July 04, 2009

後天性性同一性障害?

 現在埼玉県議会6月定例会が開催中ですが、6月29日(月)の一般質問で、目を白黒してしまうような質問が、田村琢実議員(自民・見沼区)から出されました。

・「後天性性同一障害」って何のことだろう???

・「草食系男子」が現れたのは「男女混合名簿のせい」だとか。どうやってそこに至れるのか、推論過程をぜひ知りたいものです。

・「自然人」? これって、もしかして社会契約論からもってきた概念?

 いろいろ不思議なことが言われているようですが、ほんとにすごいのは、「男女共同参画政策を推進するために、男女共同参画センターを廃止せよ」と言っている(と読める)ところです。

 知事が答弁していますが、彼は、2期目の公約に、「男女共同参画」を入れていますから、知事にとっては重要な政策であるはずです。知事自身そのことは忘れていないのでしょう。あるいは、質問があまりにもひどいことは(彼にも)理解できたということなのか、軽くいなしているように見えます。そうあってもらいたいものだ。

 以下がその内容です(当該部分のみですが)。ほぼ忠実な起こしになっているはずです。みなさん、いっしょに目を白黒させてくださいませ。


田村議員:
 男女共同参画苦情処理機関による男女混合名簿導入を県に意見表明後、積極的な男女混合名簿導入施策がとられ、その結果、平成11年度で埼玉県の小学校9.4%、中学校4.3%の実施率だった混合名簿は、僅か5年でそれぞれ78.6%、68.9%と飛躍的な伸びをみせるに至っております。このような中、平成19年1月29日の県男女共同参画審議会、県男女共同参画推進プラン2010の見直しにおいて男女混合名簿の導入促進の項目を削除することで、最終的に合意したとのことです。男女混合名簿は、ジェンダーフリー運動の一環として進められており、その思想的背景が危ないということはいうまでもありません。その影響から学者の間で、後天的性同一性障害を生むことが指摘されております。私自身、学校行事に参加をさせていただくとき、男女混合での整列や行動に違和感を覚えずにはおれません。また、最近では、草食系男子たる言葉が流行しておりますが、この混合名簿の影響が及ぼしていることが考えられます。そこで、このような危険な状況を一刻も早く解決し、自然人としての男女の区別を行なう教育現場の醸成が重要かと思いますが、教育長のご所見をお伺いします。

 埼玉県男女共同参画センター、通称with youさいたまは、埼玉県における男女共同参画社会作りのための拠点施設として男女共同参画社会の実現むけた県の施策を実現するとともに県民の皆さまや市町村の男女共同参画のとりくみを支援することを目的として設置されています。With youさいたまの事業内容は、情報収集・提供事業として情報ライブラリーの運営と広報誌の発行、相談事業として、電話、面談、インターネットによる各種相談、学習・研修事業として講座・講演の開催、自主活動・交流支援事業として、活動発表や交流のためのスペースを提供し、男女共同参画社会づくりに取り組む団体・グループの活動やネットワークづくりを応援しているとのことです。また、調査・研究事業では、埼玉県の特徴的課題を解決するための調査研究を行なうとのことです。そこで、このセンターの各事業を検証すると、以下の点が分かってきます。情報収集・提供事業では情報ライブラリー利用者の図書貸し出しは、約6%と低く、実際は受験生の勉強の場と化しています。このことは昨年の一般質問でも指摘させていただき、改善を図るとの部長答弁をいただきましたが、再度、今年視察させていただいたところ、改善が図られていない状況でした。また、現在、市町村図書館が充実し、県立図書館のあり方が検討されているなか、男女共同参画のみの図書施設の必要性に疑問を感じるところであります。さらには、図書資料のなかに多数フェミニズムを推奨する図書が含まれており、これでは県の男女共同参画社会の推進が誤解される恐れがあります。広報誌の発行に関しては、特にセンターで行なわれる必要もなく、本庁担当課にて行なえる事業であります。次に、相談事業ですが、相談事業の主なものは電話相談であり、全体の約9割に上ります。面接相談は全体の約4.6%、平成20年の面接相談数は281件と、1日1件の相談にも満たない状況にあります。また、面接相談は内容によって、警察、保健所など他の機関でも行なわれており、センターにて行なう実質的意味合いに疑問を感じます。次に学習・研修事業ですが、講座・講演など開催件数として昨年度43回の講座・講演が行なわれていますが、そもそも講座・研修はセンターで行なわなければならないものではなく、各地域のコミュニティ施設を利用し、開催するほうがはるかに参加者が多くなるように感じます。また、就業に役立つパソコン講座、県民対象講座、歌人と語るなど、中には男女共同参画推進に関係のない講座もございます。次に自主活動・交流事業ですが、この事業も本庁担当課にて対応でき、センターでしか行なえないものではありません。因みに、平成19年度の登録団体が143団体、平成20年度の登録団体が101団体と、激減している状況もございます。調査・研究事業については、事業項目で謳っておりながら、着手されていない状況です。このように、当センターの事業を一つ一つ検証すると男女共同参画社会推進の拠点施設としての位置づけの中、あまりにもその事業内容が施設を通して行なわなくてはならないものでないことが明確に分かってくるのです。そこで、当センターの廃止を訴えさせていただきたいものであります。私は男女共同参画社会の推進を否定しているのではありません。施設の事業内容を鑑み、本庁担当課などで行なうなどで、県の男女共同参画社会推進施策は行ないます。また、言うまでもなく男女共同参画社会とは理念であり、センターを設置することではありません。さらにNHK放送文化研究所が昭和48年から5年置きに行なっている日本人の意識調査では理想の家庭が性役割分担から家庭内協力へと大きく変化していることを示しており、かつ平成15年調査では夫が家事・育児をするのは当然と考えている者は86%にも上り、一定の男女共同参画社会が推進されている状況が伺うことができます。おりしも今月23日から29日の本日まで男女共同参画週間とのことで、この質問を行なうことに意義を感じずにはおれないものでおります。このような状況を鑑み、上田知事におかれましては、当センターの廃止を決定し、労働関係施設のとの一体化をはかるなど、当該施設の多方面での活用を行なっていくべきと考えますが、ご所見を伺います。

