気仙沼の遊び方

*気仙沼のグルメ・観光情報*

東京でフードライターとして活動していましたが、2013年12月から気仙沼に居を移すことに。震災でゼロから再出発することになった気仙沼。20年後に観光大都市になっていることを思い描き、ビビッときた観光スポット/飲食店/お土産/お家ごはんをスクラップしていきます。

カテゴリ:東京都 > 東京都・文京区

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道教において、ことさら生の術を極めた人は、「士」と呼ばれた。
そして「士」にとってこの世での三宝は、
慈、倹、および、「あえて天下の先とならず」であった。

― と「茶の本」(岩波文庫)には書いてある。

茶の湯においてわたしが最も惹かれる要素は、主語がないこと。
もちろん、招いた側には何かしらの意図があって花卉や掛け軸を置いている。
けれど主人はそれを声高に説明することもないし、
客人もその意味をわざわざ聞いたりしない。
主語がないからこそ、客人が銘銘の主語を冠につけて解釈する余地を残してある。

正解なんてない。

その余地…「もの」と「こと」が始まる前の混沌、認識や自や言葉にカテゴライズされる以前の一瞬の間。そこを敢えて不完全に残しておくことで、どこまでも広がる涅槃(コスモ)をかえって感じさせる技やこころ。そこに真理がある気がする。

とすればこの店の入口正面に飾ってある李朝箪笥は、 清雅や簡潔の意味であろうか、白磁(客人)を一層引き立たせる役割に徹したい・・・という気持ちの顕(あらわ)れであろうか。どんな捉え方をしてもいいのである。続きを読む

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鰻を食べに 『江戸川石ばし』 へ。明治43年創業、今年で102年目を迎えた老舗。

前を通りかかっても「売切れ御免」の札がかかっていることが多く、基本予約ありで訪問した方がベター。ただ何度か電話しても呼び出し音が鳴ったまま取られなかったり通話中だったりして、予約を取るのも少しだけ苦労することが多いかな。・・・かと思えばスルッと取れたりするので、諦めずにチャレンジ。続きを読む

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昨年末から仮住まいしている雑司が谷はスーパーに恵まれていない。

コープは安いのだけれど小さいため品揃えがよくなく、近くにあるプチマルエツは品揃えこそ充実しているものの、べらぼうに高い。この間、まったく同じモッツァレラチーズを2軒で買ったら、プチマルエツはコープよりも100円も高かった。そんなわけでやむなくプチマルエツでお買い物する際はかなりの敗北感でいっぱんだったんだけれども(笑)、次第に雑司が谷の商店街に息づく個人商店に惹かれるようになった。

他にめぼしいスーパーができていたら、もしかすると生き残れなかったのかもしれないこの商店街。夏目漱石と菊池寛に愛された雑司が谷という、山手線の内側にありながら忘れられた地というか、文京区のチベットみたいなこの街が、こころの奥深くに根づき始めているのを感じる。続きを読む

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護国寺駅から不忍通りを目白台の方に歩いていく途中、気になるフレンチビストロが3軒。

青い庇(ひさし)の『ビストロ ヴァンス06140』、臙脂色の庇の『ル・マルカッサン』、そして道向かいの『マション』。どこから攻略しようかとおぼろげに考えつつ前を通っていたのだけれど、厨房からサービスまで店主ひとりでこなしていらっしゃるのが外から窺い知れる 『ル・マルカッサン』 に予約を入れてみる。

ディナーで2,900円のプリフィクスコース(オードヴル/メインディッシュ/デザートまたはコーヒー)のみ。おひとりでやっているからこそ守れる価格なんだろう。3つのお店の中で絶えずほぼ満席なのが見て取れるのが大納得。続きを読む

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