーの醍醐味”

中山和記です。

今回でラストになりますが、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、
関口静夫に登場してもらいます。

☆関口静夫的“プロデューサーの醍醐味”

一番の醍醐味って言うのは、自分の作った作品によって、視聴者、
見てくださる人の心に入って感動を与えることが出来る職業だということ。

これは最高に気持ちのいい事で、心に刻まれた名作、感動したものって言うのは、
子供時代に見たものが大人になっても消すことができない。

こういう心に入り込める作品を作って送れるという快感は最高です。
一生その人は覚えてる。
もちろんそれに足るだけの作品を作らなきゃダメなんだけど。

泣いた笑ったいい話だったあれは良く覚えてる、っていうような作品を
作り続けて、それを視聴者の心に送り込む、こんな職業に就けたのは僕としてはとても幸せ。
もちろんそのために努力もしたけどね。

やっぱり、人を描くっていうのは喜びですよ。

プロデューサーっていうのは、“ゼロ”から発想する人。
で、監督、ディレクターは、脚本という文字があって映像化する人。

プロデューサーの発想の原点、“ゼロ”っていうのは、周りの新聞記事や事件、
慣習、情報、もちろん情報ってのは書物、コミック、色んな情報がある。

そこで自分が何を感じるかの感性が大事。

感じたことを文字にして企画書にするんです。
これをやりたいって訴える、これが感動を残す作品になりえると思いますと。

初めはなんでも“ゼロ”なんです。
でもその“ゼロ”の中で、何かを思いつく。
そこにあるものを自分で情報分析する、あるいは自分の知識や教養、
何かによって感動を求め、それを文字化して企画にする。

必要なことを訴える、監督にお願いして映像化する、そのときには
キャスティングや脚本などが決まってきて、予算を考えながら完成させる、
視聴率が悪ければ責任を取る、良ければ次の話を進める、これがプロデューサー。

最近の若い人達が感覚に頼るっていうのは分かる。
感性は勉強しなくていいと思う人がいるかもしれませんが、
でも感性こそ勉強しなくちゃ磨けないんですよ。

勉強って言うのは、新聞を読むのでもいい、小説を読むのでもいい、
テレビで津波や地震や突風のニュースを見て考えるのでもいい、
そういう状況の中で繰り広げられた現実の人間ドラマに触れて感じたことを
ドラマにしようというのでもいい、それも感性の勉強。

電車男が当ったからって同じようなことをやってもダメ、
そういう事を先にキャッチする姿勢が大事。

そういう意味ではそこらじゅうにアンテナを張り巡らして
絶えず勉強しないといけない。

おいしいレストランに行くのもいい。
でもそこで何かを感じなきゃ。
そこでこういうレストランのドラマを作ったらお客さん感動してくれるかな、とか。

プロデューサーという名前とポジションを得るためには、ヒット作がなければダメです。
何本かのヒット作がないとプロデューサーとは言えません。

視聴率至上主義ではないけれど、最低それくらいのヒット作を
持っている人でなければ勝ち残れない、と思います。

研ぎ澄まされた感性で、常にアンテナを張り巡らして
知識を得ようという気持ちが大切。

今の自分の感性だけに頼っていこうとする人は多いけど、
自分の生まれながらの感性だけでやっていける人は
5万人に一人いるかどうかですよ。

ピカソみたいな天才は別だけど、それ以外の人はみんなほとんど一緒。
何が違うかは努力と勉強が違うんです。

今の人は本は読まない。
マンガだけ読んでそれだけの感性で行こうとする。
だから行き詰まる。

あるいは同じようなハリウッド作品を真似する。
それをベースにして勉強するのはいいけど、真似しちゃあダメです。

今の人たちはよっぽど勉強しないと、お客さんに感動を
与えられるようなものは作りきれない。

それと他人の真似はやっちゃいけない。
他人がやったら逆のこと行かないと。
同じ事をやったところでその人に負けますよと。
負けない為に違ったことを考える。

そのためにはさっき言った“ゼロからの発想”を常に持ってること。
その心がけが大事なんです。

多くの人の心に感動を残せるプロデューサー、こんな素晴らしい仕事はないと思いますね。

古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!

2006年01月03日

☆ファイナルに思う…

中山和記です。

今回も、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、
関口静夫に登場してもらいます。

☆ファイナルに思う…

フジテレビの石原さんも僕も、三谷さんも、最初から作ってきたという思いがあって、
正直これまで続くとは思ってなかったし、最初の1シリーズ目は
それほど視聴率も良くなかったのに、色々な方のバックアップもあって続けてこられた。

そういう中で作品と共に関係者の誰もが成長してこられたという感慨もあるし、
これだけ手間隙かけた作品を長く続けてこられたということも自負にもなっていますね。

“古畑”に対する思いというのは関係者の誰にもあって、
僕らもやり遂げたということになるでしょう。

非常にモチベーションの高い作品だったので、
胸の中を去来するのは寂しいものがあります。

田村正和さんもホッとしたというところがあるんじゃないかな。
これまでえらい苦労してきたから。
これでもう、あの膨大なセリフを覚えなくていいという(笑)

古畑に対する愛着は、古畑組といわれるスタッフ達、カメラマンやメイクさん、
照明さん、それから助監督達も、みんなこれまで頑張ってきたので、
万感の思いはあるんじゃいかと思います。

西村さんや石井さんに関しても、思いは強いだろうと思います。

古畑は関わってきたみんなそれぞれにとって、原点、
ステータスになってるんですね。

僕らは放送に間に合わせる為に暮れも正月もなしで
仕上げ作業をしてますから、感慨にふけるヒマもないです(笑)

でも放送終わった後にしみじみくるかな…


古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!

2006年01月02日

☆古畑の撮影現場の真実

中山和記です。

今回も、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、
関口静夫に登場してもらいます。

☆古畑の撮影現場の真実

石坂さんや藤原さんに限らず、イチローさんや松嶋さんも、
かつてはあのさんまさんでさえも、田村さんと対等に芝居をするっていうことの
緊張感、これは皆さんものすごいプレッシャーを感じるみたいです。

不思議なことに田村正和さんという役者さんは、非常に相手を緊張させる
オーラを持ってるんですよ。

石坂さんにしても緊張されてましたし、演技に定評のある藤原さんでも
本読みの時はかなり緊張してましたからね。

それをやりおおせて“やって良かった”って、藤原さんは言っていました。

松嶋さんにしても、あれだけの女優さんでもやっぱり緊張しました
とおっしゃっていました。

田村正和さんという役者さんに、スタッフも誰もが緊張感を覚える、
という雰囲気でいつもやってましたね。

ゲストの皆さんは、古畑に対決して古畑に突っ込まれて、
白状せざるをえないっていうのが大体のストーリー展開の
コンセプトなんですが、脚本にあるからということじゃなくて、
そういう田村さんの芝居の迫力に押されて、自然に
白状させられてしまったというような感じははありますよね。

☆現場の田村さんって…

役者としては、非常に厳しい方です。

脚本をお渡ししたら、その脚本を全部覚える。
芝居を完全に消化できるようになるまで、必要なことはトコトン勉強されている。

スタジオに入られるたら、ほとんどスタジオから出ない。
基本的には田村さんは、ず〜っとスタジオの中にいらっしゃる。

ず〜っと脚本を読んで、役作りとか、言い回しだとか、
相手とのコンビネーションを確かめている。

非常に真摯な姿勢で取り組まれている。

その姿を(古畑任三郎)最初のパート1で見た時に、大変申し訳ないので、
田村さん専用の大きな椅子を買ったんです。

スタジオでもゆっくりくつろいでもらえるように。
パイプ椅子に座って腰が痛くなったりしないように。

その椅子は“田村椅子”としてずっと使われてるんです。
終われば誰も使わずに倉庫にしまって、田村さんの時だけ出してくる。

田村さんの中ではきっと、スタジオに入ったら真剣勝負で仕事をしてるんだ
という意識が強いんでしょうね。

本当のプロフェッショナルだと思いますよ。


次回は、関口Pの"ファイナル"に思うことをお届けします!


古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!

2006年01月01日

明けましておめでとう御座います!

編集長の中山和記です。

皆様、明けましておめでとう御座います!

今年は、自分のブログを毎週記しますので、定期御愛読をお願い致します。
(ホントカヨ)
ほんと。

皆さんはどんな大晦日と元日でした・・?
自分はですねー、年越し蕎麦をしょぼしょぼと食べて(自宅で)、
嫌がる愛犬ジョナ(雌4歳)をひきずりながら連れて、近くにある香取神社に向かいました。

神社では除夜の鐘と同時に甘酒の施しが始まります。
それを頂くと御利益があるというんで、並びます。
時々ジョナが踏まれるので仕方なく抱えあげて待ちます。
そして甘酒一杯をジョナの頭にこぼしながら飲みます。
甘いんですねこれが。

ま、そうして500円玉をお賽銭にして、鈴を鳴らします。
拍手(かしわで)。(神社だからね)
んで、「むにゃ、むにゃ・・・」っとお願い事。
500円分。

そしてまた帰り道なんで、喜んで先に走ろうとするジョナをけん制しながら
何となくこっちも嬉しくなって、走り出して競争して家に辿り着き
「ぜい・ぜえ・・」と喘息の発作が出ました。

吸入器で吸入。
すぐに立ち直り酒。
正月だからまず酒。
んで、寝ます。

目覚めるとホントのお正月でした。

起きると柚子風呂に入ります。
気持ちいいですよ。
ですからビール。
そんで酒。

・・・何だか切りのない文章になりそうです。

要は、自分の正月は酒尽くしってわけです。

皆さんはどんな感じでしたか・・・?

