「鬼神殿」

西原村・鳥子、布田・宮山の両地区におきまして、秋の例大祭が執り行われました。

この祭りは「鬼神殿(きじんどん)」と呼ばれる神様が本殿から現れ、子どもたちを泣かしながら境内を歩き回り、その後神主さまによってお鎮まりになって帰って行かれる、いわば秋田のナマハゲのような子どもの成長を祝い、そして秋の収穫に感謝をする、そんなお祭りです。

まずは鳥子地区にあります三宮神社にて「きじんどん」さんが現れます。
ここは本殿の手前に拝殿があり、奉納の舞を納められた後、いよいよきじんどんさんの登場です。
舞が終わる頃には子どもたちはソワソワ。拝殿を覗きながら、また拝殿から遠くへと走って隠れる子、拝殿に上がって親御さんと共にその時をじっと待つ子、もう耐えきれずに泣き出してしまう子。きじんどんさんの登場が近づくにつれてだんだん子どもの様子が賑やかになってきました。
23_161216_0017

そしてきじんどんさんの登場。いよいよ泣き出す子、遠くまで逃げ惑う子、きじんどんさんなんて怖くないと言わんばかりに走り回る子、様々です。
境内を怒鳴りながら歩き回り、最終的にはまた拝殿へと戻ってそこで神主さんとの問答が繰り広げられ、本殿へと帰って行かれました。神様に怒られる神主さんというのも初めて目にする光景でした。
23_161216_0039


ここ三宮神社では、境内で地区の方々によるおみくじ、神社修復協力のためのバザーや、カレーやおにぎり、カライモなどの炊き出しもあり、地域でお祭りを盛り上げていらっしゃいました。
自分たちでできることを持ち寄りながら、工夫しながら場を盛り上げ、一つの空間を作り出していく。これこそ復興における大切な共通体験なのではないかと感じました。

そして次なるきじんどんさんの活躍の場は布田・宮山の八王神社。
八王神社は拝殿が地震によって倒壊してしまったため、拝殿の跡地に舞台を作り、今までにないオープンな場での例大祭となりました。
23_161216_0003


ここでは様々な屋台や出店が地域の方、またボランティアの方、学生の方などと協力をしながら出店されているのがとても印象的です。この地域がこれまでどのように外の人達と繋がりながら地震後7か月を歩んできたのかが想像できる、とても賑やかなお祭りとなりました。
極めつけは「マグロの解体ショー」!
神事が行われている目の前で、解体されていくマグロに舌鼓を打つ参加者の皆さん。それはそれは大盛況でした。
23_161216_0046


拝殿が崩れても、そこにまた新たな露天の舞台という「場」を作り出し、それがその会場の中心となって人々が笑顔で集う。コミュニティの核と言われる神社でこうした従来から住んでおられる方々と外からの方々が一緒になって過ごすこの「祭り」という空間を通じて、これからの西原の復興の先にある姿を垣間見る、そんな気持ちになりました。
23_161216_0006


西原の祭りを通じて、復興へと進んで行くお一人お一人の力強さを感じさせていただく、そんな貴重な体験をさせていただきました。(鈴木隆太)

◎引き続きご支援をよろしくお願い致します。
「熊本地震」活動支援金を募集しています。
郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
*お手数ですが、通信欄に「熊本地震」と明記下さい。
銀行から振り込む場合は、ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター

【大切畑集落*での1日】

「大切畑の創造を楽しもう!」
「復興の鍵はみんなの心意気にある!」
 11月13日、大切畑の集落内に掲げられた横断幕にはこう記されています。
 今回の地震で大きく被害を受けた大切畑集落。今はほとんどの方々が仮設住宅で生活をされていますが、この日は天候も良く、皆さんの手によってこの横断幕が掲げられました。
 
「久しぶりに大切畑でゆっくりするなぁ」
 こんな声が聞こえてきたのは、お昼、滋賀県から来られたボランティアさんによる炊き出しをいただいている時のことです。普段は大切畑に戻ってきても、畑や家のことなど、様々な仕事があるため、慌ただしい日々を過ごされているのでしょうか。
 みんなで集まって、こうしてお昼を食べながらひと時を分かち合う。こんな普通だったことに心が緩む、それほどに大変な時期の中に今でも皆さんがいらっしゃることは想像に難くありません。
 15003460_1689866374661105_7250205641978082008_o

 大切畑では月に一度、全体会として住民の方々が集まって、これからの再建について話し合う会議を設けています。
 それぞれのご家庭によって、これからどのように再建を目指していくのか、それは様々であり、また現段階においても迷われている方は大切畑の皆さんに限らず少なくありません。それでもここ大切畑ではそれぞれが今どのように考えているのか、悩んでいることも含めてお互い共有をしよう、また共通して悩んでいることについては、役場とも相談しながら解決策を見出していこう、そうした雰囲気作りを、区長さんを中心としながら話し合いが持たれています。
 
