ここハワイで歯科衛生士として働くには、有効な歯科衛生士免許と共に、有効なCPRの資格が必要です。今週の火曜日、診療が終わった6:00から、約2時間半のCPRの講習を受講して、資格を更新しました。私達、医療従事者は、歯科衛生士の免許と共に、CPRの2年毎の資格更新が、義務付けられています。

このCPRの講習では、救命救急処置について、学びます。眼の前で、誰かが倒れて、揺すって呼びかけても応答がなく、呼吸もなく、脈も確認できない場合、この資格を持つものは、救急救命処置を始めることができます。マスクを使って息を吹き込み、胸部に圧をかけて押すことによって、体内、特に脳に血液を送り込み、心臓の働きが戻るように助けます。救急車が来る迄の待機時間中、CPRを施すことによって、多くの生命を助けることができます。脳死を防ぐため、脳に血液が行かなくなってから、脳細胞が死に始めるまでの、4-6分の間に、CPRを施せるかが、生命維持の鍵となります。

AED( automated external defibrillation) の使い方も学びます。最近では、教育機関、空港、ショッピングモール、オフィスビル等、殆どの公共施設に、AEDが設置されています。電圧を使って、心臓にショックを与え、心臓を再び動かそうという器械です。普段、殆ど触れる事のない物なので、実際に手に取って学ぶ絶好の機会です。
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アメリカは、訴訟の国で有名ですが、このCPR施術に関しては、"Good Samaritan Laws" (善きサマリア人の法)いう法律により、保護されています。人の命を助けようと、無償で善意の行いをした者には、たとえ、その結果、命を救うことができなかったり、命は救えても、障害が残ってしまったりしても、その良い行いは、決して罰せられることはないのです。
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私達には、歯科衛生士として、人々の口腔ケアに関わるだけでなく、医療従事者として、身体の機能や、その働きを理解しているものとしての責任があります。歯科医療の現場で、CPRを施す場面は、大変稀ですが、それぞれの家族、友人や、地域社会に、いつでも貢献できるよう、こうして受講の度に、自分達の知識と技術を確認しているのです。