2015年05月

母は、偉大です。母親の存在とその働きがどれだけ重要かは、実は、人々の口腔状態にも現れています。

今、子育て真最中の母親たちは、ようやく、口腔衛生指導が、行き渡り始めた世代と言えます。母親本人達の、口腔衛生状態もその前世代と比べると、格段の差が見られます。
その多くが、幼い頃より六ヶ月毎の歯科検診の習慣を持ち、歯科医や歯科衛生士から、フッ素摂取、又は、塗布、シーラントなどの予防処置や、ブラッシング、フロスなどの口腔衛生指導を受けてきました。これらの大きな進歩は、前世代からの後悔に担を発していると言えるでしょう。

おばあちゃん達の世代は、自分達が、十分な口腔内ケアを受けられなかった結果、沢山の痛みを伴う治療を、受けなければならなかったり、歯を抜かなければならなかったりした、自らの苦い経験から、それはそれは、子供達の口腔衛生に熱心になりました。甘いお菓子などの摂取を控えさせ、毎日、毎食後の歯磨きも、磨き残しの無いように、磨き直しを手伝い、フロスの習慣付も忘れません。高額な歯科矯正治療も、整った歯列の収得のために、がんばって受けさせました。
歯科医院も、もはや、歯が痛くなってから行くところではなく、歯が痛くならないようにしてもらうために行く所に変わり、予防処置のための、六ヶ月毎の定期検診も、欠かさず連れて行きました。

その結果、現在の20-30代では、整った歯列で、虫歯ゼロという、理想的な口腔を持つ人が、増えています。これは、ひとえに、母親の努力の成果と言えます。子供の頃、"お母さんに、毎日、歯を磨きなさい、フロスをしなさい。っとうるさく言われた。"という経験を持つ人が多いのも、うなずけるでしょう。そんな愚痴を聞く度に、"お母さんに感謝しましょうね。"と言っています。この様な幼い頃からの、動機付や、習慣は、一生の財産であり、そして、それがまた、次世代へと引き継がれて行くのです。

私達、歯科衛生士が、毎六ヶ月に施す、予防処置と指導や動機付けには、もちろん限界があります。母親の、我が子に対する、愛情に満ちた、毎日の口腔内ケアーに勝るものはないのです…
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日本では、以前に黄色い粒が、歯磨き粉の中に入っていて、問題になったことがあると聞きました。所変わって、こちら米国らでは、歯磨き粉の中の青い粒が、論争の争点になっています。

この青い粒は、2014年の9月頃、ある歯科衛生士の観察から、発覚しました。最近、患者さんの口腔内の、特に歯と歯茎の間に、とても小さな、でも、肉眼で確認できる大きさの、青い粒をよく見かけるのだけれども、これは何なんだろう、っと…まさに、歯科衛生士が、歯面の中でも、常に見て、スケーラーを動かしているその部分に、青い粒を沢山見るようになったのです。

問題になっている青い粒を含んでいるのは、クレストブランドの、プロヘルスをはじめとする、何種類かの歯磨き粉です。この青い粒は、生分解性不可能な、ポリチレンというプラスチックで作られています。口腔内から、体内に入っても、決して生分解することなく、体内に蓄積されていきます。

ここで注目すべきは、日本と米国の争点の違いです。日本では、歯磨き粉に含まれる、黄色い粒による歯肉への影響や、炎症の原因になることへの懸念に注目しているのに対し、米国では、もっぱらこのポリチレンに論争の争点が集まっています。まず、ゴミ袋を作るのと同じ材料を、口の中で使う歯磨き粉に使うなんて、何事か、っと。更には、ここハワイでは、環境保護問題にまで、発展する騒ぎです。人間の口の中にある青い粒が、スイマーや、サーファーを介して、海中に流れ出し、それを小さな魚が食べた場合、生態系に悪影響をきたすというのです。口腔内の問題から、随分と、大きな問題になってしまっています。

クレームを受けた、クレストブランドのプロクター&ギャンブル社は、随時、市場から対象製品を回収し、2016年末迄を目標に完全回収を発表しました。

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ちょっと、ドキドキする題名ですか?アメリカでは、すでに16州が、同性婚を認めています。ここハワイ州でも、2014年6月1日に同性婚が合法になって以来、段々、日常のことになりつつあります。