今年も愛犬ジョナと共に宜しくお願い致します!
Posted by kyodo_tv at 14:45Comments(0)TrackBack(0)中山編集長

2005年12月31日

☆「女性殺人犯」という苦悩…

中山和記です。

今回も、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、
関口静夫に登場してもらいます。

☆「女性殺人犯」という苦悩…

3夜目は、女性の犯罪です。

実は女性の犯罪って、なかなか難しいんですよ。
古畑の中でも何本かしかないんですが、女性が人を殺すっていうのは
なかなか腕力では殺せないので、難しいトリックが要求されるし、
殺人まで行くという心情も難しいということで、女性が犯人というのは少ないんですよ。

でも3本やるなら1本は女優さんでということで、早い段階から
松嶋菜々子さんのイメージは上がっていたんです。

そもそも古畑のゲストは、これまで田村さんと競演したことのない、
見たことのない組み合わせというのが基本のコンセプトにあるのですが、
松嶋さんも一度も田村さんとお手合わせしたことがないということでしたので。

今回三谷さんが提案されたのは、古畑史上初の一人二役、
姉妹役を演じるということでした。

撮影上でも面白い仕掛けで、ワイプ合成ではなくて(※後の編集作業で合成する作業のこと)
モーションコントロールカメラを使って二人が同じ画面に出るという、
斬新な手法にも挑戦しています。

このシーンを撮るのに丸々1日かかったという大変な状況でしたが、
これもまた楽しんでいただけるんではないでしょうか。

全体で言うと、3本それぞれ異色の話が出来ていて、どれ一つ似ている話がない。
全部変化に富んだ話です。

次回は、知られざる撮影現場の真実をお伝えします。

皆様、良いお年を!

古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

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2005年12月30日

☆三谷幸喜のイチローオーディション?

中山和記です。

今回も、古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、関口静夫に登場してもらいます。

前回に続いての「古畑ファイナル」エピソード2、ついにイチローさんの裏話です。

☆三谷幸喜のイチローオーディション?

Q、イチローさんのことは巷でも話題ですが?

イチローさん出演の経緯については色々な所で話題になっているようですが、
そもそものきっかけは、あくまで3本の作品として考えた場合に、
そのうち一つは役者さんというより少し異色のキャストを選びたい、
という意向が当初からあって、それがイチローさんの回になったということなんです。

彼が古畑任三郎の大ファンで、古畑を見尽していると紹介されまして、
ダメもとで、そんなに古畑任三郎が大好きで見ていらっしゃるなら、
ありえないと思いつつご出演いただくことが可能かどうか、
1年ほど前に打診してました。

正式に会ったのは今年の2月だったかな?
シーズンが始まる前にです。

基本的にはスポーツ選手ですし、実際お芝居がどこまでできるのか、
好きなのとやるのとでは全然違うので、これが普通の青春群像劇とかなにかに
お出になるならいいけれど、古畑と1対1の対立劇をやるというような、
普通の役者さんでもかなり緊張するというような、
こういう作品でお願いできるかどうかということで、
まだ神戸で自主トレをされてたイチローさんに、
フジテレビの石原さんと三谷さんと一緒にお会いしたんです。

そこでイチローさんに初めて本読みをやっていただいたところ、
三谷さんからGOが出たんです。

ただし条件がありました。

野球をやってる最中に発表してしまって、野球に影響が出といけないので、
シーズンが終わるまでは、完全に秘匿することになりました。

三谷さんに、野球選手のイチローさんをどういう役どころでイメージされますか?
とお伺いしたところ、やっぱりイチローさんはイチロー選手でしょうと。

という三谷さんの提案で、イチローさんには「本人役」を納得していただきました。

収録が終わってみてなかなかの名演技で驚いたというか、
正和さんをして“出来てる”と言わしめたくらい役者としても見事でした。

セリフも全部入っていたし。
殺害のシーンなんかも、ホントによくできてたと思います。
非常に演技派だなあと痛感しました。

出来上がりを楽しみにして下さい。

次回は第3夜。松嶋菜々子編です。

古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!

☆古畑を誰より知る男、大いに語る

中山和記です。

年末のお忙しい中、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

さて今日からは、新年の幕開けを飾る当社のスペシャルドラマについての
「知られざるエピソード」をお送りしたいと思います。

まずは1月3日(火)から3夜連続でお送りする「古畑任三郎ファイナル」より、
古畑シリーズの育ての親とも言うべき当社のプロデューサー、関口静夫に登場してもらいます。

☆古畑を誰より知る男、大いに語る

Q,今回のファイナル、そもそもの発端は?

正直なところを言うと、2004年のお正月に放送した、松本幸四郎さんがゲストの
“すべて閣下の仕業”という話があって、ホントはこれがラストのつもりだったんです。

最後の舞台ということで歌舞伎界の大物俳優松本さんにゲストをお願いして、最高のドラマ、
男同士の対決という形で締めくくったつもりだったんです。

しかしこの回には西村さん演じる今泉も、アリキリの石井さん演じる西園寺も、
二人とも出ていない。

古畑との1対1の対決の話で、三谷さんの世界観を醸し出した作品だったんですが、
ファンの皆さんから再度の強い要望があって、三谷さんもそれならばということで
腰を上げてくださいました。

三谷さんから、3本は書くという話だったので、よしやろうと決まったのです。

松本幸四郎さんの回が終わってすぐの頃でした。
それから2年経ってやっと実現したというのが実情です。

三谷さんの執筆のスケジュールも田村さんの年間のスケジュールもずっと詰まっているし、
気心の知れたスタッフのスケジュールと、3者のスケジュールが一致したのが
この時期だったということなんです。

Q,まず第1夜の見所をお聞かせ下さい。

石坂さんは三谷さんが随分前から一度お手合わせしてみたいと思っていた役者さんで、
藤原さんも芝居の世界では非常に演技派として注目されている方。
この二人を組み合わせることで面白い作品が仕上がると思いました。

この話は金田一のような、ちょっと古風な話ですけどね、トリックも含め、
石坂さん藤原さんお二人ともうまいので、深みのある作品に仕上がりました。

次回は第2夜、イチローキャスティングの真実が明かされます。


古畑任三郎SP(フジテレビ系全国ネットで放送)

2006年 1月3日(火)21:30-「今、甦る死」
2006年 1月4日(水)21:00-「フェアな殺人者」
2006年 1月5日(木)21:00-「ラスト・ダンス」

詳しくは、共同テレビWEBで!

2005年12月22日

携帯オリジナル小説『東京ウサギ武装系』配信開始しました!

中山和記です。

本日より、MBJの携帯サイトで、金房 実加さんの『東京ウサギ武装系』を配信開始しました。

そこで今回は、金房さんご本人に登場いただき、
作品が完成するまでの裏話を語ってもらうことにします。

usagi












*上は、作品からイメージされるキャラクターイラストです。


<『東京ウサギ武装系』裏話>

はじめまして。金房実加と申します。
「天然スパイラル」という劇団を主宰しており、作・演出のほか出たりもしています。

小説を書かせて頂いたのはこれが初めてで、途中、永遠に終わらないんじゃないかという
不安に駆られ続けました。とにかく終わってよかったです。

制作裏話ということで、動き始めから現在までを順に追ってみようと思ったのですが、
昨日見た猫のことで頭がいっぱいで上手に思い出せませんでした。

打ち合わせという名目で、共同テレビのOさんとIさんにめちゃくちゃ美味しいお寿司を
ご馳走して頂いたことだけが、クッキリと脳裏に刻まれています。

ただ、なにぶんランチ時の築地市場。
客には必然的に、さっさと食ってさっと出る、みたいな回転率向上の義務が課せられます。
食べるのが遅いわたしは、味覚が「おいしい」をキチンと捉える前に、
もう「おい・・・」辺りで次の一カンに手を伸ばし、消費することのみに重点を置き
必死で頂いたのを覚えています。
ネタが消しゴムでもおいしいと思ったでしょう。
シャリがお米じゃなくパンだったとしても気付かなかったかもしれません。
それくらい必死でした。

どうでもいいことで文字数を埋めてしまいましたが、とにかくおいしかったです。

「東京ウサギ・・・」の打ち合わせは、わたしにとって三者面談のようでした。
話上手のOさんは気さくな教頭先生、穏やかに見守ってくださるIさんは担任の先生、
そんな二人に進路相談をしている生徒のわたし、という感じで。

保護者がいないのでこれは三者面談ではないですね。なんだろう・・・
というか、この組み合わせで集まることがまずないですね。

適当な言葉が見当たりませんので、「異色トリオの和やか進路相談室」と銘打って、
この話題は終わらせて頂きます。

十月にうちの劇団の本公演があったのですが、その時共同テレビさんから
大きなお花を頂きまして、大変感動致しました。

あまり演劇に馴染みのない方は御存知ないかもしれませんが、通常、小劇団と呼ばれる
団体の公演では、お友達から差し入れで貰うブーケの寄せ集めで、
どうにかロビーを華やかに見せようと工夫します。
なので、お花屋さんが届けてくださるようなスタンド付きの大きな花は、
ひとつあるだけで一気にその場が華やぎ、ありがたいことこのうえありません。
是非とも目立つところに置かせて頂こう!と思ったのに、ロビーが狭くなるという理由で、
結局ひとつだけ入り口付近の別の場所に置かれることになりました。