上田知事;
 個別、詳細にわたりましてご指摘をいただきました。田村議員の一つの見識だと思っております。担当者からもこうしたご指摘についてどのように思うかということを私も伺いましたけれども、担当者は担当者として男女共同参画推進のために一生懸命努力をし、それなりにやっているという思いがありますが、これもまた、場合によっては一つの殻にこもっている可能性もあるというふうに私も思います。そういう意味でこのセンターをですね、積極的に利用している多くの団体の皆さまもおられます。そして、こうした団体の皆さまに県のさまざまな男女共同参画のみならずですね、さまざまな事業についてのご支援やご協力をいただいたりもしております。そうした方々のですね、思いはどんなところにあるのか、あるいは使い勝手についてもですね、いろんなご指摘も改めてあるかも知れませんので、こうした方々の、利用者の方々のですね、意見を聞くというのが一番大事なのかなと私は思っておりますので、早速こういう機会をいただきましたので、各利用者の皆さんの意見なりアンケートなり、丁寧に聞いたうえで、男女共同参画センターの役割の見直しについて、検討させていただきたいと、このように考えております。

島村教育長;
 学校教育においては、人権尊重を基盤とした男女平等教育を推進することが重要であります。議員お話の男女混合名簿につきましては、男女共同参画推進プランの見直しにおいて、男女平等意識を高める上で、一定の成果があったとの審議会の答申を踏まえて、プランからその項目が削除されております。男女混合名簿についてはさまざまな意見がありますが、活用するかどうか、どのような名簿とするかは、保護者の理解を得ながら、名簿の目的に応じて各学校や市町村教育委員会が判断することが適当であると考えております。また、これまでに学校現場では同室着替えや混合騎馬戦など、子どもに羞恥心やとまどいを感じさせるなど、男女の区別を踏まえた適切な対応が求められる事例もございました。従いまして、学校教育のなかで男女がそれぞれの違いを認め、互いが尊重しあう教育活動を展開することが大切だと考えております。今後とも、一人ひとりの児童・生徒を大切にし、心身の発達段階に応じた男女平等教育の推進につとめてまいります。


田村議員のウェブサイト
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田村議員のブログ
http://takumi-tamura.jp/blog/



December 21, 2008

高橋史朗氏の教育委員退任に関する声明

 埼玉県議会12月定例会最終日である12月19日(金)に、私ども「教育と自治・埼玉ネットワーク」は、高橋史朗氏の教育委員退任について声明を発表しました。以下にお知らせします。


2008年12月19日

高橋史朗氏の教育委員退任に関する声明


教育と自治・埼玉ネットワーク

 教育と自治・埼玉ネットワークは、高橋史朗氏の教育委員退任については、県民からの批判を受けたものであり、当然のことと受け止めています。教育委員就任の際の法令違反の問題を不問にし、罷免しなかった上田清知事と、任期満了まで辞任しなかった高橋氏には強く抗議します。

 私たちは、04年12月、上田清司知事が「新しい歴史教科書をつくる会」の元副会長の高橋史朗氏への教育委員就任要請以来、それに強く反対しました。教科書採択を翌年に控え、教科書を作る側にいた人物が採択に関わる教育委員になることは極めて問題であると考えたからです。
 報道によると、高橋氏は退任に際し「反対する人の質問に答える公開討論会を申し入れたが実現せず、不当なレッテル張り、いいがかりが4年間続いた」と述べています。しかし、少なくとも私どもに対して高橋氏からの公開討論会の申し入れの事実はありません。私たちは、不当なレッテル張りやいいがかりではなく、法令に違反して教育委員に就任したこと、「埼玉師範塾」への理事長就任問題、教科書採択の直前に扶桑社版教科書を推す知事と数名の教育委員との食事会出席など、就任後の行動を問題にしているのです。そのことについては、高橋氏に4度にわたり公開質問状で回答を求めましたが、残念ながら回答はありませんでした。
 高橋氏が教育委員に就任して以来、私たちは高橋氏の教育委員としての不適格性について、明らかにしておりますが、再度強調しておきたいと思います。

 高橋氏の教育委員としての不適格性とは、高橋氏が扶桑社版公民教科書の監修者であったということです。しかも、高橋氏や当時「つくる会」会長の八木秀次氏は検定中の教科書の「著作編修関係者名簿」が非公開であったことを利用して、「教科書には一切関わっていない」と言いながら、同時期に監修者から高橋氏の削除申請を行うという欺瞞に満ちた振る舞いを行っていました。さらに、高橋氏や上田知事は就任反対の声に対し、「レッテルを張って反対している」と法令違反をイデオロギーの問題にすり替え批判しました。高橋氏の教育委員就任問題は05年4月の衆議院文部科学委員会でも追及され、高橋氏が公民教科書の監修者の一人であった事実が明らかとなりました。ところが、高橋氏は教育委員を辞任するどころか疑惑に対する明確な説明も行いませんでした。
 私たちは、高橋氏の数々の不誠実な態度に強く抗議するとともに、教育委員として不適格な高橋氏を教育委員任命した上田知事に対しては、あらためて抗議いたします。

 なお、高橋氏は、教育委員退任後には「埼玉師範塾」の塾長に戻る意向を明らかにしています。上田知事が名誉会長を務め、名古屋高裁から人権侵害の違法行為と認定された「長田塾」の長田百合子氏が講師陣に名前を連ねていることもあり、引き続き高橋氏らの行動には注視していく必要があると考えます。




kyoiku_jichi_saitama at 20:49|この記事のURLTrackBack(0)声明・抗議文など 

高橋史朗委員退任会見

 退任が報じられた高橋史朗教育委員が、教育委員会への最後の出席となった12月18日(木)に、取材に応じたそうです。MSN産経と毎日新聞が報じていますので、お知らせします。埼玉県の公職から退くので、「埼玉師範塾」塾長に戻るそうです。


■「「不当なレッテル張り残念」 退任する高橋史朗教育委員長」@MSN産経
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/081218/stm0812181508005-n1.htm

