2015年03月

毎日、患者さんのお口の中を見ていると、時に、20代、30代の患者さんで、全く虫歯もなく、強い歯をしている患者さんがいます。私達は、そのような患者さんは、おそらく、フッ素入りの水道水システムが、設備されている地域で育ったのだろうと、推測します。フッ素は、エナメル質を厚く、強くし、虫歯になりにくい歯質にするので、私達、歯科衛生士は、予防処置の一つとして、毎日の臨床で、頻繁に使っています。

全米で、このフッ素(英語では、フロライド、といいます。)入りの水道水システムの恩恵を受けている人は、およそ60%にのぼります。特に、中西部から、東海岸に向かっての地域では、フロライドを導入している州が多く、これらの州で育つ人々は、フロライド入りの水を飲み、水で野菜を洗い、その水ごと料理をするので、歯面への直接塗布のみならず、体内にも取り込まれることにより、永久歯の歯胚の時点から、虫歯に強い歯を育てることができています。

私の住んでいるハワイ州では、フロライド水道水の導入がなされていないため、残念なことに、う蝕の罹患率が高いのです。そこで、高校卒業までは、6ヶ月に一度のクリーニングと、チェックアップの度に、歯面への直接塗布をし、更に、永久歯列が生え揃うまでは、フロライドを、錠剤で摂取することを勧めています。

フロライドは、以前より、様々な形で製品化されてきました。従来のマウスリンス方式、フォームや、ジェルを使うトレイ方式に比べて、近年開発された、ベタベタしたフロライドを直接筆で歯面に塗りつけていく、バーニッシュ方式が、現在では、最も効果的であることがわかっています。

フロライドは、子供達を虫歯から守るだけでなく、成人の、知覚過敏の緩和にも効果を発揮し、歯根面の虫歯の予防にも、貢献しています。

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ヨーロッパ、アジアの色々な国を旅しながら、いつも心密かに思っていたことは、今、目の前の歯科医院の扉を叩いて、内を見学させてもらったり、その国の歯科事情について、尋ねることができたら、どんなに興味深く、更に、有意義な旅になっただろうと、言うことでした。忙しさにかまけ、下準備や、事前のリサーチ不足、立ちはだかる言語の壁に、情けなくも、いつも断念していたのでした。

ハワイに研修旅行や、クリニックの慰安旅行などに来るグループが増えています。ハワイは、常夏の夢の島ですから、バケーションには、もってこいです。もし、普通のハワイの旅に、もう一味加えたい、とお考えの方に、どんな事がハワイで可能なのかについて、ご紹介します。

1月 ハワイ歯科医師会主催のデンタルコン
ベンションに参加、見学、歯科材料な
どの購入。
2月, 3月, 9月, 10月
学生歯科衛生士によるメインテナン
ス、クリーニングをバーチャル体験。
年間を通して
日米歯科衛生士の違いなどを学べるセ
ミナー、アメリカで歯科衛生士になる
方法を知るセミナー、など、各種セミ
ナー参加。
病院、個人の歯科医、技工所など、
歯科関連施設の訪問、見学。
日米両語の、歯科医師、歯科衛生士、
歯科助手などとの懇談会。

事前の下準備、リサーチの心配はありません。言葉の壁が気になる場合、通訳、エスコート、手続き代行も、お世話いたします。
あなたも、ハワイで、歯科業界人だけにしかできない、粋なバケーションを過ごしてみませんか?

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今日は、高松市から、穴吹歯科衛生士学校の、学生の皆さんをお迎えして、2時間のレクチャーを行いました。この学校は、今回で3回目、3年目のお付き合いになります。衛生士学校の生徒さん達に、世界観を体験してもらい、ますます自立した歯科衛生士を目指してもらいたい、という学校側の姿勢が、とてもよく見える教育機関です。

今回は、学生の皆さん5人と、引率の教員の先生1人と、こじんまりしたグループでしたので、少人数ならでは、少人数だから出来る、特色を活かしたアットホームなセッションになりました。普通なかなか質問が出ないのが特長の日本人の受講者ですが、この日は、よく質問も出て、学生の皆さん、身を乗り出して興味深そうに聞いてくださり、熱心にノートも取ってくれていました。

レクチャーの部分とは別に、沢山の展示物を、手にとったり、臭ったり、実際に装着して試してみたり、歯に塗布して、感触を味わったり出来たことは、まさに、少人数だったからこそできたことで、今回の参加者の皆さんは、とてもラッキーでした。中でも目玉は、ライト付きループ(拡大鏡)です。ループの下に手をかざして、2.5倍に見える視界を実体験することができました。

