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写真に写っているのは、プロフィーアングル、サライバイジェクター、ハイスピードサクションチップ、
そして、エアーウォーターシリンジチップです。これらは全てディスポーザブルです。
アメリカの法律では、患者さんの口腔内に挿入された、全ての物は、高圧蒸気滅菌器で滅菌するか、
各患者さん毎に、完全に使い捨てにしなければならないと、定めてあります。

その理由は大きく分けて、二つあります。
一つ目の理由は、OHSA ( Occupational Health and Safety Act )という機関が、米国内で働く、
全ての医療従事者の健康を守るために、感染防止のための処置を、厳しく取り締まっているからです。
二つ目の理由は、各歯科医院内での、患者さん間の感染防止です。院内感染を防ぐためにも、
厳しい処置は、必須です。

歯科衛生士が行う、予防処置の部屋では、写真にある通りの、使い捨ての器具がが大活躍します。
ドクターサイドでは、歯牙を削る時に使用するバーをはじめとして、ハイスピードタービンの
ハンドピースに至るまで、全て、各患者毎に滅菌します。OHSAは、予告無しで各歯科医院を訪ね、
感染防止処置が適切に行われているか、隅々までチェックして、指導していくのです。

去年、米国オクラホマ州の口腔外科医が、長年に渡り、使用歯科器具の、
適切な滅菌処置を行っていなかったとして、全米で大変大きなニュースになったことがありました。
その歯科医にかかったことのある、約7000人の患者さんが、B型、C型肝炎、更にHIVの感染の危機に
あるとして、オクラホマ州保健局は、過去、この歯科医にかかった、全ての患者さんを対象に、
感染症疾患の無料の検査の実施を決行しました。その歯科医が、巨額の訴訟ケースになったことは、
言うまでもありません。

私が始めて歯科医院で働き始めた、1970年代末は、日本の感染予防処置は、全くもって、
お粗末なものでした。驚くことに、80年代、歯科衛生士学校時代でさえ、私達は、グローブ無しの
素手で患者さんをみていました。今から思えば、よくぞ、いろんな感染症を、
うつされなかったものだと思います。
あれから、四半世紀、1980年代後半のAIDS発症発見から、米国における感染症予防を取り巻く環境は、大きく変わりました。この三十年の感染症予防に関する、ここ米国での、私達、
医療従事者の意識の変化は、目を見張るものがあります。それに伴い、このように、使い捨ての器具も、多く発明され、使用され、現在に至るのです。


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