2008.12.18 15:07

 26日に任期満了で退任する埼玉県教育委員会の高橋史朗委員長が18日、最後の委員会定例会後に報道陣の取材に応じ、「定例会や県議会論議の活性化に一定の役割を果たせた。また、教委改革に道筋を付けることができた」と4年間を振り返った。
 今後について、自らが理事長となって平成18年に開いた教員の指導力向上を目指す私塾「埼玉師範塾」に、塾長として戻る意志を表明。「現場から教育振興に引き続き努力したい」と述べた。
 師範塾の塾生は現役教師のため、複数の教育団体が「県教委で知り得た情報がもれる可能性がある」と問題視するなど、高橋氏の活動には常に反対運動があった。
 こうした反対運動について高橋氏は、「在任中ひとつだけ残念だったのは、反対する人の質問に答える公開討論会を申し入れたが実現せず、不当なレッテル張り、いいがかりが4年間続いたこと」とし、「師範塾では具体的な教育方法などをいかに高めるかという研修をやっている。弊害ばかりでなく、プラス面にも目を向けていただきたい」と反論した。
 高橋氏は16年、上田清司知事に要請されて教育委員になり、19年10月に委員長に就任した。今年10月に再任されたが、委員としての任期が26日で満了するため退任する。

■「県教委:「過去のレッテル変わらなかった」 高橋史朗氏が退任 /埼玉」@毎日新聞埼玉版
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20081219ddlk11040314000c.html

 県教育委員長を務める「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長の高橋史朗氏が18日、任期最後の委員会を終えて報道陣の取材に応じた。高橋氏は「建設的な議論をしたかったが、過去の経歴からついたレッテルが4年間変わらなかった」と不満を口にした。

 委員の任期中、教職員組合を中心に「委員に不適切」との批判が出たが、高橋氏は「県議会の教育論議を活性化する上で、一定の役割を果たせた」と胸を張った。上田清司知事からは「一休みして新たな形で県の教育振興に尽力してほしい」と要請されたという。

 今後は、私的な教員養成機関として設立した「埼玉師範塾」の塾長に来年1月にも復帰する。【稲田佳代】

毎日新聞 2008年12月19日 地方版


 記事を追加します(2008.12.22追記)


■「最後の教育委員会 「役割果たせた」」@埼玉新聞(12/19)

 26日に任期が切れる県教育委員会の高橋史朗委員長(58)が18日、最後の教育委員会を終え、「4年間は、あっという間だった。教育委員会や審議会の教育論議を活性化する上で一定の役割を果せたと思う」と振り返った。
 高橋氏は2004年、上田知事の要請で教育委員に就任。賛否の分かれる教科書を推薦する「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長だったことで、市民団体などから起用への反対が相次いだ。07年10月には委員長に就任、今年10月に再任された。子どもの教育には、親を育てなければならないとする「親学」を強調するなど、特に委員長就任後は県教育振興基本計画策定に力を注いだ。
 退任については「1期4年という原則は分かっていた」とした上で、「上田知事からはひと休みして、また新しい形で埼玉県の教育振興に尽力していただきたいとの要請を受けている」と明かした。今後は、教師を養成する埼玉師範塾の塾長に戻る考えを示し、「私はあくまで現場から埼玉の教育のために引き続き努力したい」と、今後も埼玉と密接にかかわっていく姿勢を強調した。(江田崇)

■「県教育委員長退任の高橋氏塾長復帰へ」@読売新聞(12/19)

 26日で任期を終える高橋史朗委員長(58)は18日、定例会後に記者団の取材に応じ、退任後は、塾長を辞めていた私的な教員養成機関「埼玉師範塾」に復帰する考えを示した。
 師範塾は県内で指導力のある教員を育てようと2006年9月に開塾。上田知事が名誉会長で、高橋氏は理事長と塾長だったが、07年10月に教育委員長に選出されたのを受けて退任した。親を育てる「親学」についても「親学推進協会」という財団を設立して活動を強化するとし、「現場から埼玉の教育振興のため努力していきたい」と述べた。
 「新しい歴史教科書をつくる会」副会長だったことから、4年間の教育委員就任時、一部の市民団体から「不適切」との反発があった。これに対し、高橋氏は「不当なレッテル張りや言いがかりが4年間続いたことは残念」と話した。

■「不当レッテル残念」県教育委員長任期を振り返る」@東京新聞埼玉版(12/19)

 任期満了で26日に県教育委員を退任する高橋史朗県教育委員長は18日、最後の定例委員会終了後、「委員会、県議会の教育論議を活性化する上で一定の役割を果たせた」と4年間の任期を振り返った。
 高橋氏が「新しい歴史教科書をつくる会」主導の教科書づくりにかかわっていたことなどから「公平さの面で問題」などと反発が起きたことなどに触れ、「不当なレッテル張りが4年間続いたことは残念。もう少し建設的な議論がしたかった」とし、今後は埼玉師範塾などを通じて「自由な立場で現場から教育改革を考えていきたい」と述べた。
 また「県の教育委員会の改革の道筋をつくることはできたと思う。後は皆さんで議論してどう実行していくか」と話した。(荻原誠)




kyoiku_jichi_saitama at 20:38|この記事のURLTrackBack(0)マスメディア報道 

高橋史朗教育委員退任

 4年前の2004年12月に埼玉県教育委員に任命された高橋史朗氏がこの12月で任期満了を迎え、再任されるかどうか注目されていましたが、すでに報道されている通り、退任することになりました。各紙報じていますのでお知らせしましょう。


■「高橋氏が埼玉県教委委員長退任へ 「つくる会」元副会長」@共同通信
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008120901000345.html

 「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長で埼玉県教育委員長の高橋史朗氏(明星大教授)が教育委員を退任することが9日、決まった。昨年10月から務めている教育委員長も退任する。

 高橋氏は上田清司知事の要請を受け、2004年12月に教育委員になり、昨年委員長に就任した。これに対し、つくる会が主導した扶桑社版教科書を高橋氏が過去に監修した経緯から、県内の教育団体などが「教育の中立性を損なう。不適格だ」と反対していた。

 県幹部は「1期4年で退任という原則を重視した」と説明。後任は元日銀業務局長で元武蔵野銀行副頭取の樋爪龍太郎氏の見通し。

2008/12/09 13:25 【共同通信】

■「高橋史朗氏が県教委長退任へ」@MSN産経
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/081209/stm0812091920004-n1.htm