今日の患者さんは、5日先に結婚式を控えた、二十代のカップル。午前中の患者さんは、新婦1。シカゴ出身の長身金髪の白人。職業は、看護士。でも、現在は休職中で、弁護士になるために、大学の法学部で勉強中。将来は、精神疾患と犯罪との間でのケースを扱っていきたいとのことでした。
午後の患者さんは、新婦2。(同性婚カップルなので、ふたりとも、新婦になります。)ハワイ島出身のハーフで、あと一週間で、ハワイ大学の医学部を卒業して、ニューヨーク、バッファローでの六年間の研修医としての生活が待っています。外科医志望で、ゆくゆくは、耳鼻咽喉科での外科医をめざしているそうです。
ジル(仮名)は、法学部の期末テストの真っ最中で、ケイト(仮名)は、医学部卒業式の準備、研修先への書類作成などで大忙し。5日先に迫った結婚式、披露宴の準備とともに、ニューヨークへの引越しの荷造りもしなければなりません。あと二週間で、輝かしい、幸せに満ち溢れた、新天地、ニューヨークでの新婚生活が待っています。それぞれのクリーニングとチェックアップの後に "ニューヨーク行きの飛行機の中で使ってね。" っと、歯ブラシ、トラベルサイズの歯磨き粉、フロスの入った、お土産セットを渡しました。

米国は、移民の国、人種のるつぼ。私達、歯科衛生士を含む、医療従事者は、全ての患者さんに対して、平等に接することを、約束しています。肌の色、性別、年齢、宗教、出身国などで、差別をすることは、許されていません。加えて、新しいカテゴリーである、同性愛者、性転換者、など、まだマイノリティの人達に対しても、偏見を持ったりせず、公平に診療する責任があります。色々なタイプの患者さんと、どう、接して行はくか。これには、人間としての、かなりの成熟度が要求されます。歯科衛生士としての、高度な技術と共に、一人の人間としての、度量が大きく問われるところです。

何はともあれ、ジル、ケイト、お幸せに。image


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ひと昔前の、歯科医院のイメージといえば、ドアを開けるや否や、すぐツーンと鼻を突く、消毒液の匂いと、キーンという、ハイピッチの、歯を削るドリルの音…ドクターは白い上着をきて、スタッフは、白いストッキングに、ナースシューズ。これでは、患者さんは、すごく緊張しますよね。

最近の歯科医院は、こうした従来の歯科医院の持つ、ネガティブなイメージを変えていく方向に向かっています。なかには、ホテルのロビーのような、サロン風な待合室にしているクリニックもあります。流れるBGMは、ジャズ、飾られた、花瓶の花の放つ、ほのかな甘い香り…スタッフも、カラフルな色のスクラブを着て、ここハワイでは、ドクターも、アロハシャツを着て診療したりします。麻酔無しで行える、レーザーを使った無痛治療では、キーンという音に代わって、パチパチという音が、患者さんの緊張感を緩和します。

私達、歯科衛生士が日常的に使う、器具や、歯科材料にも、様々な色や、フレーバーが参入してきました。スクラブの上に着る、ディスポーザブルの、オーバーガウンや、マスクも、カラフルです。レントゲン撮影に使う、器具も、まるで、レゴブロックのように見えませんか?以前は、ステンレスで、いかにも尖って、怖そうだった、スケーラーなども、この通り。
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クリーニングの最後に使う、研磨剤も、今や、サーティーワンアイスクリームの種類に負けず劣らず、様々なフルーツ味から、クッキー&クリーム、バブルガム味、チョコレートミント、なんていうものまであります。
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先日、初めてハワイで歯のクリーニングと、チェックアップに来た友人は、チェリー味の研磨剤を選び、メロン味のフッ素塗布をして、大変、喜んで帰りました。歯医者での、チェックアップが、こんなに美味しくて(食べ物では、ありませんが…笑)、楽しいことだとは、思わなかった、っと。無理もありませんね、私が日本で診療を始めた1980年代は、確か、研磨剤の種類は、ミントとシナモンぐらいしかなかったと、記憶していますから…さぁ、リラックスして、楽しみにして、歯科医院の門を叩いてくださいね。

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