他に仲間もなくポツンと佇むその花を見て、
「いつかキミの仲間でロビーをいっぱいにするからね」と密かに心に誓ったものです。

作品というより劇団の裏話ですみません。

「東京ウサギ武装系」は、一人のトリッキーな女の子を中心にしたエピソードを、
彼女をとりまく数名が語る形になっています。

話の中心人物である輪子は、トータル的に見て変人の部類ですが、
心の中にとても純粋で温かいものを持っている子です。

少々わかりづらい、彼女なりの優しさや愛情を汲みとって頂ければうれしいです。

そういえば、昨日スゴイ猫を見ました。

キング・オブ野良的な野生の鋭さに満ちていて、一瞬目が合っただけなのに
ものすっごい警戒されました。

貴様らに隙を見せてたまるか、という気迫に圧倒され、
カッコイイ男の人を見た時のようなときめきを感じました。

ちょっと好きになりそうでした。

那須動物王国の牧羊犬と恵比寿で見た柴犬に続き、獣にときめいたのは三度目です。

そんな自分をどうかと思いますが、「東京ウサギ武装系」、どうぞよろしくお願いします。

ついでに、天然スパイラルもよろしくお願いします。

★天然スパイラルHP
http://ten-spa.chu.jp/

<『東京ウサギ武装系』作品紹介>

「いってええええ! 超いってええええ!」
輪子の振り下ろしたマグロが男の顔面を強打した・・・。
葛木輪子(くずきりんこ)(22歳)は、見た目の可愛さとは裏腹に、
本能の赴くままに行動する暴走女。
涙にもろく情に厚い反面、社会モラルに反する人間には容赦なく制裁を加えるなど、
行き過ぎた純粋さが常に周囲を疲れさせるトラブルメーカー。
もちろん、恋愛には全力投球。
そんな輪子を取り巻く普通のひとたちが語る、輪子の想像を絶するエピソードとは?

新進気鋭の劇作家・演出家・女優である金房実加が書き下ろす、
異色のおもしろヒューマン・ラブストーリーです。

金房 実加 プロフィール

kanafusa










金房 実加(かなふさ みか)

東京生まれ滋賀育ち 獅子座 B型 
劇団「天然スパイラル」主宰。劇団公演の作・演出を手がける他、
水谷龍二氏の助手として、舞台、ドラマ等の脚本を手伝う。
所属(株)オフィスPSC

<脚本協力作品>
・ 舞台 「天切り松」「丹下左膳」「火焔太鼓」
・ ドラマ「女の一代記シリーズ 越路吹雪・愛の生涯」(フジテレビ) など

『東京ウサギ武装系』はこちらで読めます!

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Posted by kyodo_tv at 15:44TrackBack(3)ケータイ小説関連

2005年12月05日

『携帯ジゴロ』配信開始です!

中山和記です。

本日より、MBJのケータイサイトにて、中川清彦氏の『携帯ジゴロ』を配信スタートしました。

そこで、今回は、中川氏ご本人にご登場いただきたいと思います。



「携帯ジゴロ」執筆裏話

裏話ですか……。

大変だったんです。本当に。

それはそれは、かなり長いこと放っておいた
右下の親知らずの虫歯が痛くなって。

しかも、まがって生えていたもんで隣の歯までも……。

我慢できませんでした。

よく、ここまで我慢したねと、歯医者に誉められました。
アゴ小さいねえ、口裂けるかも。……歯医者はホントに怖いです。

まず、手前の歯を抜き、それから2週間。
痛みが無くなってから、本命の親知らず。
みっつに割れて?割って?抜きました。

麻酔が切れてから、痛い……、痛い……。
3週間、やっと痛みも違和感もおさまってきたら、
ついでに抜かれました、右上の親知らず。
彼も虫歯でした。それもけっこう侵攻進行。

はあ……。痛かった。

えっ、執筆中の裏話、ですよねえ。
ええ、執筆中に起きた出来事です。

人間、歯が痛いと集中出来ないんですよね。
痛み止めの薬って飲むと集中力無くなるんですよね。

だから締め切り間に合わなかった、
なんて言い訳はしません。

関係者の皆さん、本当にゴメンなさい。

皆さんも、歯はしっかり磨いてください。

私はあと一本、親知らずを抜かなくてはなりません。
彼もまた虫歯です。

って、まるで私の口の中、虫歯だらけみたいですけど、
基本的には親知らずが虫歯になっているだけです。

四本めの親知らずは、まだご存命ですし。

って、裏話でしたよね。
脱線すると、全然本線に戻らないんです。

本編もこんな感じです。
たぶん、大げさに見積もって、本編は配信される分の
倍は書いてます。そして削除しています。
もう、彼らは帰って来ません。

いつか、供養を(打ち上げを)してあげなくては。
って、打ち上げを催促しているわけではありません。

だって、私、虫歯治療中ですから。

まっ、そんな感じなのですが。
あれっ?裏話になってませんか?


いずれにしても、『携帯ジゴロ』をよろしくお願いします。


『携帯ジゴロ』作品紹介

jigorochirashi



恋愛必須アイテム『メール』で困ったら、俺を訪ねてくれ。
俺はどんな相手も『メール』で落とす、
人呼んで
携帯ジゴロ

現代の「代書屋」、波戸(はと)ケイ吾。
別名、携帯ジゴロと人は呼ぶ。

六本木を舞台に、メールを介して繰り広げられる人間模様。

新しい形の探偵小説、『携帯ジゴロ』ついに登場!

共同テレビWEBにて、登場人物設定集&イラストを近日、無料公開します!

http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/xmedia/novel.html


<プロフィール>

中川 清彦(なかがわ きよひこ)

1965年6月28日 東京生まれ
TVCM制作会社、数社を経て、
現在フリーランスのCMプロデューサー。
企画から幅広く携わっている。

主な作品
アキレス・スケッチャーズTVCM
ポプラ社・プレコミックブンブンTVCM
アイデム・Aidem/jobaidem TVCM
めいほうぐるーぷTVCM「待斬内蔵」シリーズ  ほか

『携帯ジゴロ』はこちらで読めます!

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2005年11月24日

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録 その6

中山和記です。

いよいよ本日となりました。
11月24日(木)21:00〜、フジテレビ系全国ネットで、弊社制作番組 
3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』 が、放送されます。

いよいよ最後となりましたが、今回も、番組プロデューサーである鈴木プロデューサーに、番組制作の裏側を語ってもらおうと思います。

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録

鈴木伸太郎です。
放送も間もなくに迫って、このブログも最後の回になりました。

今日は作品自体について述べさせて貰います。

中村プロデューサーの情熱から出発した事は以前にも書きましたが、
その情熱は監督を始めとしてスタッフ&キャストに広がっていきました。

その結果、寂聴サン御本人の情熱的な人生を表現するに足る形となって
完成しました・・・少し回りくどい表現で、肝心の出来が伝わらなかったですか?

ともかく、せつなくも力強いラヴストーリーに仕上がりました!

私たちの当初の合言葉は「質の好い『夜メロ』を創ろう!」でした。
寂聴サンの半生は波乱万丈ですが、それを伝記モノみたいに創っては
多くの方に興味を持って貰えないと考えたからです。

ドラマはエンターテイメントですから、ドキュメンタリーとは異なった手法で、
皆さんに楽しんで頂かなくてはなりません。
その趣旨をりえサン筆頭にキャストの方々にも賛同して貰い、
中島みゆきサンの主題歌、窪田ミナさんの音楽を得て、目標に近づけたと思っています。

もちろん、その感想や評価は皆さんに委ねられていくワケで、
私がココで自己満足に浸ってはいけませんし、喜んで貰えるか若干の不安もあります。
(なんたって、人の好みは十人十色ですもんね)

しかし、プロデューサーとして10年近くドラマ制作を続けてきた者として、
確かな手ごたえも感じている事を重ねて申し上げたいです。

あなたの2時間強の時間を決して無駄にはしません!

「愛することの哀しさと素敵さ」「正直に生きることの難しさと大切さ」
などなど・・・多くのことを楽しみながら語りかけてくれる番組の筈です!!

それでは、少しでも多くの方が御覧になることと、又の機会にお目にかかれる
ことを心から祈って...

PS.番組の御感想や御意見などがございましたら、是非お寄せ下さいませ!
   出来る限りのお応えしたいと考えています。
  (もし数百通も来たら、どうするんだろう?・・・そんな事ないですね)

(終わり)

鈴木伸太郎(すずき しんたろう)プロフィール

1961年5月24日 東京生まれ。
明治大学中退。ベイシス所属。

<主なプロデュース作品>

連続ドラマ
1997 CX「木曜の怪談/妖怪新聞」
1998 ANB「チェンジ!」
1999 KTV「砂の上の恋人たち」
2000 TBS愛の劇場「永遠の1/2」
2001   〃    「ラブ&ファイト」
2002 ANB「ツーハンマン」
     TBS愛の劇場「太陽と雪のかけら」
2004 NHK「トキオ」
2005 CX「海猿」

単発ドラマ
1996 CX金曜エンタテイメント「明智小五郎・暗黒星」
1997 CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・左手に告げるなかれ」
1998 ANB「スイス体感紀行」
     CX金曜エンタテイメント「チャイドルママの事件簿」
1999 CX金曜エンタテイメント「覗かれた主婦」
     CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・果つる底なき」
2002 TBS「モーニング娘。新春!ラブストーリーズ/伊豆の踊り子/時をかける少女/
         はいからさんが通る」
     TBS年末SP「モーニング娘。ドラマSP/スイッチ/三毛猫ホームズ」
2003 NHKハイビジョンドラマ「R.P.G」
2004 土曜ワイド劇場「キソウの女2」
2005 金曜エンタテイメント「屋台弁護士」
     3夜連続特別ドラマ「女の一代記」シリーズ 瀬戸内寂聴