2008.12.9 19:18

 埼玉県教育委員長の高橋史朗氏(明星大教授)が、12月26日で教育委員を退任することが9日、決まった。高橋氏は平成16年12月、上田清司知事の要請を受けて教育委員になり、昨年10月に教育委員長に就任した。退任は1期4年の任期満了に伴うもので、後任は元武蔵野銀行副頭取の樋爪龍太郎氏の見通し。

■「高橋史朗氏退任へ 県教育委員 後任は樋爪龍太郎氏」@埼玉新聞
http://www.saitama-np.co.jp/news12/10/04p.html

2008年12月10日(水)

 県教育委員会委員長の高橋史朗明星大学教授(58)について、上田清司知事は九日、教育委員に再任せず、勤労者退職金共済機構理事長の樋爪龍太郎氏(67)を起用する方針を固めた。県議会最終日に追加提案する。高橋氏は「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長で、市民団体の批判もあり、二十六日の任期切れを目前に去就が注目されていた。

 高橋氏は二〇〇四年十二月に教育委員に就任。つくる会主導の教科書を監修していたことが明らかになり、〇五年八月の歴史と公民教科書採択時には審議の場から退席。〇六年九月には知事を名誉会長とする教員養成の私塾「埼玉師範塾」を立ち上げ、「人事の公平さを損なう」と批判を受けた。

 高橋氏は〇七年、教育委員長に異例の一票差で就任、今年十月に再任されていた。

 上田知事は、高橋氏について「一期四年と最初から決めており、自ら前例を破るのは良くない。高橋氏は期待通り教委を活性化してくれた」と評価した。

 樋爪氏は県教育振興基本計画検討会議の座長を務め、県に予算確保を強く訴えるなど、現場の実効性重視の姿勢を示している。

 樋爪氏について知事は「経済界、産業界の第一人者。幅広に県の現状、課題、将来を知り得る、まれにみる立場の方」とした。

■「県教育委員 樋爪氏を選任へ 高橋史朗氏は任期切れ」@東京新聞埼玉版
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20081210/CK2008121002000165.html

2008年12月10日

 県教育委員長を務める「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長の高橋史朗氏の任期満了に伴い、県は九日、後任の教育委員として勤労者退職金共済機構理事長の樋爪龍太郎氏(67)を充てる方針を固めた。十九日の県議会定例会に教育委員の任命に関する議案を提出し、同意を求める。県は付属機関の委員任期を原則最長四年としており、高橋氏は十二月二十六日の任期切れで退任する。
 高橋氏は二〇〇四年十二月、上田清司知事の要請で県教育委員になり、昨年には委員長に就任。高橋氏に対しては、「つくる会」が主導した「新しい歴史教科書」を監修していたことから、教育関係団体などが「公平さの面で問題だ」などと反発していた。
 上田知事は「一期四年の原則を自ら破るわけにはいかない」と高橋氏を再任しない理由を説明したが、「一休みしたらお願いすることもあり得る」とあらためて選任する可能性を示唆。樋爪氏については「幅広い見識を持った人。産業界にパイプがあり、課題となっている就業関係の分野で教育界に意見をしてほしい」と述べた。
 樋爪氏は一九六三年に日銀に入行、同行業務局長などを経て、九二年に武蔵野銀行常務に就任。同行副頭取、ぶぎん地域経済研究所社長や旧大宮商工会議所会頭などを務めた。 (萩原誠)

■「県教委:「つくる会」元副会長の高橋氏が委員退任へ 後任に樋爪氏 /埼玉」@毎日新聞埼玉版
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20081210ddlk11040311000c.html

 県教育委員を務める「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長の高橋史朗氏が、26日に任期満了で退任することが9日、決まった。県は、さいたま商工会議所名誉会頭の樋爪(ひづめ)龍太郎氏を後任とする人事を、12月議会最終日の19日に提案する方針。

 高橋氏は04年12月に上田清司知事に請われ委員に就任。任期中は教育委員長も務めたが、経歴や言動を問題視する教職員組合や市民団体から「委員に不適格」と批判が上がった。

 10月に高橋氏を再任する可能性も示唆していた上田知事は退任について「審議会などの役職は1期4年の場合は1期までと決めていた」と説明。一方で、「また一休みした上でお願いする場合もあり得る」と述べた。

 後任の樋爪氏は、日銀業務局長、武蔵野銀行副頭取などを経て、現在、独立行政法人勤労者退職金共済機構の理事長。07年から県教育振興基本計画検討会議の座長を務める。上田知事は「産業界の代表として見識が高く、県の教育課題や将来についても詳しい」と評価した。【稲田佳代】

毎日新聞 2008年12月10日 地方版





October 10, 2008

高橋史朗教育委員の委員長再任に対する抗議声明

2008年10月9日

高橋史朗教育委員の委員長再任に対する抗議声明


教育と自治・埼玉ネットワーク

 教育と自治・埼玉ネットワークは、昨日開催された教育委員会で高橋史朗氏が教育委員長に再任されたことに強く抗議します。

 私たちは、2004年12月、上田清司知事が「新しい歴史教科書をつくる会」の元副会長の高橋史朗氏への教育委員就任要請以来、それに強く反対しました。教科書採択を翌年に控え、教科書を作る側にいた人物が採択に関わる教育委員になることは極めて問題であると考えたからです。高橋氏の教育委員就任は国会で問題とされ、高橋氏が教科書の監修者であったことや削除申請されたことなどが明らかになりました。しかし、高橋氏からも知事からも疑惑に対する明確な説明は未だにありません。教育委員就任に際しての不正の疑惑は払しょくされないままです。

 昨年10月26日に高橋氏が教育委員長に就任した際、私たちは高橋氏の教育委員としての不適格性について、明らかにしておりますが、再度強調したいと思います。
高橋氏の教育委員および教育委員長としての不適格性とは、高橋氏が扶桑社版公民教科書の監修者であったということです。しかも、検定中の教科書の「著作編修関係者名簿」が非公開であったことを利用して、「教科書には一切関わっていない」とうそぶきながら、同時期に削除申請を行うという欺瞞に満ちたふるまいを行っていました。2005年4月の衆議院文部科学委員会でそのことが追及され、高橋氏が公民教科書の監修者の一人であった事実が白日の下にさらされました。しかし、彼はその事実が明らかになってもなお、教育委員を辞任するどころか委員長に就任し、埼玉県民を愚弄し続けています。

