1980年代、日本で歯科衛生士として、診療していた頃、ナイトガードなるものは、見たことも、聞いたこともありませんでした。ところが、最近は、ストレス社会のためか、ナイトガードの需要は増えるばかりです。

どんな患者さんが、ナイトガードが必要なのでしょう?夜間に歯ぎしりをしたり、日中でも、噛み込みや、食いしばりが激しい人で、歯の磨耗が際立って確認できる場合、私達、歯科衛生士は、患者さんにナイトガードを作ることを勧めます。ナイトガードを装着すると、今まで歯自体をギリギリしていたのと違って、代わりにプラスティック部分を磨耗していくので、更なる歯の磨耗を防止でき、年齢相当の歯冠の高さを維持していくことができるようになります。

患者さんの中には、まだ若干三十代で、歯冠の高さの半分近くが、磨耗している人がいます。このままの速度で磨耗が続くと、六十歳になる頃には、歯が完全になくなってしまう計算になります。そんな事になっては、大変ですよね。

歯が磨耗して、歯冠の高さが減ってくると、噛み合わせが変わってきたり、噛み合わせが深くなり過ぎたりして、顎関節に影響を及ぼし、痛み伴ないはじめることもあります。また、歯ぎしりなどにより、連続して歯に余計な力がかかることから、知覚過敏症の原因になったりもします。

又、夜間の歯ぎしりの音は、一緒に寝ている家族の安眠をも妨ぎます。本人自身も、歯ぎしりのために、熟睡出来ていないことも多く、ナイトガードの、現代のストレス社会への貢献度は、目を見張るものがあります。

米国では、ナイトガードは、個人の歯科医院で簡単に作ってもらうことができます。保険が利かないので、実費自己負担になりますが、患者さん一人一人のお口の印象を取り、その型で模型を作って、カスタムメイドのプラスティック製のマウスピースを作りますから、薬局などで売っている安価なものとは、装着感に格段の差が出ます。

家族から、夜間の歯ぎしりを指摘されていたり、自己自覚がある場合、又、歯科医や、歯科衛生士などから、歯冠の磨耗を確認されている場合、是非、ナイトガードを使い始めることを、お勧めします。ナイトガードは、健康な年齢相当の歯冠の高さを維持し、顎関節症や、知覚過敏などに悩まされることなく、いつまでも、美味しく食事ができるための歯作りの、必須アイテムと言えます。


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