3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』
詳しくはこちらで!


http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#onnanoichidaiki

2005年11月23日

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録 その5

中山和記です。

明日、11月24日(木)21:00〜、フジテレビ系全国ネットで、弊社制作番組 
3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』 が、放送されます。

引き続き今回も、番組プロデューサーである鈴木プロデューサーに、番組制作の裏側を語ってもらおうと思います。

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録

鈴木伸太郎です。
今回は撮影中の印象に残った出来事を回想してみましょう。

それは、タイミングの悪い事に「今日しか撮影できない!」という、
蒸気機関車が絡んだシーンの日に起きました。

撮影本隊は9時から撮影開始するために、朝6時に東京を出発し、静岡に向かいました。
しかし、5時に先発した隊から「焼津〜静岡間が事故の為、通行止です」と連絡が入りました。
しかし高速道路を降りて一般道路を走っていたのでは、到着は昼過ぎになってしまい、
とても全ては撮り切れません。

スタッフにもキャストにもパニックに近い緊張が走りました。
携帯電話やGPSナビが普及している時代なのが救いでした。
分刻みで入手した最新の道路情報を、携帯電話を使って連絡を取り合い、
結局1時間ほどの遅れで撮影を開始することが出来ました。

次はオープン(屋外)セットでのトラブル。
郊外にある緑山スタジオの敷地に、戦後の闇市みたいなセットを組みました。
ここは撮影が大変し易い環境で、使用料も安い為、東京で創られる屋外セットの
半分近くが集まってくる、関係者の間で人気のスポットです。

ただ、唯一の欠点が雨に弱いこと・・・ひとたび雨が降ると地面がぬかるんで、
まるで田んぼのようになってしまうのです。
当日は雨こそ上がったものの、それまでの数日続いた秋の長雨に祟られて、
まさに稲でも植えたくなるような状態でした。
美術さんたちが3日がかりで、建造してくれたセットを前に、
数メートル歩くにも苦労する状態に愕然です。

幸い撮影は15時過ぎからだったので、トラックや荷車を使っての
砂利や土を撒く作業が始まりました。
多くのスタッフが泥だらけになって頑張った結果が、冒頭の主人公が
戦地から引き上げてくるシーンです。

最後はりえサンが海に入っていくシーン。
撮影は9月の下旬でしたが、それまでの暑い日々が嘘のような涼しい日でした。

浜辺には防寒の毛布やストーブが大量に用意され、すぐに熱いシャワーを
浴びられるように特別車も用意しました。
しかし、昼間は凪いでいた海が夜になるにつれ、波が高くなってきました。
もちろん介助のプロダイバーもスタンバイしていますが、皆の心配は広がります。
ウエットスーツを着込んだカメラマンや照明さん、音声さん、
そして、りえサンの顔も、普段以上の緊張した色が浮かんでいます。

衣裳やメイクの問題もあって、何回も挑戦は出来ません。
助監督で代役テストをした後に、いよいよ本番!

固唾を飲んで見守る中、臆することなくドンドン深みまで海に入っていくりえサン・・・
迫真の芝居です。

「一発オッケー!」監督の声に、どこからともなく拍手がひろがり、笑顔笑顔のみんなでした。

このように、天候やアクシデントと戦いながら撮影は進んでいったのでした。

(第6回に続きます)


鈴木伸太郎(すずき しんたろう)プロフィール

1961年5月24日 東京生まれ。
明治大学中退。ベイシス所属。

<主なプロデュース作品>

連続ドラマ
1997 CX「木曜の怪談/妖怪新聞」
1998 ANB「チェンジ!」
1999 KTV「砂の上の恋人たち」
2000 TBS愛の劇場「永遠の1/2」
2001   〃    「ラブ&ファイト」
2002 ANB「ツーハンマン」
     TBS愛の劇場「太陽と雪のかけら」
2004 NHK「トキオ」
2005 CX「海猿」

単発ドラマ
1996 CX金曜エンタテイメント「明智小五郎・暗黒星」
1997 CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・左手に告げるなかれ」
1998 ANB「スイス体感紀行」
     CX金曜エンタテイメント「チャイドルママの事件簿」
1999 CX金曜エンタテイメント「覗かれた主婦」
     CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・果つる底なき」
2002 TBS「モーニング娘。新春!ラブストーリーズ/伊豆の踊り子/時をかける少女/
         はいからさんが通る」
     TBS年末SP「モーニング娘。ドラマSP/スイッチ/三毛猫ホームズ」
2003 NHKハイビジョンドラマ「R.P.G」
2004 土曜ワイド劇場「キソウの女2」
2005 金曜エンタテイメント「屋台弁護士」
     3夜連続特別ドラマ「女の一代記」シリーズ 瀬戸内寂聴


3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』
詳しくはこちらで!


http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#onnanoichidaiki

2005年11月22日

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録 その4

中山和記です。

11月24日(木)21:00〜、フジテレビ系全国ネットで、弊社制作番組 
3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』 が、放送されます。

引き続き今回も、番組プロデューサーである鈴木プロデューサーに、番組制作の裏側を語ってもらおうと思います。

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録

鈴木伸太郎です。
今回はスタッフや撮影にまつわる裏話です。(あとが怖いなぁ)

まずは、監督の星田から・・・
彼女を知る人は皆「燃える女」という言葉が頭に浮かぶでしょう。
ともかく、情熱的で一作毎に「命を賭けている」と表現しても過言ではない人です。
役者のテンションが最高潮に達している時に、映像に切り取る感覚が優れているので、
特に女優陣から信頼の厚い演出家です。

そんな人だけに、スタッフは大変です。
彼女の業界でもイチニを争う速い現場のスピードや、熱い演出についていかねばなりません。

今回は、りえサン自身も瞬発力型の俳優なので尚更です。
オーケストラで言えば、凄く激しく指揮棒を振る人と、繊細なピアニストが核をなしている
といった感じでしょうか。

役者の一瞬の表情を逃すまいと、カメラと録画機がケーブルで繋がっていなくても、
「本番!」の声が普段よりも多く飛び交います。
カメラさんも照明さんも、いつものメンバーとはいえ、絶えず駆け足状態で、
次々と収録を進めてました。

ですから、現場が押す事(予定時間より遅くなる)は、ホトンド無くて
(プロデューサーは有難い!)、熱のこもった演技や一瞬の映像を洩らす事無く
撮影が済みました。

次は音声の菊地サン。
彼は知る人ぞ知る、音に厳しい「職人」です。えっ?
「音声なんだから、『音に厳しい』のは当たり前」ですって?
当然そう思うでしょうが、ロケ現場は騒音の嵐で、音声部はいつも泣かされ、
妥協させられるのです。

犬や虫の鳴き声、飛行機や車、工事などなど・・・
普段は気にならない音が致命傷になるのです。
しかし、車は止められても、飛行機は止まりません。

そんな時はどうするのか?
「後で加工して」の一言で、音声が寝ずに苦労することになるのです。
そんな現状の中、菊地サンは数少ない妥協しない音声です。

普段は温和で紳士的な方ですが、ひとたびヘッドフォンをかけると厳しい人に変貌します。
ゆえに部下には恐れられ、他部署のスタッフからは一目置かれ、「菊地サンNG」が
出る事も許される希少な音声です。

そんな厳しい人が今回は落ち着きがありません。
撮影前の顔合わせでもソワソワしていて、時には酒でも飲んだみたいに真っ赤な顔をしています。

なんと!彼はりえサンの大ファンで、彼女と目が合うと、ゆで蛸になってしまうのです。
いつもは現場で威厳を保っている彼も、今回は嬉しいやら恥ずかしいやらで、大変だったようです。

次は特殊メイクの森田サン。
彼は「日本の特殊メイク界にその人あり!」と、言われる原口智生サンの若いスタッフです。
しかしその腕前は、師匠に迫る程で、丹念な仕事ぶりは見事なものでした。

ここで現状のドラマ界を説明しますと、特殊メイクはCGと共に、今の表現には
不可欠なモノになってきました。

昔は主にホラー系が活躍の場でしたが、技術の向上と金額の低下によって、
一般のドラマにも多用されています。
例えば、邪魔な建物をCGで消したり、ちょっとした傷を特殊メイクでリアルに表現したり、
等などです。
そんな訳で今回は、勘太郎さんの「老けメイク」と、りえサンの「傷メイク」「剃髪メイク」
を担当してもらいました。

「老けメイク」では、最初に顔面の型を採った上で、シワやタルミなどのパーツを作り、
現場で貼り付けていきます。
随分と細かく、根気の要る作業を2時間ほど繰り返して完成です。

現場を待たせない迅速さと、俳優の顔を傷つけない丁寧さの相反する事を要求されるので、
大変だったと思います。
なのに、いつも淡々と作業を進めつつ、笑顔を絶やさない姿勢が俳優たちの信頼を
得ているのでしょう・・・パチパチパチ!