 10月3日の埼玉県議会において、学習指導要領の説明会で、県教育局が県内すべての小中学校に対し、「学校行事の一環として、歴史や文化を学ぶ目的で靖国神社を訪問してもよい」とする政府答弁書を配布していたことが明らかになりました。さらに、「今後、高等学校につきましても、校長会議などをとおして、文部事務次官通達の一部失効の周知徹底を図ってまいります。」と高橋氏は答弁しています。このような行為は、教育委員会が一宗教法人である靖国神社参拝を事実上促し、宗教的中立性を没却していると言わざるを得ません。

 私たちは、再三にわたり法令違反の可能性の高い高橋氏に教育委員・教育委員長としての適格性を問う公開質問状を送付してきましたが、本日まで氏からの回答は頂いておりません。高橋氏のこの不誠実な態度に強く抗議するとともに、教育委員としても不適格な高橋氏を教育委員長に再任した埼玉県教育委員会に対し、厳重に抗議し、その責任を問いたいと思います。

以 上


kyoiku_jichi_saitama at 14:14|この記事のURLTrackBack(1)声明・抗議文など 

October 09, 2008

高橋史朗埼玉県教育委員会委員長への公開再質問状

2008年10月8日

埼玉県教育委員長 高橋史朗 様

教育と自治・埼玉ネットワーク 
共同代表 片岡洋子(千葉大学教授) 
坂本洋子(mネット・民法改正情報ネットワーク共同代表)
林 量俶(埼玉大学教授)

公開再質問状


 2004年12月、多くの県民の懸念や反対があったにもかかわらず、あなたは教育委員に就任しました。私たちは、教科書採択を翌年に控え、教科書を作る側にいた人物が採択に関わる教育委員になることは極めて問題であると考え、2005年2月、「教育と自治・埼玉ネットワーク」を発足させ、上田知事や県議会、県教委に対し、請願や抗議活動を行なってまいりました。

 再三、申し上げていますが、あなたの教育委員就任問題は国会で問題とされ、あなたが教科書の監修者であったことや削除申請されたことなどが明らかになりました。しかし、あなたからは疑惑に対する明確な説明は未だに一切ありません。私たちは2006年7月と10月、さらに2007年1月と、あなたの教育委員就任問題などに関する公開質問状を3回送っておりますが、あなたからの返事はなく、教育委員就任に際し不正があったのではないかとの疑惑は払しょくされないままとなっています。

 国会で提出された質問主意書への答弁書などから、あなたの教育委員就任に際して行なわれた監修者の削除申請が法令に抵触する可能性が高いこと、教員養成を行なうための私塾の「師範塾」に関して問題があることなど、これまでお答えいただいていない質問と、今年10月3日の埼玉県議会でのあなたの答弁の問題などについても質問することにいたしました。

 私たちは、あなた自身の数々の問題を不問に付したまま、教育委員長を続けることは大問題であると考えています。新たな問題についてもあなたの見解を伺いたいので、ぜひともご回答いただきますようお願いいたします。あなたからのご回答がない場合は、さらに国会での追及も視野に入れ、活動を行う予定です。

1.教育委員就任要請の報道があって以来、県内外から反対の声が上がる中、「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝氏が、2004年12月19日付けの埼玉新聞で「高橋氏は、来年度採択される教科書監修者としても全く関与していないから、(中略)任用に反対している学者は、教育行政などを専門とする人々で、こんなことは百も承知の上で、県民をだましていることになる。特定の教科書に反対するために権威を悪用するのは学者にあるまじき行為である」と、われわれを誹謗、攻撃しました。しかし、あなたが監修者として当初申請され、削除申請されたことが明らかとなったのですから、あなたがたこそ、自分たちの教科書を採択させるために、県民や県議会を欺き、メディアを使って反対運動を不当に攻撃したことになり、学者にあるまじき行為であるといわざるを得ません。あなたは県議会で人事案を検討している最中に、検定中にもかかわらず、「教科書には一切関与していない」と、虚偽内容を公にしています。

 ところが、2005年4月27日付朝日新聞(埼玉県版)によると、「県教育委員の高橋史朗氏の名前が、『新しい歴史教科書をつくる会』主導で編集された中学生向け扶桑社版公民教科書の検定前の監修者名簿にあったことについて、高橋氏は26日、電話で県政記者会の代表取材に応じた。 高橋氏は『原稿には目を通した』『特に問題がなかったので、実際には一言一句手を加えていない』と話した。監修者の事実を県教委に事前に知らせるべきだったのでは、という質問に、高橋氏は『当該の教科書の時にはちゃんと申し上げる。現時点では問題がない』と答えた」と報じられています。

 あなた自身が「原稿に目を通し、特に問題がなかったので実際には一言一句手を加えていない」と、監修した事実を述べているのです。

 あなたは、教育委員就任に際し「教科書には一切関与していない」といっておきながら、一方で監修した事実を認めたのですから、結果としてウソをついていたことになります。この責任は重大であり、あなたは教育委員を辞任するべきだと考えますが、いかがですか。
  
2.あなたの削除申請に関し、昨年12月14日に福島みずほ参議院議員から参議院議長に「教科用図書の公正確保に関する質問主意書」が提出されています。(別添資料)

 質問主意書によると「執筆者及び監修者として申請され、実際に執筆及び監修をしているにもかかわらず、削除申請された場合も虚偽にあたると考えるが、政府の見解を示されたい」また、「文部科学省が申請の理由を問うのは当然と考えるが、政府の見解を示されたい。また、申請の理由を問わないのであれば、その理由を明らかにされたい」と質しています。これに対し、内閣総理大臣から参議院議長に「教科用図書の検定の申請者は、検定申請図書の著作編集に関与したすべての者の氏名、職業等を記載した著作編集関係者名簿を文部科学大臣に提出することとされている。検定申請図書の著作編集関係者については、その著作編集の実態を踏まえて、申請者において正確に記載すべきものであると考える」との答弁書が送付されました。