 先日、大切畑と古閑の皆さんと11年前に被災された福岡西方沖地震の被災地・玄界島を訪れた際、玄界島の住民の方がそれぞれ口にされていました。
「とにかくみんなで話し合いの場を持つことが大切だ」
 これは、12年前に発生した中越地震の被災地を訪れた時も異口同音にこのことが熊本地震の被災地へのメッセージとして聞かれました。
 
 こうして大切畑では話し合いの場を皆さんで持ちながら、お互いがこれからどのようにしていくのか理解をし合いながら、一歩ずつ復興の道のりを歩み始めています。(鈴木隆太)

*大切畑地区・・・当センターと深いつながりがある水俣の方からご紹介いただき、つながりのできた集落です。西原村の中で最も被害の大きかった集落の一つです。

◎引き続きご支援をよろしくお願い致します。
「熊本地震」活動支援金を募集しています。
郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
*お手数ですが、通信欄に「熊本地震」と明記下さい。
銀行から振り込む場合は、ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター

【北部九州ぐるっとボラバス継続しています】

当センターが取り組んでいた北部九州ぐるっとボラバスですが、福岡県の西南学院大学さんと月に1回のペースで継続的に取り組みを続けています。
今回は、10月の活動についてのレポートが届きましたので、ご紹介します。
なお、西南学院大学さんのHPからも活動の様子はご覧になることができます。
<http://www.seinan-gu.ac.jp/volunteer/v_newslist/5318.html>
2016_1022_11510000 (2)



10月22日(土)熊本県阿蘇郡西原村にて、被災地NGO恊働センターのご協力のもと、学生教職員12名(学生9名・教職員3名)がボランティア活動を行いました。午前中は、門出田中地区多目的集会施設にて、食器市のお手伝い、足湯、お茶っこ(交流)を行い、雨の中、約20~30名程の方々が足を運んでくださいました。初めは緊張した表情の学生たちでしたが、来てくださった方々と一緒に食器を選んだり、選ばれた食器が割れないように新聞紙で包んだり、お茶やお菓子を一緒に食べながらお話を楽しんだり、足湯とハンドマッサージで手のぬくもりに癒されたりと…それぞれが出来ることを積極的に取り組んでいました。
2016_1022_11444100
2016_1022_11214800 (2)

午後は、宮山地区の視察、木もくプロジェクト(木材の準備や整理など)のお手伝いを行いました。宮山地区の視察では、震災から半年たった今も被災直後のような景色が広がっており、壊れたままの家屋や危険と書かれた張り紙がされた家、ブルーシートがされた屋根瓦、家から投げ出された家具…など、テレビや新聞の報道だけでは分からない被災地の様子や想いをそれぞれが目と肌と心で感じました。木もくプロジェクトでは、仮設住宅の中で使用する棚のキットづくりをお手伝いました。いろいろな幅や長さ、厚みの材木があったため、最初にそれらを種類ごとに分け、その後、各仮設住宅から出された家具の設計図に基づき、鉛筆で材木に線をひき、仕上げは被災地NGO恊動センターの方が電動のこでそれらをカットされ、棚を組み立てる前のキットができました。これらのキットはボランティアが組み立てるのではなく、仮設住宅にお住まいの方々が組み立てられるとのことです。学生たちは、不自由な生活の中で少しでもすみやすくなるお手伝いができればと、協力し合いながら材木の仕分けや線引きに取り組みました。
2016_1022_15291500
2016_1022_15501000

 今回もあたたかく迎えてくださった西原村の皆さま、点を残すための足元を照らしてくださった、被災地NGO恊働センターの皆さま、現地支援者の皆さま、送り出してくださった保護者の皆さまに心から感謝いたします。9月チームから引き継がれた想いは、今回の活動で学んだことや感じたことをプラスし、11月チームへ学生たちがバトンを繋いでいきます。

(参加学生の感想)
・被災地視察では、テレビのニュースで見るよりも衝撃が大きく、被災者の方々の気持ちが景色から伝わってきて涙がこみあげた。
・食器市で選んだ湯のみを見ながら「この湯のみは、亡くなったおじいちゃんにあげるの。生きている時もお茶を入れてあげていたから、今も変わらず毎日お茶を入れてあげるのよ」とおばあちゃんが言っていた。
・沢山の方と交流ができ嬉しかった。これからも継続してボランティアに行きたい!
・グランドゴルフの場所が(瓦礫の)集積所?になっていて今は出来ないと聞いた。グランドゴルフのことを楽しそうに話されていたので、他の場所でも出来たらいいのになぁ…と感じた。
・人と人との交流が、人を支え自分も支えられていることを知った。
2016_1022_17105400

◎引き続きご支援をよろしくお願い致します。
「熊本地震」活動支援金を募集しています。
郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
*お手数ですが、通信欄に「熊本地震」と明記下さい。
銀行から振り込む場合は、ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター

↑このページのトップヘ