最後はフジテレビの中村百合子プロデューサー。
「女の一代記」シリーズの3作品を企画として立ち上げ、「寂聴」編では
プロデューサーとしても現場に関わりました。

5年越しの御本人の企画とあって、気合の入りようは「燃える女」星田監督に
一歩も引けはとりません。
脚本創りやキャスティングにも時間を惜しまず情熱を傾け、私などは彼女に
引っ張られたといっても過言ではありません。

実はプライベートでは幼稚園児の母であり、第2子がお腹にいる時で、相当ハードな日々だった筈です。
撮影の時期と、お腹が目立ち始めた時期が重なり、周囲からは「大丈夫?」と言われつつも、
いつも楽しそうに現場でニコニコしていました・・・

この企画、この現場を愛している気持ちがキャスト&スタッフに良い影響を与えたのは
言うまでもありません。
スニーカーで山道を登り、海辺を歩き、撮影現場の雰囲気を胎教代わりになさっていました。
きっと、影響を受けてドラマの好きなお子さんが生まれることでしょう・・・

そして!11月10日に女の子が誕生しました!!
縁を信じるなら、寂聴さんのような壮絶な人生が待っているのかも・・・(笑)

(第5回に続きます)

鈴木伸太郎(すずき しんたろう)プロフィール

1961年5月24日 東京生まれ。
明治大学中退。ベイシス所属。

<主なプロデュース作品>

連続ドラマ
1997 CX「木曜の怪談/妖怪新聞」
1998 ANB「チェンジ!」
1999 KTV「砂の上の恋人たち」
2000 TBS愛の劇場「永遠の1/2」
2001   〃    「ラブ&ファイト」
2002 ANB「ツーハンマン」
     TBS愛の劇場「太陽と雪のかけら」
2004 NHK「トキオ」
2005 CX「海猿」

単発ドラマ
1996 CX金曜エンタテイメント「明智小五郎・暗黒星」
1997 CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・左手に告げるなかれ」
1998 ANB「スイス体感紀行」
     CX金曜エンタテイメント「チャイドルママの事件簿」
1999 CX金曜エンタテイメント「覗かれた主婦」
     CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・果つる底なき」
2002 TBS「モーニング娘。新春!ラブストーリーズ/伊豆の踊り子/時をかける少女/
         はいからさんが通る」
     TBS年末SP「モーニング娘。ドラマSP/スイッチ/三毛猫ホームズ」
2003 NHKハイビジョンドラマ「R.P.G」
2004 土曜ワイド劇場「キソウの女2」
2005 金曜エンタテイメント「屋台弁護士」
     3夜連続特別ドラマ「女の一代記」シリーズ 瀬戸内寂聴


3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』
詳しくはこちらで!


http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#onnanoichidaiki

2005年11月21日

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録 その3

中山和記です。

11月24日(木)21:00〜、フジテレビ系全国ネットで、弊社制作番組 
3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』 が、放送されます。

そこで今回も、番組プロデューサーである鈴木プロデューサーに、番組制作の裏側を語ってもらおうと思います。

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録

鈴木伸太郎です。
今回はりえサン以外の出演者について、私の回想や御紹介をしてみます。

○阿部寛(小杉慎吾役)
阿部サンは1997年に「チェンジ!」という連続ドラマ以来の仕事です。
渋い男に見せて実はコミカルな役でした。
私たちの狙い通りピッタリの演技を見せてはくれていましたが、
御本人は納得していなかったようです。

真面目で実直な性格ゆえに、つかこうへいサンの舞台で役者のレベルアップを図り、
(陰口された)「単なる二枚目俳優」からの脱皮に苦労していました。
その後、剛柔どちらの芝居も身につけ、今や得難い俳優に成ったのは皆さんも
よくご存じだと思います。
私もこの8年間で何回も「もう一度!」と声を掛けていましたが、
タイミングが合わずに今回が久々の再会でした。

ビックリしたのは8年前と変わらぬ外見と、それとは逆に人間としてひと回り
大きくなった雰囲気でした。
俳優でない私が自分と比べるのは、おかしな話ですが、
同じ男として正直「悔し〜い!」くらいでした。
きっと、阿部サン自身が現状に満足しないで、謙虚に努力を続けてきた成果なのだろうと、
感心させられました。

○中村勘太郎(木下涼太役)
勘太郎サンはお父上である勘三郎サンの番組で、幼い頃から成長していく姿を見かけていて、
とても興味ある存在でした。
3年前に弟の七之助サンと御一緒したことがきっかけで仕事をしたい気持ちが高まっていました。
サラブレットに例えられる歌舞伎界の若手が大勢いる中で、私のアンテナに
強く反応したのが彼だったのです。

歌舞伎座に訪ねた時の第一印象は、24歳になったばかりとは思えない貫禄を漂わせ、
相反する若さをも兼ね備えた不思議な感じでした。
現場でも映像経験が少ないはずなのに、研ぎ澄まされた感性のなせる技なのでしょう・・・
どんな要求が監督から出ても、適切に表現してみせるその姿に感動さえ覚えました。

○泉ピン子(小俣きん役)
ピン子さんは星田監督が仲良くしている関係で、3シーンだけの登場しかなく、
本来はタップリとお芝居をなさりたい御気性にもかかわらず、二つ返事で出て貰いました。
(私は2回、御一緒させて貰ったので少しは存じ上げていました)

りえサンとも時折食事に行かれるほど、個人的に親しくなさっているそうで、
現場は和気あいあいの楽しいものとなりました。
少ない登場シーンとはいえ、サスガ!の存在感は並み居るキャストの中でも際立っていました。
今回のドラマではホッと息を抜くシーンでの登場なので、御本人の朗らかなお人柄が、
マッチしていました。
(そうそう、現場で言いそびれましたが、食べきれない程たくさんのお菓子の差し入れ、
有り難うございました!)

○佐野史郎(楠本役)
佐野サンは、大ヒットドラマでの当たり役「冬彦サン」で認知された為、
世間では「怪優」の評価が定着していますよね。
私も今回初めて仕事をするまでは「どんな人なんだろう?」と鵜の目鷹の目でした。

実際はもちろん「冬彦サン」のような人のはずもなく、実直で真面目な俳優さんでした。
りえサンの映画デビュー「僕たちの7日間戦争」からのお付き合いだそうで、
役の上では憎しみ合う関係ですが、現場の待ち時間では仲良く話をされている姿が印象的でした。
その話が、昔話に終始するのではなく、芸能関係から始まり文学や社会問題に及ぶ
範囲の広いもので、勉強家の一面も感じました。

○大杉漣(瀬戸内豊吉役)
大杉サンは、今回で3回目の仕事です。
最近、活躍の場をドンドン広げているので皆さんも当然ご存じですよね!?
渋さと剽軽さを合わせ持ったキャラが受けているのでしょう。

現場でも、いつも楽しい冗談を飛ばしつつも礼儀正しくて何度御一緒しても気持ちの好い方です。
たった、一日で収録が済んでしまったので、次回こそは長く現場で触れ合いたいと思いました。
(って、いつも一日だけで、「本当にそう思ってるの?」と突っ込まれそうですが・・・)

○市毛良枝(瀬戸内コハル役)
市毛さんとは、3年前に御一緒した昼ドラマ以来のお付き合いをさせて貰っています。
裏表のないサッパリとした方で、生意気で自分勝手な後輩(私です)に嫌な顔もせずに
接して下さって、まさに演じる機会の多い「優しい母」みたいな存在です。

ただ、今回はたった1シーンで「激しさを爆発させる母」役をお願いした為に、
ご本人としては相当悩まれたようです。
それは杞憂に終わったことは、出来上がりを観てもらえば判りますよね?

○斉藤由貴(瀬戸内艶役)
今回のキャスティングで、一番悩んだのが晴美の姉役でした。
色んなアイデアが浮かびましたが、自分としてはどうも納得がいきません。
そんな時、ふいに思いついたのが斉藤サンでした。

「今まで何のお付き合いもないし、登場シーンが少なくて演じようが難しいし、
どうせダメだろうなぁ」と、断られて元々とオファーをしてみました。
たまたま、小さなお子さんがいる為、短い期間での仕事を待っていた斉藤サンの
思惑と一致し、幸運にも引き受けてくれました。

数々の主役を張ってきた存在感は健在で、セリフのないシーンでも情感溢れる
素敵な芝居を見せてくれて、今回の作品に深みを持たせてくれました。

長年のトップ女優としての芸暦と、3児の母としての経験が、不思議なオーラを発散し、
私に大きな刺激を与えてくれました。
育児がひと段落なさったら、今度はガッツリと仕事を御一緒したい!
本気でそう思う俳優さんです。

○伊武雅刀(今東光役)
私にとって「困ったときの伊武サン」です。
もう10年以上のお付き合いになりますが、最初の動機は私が「スネークマンショー」の
大ファンだったことです。

若い人には馴染みがないでしょうが、私が大学生の頃に一世を風靡した
ギャグユニットの一員が伊武サンでした。
それまでは日本には少なかったブラックで大人の笑いを追及した内容を
YMOのアルバムやラジオなどで次々に発表しました。

元々は俳優だった彼が、一躍注目され、数々のドラマ・映画に出演して
個性派俳優の地位を確立なさったのも当然の事と言えましょう。
(アニメ「宇宙船艦ヤマト」のデスラー総統の声も伊武サンなんですよ!)

そんな憧れに似た感情で初めてお会いして以来、何故か私を可愛がって下さり、
ニヒルな謎の男、ドジな警部、怖くて間抜けなヤクザ、娘に殺される虚勢だけの
父親などなど、数多くの役どころを私の作品で演じ別けて下さって、今日に至ります。

今東光サンという実在した強烈な人を誰に?・・・
迷うことなく、伊武サンにお願いしたのも理解して貰える筈です。
実際の御本人は決して変な方ではなく、飄々とした自然を愛する
(そしてチョッピリ悪戯な)男性です。

○菊池均也・飯田基祐・正名僕蔵・小市慢太郎
彼らは私にとっては、なくてはならないスパイスのような貴重な役者達です。

皆サン、小劇場と呼ばれる劇団で長いキャリアを積み、映像の世界でも頭角を現してきました。
舞台出身の役者は、実力があっても映像での表現方法に馴染めず、
テレビを敬遠する人が多いのですが、彼らは必死に模索して生き残ってきました。
(映像で活躍することが役者の価値の全てではありませんが)

何よりも彼らの芝居に掛ける情熱が好きなのです。
台詞があろうとなかろうと、画面に映っていようがいまいが、精一杯演じている姿に
愛おしささえ感じます。
今回も1シーンや2シーンで、彼らには悪いとは思いながらも、彼らがいてくれるお蔭で、
監督も主演級の役者も、何よりも私が救われました。

これを読んでいる皆さんが、まだまだ一杯いる、こういう素敵な役者を知って
貰う様に御紹介していくのも、私の大事な仕事だと思っています。

ところで、4人の内で何人の顔と名前が一致しましたか?
全部判ったなら、アナタもプロデューサーの資格がありますよ!