 事実関係によっては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第十三条第五項の重大な違反となる恐れがあります。あなたが教育委員を辞任しないのであれば潔白を証明する責任があると考えますが、いかがですか。
  
3.あなたは、「埼玉師範塾」という任意団体を立ち上げ、その名誉会長には上田知事が就任しています。教育委員として教員に関する人事権を行使する者が一私塾の理事長として「教育現場の中核的人材」(2005年12月20日の県議会「教科書を考える議員連盟」での講演より、翌21日付け読売新聞参照)の養成に携わることは、教育委員としての地位利用との疑いを免れません。「埼玉師範塾」の理事長職に留まるのであれば、この際、教育委員を辞任して、いかなる疑惑をも招かないようにすべきと考えますが、いかがですか。

 さらに、理事長を務めるNPO師範塾と埼玉師範塾の講師陣に長田百合子氏が名前を連ねています。名古屋高等裁判所は2007年9月26日、長田氏が経営する「長田塾」について人権侵害の違法行為を認定し、長田氏側に100万円の賠償を命じました。これ以降、長田氏が講師を務める講演等について、長田氏の地元を中心に中部東海地方の行政は後援を中止し、予定していた自治体でも議会が問題視する事態であることが明るみになっています。大阪市では「子どもの人権講演会」の講師に予定していた長田氏を急遽差し替えています。ちなみに、長田氏が学習塾を一時期共同経営していた実妹の杉浦昌子氏は、不登校・ひきこもりからの社会復帰支援を謳ったNPO(すでに解散)の元代表理事ですが、06年4月、当時26歳の男性を手錠及び鎖などを使用して監禁し死亡させ、逮捕監禁致死罪に問われ、昨年6月、名古屋高裁で懲役3年6か月の実刑判決を受け、実刑が確定しています。学校教育法第11条では体罰が禁止されていることはご存知かと思います。教育委員のあなたが理事長を務める私塾で、このような不法行為をしていた施設の経営者を講師にすることは問題であり、教育委員を辞任するべきと考えますが、いかがですか。

4.10月4日付埼玉新聞の1面に「靖国訪問は可能 小中に答弁書配布」という大きな見出し記事が掲載されたことは、多くの県民が衝撃をもって受け止めました。10月3日の埼玉県議会において、新学習指導要領の説明会で、県教育局が県内すべての小中学校に対し、「学校行事の一環として、歴史や文化を学ぶ目的で靖国神社を訪問してもよい」とする政府答弁書を配布していたことが明らかになりました。さらに、あなたは「今後、高等学校につきましても、校長会議などをとおして、文部事務次官通達の一部失効の周知徹底を図ってまいります。」と答弁しています。このような行為は、教育委員会が一宗教法人である靖国神社参拝を事実上促すことになり、宗教的中立性を没却する恐れが極めて大きいと考えますが、いかがですか。
 
                                        以 上


kyoiku_jichi_saitama at 04:04|この記事のURLTrackBack(1)声明・抗議文など 

April 12, 2008

4市教育委員会からの回答

 3月10日付けで朝霞・志木・和光・新座市教育委員会宛に送付した公開質問状に対する回答をいただいていますので、下記の通りお知らせします。


 回答は、4市とも共通でした。

質問1.長田百合子氏への名古屋高等裁判所の判決をご存知でしたか

 知らなかった

質問2.行政が長田氏の講演会などに対する後援名義を自粛していることをご存知でしたか

 知らなかった

質問3.今回の講演会の後援は変わらず行いますか

 取りやめる

質問4.今後の長田氏の講演会などで支援を行いますか

 行わない

                             以上

 ありがとうございました。


kyoiku_jichi_saitama at 00:38|この記事のURLTrackBack(0)声明・抗議文など 

March 12, 2008

4市教育委員会宛質問状


 来たる3月16日に、朝霞市で、長田百合子氏による講演会が企画され、同市、志木市、和光市、新座市の教育委員会が後援しているようであることがわかりましたので、4市宛に公開質問状を送付しました。以下に朝霞市宛のものをお知らせします。


2008年3月10日



朝霞市教育長 蓮見 茂 様


教育と自治・埼玉ネットワーク共同代表;
片岡洋子(千葉大学教授)
坂本洋子(mネット・民法改正情報ネットワーク共同代表)
林 量俶(埼玉大学教授)



講演会の後援名義についての公開質問状




 日頃から教育行政にご尽力いただいておりますことに敬意を表します。

 さて、社団法人朝霞青年会議所が3月16日に「『地域ぐるみの教育再生プロジェクト』〜地域の役割と親の意識、教育再生に導く行動とは〜」と題する講演会を予定しています。その講演会に貴市並びに志木市、和光市、新座市の教育委員会が後援されていることがわかり、私たちは大変憂慮しています。

 講演会の講師を務める長田百合子氏について、これまで多くの問題が指摘されており、教育委員会が後援をすることには大きな問題があると考えるからです。

 名古屋高等裁判所は07年9月26日、長田氏が経営する「長田塾」について人権侵害の違法行為を認定し、長田氏側に100万円の賠償を命じました。これ以降、長田氏が講師を務める講演等について、長田氏の地元を中心に中部東海地方の行政は後援を中止し、予定していた自治体でも議会が問題視する事態であることが明るみになっています。大阪市では「子どもの人権講演会」の講師に予定していた長田氏を急遽差し替えています。

 ちなみに、長田氏が学習塾を一時期共同経営していた実妹の杉浦昌子氏は、不登校・ひきこもりからの社会復帰支援を謳ったNPO(すでに解散)の元代表理事ですが、06年4月、当時26歳の男性を手錠及び鎖などを使用して監禁し死亡させ、逮捕監禁致死罪に問われ、昨年6月、名古屋高裁で懲役3年6か月の実刑判決を受け、実刑が確定しています。

 学校教育法第11条で体罰が禁止されているにもかかわらず、体罰は学校教育から一掃されていません。また、虐待で子どもに重傷を負わせたり死なせてしまった親たちの多くは、虐待行為をしつけのための体罰だったと言います。子どもの命と権利をおびやかす体罰や虐待をなくしていくためには、教員や保護者だけでなく、社会一般に存在する体罰容認の考え方を変えていく必要があります。貴教育委員会も日頃からそれに努めているところだと思います。にもかかわらず、体罰を容認あるいは率先して行う人物を講師とする講演会を、貴教育委員会が後援することには疑問を抱かざるを得ません。

