デンタルフォビア---歯医者恐怖症、歯科治療恐怖症、というと、もしかしたら、私の事かも、と心当たりのある人もいるかもしれませんね。キーンという、歯を削る時の音が嫌い、麻酔針が怖い、消毒の匂いがいや、などの軽症から、過去の治療でとても痛い経験をし、それがトラウマになってしまい、以降、何十年間も、歯医者にこられなくなるという重症のケースまで、様々です。

先日、私のところに、二十代後半の患者さんが新患でやってきました。初め、恥ずかしそうに、"最後に、歯医者さんにクリーニングに行ったのは、高校生の時なんです。"と私にいいました。とても朗らかで、明るく、おしゃべりで元気な患者さんだったので、実は、デンタルフォビアだとわかるまで、少し時間がかかりました。

所見では、若いのに、縁上、縁下両方に、たっぷりと歯石が付き、歯周ポケットも
4-6mm、歯周炎独特の口臭と、歯肉の炎症と共に、スケーリング時に、かなりの出血が見られました。
私は、歯科衛生士としての任務に徹し、患者さんは、縁下歯石を取る時は、当然多少の痛みも伴ったでしょうに、一時間頑張っていました。その間、私は、患者さんが手に力を入れて、握りしめていたり、足の指が緊張で曲がっていったりしているのを、何回か確認しました。

クリーニングと、チェックアップ終了後、患者さんは、実は、デンタルフォビアで、十年近く、歯医者に来られなかったこと、それでも、自分の歯の汚れが気になり、歯茎の状態が、どんどんわるくなっていっているのに、いつか、いつか、と思いながら、今日ついに意を決してやって来た、と打ち明けてくれました。でも、今日、綺麗にしてもらって、本当によかったし、こんな風に優しく、丁寧に、あまり痛くなく診療してもらえるのであれば、これからは、定期的に通えそうです、と、感謝の言葉をもらいました。このように、デンタルフォビアの患者さんを、再びメインテナンスのリコールに呼び戻すことが、私達、歯科衛生士の使命であり、また、喜びでもあるのです。image



ハワイで歯科衛生士・スタッフ研修会を!
Three-quarter, Inc.のWebサイトをご覧ください➪