このようにして、若い将来のある衛生士学校の学生の皆さんに、米国での歯科衛生士という仕事について、レクチャーすることで、志の高い、自立して働ける歯科衛生士が、育っていくことが、私の目標です。米国歯科衛生士の働き方に習って、もっと日本の臨床の現場でも、歯科衛生士が活躍できる場が増えて行くことを願います。

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この二月は、うるう年のため、短い一ヶ月だったにもかかわらず、大変に忙しい月でした。中でも、月末に開催された、日本に本社を置く、歯科材料会社主催のセミナーからの依頼の講演は、ここのところの私自身のステップアップに繋がった、大変に意義のあるものでした。

日本各地の大学、又、個人の医療機関からのセミナー参加者は、外科医、内科医、産婦人科医、小児科医、歯科医、看護師とそうそうたるメンバーで、講演当日が近づくにつれ、役不足ではないかと、神経性腹痛や、不眠に悩まされたものです。ハワイ大学からの講義の依頼が始まった五年前から、歯科衛生士学校の学生の皆さんに講義をすることには、かなり慣れてきてはいましたが、今回は少しばかり、勝手が違います。しかし、せっかく頂いた、ステップアップのまたとないチャンスなので、自分なりに全力を尽くしました。

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終日に及ぶセミナーは、合計7人の講師の講義で構成され、それぞれの分野からの興味深い内容が発表されました。私は、日米歯科衛生士ダブルライセンス保持の特徴を生かし、日米歯科衛生士の働き方の相違点や、米国歯科衛生士の社会的使命や、その働き方、更に、今後の歯科衛生士の将来の展望、最後に、現在注目されている、米国での老人歯科診療の実情について、まとめてみました。私のようなユニークな立場だからこそわかることを、このような機会をお借りして、発信し続けていくことで、ゆくゆくは、日本の歯科衛生士の皆さん達の質と共に、社会的地位向上に貢献し、日本の歯科診療現場での、活躍の場を広げていく助けになることが、私の目標です。人一人の力は、微力ですが、毎回の小さな努力の積み重ねが、いつか、何らかの形になればと願い、これからも発信を継続していく所存です。

最後に、このような大変貴重な経験の機会を与えて下さった、関係者各位、先生方、スタッフの皆様方に、この場をお借りして、感謝申し上げます。

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米国の歯科衛生士の働き方は、大きく三つの種類に分けられます。
フルタイム(常勤)として、週に20時間以上働き、健康保険をはじめとする、様々な福利厚生(ベネフィット)をもらいながら、正社員として働く働き方。
福利厚生も必要ないし、週に二日ぐらい働きたい人に適している、パートタイマーとして働く働き方。
そして、もう一つは、サブ(代理)として働く働き方です。歯科衛生士同士で情報を交換しあったり、共有しあったり、又は、テンプサービスを通したりしながら、病欠、産休、ファミリーエマージェンシー(家族の緊急ごと、慶弔 など) 夏季、クリマス休暇などの、補填スタッフとして働きます。

このサブとして働くシステムが、米国で確立されているのには二つ理由があります。
一つ目は、米国では、六ヶ月リコールシステムにより、患者さんのスケジュールが、最低でも、六ヶ月先、歯科医院によっては、一年先まで、埋まっていることがあるので、歯科衛生士が急に休暇を取りたいからと言って、患者さんの予約を変更する訳にはいかないので、代理が必要になるからです。
二つ目は、歯科衛生士は、基本的には、どこの歯科医に行っても、仕事内容にかわりがないので、突然違う歯科医師のところに行っても、すぐに代理で仕事をすることができるからです。

米国の歯科衛生士は、歯科衛生士の仕事だけをするので、各々の歯科医師のやり方をわかっていないと働くことが難しい歯科助手と違って、依頼があれば、誰でもすぐに代理ができます。このようなシステムに助けられて、私達、歯科衛生士は、より自由に、さらにフレキシブルなスケジュールのなかで、働けるのです。

ちなみに、私は上記の三種類の働き方を現在しています。サブで働いた歯科医院は、今までで、20近くにも上ります。助け、又、助けられ、時に、様々なデンタルスタッフと違う環境で働くことは、勉強になることも多く、同時に人脈も広がり、楽しいこと、事欠かないのです。image



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