 教育と自治・埼玉ネットワークは、この講演会に教育委員会がその後援として名前を連ねることは極めて不適切であると考え、以下質問します。

************************


質問1.長田百合子氏への名古屋高等裁判所の判決をご存知でしたか。
 □知っていた  □知らなかった

質問2.行政が長田氏の講演会などに対する後援名義を自粛していることをご存知で
したか。
 □知っていた  □知らなかった

質問3.今回の講演会の後援は変わらず行いますか
 □行う  □取りやめる  □その他(       )

質問4. 今後の長田氏の講演会などで支援を行いますか
 □行う  □行わない  □その他(       )





October 29, 2007

高橋史朗教育委員の委員長選任に対する抗議声明


 10月25日、高橋史朗氏が埼玉県教育委員会委員長に互選されたとの報道がありました。高橋氏に3票、前委員長の石川氏に2票、白票1ということだそうです。私たち「教育と自治・埼玉ネットワーク」は、県内各紙に共同代表によるコメントを寄せた他、26日付けで以下のような抗議声明を発表しました。


2007年10月26日


高橋史朗教育委員の委員長選任に対する抗議声明


教育と自治・埼玉ネットワーク




 教育と自治・埼玉ネットワークは、昨日開催された教育委員会で高橋史朗氏が教育委員長に選任されたことに強く抗議します。

 私たちは、2004年12月、上田清司知事が「新しい歴史教科書をつくる会」の元副会長の高橋史朗氏に教育委員就任を要請したという報道に接して、それに強く反対しました。教科書採択を翌年に控え、教科書を作る側にいた人物が採択に関わる教育委員になることは極めて問題であると考えたからです。しかし、多くの県民の反対にもかかわらず、上田知事は反対する側を批判し高橋氏の教育委員人事を強行しました。そこで、私たちは2005年2月、「教育と自治・埼玉ネットワーク」を発足させ、上田知事や県議会、県教委に対し、請願や抗議活動を行なうとともに、教育委員会の監視を行ってきました。

 高橋氏の教育委員としての不適格性とは、高橋氏は扶桑社版公民教科書の監修者であったということです。しかも、検定中の教科書の「著作編修関係者名簿」が非公開であったことを利用して、「教科書には一切関わっていない」とうそぶきながら、同時期に削除申請を行うという欺瞞に満ちたふるまいを行っていました。2005年4月の衆議院文部科学委員会でそのことが追及され、高橋氏が公民教科書の監修者の一人であった事実が白日の下にさらされました。しかし、彼はその事実が明らかになってもなお、教育委員を辞任せず、埼玉県議会、そして埼玉県民を愚弄し続けています。

 私たちは、このような人事が行われるのではないかと深く懸念し、昨年の7月から再三にわたり高橋氏に教育委員としての適格性を問う公開質問状を送付してきました。回答によっては法令に抵触する恐れがあるからです。しかしながら、本日まで氏からの回答は頂いておりません。高橋氏のこの不誠実な態度に強く抗議するとともに、教育委員としても不適格な高橋氏を教育委員長に選任した埼玉県教育委員会に対し、厳重に抗議し、その責任を問いたいと思います。

以上






kyoiku_jichi_saitama at 19:31|この記事のURLTrackBack(0)声明・抗議文など 

July 08, 2007

仙台でも…(その3)

梅原仙台市長の7/3定例記者会見でのやりとりは、以下のようです。仙台市ウェブサイト当該ページからの抜粋です。



7/3記者会見;発表内容以外の質疑応答〔発言要旨〕
http://www.city.sendai.jp/soumu/kouhou/press/07-07-03/outou070703.html

(5)6月末で任期の切れた男女共同参画推進審議会委員に、「新しい歴史教科書つくる会」の高橋史朗氏の選任を検討されているようだが理由を伺う

同審議会委員の人選については、未だ最終的な結論が出ていません。もちろん、全部決まりましたら発表しますが、今日の段階ではコメントできない状況です。

(6)高橋氏の教育論についての所見を伺う

先のご質問にも関連することになりますので、それについてもコメントは差し控えたいと思います。

(19)男女共同参画推進審議会の委員の人選に関して、女性団体を中心に市民団体に反対の動きが広がっているのは異例の展開ともいえるが、この状況についてどう思うか

私には中国にたくさんの友人がいます。大学での第二外国語が中国語だったということもあり、たくさんの同年代の友人がいます。その人達といろいろな話をしていると、彼らが今までの人生で何よりも辛かったことは、文化大革命の時代のことであると彼らは言います。

1960年代から1970年代の初めにかけて、中国でいわゆる文化大革命という嵐が吹き荒れました。多くの日本のメディアもそれを賞賛し、迎合したという歴史が残っています。

文革の本質というのは基本的には毛沢東が主導した共産党内部の権力闘争だったわけですが、その時に中国の人民・庶民は、大変な塗炭の苦しみを味わったのです。

ある時、紅衛兵がやってきて、「お前のところの親父は地主階級出身である」、「お前のところの親父は資本家階級出身である」、「お前のところの母親は大学を出ているインテリである」と言って、「これは反革命的である」というレッテルを貼るのです。三角帽子を被せて市中を引き回すなど、ある種、狂気の時代でした。

例えば、ある人が自分と異なる考え方を持った人間に対して、「公的な地位や公的な仕事から排除されるべきである」と主張するようなことが、自由と民主主義を基本原理として社会を運営している現在の日本で起こっていいはずはありません。

男女共同参画推進について、いろいろなご意見が世の中にあるわけです。ある方がこの審議会の委員の候補に名前が挙がったということをもって、その方のそれまでの言論活動やその内容に基づいて「それはけしからんから審議会の委員に採用すべきではない」という要望があった場合に、審議会の人選はルールの下で行われているのですから、もしこれを認めたら、民主主義の破壊です。日本は共産中国でもなければ、旧ソ連でもなければ、まして北朝鮮でもありません。