正解は・・・菊池均也サンは、キクチキンヤと読み、同人・田口の役
      飯田基祐サンは、イイダキスケと読み、丹羽文雄の役、
      正名僕蔵サンは、マサナボクゾウと読み、編集者・牧野の役、
      小市慢太郎サンは、コイチマンタロウと読み、編集者・田淵の役

この他、スペースの問題で全ての出演者を御紹介できなくて心苦しいのですが、
皆さんにとって、楽しめる配役になっていると自負しています。
(内心は「大丈夫かな?」と、ビクビクもしているんですが・・・)

(第4回に続きます)

鈴木伸太郎(すずき しんたろう)プロフィール

1961年5月24日 東京生まれ。
明治大学中退。ベイシス所属。

<主なプロデュース作品>

連続ドラマ
1997 CX「木曜の怪談/妖怪新聞」
1998 ANB「チェンジ!」
1999 KTV「砂の上の恋人たち」
2000 TBS愛の劇場「永遠の1/2」
2001   〃    「ラブ&ファイト」
2002 ANB「ツーハンマン」
     TBS愛の劇場「太陽と雪のかけら」
2004 NHK「トキオ」
2005 CX「海猿」

単発ドラマ
1996 CX金曜エンタテイメント「明智小五郎・暗黒星」
1997 CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・左手に告げるなかれ」
1998 ANB「スイス体感紀行」
     CX金曜エンタテイメント「チャイドルママの事件簿」
1999 CX金曜エンタテイメント「覗かれた主婦」
     CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・果つる底なき」
2002 TBS「モーニング娘。新春!ラブストーリーズ/伊豆の踊り子/時をかける少女/
         はいからさんが通る」
     TBS年末SP「モーニング娘。ドラマSP/スイッチ/三毛猫ホームズ」
2003 NHKハイビジョンドラマ「R.P.G」
2004 土曜ワイド劇場「キソウの女2」
2005 金曜エンタテイメント「屋台弁護士」
     3夜連続特別ドラマ「女の一代記」シリーズ 瀬戸内寂聴


3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』
詳しくはこちらで!


http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#onnanoichidaiki

2005年11月17日

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録 その2

中山和記です。

11月24日(木)21:00〜、フジテレビ系全国ネットで、弊社制作番組 
3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』 が、放送されます。

そこで今回も、番組プロデューサーである鈴木プロデューサーに、番組制作の裏側を語ってもらおうと思います。


女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録

鈴木伸太郎です。
前回は長い前置きでしたが、引き続き。

まずは最初の衣装合わせの日がやってきました。
「衣装合わせ」とは、読んだ通りの意味だけではありません。
完成した脚本を読んだ上で、衣装や小道具を選びながら、
役者とスタッフが役創りについての話し合いをする真剣勝負の場でもあるのです。

監督とプロデューサーは大抵、衣装合わせの前に主演級の役者とは
顔合わせを兼ねて話し合いの場を持つのですが、今回はお互いの
スケジュールが合わず、衣装合わせが初顔合わせの場にもなりました。

こういうケースは多くはないので、緊張感も膨らみました・・・

「脚本を気に入っていなかったら、どうしよう?」
「私と相性や考え方が違ったら、どうしよう?」
「違うイメージの衣装を要求されたら、どうしよう?」・・・

様々な不安が、みんなの脳裏を行き交っている時―――

「おはよーございまーす!」
元気でハリのある声で笑顔の、りえサンでした。

彼女が少女の頃に仕事をしていた、旧知の共同テレビのスタッフ数人が
一緒に迎えたお蔭もあって、「懐かしい!」という声と共に、一気に
和やかな雰囲気で衣装合わせは始まりました。

まずは、フジテレビの中村プロデューサーの話で始まり、監督の星田と
御本人の脚本の解釈についての意見交換も順調に進みました。

続いて、衣装、小道具、メイク、特殊メイクの話し合いや選定です。
星田の演出プランに沿って、りえサンのアイデアやスタッフ達の意見で、
いつになく盛り上がった衣装合わせとなり、終了したのは3時間以上経った頃でした。

主役と言うこともあって、私達が想像していた以上に、りえサン自身も
脚本を読み込んでいて、数々のプランを口にします。

しかも「ダテに長いこと女優をやっていないな」と思わせるプランです。
始まる前の心配も杞憂に済み、手応えを感じる幸先好い日となりました。
 
クランクイン(撮影初日)は鎌倉のお寺で始まりました。

ドラマ冒頭の晴美(りえサンの役名)が、年下の愛人・良太(中村勘太郎サン)の
もとへ走っていくシーンです。

テストから本番に至るまで、何回か全力疾走で階段を駆け登って貰うのですが、
そのか細い体のドコにパワーがあるのか・・・

クレーンで追いかけても追いつけないほどの速さで、最初のカットがOKとなりました。

その日から3〜4日撮影しては、2〜3日の休みを繰り返しながら、
順調にスケジュールを消化していきました。

途中では何度も印象に残る名演技を披露しながら・・・。

クランクアップ(撮影終了)では、達成感と安堵感からか、
大粒の涙を零して、監督から花束を受け取る姿が印象的でした。

10年以上の歳月を経て再会した宮沢りえサンは、やはり「天使」でした。

それは、女として女優として大きく成長した賜物でしょうか。

役によって自在に変化して、スタッフや共演者を唸らせる「大天使」に昇華していました。

(第3回に続きます)

鈴木伸太郎(すずき しんたろう)プロフィール

1961年5月24日 東京生まれ。
明治大学中退。ベイシス所属。

<主なプロデュース作品>

連続ドラマ
1997 CX「木曜の怪談/妖怪新聞」
1998 ANB「チェンジ!」
1999 KTV「砂の上の恋人たち」
2000 TBS愛の劇場「永遠の1/2」
2001   〃    「ラブ&ファイト」
2002 ANB「ツーハンマン」
     TBS愛の劇場「太陽と雪のかけら」
2004 NHK「トキオ」
2005 CX「海猿」

単発ドラマ
1996 CX金曜エンタテイメント「明智小五郎・暗黒星」
1997 CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・左手に告げるなかれ」
1998 ANB「スイス体感紀行」
     CX金曜エンタテイメント「チャイドルママの事件簿」
1999 CX金曜エンタテイメント「覗かれた主婦」
     CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・果つる底なき」
2002 TBS「モーニング娘。新春!ラブストーリーズ/伊豆の踊り子/時をかける少女/
         はいからさんが通る」
     TBS年末SP「モーニング娘。ドラマSP/スイッチ/三毛猫ホームズ」
2003 NHKハイビジョンドラマ「R.P.G」
2004 土曜ワイド劇場「キソウの女2」
2005 金曜エンタテイメント「屋台弁護士」
     3夜連続特別ドラマ「女の一代記」シリーズ 瀬戸内寂聴


3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』
詳しくはこちらで!


http://www.kyodo-tv.co.jp/ja/drama/sp.html#onnanoichidaiki

2005年11月14日

女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録 その1

中山和記です。

11月24日(木)21:00〜、フジテレビ系全国ネットで、弊社制作番組 
3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』 が、放送されます。

そこで、今回から数回に渡って、番組プロデューサーである鈴木プロデューサーに、番組制作の裏側を語ってもらおうと思います。


女の一代記シリーズ「瀬戸内寂聴」プロデューサー回顧録

「こんにちは」なのか、「こんばんは」なのか判りませんが、
巷で大流行のブログなるものを、番組制作に関わったプロデューサーが書くということで、
私がしゃしゃり出てきました・・・あっ、申し遅れましたが、共同テレビドラマ部の
鈴木伸太郎と申します。

今までパソコンという物をキチンと使いこなせずに、初歩的なメールのやり取りや、
年賀状作成くらいにしか活用できずにきた、業界では数少なくなったアナログ中年です。

面白いブログになるか全く自信がありませんが、少しでも楽しんで貰えるように、
番組が出来るまでの回想を、ギリギリ精一杯の裏話やストレートな感想をまじえて
書いてみようと思います。
(まぁ、不備があれば、ブログのスタッフが直してくれるでしょう)

さて、第一回目(何回続くんだろう?)は、「宮沢りえ論」です。

今回、彼女と10年以上ぶりで仕事をさせて貰いました。

私がまだアシスタントプロデューサーだった頃、「花嫁介添人がゆく」という
シリーズドラマで、約1年ほど一緒だったのですが、その頃のりえサンは2
0歳ソコソコで初々しく、女優としてもマダマダ未知数な感じでした。

もちろん、当時から感性の鋭さを発揮はしていましたが、経験が浅いためか、
芝居自体はプロのスタッフたちや共演者を唸らせるまでには至っていませんでした。

ただ、声を大にして言いたいのは、私がオーラというか、存在の凄さを感じたのは、
20年近い業界経験の中で彼女と沢口靖子サンだけなのです。
(こんなこと書くと、今まで一緒に仕事をした俳優さん達に失礼ですね・・・
でも尊敬している方は一杯いるんですよ・・・市原悦子サン、役所広司サン、
渡辺謙サン、佐藤浩市サン、浅野温子サン、・・・
人として役者として、本当に素晴らしい方々です。
それとは違う、第一印象の話なのでお許し下さい!)