要望書を持ってこられた方々は、言論の自由や民主主義について、どうお考えになっているのか、まったく理解に苦しみます。自由な言論な下で、いろいろな方がいろいろな議論を自由に行い、そのことによって、あるコンセンサスが得られたり、得られなかったりするというのが自由と民主主義の社会の基本原則なのです。

(20)今の話を聞くと、要請を行った市民団体を文化大革命を指導した江青に喩えているように聞こえるが

違います。誤解のないようにお願いします。

(21)ここまでの市長発言の文脈からいうと、市長は高橋氏の教育観を支持しているからこそ、委員の候補に挙げているということか

個別の委員の人選については、一切ノーコメントです。

先の江青さんの話になりますが、自分の意に沿わぬ人間に対してあるレッテル貼りをして、それを排除するということが、文化大革命で実際に起きたことです。この事実は紛れもないことだと思います。「それに類するようなことが、まさか日本では起きるはずがありませんよね」ということです。

(22)市民団体が一部の人にレッテル貼りをしているという印象を受けるということか

印象は受けます。

(23)市民団体は、男女共同参画推進審議会の目的が男女共同参画社会の「推進」である以上、「推進」の立場ではない高橋氏は、審議会のメンバーとしてはふさわしくないと主張していると思うが、いかがか

特定のある方を念頭に置いて、ふさわしい、ふさわしくないという議論をする前に、そもそも誰であろうと、その方の自由な言論をあらかじめ排除してくださいというのは、民主主義のルールに反することになります。

例えば、公序良俗に反するようなことを真昼間からおっしゃっているような方であれば、これはいかがなものかと思いますので、さすがにそのような方は任命しません。

皆さん、これは民主主義と言論の自由の根本にかかわる話ですから、決してこの問題の捉え方の基本を踏み外さないでいただきたいと思います。

(24)今の市長の発言は詭弁ではないか。言論の自由とはある審議会の委員にある方を選ぶということではないし、市長は逆に市民団体にレッテルを貼っていることになるのではないか

先ほど申し上げたように、文化大革命に象徴されるようないわゆるレッテル貼りというのを私はしませんので、もしそのように聞こえたのでしたら誤解ですので、解いてください。

男女共同参画推進審議会なり、ほかの審議会であっても、あるルールの下に行われる審議会の人選について、当然いろいろな候補の方の名前が挙がります。この人はその議論を進めていく上でふさわしくない人であるというのは、言論の自由がありますから、何をおっしゃっても結構ですが、その方はふさわしくないから、審議会の委員からはずすべきであるというのは行き過ぎだと思います。

(25)言論や表現の自由を大切にするなら、自衛隊の情報収集や金剛山歌劇団問題等での見解と矛盾しないか。表現の自由を守るというのなら、右翼の街宣車が威嚇を与えるのを抑えることを優先すべきではないか

見解の相違です。自衛隊の件はさきほど申し上げたとおりです。金剛山歌劇団問題は前回の記者会見と同様です。

(26)自衛隊の情報収集は問題なくて男女共同参画推進審議会への申し入れは問題ありとしているのは言論の自由を抑圧しているのではないか

言論や表現の自由は日本国憲法に及ぶまでもなく、自由社会においてきわめて重要な価値であるということはそのとおりです。

(27)金剛山歌劇団について、昨日、提訴があったが、許可処分取り消しの理由を改めて問う

昨年の公演に対する妨害行為の状況及び最近の国際政治情勢を踏まえると、公演を実施した場合に妨害行為等により会館利用者あるいは周辺に混乱が生じ、市民会館の管理等に支障を及ぼす恐れがあると認められたためで、理由はこのとおりです。

訴状を読んでいないのでそれ以上のコメントはできませんが、法廷で粛々と争っていくしかありません。

(28)宮城野区で起きた爆発事故に関係した生徒たちに対する市長の見解は

質問自体が大きなテーマです。いろいろ取り組んでいる事項を言うこともできますが。家庭という人間社会にとって最小の基本的なコミュニティ・単位であるところを広い意味で再構築していくことが日本の社会にとって必要だと思います。そこから子供に対するしつけ、規範意識の醸成等、具体的な概念ができます。

例えば朝食をしっかり食べるとか。食育という言葉はかつて言う必要がありませんでした。貧困とは別な問題です。親が子供に朝ごはんを食べさせることは当然でした。昔は日本全体が貧しかったので、昼食にお弁当を持参できない子供がいて、だからこそ給食制度ができたのです。今の日本社会において、子供たちに朝ごはんを食べさせる基本が崩れています。

例えば小学校に入って40分間きちんと座って先生の話を聞くというのが、昔は当たり前でしたが、いまはどういう事情、理由、背景があるのか、40分間おとなしくできない子供が増えています。基本的に規範意識の問題だと思います。そのため学校にいろいろな意味でしわ寄せが来ています。

最近のいわゆる「モンスター保護者」は、学校に対して次々といろいろなクレームを言ってきます。中には傾聴に値する大事な意見もあり、一概に切り捨てられませんが、学校への要求水準が高くなり、教員は雑用が増え、アップアップしています。もちろん学校の責任が免れるということではなく、学校では学力向上、生活指導等の重要な仕事があります。

有効な処方箋を提示できていませんが、まずは家庭における親学とも言われる教育力を再構築することが日本社会全体で求められます。行政としても、現状を嘆いていても仕方がないので、朝食を食べさせていないという実態に対することへの啓蒙活動・PR活動をして、朝食を食べることの重要性を推進しています。行政として、することはたくさんあり、現に行っています。系統だった答えにはなっていませんが、要素別に答えたつもりです。

(29)高橋史朗氏と市長の関係は

人事の話なので、現時点でのコメントは控えたいと思います。いずれ正式に発表いたします。

(30)いわゆる「モンスター保護者」への対応策として、教育委員会によっては弁護士等を配置しているところもある。仙台市でそのような動きはあるのか

東京都各区の取り組みも注目して可能な限りフォローしています。基本的な問題意識は教育長と常に意見交換しています。教育長はまだ着任数ヶ月です。現在、学校現場を精力的に回り、PTA関係者、学校長、教員等と現状について精力的にヒアリング等をして情報収集しているので、ある程度整理された段階でまとめて話を聞こうと思っています。今日現在では、いわゆる「モンスター保護者問題」について私と教育長との間では具体的な話には進んでいません。