「きっと天使のような人で、私なんかとは違う種類の人間なんだろうなぁ」と
漠然と感じたものです。

想い込んだ異性を神格化する時に「あの人はきっと、食事もウンコもしない」
なんて言うことがありますが、それに近い感じです。

そんな訳で、世間の方々も知っている、アンナ事やコンナ事を経て、
大人の女性になった、りえサンに逢うのは楽しみでもあり恐怖でもありました。

ましてや数々の映画で高い評価を得て、女優として確立されつつある存在の今、
テレビドラマにも簡単には出演しなくなった今、自分がプロデューサーとして
迎えるのは感慨深いものがありました。

それは「俺もここまで来たか」なんてものではなく、「なめられてたまるか」に近い、
身震いを伴った感慨でした。

(第2回に続きます)

鈴木伸太郎(すずき しんたろう)プロフィール

1961年5月24日 東京生まれ。
明治大学中退。ベイシス所属。

<主なプロデュース作品>

連続ドラマ
1997 CX「木曜の怪談/妖怪新聞」
1998 ANB「チェンジ!」
1999 KTV「砂の上の恋人たち」
2000 TBS愛の劇場「永遠の1/2」
2001   〃    「ラブ&ファイト」
2002 ANB「ツーハンマン」
     TBS愛の劇場「太陽と雪のかけら」
2004 NHK「トキオ」
2005 CX「海猿」

単発ドラマ
1996 CX金曜エンタテイメント「明智小五郎・暗黒星」
1997 CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・左手に告げるなかれ」
1998 ANB「スイス体感紀行」
     CX金曜エンタテイメント「チャイドルママの事件簿」
1999 CX金曜エンタテイメント「覗かれた主婦」
     CX    〃     「江戸川乱歩賞受賞作・果つる底なき」
2002 TBS「モーニング娘。新春!ラブストーリーズ/伊豆の踊り子/時をかける少女/
         はいからさんが通る」
     TBS年末SP「モーニング娘。ドラマSP/スイッチ/三毛猫ホームズ」
2003 NHKハイビジョンドラマ「R.P.G」
2004 土曜ワイド劇場「キソウの女2」
2005 金曜エンタテイメント「屋台弁護士」
     3夜連続特別ドラマ「女の一代記」シリーズ 瀬戸内寂聴


3夜連続『女の一代記』シリーズ 第一夜『瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと』
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2005年11月09日

『百名山温泉紀行』 その3

tabakoyanohuro

harunoshibutu







雲上の千載一遇

共同テレビ ディレクター 新井明徳

美ヶ原高原の取材は開山祭の行われる5月15日にあわせた。

この山の醍醐味は頂上から日本百名山のうち41が見えるというロケーションにある。
また冠雪の残るこの時期が一年のうちで一番美しいともいわれる。

開山日当日はあいにくの天気だった。
ときおり強い雨がうちつけた。
私は翌日から予定していた撮影が心配だった。
その夜、美ヶ原の山本小屋にお世話になった。
小屋のご主人、83才になる山本峻秀さんは日本の山岳登山の草分けである。
山本翁曰く、「山の良い景色を見るのなら天気の悪い日に登りなさい。
翌日、天候が回復した山は何よりも美しいはずだから…」と。

山本翁のいう通り次の日は稀に見る快晴になった。
標高2008メートルの「王ヶ鼻」から日本の主要な山々の大パノラマを
私たちはハイビジョンカメラにおさめた。
その後、翁の言った「天気」のことが次の蓼科山の取材にも活かされることになる。

蓼科山のロケは6月中旬、梅雨の狭間に行なった。
ガイドの米川友基さんと奥さんの明美(ひろみ)さんが同行してくれた。
というより私たちが彼らの新婚旅行を兼ねた登山にくっついていったのだ。
最初はうきうき気分の高原散歩だった。
高山植物を見ながら、神秘的な二つの湖、二子池と亀甲池に立ち寄った。
天祥寺原から急峻な登山道にと様相が変わる。さらに雨雲がしのびよってきた。

私たちは慌てて目的地の将軍平を目指した。そこには米川さんの経営する山小屋がある。
その晩山小屋に一泊させてもらう。やがて強い雨が降り出した。

四時起床。雨はやんだが濃い霧があたりに立ち込めていた。頂上のご来光は無理か。
他の登山客もあきらめの様子。また上に行っても霧で撮影にはならないだろう。
今行くべきか、或いはスケジュールを変更するか悩んだ。
が、私は美ヶ原高原の山本翁のあの言葉を思い出し、出発を決断した。

「え?行くんですか!」とガイドの米川さん。
薄暗い中、ごろごろ石の足元に注意をはらいながら私たちは黙々と登った。
蓼科山の円錐形の頂上付近は遠くから見ると優雅で優しそうだ。
実際に登ってみるとそれは間違いだったことを知らされる。
山小屋からおよそ1時間、頂上に辿り着いた。
しかし霧は一向にはれる気配がない。「やはりダメか」。
しばらく、高山植物のイワカガミを撮影しながら時間をつぶした。
30分程経った頃、米川さんが突然叫んだ。
「すごいね!」見ると太陽が霧の中から現れては消え、また陽炎のように
揺らめいて映し出されているではないか。初めて見る不思議な光景だった。

しばらくすると徐々に霧が晴れ頂上の様子が現れた。
あたりは大きな石がゴロゴロしている。
私たちは予定の時間をオーバーするほど撮影に夢中になった。

山本翁のあの言葉を聞いていなければ、この幸運には出会わなかったかもしれない。
ただし山の天気はかわりやすい。
「悪天候の時は止める勇気も大事である」これも山本翁の言葉である。

*「美ヶ原高原」の取材の模様は、御出演いただいた古澤美貴子さんのホームページ
でご覧いただけます。アクセスしてみてください。

http://www.mcci.or.jp/www/get/mm05-33.htm

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『百名山温泉紀行』
1. 安達太良山・磐梯山・那須岳・会津駒ヶ岳
2. 燧ヶ岳・至仏山・武尊山・筑波山
3. 八ヶ岳・蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

カラー60分+特典映像 価格 各3,675円(税込)
DVDの詳細は、以下の「山と溪谷社ホームページ」でご覧いただけます。

http://www.yamakei.co.jp/
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2005年11月07日

ケータイオリジナル小説『鯰女Ψ子』配信スタート!

namazume



















(上は、作品のイメージイラストです)


中山和記です。

本日よりMBJのケータイサイトで、高山茂樹氏の『鯰女Ψ子』(なまずめさいこ)が配信開始されています。

そこで今回は、高山氏に登場いただき、作品完成までの裏話を語っていただきます。



高山です。

ログを見たら、前に書かせていただいたのが2月21日。
月日が経つのは恐ろしい・・・

この8ヶ月の間で、印象に残っている出来事は、

「お前は30過ぎにもなって、何をやっとるんだ!」

と、法事の席で伯父に叱られたこと。

そりゃあ、僕だって34にもなって定職に就いていないのは
想定外ですけどね・・・

関係ありませんが、
村上龍は『すべての男は消耗品である』の中で、
三十五を過ぎて独身という男は異常だ、と書いています。
アブノーマルの烙印まであと1年足らずか・・・・・・ケッケッケ!

◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

さて、前作の『あの時、本当に好きだった』は恋愛ものでしたが、
今度の『鯰女Ψ子』(なまずめさいこ)は、アクション小説・・・らしい。

『鯰女Ψ子』の誕生秘話を書いてくれ、とのことですが、
実はもう、あまり覚えていません!

メールで制作経過を追ってみますと・・・

【3月14日】素案A提出 却下

確か、奇抜でバカバカしいものを書きたいなあと思って、
初め、アパートが宇宙にワープして飛んで行くという案を出したら却下された。

【3月26日】素案B提出

次に考えたのが、この『鯰女Ψ子』。エスパーものを書いてみようと思った。
きっかけは不明・・・

当初、主人公の加地彩子は、生豆彩子(なまずさいこ)という名前で、
地震を予知するエスパーという設定でした。

以下、元の設定

健史 → 三太。弁当屋で働くバイク乗り。
石川刑事 → 貝塚刑事。
木村守計 → 葛城進。恋人もいました。

【4月22日】企画、あらすじ提出

全体の流れをまとめた。
選挙のエピソードは既にこの時あった。まさか、衆議院が解散するとは・・・!

【6月10日】あらすじ直し提出

色々、助言を頂いたりなんだりして、
天津神や国津神の世界観が出来上がったのがこの頃。

【6月26日】1章提出

滑り出し快調。まずまずの評価をいただいた。
プロデューサーからの要望もあって、
後に、敵キャラはどんどんアホ化してゆく・・・

【7月26日】2章提出

この時分では、8月中に初稿が上がると思っていた。

【8月23日】草津温泉に逗留

他の仕事や、暑さでペースが鈍る。
避暑と湯治を兼ねて、草津温泉へ!

【10月1日】3章〜5章完成

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結局、2ヶ月東京を離れ、草津温泉にて執筆に専念

【10月20日】完成稿提出

すっかり田舎生活に馴染んで東京に帰還。
(東京は暖かい! そして家の風呂はこんなにも小さい・・・!)

◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

と、こんな感じで『鯰女Ψ子』は完成しました!(どんな感じだ?)

ともかく、
この21歳のどこにでもいる女の子、ナマズ女、ニューヒロイン彩子の活躍を、
多くの人に見て貰い、楽しんで欲しいと思います。


【鯰女Ψ子 作品紹介】

かつて、神が神を殺した時代があった・・・。
そして、現代。
荒ぶる神が蘇り、人間との最後の戦いが始まった・・・。

加地彩子(かじさいこ)に突然降りかかった、悪夢のような運命とは?
古(いにしえ)より伝わる、鯰女皮(ねんじょひ)の秘密。
そして、予言された鯰女(なまずめ)が、ついに蘇る。

『あの時、本当に好きだった』の高山茂樹が贈る、渾身のアクション小説です。


【高山茂樹プロフィール】

映像・構成作家
1971年7月2日東京生まれ 蟹座 AB型 
日本大学芸術学研究科映像芸術専攻修了

【略歴】
ゲーム会社を退職後テレビ番組のディレクターを経て、現在は主にテレビの構成台本を手がけている。

【映像作品】
16mm映画「じぐざぐワルツ」(日映協フィルムフェスティバル’96 学生映画優秀作品)

【台本】
J-WAVE ZERO-HOUR「宮澤賢治作品集」/TBS「同姓同盟」/テレビ埼玉「きらり☆埼玉県」等

【小説】
「あの時、本当に好きだった」

【高山茂樹】
公式サイトhttp://members.jcom.home.ne.jp/emre-p/hijyousikikaiwai-index.html


『鯰女Ψ子』はこちらで読めます!

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2005年11月01日

『百名山温泉紀行』 その2

tabakoyanohuro

harunoshibutu








共同テレビ ディレクター 小林則彦

「『武尊』と書いて『ほたか』と読む。難所があって昔は行者の修行の場だった」

最初のレクチャーは確かそんなものだったと思う。
武尊山を撮影することになったディレクターの僕は登山の素人、40半ば。
山を登った経験は5回もない。カメラマンも同様。
音声マンにいたっては初めての登山だという。
音声マンの彼は大学卒業後TVの仕事を始めて1年目。
武尊山麓に利根川の源流があると知り、利根川河口近くに生れ育った彼は、ひどく感激していた。初々しい。

撮影に同行していただいたのは、地元の登山指導員の後藤さんと中島さん。
紅一点は登山好きの山本さん。後藤さんと山本さんは出役。

武尊は標高2158M。山頂手前には鎖場など急斜面が続くという。
機材はデジタルビデオカメラを使った。重さは5kg程度、バッテリーも500g程で実に軽い。
通常ならカメラ関係だけで三脚も入れると50kg近くになるのではないか。
しかも軽量にもかかわらずハイビジョン対応。
山での撮影が以前とは考えられない程、楽になった。

それでも荷物は多く、全員で50kg弱になったようだ。
カメラマンは撮影に専念する為、荷物は極力少なくする。
その分、他のメンバーにしわよせが行く。特に中島さんは20kg程になってしまった。
大変申し訳ない。

しかし、最もへばってしまったのが、一番若い音声マン。
荷物は全体で10kg少しだったが、けさ掛けにかけた音声ミキサー5kgが肩に喰い込む上に、バランスを悪くしたためだった。
撮影の仕事は年季の世界、ベテランならこのことを予測してある程度、体力消耗を避けられるものだ。

HDcam






撮影自体は順調に経過。
足場の確保問題で時間がかかるかと思われた鎖場の難所も、意外に簡単に済んだ。
もっとも、中島さんは「こんなの階段だ」とおっしゃっていたが・・。

ディレクターの僕は、自分が疲れるとカメラマンに撮影を指示し、自分はしばし休憩というズルイ手を使っていたので、まことに楽しい登山だった。

山頂で、独立峰ならではの360度の景観を楽しみ・・いや、撮影し下山。

撮影機材の軽量化で実に楽になった山でのロケだが、一方で音声マンの件など些細なことが思わぬ負担となり危険につながる。

山に対する敬虔な気持ちを常に持ち続けることが、僕たちTVマンにとっても大切なことと思われる。

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『百名山温泉紀行』
1. 安達太良山・磐梯山・那須岳・会津駒ヶ岳
2. 燧ヶ岳・至仏山・武尊山・筑波山
3. 八ヶ岳・蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原

カラー60分+特典映像 価格 各3,675円(税込)
DVDの詳細は、以下の「山と溪谷社ホームページ」でご覧いただけます。

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2005年10月31日

『六本木野良猫的日記』 配信スタートです!

中山和記です。

本日より、MBJのケータイサイトにて、杜若れおんさんの『六本木野良猫的日記』を配信スタートします。

そこで、今回は、杜若れおんさんご本人にご登場いただきたいと思います。



初めまして、杜若れおんです。
 
まず、「六本木野良猫的日記」配信迄の裏側をご紹介します(^。-)-☆
 
<7月>

 演技レッスンの師である、共同テレビO監督より、今回のお話を頂き、まず一週間分の日記を提出する事になった。

 この頃は、レコーディング、作詞の仕事共に一段落つき、作業に集中する事が出来た為、予定より多く二週間分を提出(*^ヮ^*)!

調子に乗って月末迄、海三昧、呑み三昧の日々を過ごす。

<8月>

 O監督より、クロスメディア事業室のO氏とI氏を紹介して頂く事となり、共同テレビを訪れた。

 高層階にある素敵なオフィスに通され、「きゃー♪ドラマのセットみたーい!」と心中にてはしゃぐ。

 しかしそれも束の間、ミーティングが始まると、まずO氏から「これは、実話ですか?」との質問。

「………」(答えは皆様のご想像におまかせします)

 改めてそう聞かれると急に恥ずかしくなり、一瞬にして冷や汗が滴る
(自分で書いておいて、何を今更と言う感じですが、そういう内容なんですよ….)

 そして携帯配信システムなどの丁寧な説明を受け、オフィスを後にした私は新たな問題を抱えていた。

I氏に文章のデータをメールで送るとお約束したのだが、何せ私は無類のPCオンチ。

帰宅後、悪戦苦闘の末何とか送信してはみたものの、文書ファイルの変換方法が解らず失敗を繰り返す。

結果、I氏のパソコンに十数通、悪質メールまがいの無効ファイルを送りつけてしまう事となった。

今もこの原稿を書きながら、これをどうやって送信しようかと、頭を抱えている。

PCへの道のりは長い…。

<9月>

 MBJの方は、秋頃の配信予定でとおっしゃっていたが、このペースだともう少し先になるだろう、

と勝手に思い込んだ私は、この機会に減量を、とやる気満々で近所のスポーツオアシスに入会。

 しかしその翌週の打ち合わせで、「全稿の〆切を10月末で。」と宣告をうける。

 まだ、3分の1位しか書けてないのに…。オアシス入会早々、幽霊会員決定…( ̄Д ̄

 しばし産みの苦しみに悶え、幽霊会員にして減量に成功…。

<10月>

 最近携帯のメールに、友人から「生きてる?」と不吉なメッセージが届く様になった。

 しかもこんな時に限って、タイトな締め切りの作詞依頼が入ったりして…。

 ここ4日間、早朝に「めざにゅー」を観てから眠りに就く、という理不尽な生活を送っている。

 そんな中、I氏より「10/31から配信スタートです。」との連絡を頂いた。

 一人祝杯!!と行きたい所だが、まだ仕事が山程残っている….( -_-)

 酒モードの自分を制して、現在このブログを書いている私でありました…。

 後半は闘病日記みたいになってしまいましたが、何とか生きています。

 だって私、野良猫だもん!丈夫にできてます。 

 野良猫たる者、仕事、恋愛、そして人生に、タフに貪欲に突き進んで行くべし!

 「六本木野良猫的日記」では六本木を舞台に、私と同じく、野良猫的に人生を繰り広げる
女の子達の物語を、主人公「音々」の日記を通してお送りします。

 という訳で、皆様も是非、野良猫達の世界を覗いてみて下さいね♪


『六本木野良猫的日記』作品紹介

夜は六本木のキャバクラで働く、シンガーソングライター志望の音々(ねね)23歳。
ダンナ(オヤジ)と、様々な男たちの間で揺れ動く女心。
音々が感じるリアルな日常が、独特の軽いタッチで描かれる快作!

<プロフィール>

leonn








杜若 れおん 
leonn kakitsubata

Birthday: 1981.815
Blood tipe: A
Native: Osaka

 関西外国語大学短期大学部卒業。
 N航空(グランドスタッフ)退職後、歌手、作詞、作曲、レポーターなどの活動を行う。

leonn BLOG

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/leonn815

leonn WEB

http://leonn0815.hp.infoseek.co.jp/


『六本木野良猫的日記』はこちらで読めます!

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Profile
編集長 中山和記(なかやま かずき)
長崎県出身。早稲田大学卒業。
現在、(株)共同テレビジョン常務取締役、制作センター室長兼ゼネラルプロデューサー。
受賞作:1975年「時間(とき)よとまれ」(ANB)で文化庁芸術祭大賞優秀賞
その後、「金(キム)の戦争」ほか多数の賞を受賞。
1995年 日本映画テレビプロデューサー協会の「エランドールプロデューサー賞」を個人賞として受賞。
代表作:「ニューヨーク恋物語」(1987年CX)、「ヴァンサンカン・結婚」(1991年CX)、「金(キム)の戦争」(1991年 CX)、「29歳のクリスマス」(1994年CX)、「実録 福田和子」(2002年CX)、「黒革の手帖」(2004年ANB)
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